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Title:
SYNCHRONIZATION ABNORMALITY DETECTION DEVICE AND SYNCHRONIZATION ABNORMALITY DETECTION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175139
Kind Code:
A1
Abstract:
This synchronization abnormality detection device comprises: a drive motor; a drive pulley rotated by the operation of the drive motor; a timing belt which engages with the drive pulley; a driven pulley which engages with the timing belt and rotates in conjunction with rotation of the drive pulley; a first detection means which outputs a first detection signal indicating the rotation cycle of the drive pulley; a second detection means which outputs a second detection signal indicating the rotation cycle of the driven pulley; and an abnormality determination means which determines whether or not an abnormality has occurred in the synchronization of the drive pulley and the driven pulley on the basis of the cycles indicated by the first and second detection signals.

Inventors:
YOSHITANI KAZUHITO (JP)
NAKANO HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/005313
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 12, 2020
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
International Classes:
F16H7/00
Foreign References:
JP2015085432A2015-05-07
JPS6235154A1987-02-16
JPH11190405A1999-07-13
JPH07269463A1995-10-17
JPS54155290U1979-10-29
JPH0527063U1993-04-06
JPH0716901A1995-01-20
JP2003174786A2003-06-20
Attorney, Agent or Firm:
TANAI Sumio et al. (JP)
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Claims:
〇 2020/175139 15 卩(:170? 2020 /005313

請求の範囲

[請求項 1 ] 駆動モータと、

前記駆動モータの駆動により回転する駆動プーリと、

前記駆動プーリに係合するタイミングベルトと、 前記タイミングベルトと係合し、 前記駆動プーリの回転と連動して 回転する従動プーリと、

前記駆動プーリの回転の周期を示す第 1検出信号を出力する第 1検 出手段と、

前記従動プーリの回転の周期を示す第 2検出信号を出力する第 2検 出手段と、

前記第 1および第 2検出信号によって示される周期に基づき、 前記 駆動プーリと前記従動プーリの同期に異常が生じているかを判定する 異常判定手段と、

を有する同期異常検出装置。

[請求項 2] 前記異常判定手段は、 前記第 1および第 2検出信号によって示され る周期の少なくとも一つが、 基準周期の範囲外である場合に、 前記駆 動プーリと前記従動プーリの同期に異常が生じていると判定する請求 項 1 に記載の同期異常検出装置。

[請求項 3] 前記異常判定手段は、 前記第 1検出信号によって示される周期と前 記第 2検出信号によって示される周期の位相差が、 基準位相差の範囲 外となる場合に、 前記駆動プーリと前記従動プーリの同期に異常が生 じていると判定する請求項 1又は 2のいずれか 1項に記載の同期異常 検出装置。

[請求項 4] 前記第 1検出手段は、 前記駆動プーリとともに回転する第 1検出片 と、 前記第 1検出片の通過を検出する第 1検出片検出手段と、 を有し 前記第 2検出手段は、 前記従動プーリとともに回転する第 2検出片 と、 前記第 2検出片の通過を検出する第 2検出片検出手段と、 を有す 〇 2020/175139 16 卩(:170? 2020 /005313

る請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載の同期異常検出装置。

[請求項 5] 前記従動プーリは、 複数の従動プーリを含み、

前記複数の従動プーリは前記タイミングベルトを介して前記駆動プ —リに接続される請求項 1〜 4のいずれか 1項に記載の同期異常検出 装置。

[請求項 6] 前記タイミングベルトは、 第 1タイミングベルトと、 第 2タイミン グベルトとを有し、

前記複数の従動プーリは、 前記駆動プーリに前記第 1タイミングべ ルトを介して連結された第 1従動プーリと、 前記第 1従動プーリが固 定された軸に固定された中間プーリに前記第 2タイミングベルトを介 して連結された第 2従動プーリと、 を有する請求項 5に記載の同期異 常検出装置。

[請求項 7] 前記異常判定手段は、 前記異常が生じていると判定した場合に前記 駆動モータを停止させる請求項 1〜 6のいずれか 1項に記載の同期異 常検出装置。

[請求項 8] 駆動モータの駆動により回転する駆動プーリと、 前記駆動プーリに 係合するタイミングベルトと係合し、 前記駆動プーリの回転と連動し て回転する従動プーリとを有する駆動機構のための同期異常検出方法 であって、

前記駆動プーリの回転の周期を示す第 1検出信号を出力し、 前記従動プーリの回転の周期を示す第 2検出信号を出力し、 前記第 1および第 2検出信号によって示される周期に基づき、 前記 駆動プーリと前記従動プーリの同期に異常が生じているかを判定する ことを含む同期異常検出方法。

Description:
\¥02020/175139 1 卩(:17 2020/005313

明 細 書

発明の名称 : 同期異常検出装置及び同期異常検出方法

技術分野

[0001 ] 本発明は、 搬送装置等に適用されて、 タイミングベルト駆動に連動する駆 動機構の同期状態を検出する同期異常検出装 置及び同期異常検出方法に関す る。

背景技術

[0002] 搬送装置の動力伝達機構として、 プーリ及びタイミングベルトを用いた機 構が知られている。

[0003] 例えば、 特許文献 1 に示される動力伝達機構は、 2つのプーリ間に張架さ れて _ 方のプーリの回転を他方のプーリに伝達 するタイミングベルトと、 各 プーリの回転を検出する検出器と、 各検出器からの検出信号を処理する処理 回路と、 を有する。

そして、 上記処理回路では、 各検出器からそれぞれ出力された検出信号の 検出電圧に基づき、 タイミングベルトの破断や、 タイミングベルトとプーリ とに許容範囲を超えた滑りが発生したか否か を判定する。

[0004] また、 特許文献 2に示されるタイミングベルトの切断予知装 では、 2つ のプーリ間に掛け渡されて一方のプーリの回 転を他方のプーリに伝達する夕 イミングベルトと、 各プーリの回転を検出する回転検出センサと 、 各回転検 出センサからの検出信号を処理する位相差検 出回路と、 を有する。

そして、 上記位相差検出回路では、 各回転検出センサからそれぞれ出力さ れたパルスの位相差に基づき、 タイミングベルトの切断が生じたか否かを判 定する。

先行技術文献

特許文献

[0005] 特許文献 1 : 日本国特開平 1 1 — 1 9 0 4 0 5号公報

特許文献 2 : 日本国特開昭 5 9 - 1 4 0 9 5 4号公報 \¥02020/175139 2 卩(:17 2020/005313

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006] 特許文献 1 に示される処理回路では、 検出器から出力される検出信号の検 出電圧に基づき、 タイミングベルトの切断、 タイミングベルト及びプーリの 滑りの有無を判定する。

また、 特許文献 2に示される位相差検出回路では、 回転検出センサから出 力される検出信号のパルスの位相差に基づき 、 タイミングベルトの切断の有 無を判定する。

しかしながら、 このような特許文献 1 , 2に示される検出電圧又はパルス の位相差を用いた異常検出方式では、 2つのプーリの同期異常を十分に検出 することができず、 プーリの同期異常検出に関して新たな技術の 提供が期待 されていた。

[0007] この発明は、 上述した事情に鑑みてなされた。 本発明の目的の一例は、 2 つ以上のプーリの同期に異常が生じているこ とを確実に検出できる同期異常 検出装置及び同期異常検出方法を提供するこ とである。

課題を解決するための手段

[0008] 本発明の第 1態様に示される同期異常検出装置は、 駆動モータと、 前記駆動 モータの駆動により回転する駆動プーリと、 前記駆動プーリに係合するタイ ミングベルトと、 前記タイミングベルトと係合し、 前記駆動プーリの回転と 連動して回転する従動プーリと、 前記駆動プーリの回転の周期を示す第 1検 出信号を出力する第 1検出手段と、 前記従動プーリの回転の周期を示す第 2 検出信号を出力する第 2検出手段と、 前記第 1および第 2検出信号によって 示される周期に基づき、 前記駆動プーリと前記従動プーリの同期に異 常が生 じているかを判定する異常判定手段と、 を有する。

[0009] 本発明の第 2態様に示される同期異常検出方法は、 駆動モータの駆動によ り回転する駆動プーリと、 前記駆動プーリに係合するタイミングベルト と係 合し、 前記駆動プーリの回転と連動して回転する従 動プーリとを有する駆動 機構のための同期異常検出方法であって、 前記駆動プーリの回転の周期を示 〇 2020/175139 3 卩(:170? 2020 /005313

す第 1検出信号を出力し、 前記従動プーリの回転の周期を示す第 2検出信号 を出力し、 前記第 1および第 2検出信号によって示される周期に基づき、 前 記駆動プーリと前記従動プーリの同期に異常 が生じているかを判定すること を含む。

発明の効果

[0010] 本発明の実施形態によれば、 タイミングベルトの歯飛びなどの異常発生に 対して速やかに対処することができる。

図面の簡単な説明

[001 1] [図 1八]本発明の実施形態に係る同期異常検出 置の概略構成を示す図である

[図 ]本発明の実施形態に係る同期異常検出装置 の検出信号を示す図である

[図 2]本発明の実施形態が適用される搬送装置 平面図である。

[図 3]図 2に示す搬送装置の正面図である。

[図 4八]本発明の第 1実施形態に係る同期異常検出装置の概略構 を示す正面 図である。

[図 48]本発明の第 1実施形態に係る同期異常検出装置の概略構 を示す側面 図である。

[図 5]同期異常検出装置の検出信号を示す図で る。

[図 6]異常判定部の制御内容を示すフローチヤ トである。

[図 7]本発明の第 2実施形態に係る同期異常検出装置の概略構 図である。 [図 8]正常時の検出信号を示す図である。

[図 9]同期異常検出装置から出力された異常時 検出信号を示す図である。 発明を実施するための形態

[0012] 本発明の実施形態に係る駆動機構の同期異常 検出装置 1 0 0について、 図

1 八及び 1 巳を参照して説明する。

この同期異常検出装置 1 〇〇は、 図 1 八に示されるように駆動モータ 1、 駆動プーリ 2及び従動プーリ 3を有する駆動機構 に、 駆動側センサ 4、 従 \¥02020/175139 4 卩(:17 2020/005313

動側センサ 5及び異常判定部 6を設けた構成とされる。

[0013] 駆動プーリ 2は駆動モータ 1の駆動軸 1 八に固定される歯付きプーリであ る。

従動プーリ 3は軸受 (図示略) に支持された支持軸 3 に固定される。 従 動プーリ 3は、 駆動プーリ 2の回転が歯付きタイミングベルト 7を介して従 動プーリ 3に伝わることにより回転される。 そして、 この従動プーリ 3が回 転した場合に、 支持軸 3 の他端に接続された被駆動体 (図示略) が駆動さ れる。

[0014] 駆動側センサ 4は駆動プーリ 2の回転に対応した検出信号を出力する検出 器である。

従動側センサ 5は駆動プーリ 2と連動して回転する従動プーリ 3の回転と 同期した検出信号を出力する検出器である。

なお、 図 1 巳では、 駆動プーリ 2の回転に対応した駆動側センサ 4の検出 信号 3 を示し、 従動プーリ 3の回転に対応した従動側センサ 5の検出信号 3 6を示している。

[0015] 異常判定部 6は、 駆動側センサ 4及び従動側センサ 5から出力される検出 信号 3八, 3巳の周期 に基づき、 駆動プー リ 2と従動プーリ 3の同期に異常が生じているか否かを判定す 処理装置で ある。

具体的には、 異常判定部 6において、 駆動側センサ 4及び従動側センサ 5 から出力される各検出信号 3八, 3巳の周期 1_巳 1 ~ 1_巳 3が、 予め定めた基準周期の範囲外となる場合等に 両プーリ 2 , 3の同期に 異常が生じていると判定する。 なお、 図 1 巳の例では、 周期 !_巳 2が、 正常 とされる予め定めた基準周期の範囲外となり 、 駆動プーリ 2及び従動プーリ 3の同期に異常が生じていることを示してい 。

[0016] そして、 以上のように構成された同期異常検出装置 1 0 0では、 異常判定 部 6において、 駆動側センサ 4及び従動側センサ 5から出力される各検出信 予め定めた基準周 〇 2020/175139 5 卩(:170? 2020 /005313

期の範囲外となる場合等に駆動プーリ 2及び従動プーリ 3の同期に異常が生 じたと判定することができる。 このため、 タイミングベルト 7の歯飛びなど の異常発生に対して速やかに対処することが できる。

[0017] (第 1実施形態)

本発明の第 1実施形態に係わる同期異常検出装置 1 0 1 について、 図 2〜 図 6を参照して説明する。

図 2及び図 3は、 第 1実施形態に係わる同期異常検出装置 1 0 1が適用さ れる搬送装置 1 〇を示す。

この搬送装置 1 〇は、 荷物を搬送する搬送部 1 1 と、 荷物が収納される区 分収納部 1 2と、 搬送部 1 1で搬送された荷物を区分収納部 1 2に振り分け る移載機構 1 3と、 区分収納部 1 2を駆動する駆動機構 2 0 (図 4参照) と 、 を具備する。

[0018] 搬送部 1 1は、 荷物を矢印 IV! 1方向に 1つずつ搬送するための搬送レーン である。

区分収納部 1 2は、 搬送部 1 1の搬送方向と交差する矢印 !\/! 2方向に沿い 移動可能な複数の搬送ボックス 1 2 を有する。 これら搬送ボックス 1 2八 の 1つに搬送部 1 1から搬送された荷物が収納される。

区分収納部 1 2の複数の搬送ボックス 1 2 は循環搬送路 1 4により 1方 向 (矢印 IV! 2及び IV! 3方向) に巡回され、 その巡回途中において、 荷物に付 された情報を読取り、 その情報に基づき区分け処理 (図示略) が実施される

[0019] 移載機構 1 3は、 搬送部 1 1の末端部と区分収納部 1 2との間に位置し、 搬送ボックス 1 2 の移動方向に沿って往復動する移載プレート (図示略) を有する。

移載プレートは、 移動方向及び移動速度が搬送ボックス 1 2 の移動方向 及び移動速度と同じである同期動作をする。 移載プレートは、 搬送部 1 1で 搬送された荷物を、 区分収納部 1 2内の搬送ボックス 1 2 の 1つに振り分 ける。 〇 2020/175139 6 卩(:170? 2020 /005313

[0020] 図 2及び図 3に示す区分収納部 1 2を駆動する駆動機構 2 0は、 図 4八及 び 4巳に示されるように、 駆動プーリ 2 2とタイミングベルト 2 7と従動プ —リ 2 3とを有する。 駆動プーリ 2 2は、 駆動モータ 2 1 により駆動される 。 従動プーリ 2 3は、 タイミングベルト 2 7により駆動プーリ 2 2連結され 、 従動プーリ 2 3の回転に応じて回転する。

この駆動機構 2 0には、 第 1実施形態に係わる同期異常検出装置 1 0 1 を 構成する駆動側センサ 2 4、 従動側センサ 2 5及び異常判定部 2 6が設けら れている。 異常判定部 2 6はプログラムを記憶する記憶部およびプロ ラム を実行する〇 IIによって構成されていてもよい。

[0021 ] 駆動プーリ 2 2は駆動モータ 2 1の駆動軸 2 1 八に固定される歯付きプー リである。

従動プーリ 2 3は軸受に支持 (図示略) された支持軸 2 3 に固定される 。 従動プーリ 2 3は、 駆動プーリ 2 2の回転が歯付きタイミングベルト 2 7 を介して従動プーリ 2 3に伝わることにより回転される。 そして、 この従動 プーリ 2 3が回転した場合に、 支持軸 2 3 の他端に接続された被駆動体 ( 図示略) が駆動される。

[0022] 駆動側センサ 2 4 (検出手段) は駆動プーリ 2 2の回転に対応した検出信 号 3 3を出力する検出器である。 すなわち、 駆動側センサ 2 4は駆動プーリ 2 2の回転の周期を示す検出信号を出力する。 例えば、 駆動側センサ 2 4は 、 図 5に示されるような駆動プーリ 2 2の回転に対応した検出信号 3 3を出 力する。

駆動側センサ 2 4は、 駆動プーリ 2 2の駆動軸 2 1 とともに回転する駆 動側被検出片 (検出片) 2 4 と、 装置本体に設置されて駆動側被検出片 2 4八の通過を検出する駆動側検出部 (検出片検出手段) 2 4巳とを有する。

[0023] 従動側センサ (検出手段) 2 5は駆動プーリ 2 2と連動して回転する従動 プーリ 2 3の回転と同期した検出信号 3匕を出力する検出器である。 すなわ ち、 従動側センサ 2 5は従動プーリ 2 3の回転の周期を示す検出信号を出力 する。 例えば、 従動側センサ 2 5は図 5に示されるような従動プーリ 2 3の 回転に対応した検出信号 S bを出力する。

従動側センサ 2 5は、 従動プーリ 2 3の支持軸 2 3 Aとともに回転する従 動側被検出片 (検出片) 2 5 Aと、 装置本体に設置されて従動側被検出片 2 5 Aの通過を検出する従動側検出部 (検出片検出手段) 2 5 Bとを有する。

[0024] 異常判定部 (異常判定手段) 2 6は、 駆動側センサ 2 4及び従動側センサ

2 5から出力される検出信号 S a , S bの周期 L a 1〜 L a 3 , L b 1 ~ L b 3に基づき、 駆動ブーリ 2 2と従動ブーリ 2 3の同期異常が生じているか 否かを判定する処理装置である。

具体的には、 異常判定部 2 6において、 駆動側センサ 2 4及び従動側セン サ 2 5から出力される各検出信号 S a , S bの周期 L a 1〜 L a 3 , L b 1 〜 L b 3が、 予め定めた基準周期 (L O) の範囲外となる場合等に駆動プー リ 2 2と従動プーリ 2 3の同期に異常が生じたと判定する (図 5参照) 。 図 5に示す例では、 周期 L b 2が、 正常とされる予め定めた基準周期 (L O) の範囲外となり、 駆動プーリ 2 2及び従動プーリ 2 3の同期に異常が生じて いることを示している。

[0025] この異常判定部 2 6は、 駆動側センサ 2 4からの検出信号 S a、 及び従動 側センサ 2 5からの検出信号 S bの出カタイミングの差で示される位相差 d 1〜 d 3が、 予め定めた基準位相差 (d O) の範囲外となる場合にも、 駆動 プーリ 2 2及び従動プーリ 2 3の同期に異常が生じたと判定する。

図 5に示す例では、 位相差 d 3が、 正常とされる予め定めた基準位相差 ( d 0) の範囲外となり、 駆動プーリ 2 2及び従動プーリ 2 3の同期に異常が 生じていることを示している。 ここで、 位相差 d 3となる場合は、 位相差 d 3の長さの異常を判別することなく、 駆動プーリ 2 2 (Motor) の回転パルス (検出信号 S aにより示されるパルス) に対して所定の位相差だけ遅れて立 ち上がるべき従動プーリ 2 3 (Screw) の回転パルス (検出信号 S bにより示 されるパルス) が、 単に駆動プーリ 2 2 (Motor) の回転パルスより先に立ち 上がることを検出することにより異常を判定 することができる。

[0026] 次に、 本実施形態に係わる異常判定部 2 6の制御フローについて、 図 6を 〇 2020/175139 8 卩(:170? 2020 /005313

参照して説明する。

《ステップ 3 1》

駆動機構 2 0の駆動モータ 2 1の運転を開始した後、 異常判定部 2 6は内 部記憶部のデータを消去して初期化し、 次のステップ 3 2に進む。

[0027] 《ステップ 3 2》

駆動モータ 2 1の駆動により、 駆動プーリ 2 2及び従動プーリ 2 3が回転 したことに伴ない、 異常判定部 2 6は駆動側センサ 2 4及び従動側センサ 2 5から出力される各検出信号 3匕を取り込む。

[0028] 《ステップ 3 3》

異常判定部 2 6は、 駆動側センサ 2 4及び従動側センサ 2 5から出力され る各検出信号 3 3 , 3 6の周期 予め定 めた基準周期 (!_ 0) の範囲内であるか否かを判定する。 異常判定部 2 6は 、 各検出信号 3 3 , 3 6の周期 予め定 めた基準周期 (!_ 0) の範囲内である場合 (丫巳 3の場合) に回転周期が正 常としてステップ 3 4に進む。 異常判定部 2 6は、 各検出信号 3 3匕の 周期 1_ 3 1 ~ 1_ 3 3 , 1_匕 1 ~ 1_匕 3が、 予め定めた基準周期 ( 1_ 0) の範 囲内でない場合 (N 0の場合) に回転周期が異常としてステップ 3 5に進む

[0029] 《ステップ 3 4》

異常判定部 2 6は、 駆動側センサ 2 4からの検出信号 3 及び従動側セ ンサ 2 5からの検出信号 3匕の出カタイミングの差で示される位相差 1〜 3が、 予め定めた基準位相差 ( 〇) の範囲内であるか否かを判定する。 異常判定部 2 6は、 位相差 1〜 3が予め定めた基準位相差 ( 0) の範 囲内である場合 (丫巳 3の場合) に回転周期が正常として先のステップ 3 2 に戻る。 異常判定部 2 6は、 位相差 1〜 3が予め定めた基準位相差 ( 0) の範囲内でない場合 (N 0の場合) に回転が異常であるとしてステップ 3 5に進む。

[0030] 《ステップ 3 5》 〇 2020/175139 9 卩(:170? 2020 /005313

異常判定部 2 6は、 ステップ 3 3及びステップ 3 4の判定結果に基づき駆 動機構 2 0に異常が生じていると判定する。

[0031 ] 《ステップ 3 6》

異常判定部 2 6は、 駆動機構 2 0に同期異常が生じているとして、 作業者 に異常を報知するアラーム信号を出力すると ともに、 駆動機構 2 0の駆動モ —夕 2 1 を停止させる停止信号を出力して、 本フローチヤートを終了する。

[0032] そして、 以上のように構成された同期異常検出装置 1 0 1では、 異常判定 部 2 6において、 駆動側センサ 2 4及び従動側センサ 2 5から出力される各 検出信号 3 3 , 3 6の周期 基準周期 ( 1- 0) の範囲外となる場合に駆動プーリ 2 2及び従動プーリ 2 3の同期に異 常が生じたと判定することができる。

また、 上記同期異常検出装置 1 0 1では、 異常判定部 2 6において、 駆動 側センサ 2 4からの検出信号、 及び従動側センサ 2 5からの各検出信号 3 3 , 3匕の出カタイミングの差で示される位相差 1〜 3が、 基準位相差 ( 〇) の範囲外となる場合に、 駆動プーリ 2 2及び従動プーリ 2 3の同期に 異常が生じたと判定することができる。

[0033] すなわち、 本実施形態の同期異常検出装置 1 0 1では、 異常判定部 2 6で の異常判定結果に基づき、 タイミングベルト 2 7の歯飛びなどの異常発生に 対して、 作業者が速やかに対処することができ、 装置の作業中断時間を可能 な限り少なくすることができる。

その結果、 搬送装置 1 0において、 定期的な目視点検が不要になるととも に、 予兆検知が可能になるため、 大きな破損を防止でき、 故障修理を低減さ せることが可能となる。

[0034] (第 2実施形態)

本発明の第 2実施形態に係わる同期異常検出装置 1 0 2について、 図 7〜 図 9を参照して説明する。

なお、 第 2実施形態の同期異常検出装置 1 0 2では、 第 1実施形態の同期 異常検出装置 1 〇 1 と構成を共通にする箇所に同一符号を付して 重複した説 〇 2020/175139 10 卩(:170? 2020 /005313

明を省略する。

[0035] 第 2実施形態の図 7に示される駆動機構 3 0が、 第 1実施形態の図 4に示 される駆動機構 2 0と構成を異にする点は従動プーリの数であ 。

すなわち、 図 7に示される駆動機構 3 0の従動プーリ 3 1は、 駆動プーリ

2 2と、 第 1従動プーリ 2 3と、 中間プーリ 3 2と、 第 2従動プーリ 3 4と 、 からなる。 駆動プーリ 2 2は、 駆動モータ 2 1の駆動軸 2 1 八に固定され ている。 第 1従動プーリ 2 3は、 第 1タイミングベルト 2 7を介して駆動プ —リ 2 2と連結されている。 中間プーリ 3 2は、 第 1従動プーリ 2 3が固定 されている軸と同じ軸、 すなわち、 支持軸 2 3八に固定されている。 中間プ —リ 3 2は、 第 1従動プーリ 2 3の回転に応じて回転する。 第 2従動プーリ

3 4は、 第 2タイミングベルト 3 3を介して中間プーリ 3 2に連結されてい る。 なお、 第 2従動プーリ 3 4の支持軸 3 4八は軸受 (図示略) により支持 されている。

[0036] 駆動プーリ 2 2の駆動軸 2 1 八、 第 1従動プーリ 2 3の支持軸 2 3八、 第

2従動プーリ 3 4の支持軸 3 4 には、 各軸の回転を検出する駆動側センサ 2 4、 第 1従動側センサ 2 5及び第 2従動側センサ (検出手段) 3 5がそれ それ設けられている。 なお、 これら各センサ 2 4、 2 5、 3 5の構造は、 第 1実施形態に図 4 および 4巳に示すセンサ 2 4、 2 5の構造と同じである

[0037] これら駆動側センサ 2 4、 第 1従動側センサ 2 5及び第 2従動側センサ 3

5のそれぞれからは、 被検出片の通過を検出する検出信号 3 3 6 , 3〇 が異常判定部 3 6に対して出力される。

異常判定部 3 6では、 駆動側センサ 2 4、 従動側センサ 2 5及び 3 5から 出力される検出信号 3匕, 3〇の周期

3 , に基づき、 駆動プーリ 2 2、 従動プーリ 2 3及び 3 4の 同期に異常が生じているか否かを判定する。

具体的には、 異常判定部 3 6において、 駆動側センサ 2 4、 従動側センサ 2 5及び 3 5から出力される検出信号 3匕, 3〇の周期1_ 3 1 ~ 1_ 3 〇 2020/175139 1 1 卩(:170? 2020 /005313

3 , 予め定めた基準周期 ( 1_ 0) の範 囲外となる場合等に駆動プーリ 2 2、 従動プーリ 2 3及び 3 4の同期に異常 が生じたと判定する (図 8、 図 9参照) 。

[0038] 図 8は周期が正常な場合を示す。 図 9は周期の一部に異常が生じている場 合を示している。

図 9に示す例では、 周期 1_〇 2 (周期 !_〇 2 = 1 0 2 3) が、 正常とさ れる予め定めた基準周期 (1- 0 = 1 6 5 3) の範囲外となり、 第 2従動プ —リ 3 4に同期異常が生じていることを示している

[0039] この異常判定部 3 6は、 駆動側センサ 2 4、 従動側センサ 2 5及び 3 5か ら出力される検出信号 3 3匕, 3〇の出カタイミングの差で示される位 相差 1〜 3 , 1 〜 3 が、 基準位相差 ( 0) の範囲外となる場 合にも、 駆動プーリ 2 2及び従動プーリ 2 3の同期に異常が生じていると判 定する。

[0040] 図 9に示す例では、 位相差 3, 、 正常とされる基準位相差 ( 〇) の 範囲外となり、 第 2従動プーリ 3 4に同期異常が生じていることを示してい る。

異常判定部 3 6の制御内容は、 第 1実施形態に図 6に示される制御フロー と同様であり、 重複した説明を省略する。

[0041 ] 以上のように構成された同期異常検出装置 1 0 2では、 駆動側センサ 2 4 、 従動側センサ 2 5及び 3 5から出力される検出信号 3 6 , 3〇の周 基準周期 ( 1_ 0) の範囲外となる場合に駆動プーリ 2 2、 従動プーリ 2 3及び 3 4の同期に異 常があると判定することができる。

また、 上記同期異常検出装置 1 0 2では、 異常判定部 3 6において、 駆動 側センサ 2 4、 従動側センサ 2 5及び 3 5から出力される検出信号 3 3 匕, 3〇の出カタイミングの差で示される位相差 1 3 , 1 〜 3 が、 基準位相差 ( 〇) の範囲外となる場合にも、 駆動プーリ 2 2、 従動 プーリ 2 3及び 3 4の同期に異常があると判定することができ 。 ここで、 位相差 d 3’ となる場合は、 d 3’ の長さの異常の有無を判別することなく 、 に駆動プーリ 22 (Motor) の回転パルスに対して所定の位相差だけ遅れ て 立ち上がるべき従動プーリ 23 (Upper screw) の回転パルス (検出信号 S b により示されるパルス) または従動プーリ 34 (Lower screw) の回転パルス (検出信号 S cにより示されるパルス) が、 単に駆動プーリ 22 (Motor) の 回転パルスより先に立ち上がることを検出す ることにより異常を判定するこ とができる。

[0042] すなわち、 本実施形態の同期異常検出装置 1 02では、 異常判定部 36で の異常判定に基づき、 タイミングベルト 27, 33の歯飛びなどの異常発生に 対して、 作業者が速やかに対処することができ、 装置の作業中断時間を可能 な限り少なくすることができる。

[0043] なお、 第 2実施形態では、 駆動プーリ 22に対して、 従動プーリ 3 1 とし て 2つの従動プーリ 23及び 34を連結するようにした。 しかしながら、 従 動プーリの数は、 2つに限定されず、 3つ以上であっても良い。

また、 第 1及び 2実施形態では、 周期 L a 1〜 L a 3, L b 1〜 L b 3,

L c 1〜 L c 3及び位相差 d 1〜 d 3 , d 1 〜 d 3 が、 基準周期 ([_ 0 ) 、 基準位相差 (d O) から外れる場合に、 同期異常が生じているとしたが 、 これら基準周期 (L 0) 、 基準位相差 (d O) は一定の範囲を有していて も良い。

また、 これら第 1及び 2実施形態では、 検出される周期 L a 1〜 L a 3, L b 1〜 L b 3, L c 1〜 L c 3及び位相差 d 1〜 d 3, d 1 d 3 , の 大きさにより、 タイミングベルト 27, 33の歯がどの程度、 歯飛びしてい るかを検出しても良い。

[0044] 以上、 本発明の実施形態について図面を参照して詳 述したが、 具体的な構 成はこの実施形態に限られるものではなく、 本発明の要旨を逸脱しない範囲 の設計変更等も含まれる。

[0045] この出願は、 201 9年2月 27日に出願された日本国特願 201 9-0

34343を基礎とする優先権を主張し、 その開示の全てをここに取り込む 〇 2020/175139 13 卩(:170? 2020 /005313

産業上の利用可能性

[0046] 本発明の実施形態は、 搬送装置等に適用されて、 タイミングベルト駆動に 連動する駆動機構の同期状態を検出する同期 異常検出装置及び同期異常検出 方法に関する。

符号の説明

[0047] 1 駆動モータ

1 八 駆動軸

2 駆動プーリ

3 従動プーリ

3八 支持軸

4 駆動側センサ

5 従動側センサ

6 異常判定部

7 タイミングベルト

1 0 搬送装置

20 駆動機構

2 1 駆動モータ

2 1 駆動軸

22 駆動プーリ

23 従動プーリ

23 支持軸

24 駆動側センサ

25 従動側センサ

26 異常判定部

27 タイミングベルト

30 駆動機構

3 1 従動プーリ 〇 2020/175139 14 卩(:170? 2020 /005313

32 中間プーリ

33 タイミングベルト

34 従動プーリ

35 従動側センサ

八 駆動機構

1 00 同期異常検出装置

1 01 同期異常検出装置

1 02 同期異常検出装置

3八 検出信号

36 検出信号

3 ^ 検出信号

36 検出信号

3〇 検出信号

〇! 1〜〇! 3 位相差

1 〜 3 位相差