Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PROTECTING COVER, AND WHEEL ROLLER-BEARING DEVICE HAVING THE PROTECTIVE COVER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054449
Kind Code:
A1
Abstract:
This aims to provide a wheel roller-bearing device, in which an annular recess is formed on the vehicular inner side and in which a protective cover is mounted on the inner ring of the bottom side of the recess so as to protect an annular magnetic encoder unit. The protective cover has its cover body formed by a first disc portion of an annular shape for covering the magnetic encoder unit, a cylindrical portion extending from the diametrically outer end of the first disc portion and fitted in the inner circumference wall of the recess, and a second disc portion extending in the radially outward direction from the upper end of the cylindrical portion for covering the end portion of an outer ring around the recess. A separation-scheduled portion formed of a half-cut groove and/or perforations is formed in the radial direction in the cover body, and protruding lugs are formed on the second disc portion.

More Like This:
Inventors:
SEO NOBUYUKI (JP)
MASUDA YOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069224
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
October 23, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
JTEKT CORP (JP)
SEO NOBUYUKI (JP)
MASUDA YOSHINORI (JP)
International Classes:
B60B35/18; F16C33/76; F16C41/00
Foreign References:
JP2004198378A2004-07-15
JP2005282767A2005-10-13
JP2006183712A2006-07-13
JP2003254345A2003-09-10
JP2003035717A2003-02-07
JP2002333033A2002-11-22
Other References:
See also references of EP 2204292A4
Attorney, Agent or Firm:
SUGAHARA, Ichiro (Petit ChateauGouda 205, 2-8-25, Tamagawa-gakuen,Machida-sh, Tokyo 41, JP)
Download PDF:
Claims:
 円環状の磁気エンコーダー部を保護するための保護カバーを前記磁気エンコーダー部に取り付けた状態で、前記保護カバーを前記磁気エンコーダー部から取り外し可能なように、前記保護カバーに取り外し部を形成した保護カバー。
 前記保護カバーが、アクスルシャフトの軸方向に挿通され該アクスルシャフトに外嵌される内輪と、この内輪と同心に配置され、アクスルハウジングに固定された外輪と、それら内輪と外輪との間に介装される転動体とを有する車輪用転がり軸受装置に使用されることを特徴とする請求項1の保護カバー。
 前記車輪用転がり軸受装置の車両インナー側には、前記外輪の端部を、前記内輪の端部よりも突出させて環状の凹部が形成され、円環状の前記磁気エンコーダー部は該凹部の底部側の内輪に装着され、
 前記保護カバーには、前記磁気エンコーダー部から車両インナー側に所定距離離間して該磁気エンコーダー部を覆う円環状の第1円板部と、この第1円板部の外径端から前記軸方向に延び、前記凹部の内周壁に嵌まり込む円筒部と、この円筒部の上端から外径方向に延び、前記凹部の周囲の前記外輪の端部を覆う第2円板部とによって環状のカバー本体が形成されていることを特徴とする請求項2の保護カバー。
 前記カバー本体には、その半径方向にわたってハーフカット溝及び/又はミシン目からなる分離予定部が形成され、前記半径方向と交差する他の半径方向の両側に位置する前記第2円板部の外径端には、その外径方向に延び、前記外輪の外径端よりも突出させた耳部が形成されたことを特徴とする請求項3の保護カバー。
 前記カバー本体の前記第2円板部の外径端には、その外径方向に延び、前記外輪の外径端よりも突出させた把持部が形成され、該把持部が外径方向に位置移動された状態で、前記内輪に圧入される前記アクスルシャフトの外周面に当接する個所又はその近傍個所には、第1円板部から第2円板部にかけてハーフカット溝及び/又はミシン目からなる分離予定部が形成されたことを特徴とする請求項3の保護カバー。
 外輪と、この外輪と同心に配置された内輪と、前記外輪と前記内輪との間に介装される転動体とを有し、前記内輪の軸方向にはアクスルシャフトが挿通され、前記外輪はアクスルハウジングに固定される車輪用転がり軸受装置において、
 この車輪用転がり軸受装置の車両インナー側には凹部が形成され、この凹部の底部側には円環状の磁気エンコーダー部が装着され、この磁気エンコーダー部を保護するように、前記請求項1に記載の保護カバーを有する車輪用転がり軸受装置。
 前記カバー本体には、周方向における他の部位よりも部分的に強度を低くすることにより分離可能とされた分離予定部が半径方向にわたって形成され、
 前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保持されるとき、前記カバー本体は全体が一体となって前記磁気エンコーダー部を保護するとともに、
 前記車輪用転がり軸受装置に前記アクスルシャフトを挿通固定した後、前記凹部から取り外されるとき、前記カバー本体は前記分離予定部が周方向に拡開して分離しつつ前記軸方向と交差する車両インナー側に移動することによって、前記車輪用転がり軸受装置及びアクスルシャフトから離脱することを特徴とする請求項3の保護カバー。
 前記カバー本体には、半径方向の分離帯により予め分断された両側の分離面を突き合わせることにより、周方向における他の部位よりも部分的に強度が低く形成されて前記分離面から再分離可能とされた分離予定部が形成され、
 前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保持されるとき、前記カバー本体は全体が一体となって前記磁気エンコーダー部を保護するとともに、
 前記車輪用転がり軸受装置に前記アクスルシャフトを挿通固定した後、前記凹部から取り外されるとき、前記カバー本体は前記分離予定部が周方向に拡開して再分離しつつ前記軸方向と交差する車両インナー側に移動することによって、前記車輪用転がり軸受装置及びアクスルシャフトから離脱することを特徴とする請求項3の保護カバー。
 前記分離帯により分断された両側の分離面の各々は、少なくとも一部が、前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保持されるときに互いに密着し、前記凹部から取り外されるときに周方向に拡開して再分離する当接面で構成されている請求項8に記載の保護カバー。
 前記当接面にそって車両インナー側に突出する壁部が各々形成され、それら両壁部は前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保持されるときに周方向において互いに当接する請求項8に記載の保護カバー。
 前記カバー本体の第2円板部の外径端には、その外径方向に延びて前記外輪の外径端よりも外方に突出するとともに、前記凹部から取り外されるとき前記軸方向と交差する車両インナー側に引っ張られてさらに外方に移動する把持部が形成され、
 前記分離予定部は、前記把持部の引張方向に沿って前記カバー本体に形成されている請求項7に記載の保護カバー。
 請求項7に記載の保護カバーを前記凹部に挿入保持する一方、 前記内輪が前記アクスルシャフトの軸方向に挿通され該アクスルシャフトに外嵌されるとともに、前記外輪が前記内輪と同心に配置され前記アクスルハウジングに固定されることを特徴とする車輪用転がり軸受装置。
 請求項7に記載の保護カバーを前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保持する一方、
 前記車輪用転がり軸受装置に前記アクスルシャフトを挿通固定した後、前記凹部から取り外されるとき、前記保護カバーのカバー本体は前記分離予定部が周方向に拡開して分離しつつ前記軸方向と交差する車両インナー側に移動することによって、前記車輪用転がり軸受装置及びアクスルシャフトから離脱することを特徴とする保護カバーの着脱方法。
Description:
保護カバー、この保護カバーを する車輪用転がり軸受装置

 本発明は、磁気エンコーダー部を備えた 輪用転がり軸受装置の保護カバー、この保 カバーを有する車輪用転がり軸受装置に関 る。

 図1に示すように、ディファレンシャルを 介して連結する左右一対のリヤアクスルシャ フトAに、車輪Bが取り付けられた車軸懸架式 おける後輪懸架装置Cが知られている。この 後輪懸架装置CはリヤアクスルシャフトAの一 側に軸受Dが組み付けられており、この軸受 Dにおける外輪側D1を筒状のリヤアクスルハウ ジングEに固定して、リヤアクスルシャフトA 軸受Dにおける内輪側D2によって回転支持す ようにした半浮動式となしている。

 また、このような車輪回転支持用に使用 れる軸受には、車輪の回転速度を検出する 転検出装置が取り付けられる。その回転検 装置は、例えば、車輪を取り付けるハブと このハブを内輪側で回転自在に支持し、か 懸架装置に固定される外輪側を備えた軸受 らなる軸受ユニットが使用される。この軸 ユニットの軸受の内輪側における車両イン ー側には、磁気エンコーダーが固定される 外輪側における車両インナー側には、磁気 ンコーダーを被覆する環状の保護板が設け れ、この保護板を介在させて磁気エンコー ーと対面配置させたセンサーが設けられて る。これによって車輪の回転に伴い回転す 磁気エンコーダーの回転変化をセンサーに って検出するように構成されたものが知ら ている(特開2002-333033号公報参照)。

特開2002-333033号公報

 上記のような後輪懸架装置Cにおいて、リ ヤアクスルシャフトAに軸受Dを固定するため リヤアクスルシャフトAを垂直に保持し、こ のリヤアクスルシャフトAの上方から軸受Dと この軸受Dを車両インナー側で固定するため に、スペーサやリテーナリング等の周辺部品 FをリヤアクスルシャフトAに通して落とし込 、その後、圧入治具によって軸受Dと周辺部 品Fを同時にリヤアクスルシャフトAの圧入軸 A1の外周に圧入させるようにして、軸受Dに ける車両インナー側を周辺部品Fで固定させ ている。

 ところが、軸受D、周辺部品Fが落とし込 されるリヤアクスルシャフトAの中間軸部A2 圧入軸部A1より小径であるため、圧入前には 軸受Dと周辺部品Fの軸中心が変位して傾いて 下する場合がある。このため、軸受Dと周辺 部品Fの端部同士が衝突する。したがって、 の端部側に特許文献1のような磁気エンコー ーが装着されると、磁気エンコーダーが周 部品Fによって破損する。

 そこで、特開2002-333033号公報のような環 の保護板を使用して磁気エンコーダーを保 することができるも、この保護板は磁気エ コーダーに密着されているため、周辺部品F 落下時の衝撃によって間接的に破損するお れがある。この破損を防止するために、保 板を厚く(重くなる)する必要がある。

 また、この種の後輪懸架装置Cにおいて、 リヤアクスルシャフトAへの軸受Dの組み付け には保護板が不要となる。このため、環状 保護板H(図1参照)をリヤアクスルシャフトA ら外すために、この保護板Hを上方へ持上げ 外さなければならない。この作業は、リア クスルシャフトAの軸長が1メートル程度あ 場合、保護板Hを持上げる際の腕の上げ下ろ が大きいため、作業がしずらく、かつ連続 て繰り返す作業ともなれば、労働環境が悪 して、好ましくない課題を有していた。

 本発明の課題は、車輪用転がり軸受装置 の装着後における磁気エンコーダー部に対 る金属異物の付着や損傷を防止し、アクス シャフトへの組み付け後における取り外し 業を容易に行うことができるようにした保 カバー、保護カバーを有する車輪用転がり 受装置及び保護カバーの着脱方法を提供す ことにある。

課題を解決するための手段及び発明の 効果

 前述した目的を達成するために、本発明に るボンダーは、下記(1)乃至(13)を特徴として いる。
(1)
 円環状の磁気エンコーダー部を保護するた の保護カバーを前記磁気エンコーダー部に り付けた状態で、前記保護カバーを前記磁 エンコーダー部から取り外し可能なように 前記保護カバーに取り外し部を形成した保 カバー。
(2) 前記保護カバーが、アクスルシャフトの 方向に挿通され該アクスルシャフトに外嵌 れる内輪と、この内輪と同心に配置され、 クスルハウジングに固定された外輪と、そ ら内輪と外輪との間に介装される転動体と 有する車輪用転がり軸受装置に使用される とを特徴とする(1)の保護カバー。
(3) 前記車輪用転がり軸受装置の車両インナ 側には、前記外輪の端部を、前記内輪の端 よりも突出させて環状の凹部が形成され、 環状の前記磁気エンコーダー部は該凹部の 部側の内輪に装着され、
 前記保護カバーには、前記磁気エンコーダ 部から車両インナー側に所定距離離間して 磁気エンコーダー部を覆う円環状の第1円板 部と、この第1円板部の外径端から前記軸方 に延び、前記凹部の内周壁に嵌まり込む円 部と、この円筒部の上端から外径方向に延 、前記凹部の周囲の前記外輪の端部を覆う 2円板部とによって環状のカバー本体が形成 れていることを特徴とする(2)の保護カバー
(4) 前記カバー本体には、その半径方向にわ ってハーフカット溝及び/又はミシン目から なる分離予定部が形成され、前記半径方向と 交差する他の半径方向の両側に位置する前記 第2円板部の外径端には、その外径方向に延 、前記外輪の外径端よりも突出させた耳部 形成されたことを特徴とする(3)の保護カバ 。
(5) 前記カバー本体の前記第2円板部の外径端 には、その外径方向に延び、前記外輪の外径 端よりも突出させた把持部が形成され、該把 持部が外径方向に位置移動された状態で、前 記内輪に圧入される前記アクスルシャフトの 外周面に当接する個所又はその近傍個所には 、第1円板部から第2円板部にかけてハーフカ ト溝及び/又はミシン目からなる分離予定部 が形成されたことを特徴とする(3)の保護カバ ー。
(6) 外輪と、この外輪と同心に配置された内 と、前記外輪と前記内輪との間に介装され 転動体とを有し、前記内輪の軸方向にはア スルシャフトが挿通され、前記外輪はアク ルハウジングに固定される車輪用転がり軸 装置において、
 この車輪用転がり軸受装置の車両インナー には凹部が形成され、この凹部の底部側に 円環状の磁気エンコーダー部が装着され、 の磁気エンコーダー部を保護するように、( 1)に記載の保護カバーを有する車輪用転がり 受装置。
(7) 前記カバー本体には、周方向における他 部位よりも部分的に強度を低くすることに り分離可能とされた分離予定部が半径方向 わたって形成され、
 前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保 されるとき、前記カバー本体は全体が一体 なって前記磁気エンコーダー部を保護する ともに、
 前記車輪用転がり軸受装置に前記アクスル ャフトを挿通固定した後、前記凹部から取 外されるとき、前記カバー本体は前記分離 定部が周方向に拡開して分離しつつ前記軸 向と交差する車両インナー側に移動するこ によって、前記車輪用転がり軸受装置及び クスルシャフトから離脱することを特徴と る(3)の保護カバー。
(8) 前記カバー本体には、半径方向の分離帯 より予め分断された両側の分離面を突き合 せることにより、周方向における他の部位 りも部分的に強度が低く形成されて前記分 面から再分離可能とされた分離予定部が形 され、
 前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保 されるとき、前記カバー本体は全体が一体 なって前記磁気エンコーダー部を保護する ともに、
 前記車輪用転がり軸受装置に前記アクスル ャフトを挿通固定した後、前記凹部から取 外されるとき、前記カバー本体は前記分離 定部が周方向に拡開して再分離しつつ前記 方向と交差する車両インナー側に移動する とによって、前記車輪用転がり軸受装置及 アクスルシャフトから離脱することを特徴 する(3)の保護カバー。
(9) 前記分離帯により分断された両側の分離 の各々は、少なくとも一部が、前記車輪用 がり軸受装置の凹部に挿入保持されるとき 互いに密着し、前記凹部から取り外される きに周方向に拡開して再分離する当接面で 成されている(8)に記載の保護カバー。
(10) 前記当接面にそって車両インナー側に突 出する壁部が各々形成され、それら両壁部は 前記車輪用転がり軸受装置の凹部に挿入保持 されるときに周方向において互いに当接する (8)に記載の保護カバー。
(11) 前記カバー本体の第2円板部の外径端に 、その外径方向に延びて前記外輪の外径端 りも外方に突出するとともに、前記凹部か 取り外されるとき前記軸方向と交差する車 インナー側に引っ張られてさらに外方に移 する把持部が形成され、
 前記分離予定部は、前記把持部の引張方向 沿って前記カバー本体に形成されている(7) 記載の保護カバー。
(12) (7)に記載の保護カバーを前記凹部に挿入 保持する一方、前記内輪が前記アクスルシャ フトの軸方向に挿通され該アクスルシャフト に外嵌されるとともに、前記外輪が前記内輪 と同心に配置され前記アクスルハウジングに 固定されることを特徴とする車輪用転がり軸 受装置。
(13) (7)に記載の保護カバーを前記車輪用転が り軸受装置の凹部に挿入保持する一方、
 前記車輪用転がり軸受装置に前記アクスル ャフトを挿通固定した後、前記凹部から取 外されるとき、前記保護カバーのカバー本 は前記分離予定部が周方向に拡開して分離 つつ前記軸方向と交差する車両インナー側 移動することによって、前記車輪用転がり 受装置及びアクスルシャフトから離脱する とを特徴とする保護カバーの着脱方法。

 上記構成とすることにより、保護カバー 装着後において、磁気エンコーダー部に対 る金属異物の付着や損傷を防止し、アクス シャフトへの組み付け後において取り外し 業を容易に行うことができる車輪用転がり 受装置を提供できる。

車軸懸架式における後輪懸架装置を示 概要図。 本発明の第1実施形態に係る保護カバー を装着した車輪用転がり軸受装置の組み付け 状態を示す断面図。 図2の車輪用転がり軸受装置を示す斜視 図。 図3の保護カバーを示す斜視図。 保護カバーを外した車輪用転がり軸受 置を示す斜視図。 ハーフカット溝からなる分離予定部を す部分拡大図。 ミシン目からなる分離予定部を示す部 拡大図。 ハーフカット溝とミシン目からなる分 予定部を示す部分拡大図。 保護カバーが分割される状態を示す図 本発明の第2実施形態に係る保護カバ を示す斜視図。 図10の保護カバーが分割される状態を す図。 本発明の他の実施形態に係る保護カバ ーを示す斜視図。 図12の保護カバーが分割される他の状 を示す図。 第3実施形態に係る保護カバーを装着 た車輪用転がり軸受装置の組み付け状態を す断面図。 図14の車輪用転がり軸受装置を示す斜 図。 図15の保護カバーを示す斜視図。 図15の保護カバーを示す平面図。 図17の保護カバーの部分拡大図。 保護カバーの分離予定部の位置ズレ状 態を示す図。 保護カバーを装着した車輪用転がり軸 受装置を、リヤアクスルシャフトに組み付け る状態を示す図。 リヤアクスルシャフトから保護カバー を外す状態を示す図。 保護カバーの製造方法を示す図。 図15の変形例を示す斜視図。 保護カバーの他の変形例を示す部分拡 大図。 保護カバーのさらに他の変形例を示す 部分拡大図。 図25のA-A、B-B、C-C及びD-D線断面図。

 以下、本発明の実施の形態につき図面に す実施例を参照して説明する。図2は本発明 の第1実施形態に係る保護カバーを装着した 輪用転がり軸受装置の組み付け状態を示す 面図、図3は保護カバーを有する車輪用転が 軸受装置を示す斜視図、図4は図3の保護カ ーを示す斜視図、図5は保護カバーを外した 輪用転がり軸受装置を示す斜視図である。

 この車輪用転がり軸受装置10は、図1に示 背景技術と同様な前提技術としての車軸懸 式における後輪懸架装置Cにおける軸受Dに わって使用される。車輪用転がり軸受装置10 の具体例は、図2に示すように、例えば複列 向きアンギュラ玉軸受で構成されている。 クスルシャフトとしてのリヤアクスルシャ ト1に対しその軸方向Z1に挿通され、圧入外 される内輪11と、この内輪11と同心に配置さ た外輪12と、この内輪11と外輪12との間に介 される転動体13とを有している。外輪12の車 両インナー側の端部12aにおける外周側には、 図5に示すように、アクスルハウジングとし のリヤアクスルハウジングEに固定するため フランジ12bが一体形成される。このフラン 12bには、ボルトを挿通させるボルト挿通孔1 4が形成され、そのボルトを介してリヤアク ルハウジングEに固定される。

 図2に戻り、リヤアクスルシャフト1の車 アウター側には、車輪用転がり軸受装置10の 内輪11を当接させて位置決めするための段部2 が形成される。この段部2に連続する車両イ ナー側には、車輪用転がり軸受装置10の内輪 11が圧入外嵌される圧入軸部3が形成されてい る。この圧入軸部3は車輪用転がり軸受装置10 の内輪11と、後述する車輪用転がり軸受装置1 0を固定するためのスペーサF1やリテーナリン グF2等の周辺部品Fが圧入外嵌される程度の軸 長を有している。

 また、車輪用転がり軸受装置10の車両イ ナー側の端部側10aには凹部15が形成される。 この凹部15は、外輪12の車両インナー側の端 12aを、内輪11の端部11aよりも車両インナー側 に突出させることによって形成されている。

 車輪用転がり軸受装置10の凹部15の底部15a 側に位置する内輪11における外径端11b側には 円環状の磁気エンコーダー部16が、外径端11 bに圧入固定される環状の固定ブラケット11c 装着固定される。この磁気エンコーダー部16 は異なる極性の磁極(N極,S極)が周方向に交互 並んで形成される。磁気エンコーダー部16 内輪11に固定された状態で、内輪11の端部11a ら若干車両インナー側へ突出する程度の厚 で形成されている。

 また、磁気エンコーダー部16の回転によ 磁気変化を検出するためのセンサー17は、外 輪12のフランジ12bに装着される。このフラン 12bに形成されるセンサ挿入孔17a内に外部か センサー17が挿入されている。挿入される ンサー17は、その先端が磁気エンコーダー部 16における車両インナー側の表面に近接され 配設されることによって、磁気変化を検出 る。

 次に、車輪用転がり軸受装置10に使用され この車輪用転がり軸受装置10の凹部15の底部1 5a側に装着される円環状の磁気エンコーダー 16を保護するための本発明に係る保護カバ 20について説明する。
 この保護カバー20は、図2に示すように、車 用転がり軸受装置10の凹部15における底部15a 側に位置する磁気エンコーダー部16を覆う円 状の第1円板部21が形成される。この第1円板 部21は磁気エンコーダー部16から車両インナ 側に所定距離Y1だけ離間して配置されるよう に、第1円板部21の内径端21aから内輪11の端部1 1aに当接する鍔部21cが延設されている。この うに磁気エンコーダー部16を、所定距離Y1だ け離れた保護カバー20によって覆っているた 、磁気エンコーダー部16の磁気の影響が低 されるので、金属異物の付着が防止し易く る。さらに第1円板部21に他の部材(周辺部材) が当接しても、第1円板部21は磁気エンコーダ ー部16に接していなくかつ所定距離Y1が鍔部21 cによって維持されるため、該磁気エンコー ー部16に損傷を与えなくすることができる。 この内径端21aの径寸法は、内輪11の端部11aに ける内外径の間に位置するような寸法に設 されている。

 この第1円板部21の外径端21bからリヤアク ルシャフト1の軸方向に延び、車輪用転がり 軸受装置10の凹部15の内周壁15b(フランジ12b内 の外輪12内周面)に嵌り込むように円筒部22 連続形成され、該円筒部22の上端から外径方 向に延び、凹部15の周囲の外輪12の端部12aを う第2円板部24が形成されることによって環 のカバー本体23が形成される。

 また、図3、図4に示すように、この第2円 部24から外径方向に延びて外輪12の外径端12c よりも外方に突出するとともに、凹部15から り外されるとき軸方向Z1と交差する車両イ ナー側の一例としての半径方向X1に引っ張ら れてさらに外方に移動する把持部25が形成さ ている。また、カバー本体23における円筒 22の外周側には、凹部15の内周壁15bに嵌り込 だ状態を保持するように、内周壁15bに対し 所定の締め代を具有させるように、複数の 条部22aが膨出形成されている。

 また、第2円板部24の外径端には、その外 方向に延び、前記外輪12の外径端12cよりも 出させた耳部27が形成されている。この耳部 27は垂下片27aを有しており、該垂下片27aは外 12のフランジ12bに形成されるセンサー17が挿 入される前のセンサ挿入孔17aを塞ぐように形 成されている。また、このような保護カバー 20は、プラスチックによって一体成形するこ が可能となる。

 カバー本体23には、その半径方向X1にわた って分離予定部26が形成される。この分離予 部26は、周方向に他の部位よりも部分的に 度を低くすることにより分離可能となして る。この分離予定部26は、図6に示すように 断面V字状に切り込まれるハーフカット溝26a( 本例では部材の表裏面から切り込まれている が、片面から切り込むことも可能である)と している。

 また、分離予定部26の他の実施形態とし 、図7に示すように、ミシン目26bを形成して 該ミシン目26bを分離予定部26とすることが きる。さらに分離予定部26の他の実施形態と して、図8に示すように、ハーフカット溝26a ミシン目26bとを組み合わせて形成すること できる。これらの分離予定部26の半径方向X1 交差する他の半径方向X2(図4参照)に上記耳 27を配設させている。

 そして、図3に示すように、車輪用転がり 軸受装置10の凹部15に保護カバー20は装着され る。この装着状態は保護カバー20のカバー本 23の円筒部22を凹部15を形成する内周壁15bに め込むと、円筒部22の突条部22aが内周壁15b 接触することによって、所定の締め代でも て嵌合挿入される。

 次に、保護カバー20を装着する車輪用転 り軸受装置10をリヤアクスルシャフト1に組 付ける例として、リヤアクスルシャフト1を 直に保持し、このリヤアクスルシャフト1の 上方から車輪用転がり軸受装置10、スペーサF 1やリテーナリングF2等の周辺部品Fの順で、 ヤアクスルシャフト1に落とし込みする。

 その後は、図示しない圧入治具によって 輪用転がり軸受装置10、周辺部品Fを同時に ヤアクスルシャフト1の圧入軸部3に、車輪 転がり軸受装置10の内輪11がリヤアクスルシ フト1の段部2に当接するまで圧入外嵌させ ことによって、車輪用転がり軸受装置10がリ ヤアクスルシャフト1に組み付けされる。

 その後は、磁気エンコーダー部16を覆う 護カバ-20が不要になるため、該保護カバー20 の取り外しが行われる。この取り外し作業は 、図9に示すように、車輪用転がり軸受装置10 に装着した状態、または車輪用転がり軸受装 置10から若干上方へ持上げてた状態で、リヤ クスルシャフト1の軸中心側に、両側の耳部 27を持上げるようにすると、分離予定部26が 折り状態となることにより、分離予定部26が 破断されて保護カバー20が左右の分割体に分 されるので、リヤアクスルシャフト1からの 抜き取り作業がし易く良好となる。

第2実施形態
 次に、保護カバー20の第2実施形態を図10に って説明する。図において、第2円板部24か 外径方向に延びる把持部25の引張方向(半径 向X1)にそって、該把持部25と直線的となる対 向側に分離予定部26を配設させている。換言 れば、把持部25が外径方向に位置移動され 状態で、内輪11に圧入されるリヤアクスルシ ャフト1の外周面に当接する個所に単一の分 予定部26が形成される。

 この例による保護カバー20の取り外し作 は、図11に示すように、保護カバー20の把持 25を持ち、保護カバー20のみを車輪用転がり 軸受装置10の凹部15から外すように上方へ持 げる。その後、車輪用転がり軸受装置10から 若干上方へ持上げてた状態で、把持部25を半 方向X1側に引っ張ると、単一の分離予定部26 は、その端部側(引裂き部26cを備える例では その引裂き部26c)から順次破断されて保護カ ー20の当該個所が分離されるので、分離さ た分離予定部26の間からリヤアクスルシャフ ト1を抜き取ることが可能となる。

 また、図12に示すように、リヤアクスル ャフト1の外周面が当接するその近傍個所に 、周方向で略平行状となした複数(本例では 2個所)の分離予定部26が形成される。

 この例による保護カバー20の取り外し作 は、図13に示すように、車輪用転がり軸受装 置10に装着した状態、または車輪用転がり軸 装置10から若干上方へ持上げてた状態で、 ヤアクスルシャフト1の外周面に分離用基線 26の端部側を当接させながら把持部25を半径 方向X1側に引っ張ると、2個所の分離予定部26 、その端部側(引裂き部26cを備える例では、 その引裂き部26c)から順次破断されて保護カ ー20の当該個所が分離されるので、分離され た分離予定部26の間からリヤアクスルシャフ 1を抜き取ることが可能となる。

第3実施形態
 以下、本発明の第3実施形態について説明す る。第3実施形態に係る保護カバーを装着し 車輪用転がり軸受装置については第1実施形 での車輪用転がり軸受装置と同じものとす 。
 図14は本発明の第3実施形態に係る保護カバ を装着した車輪用転がり軸受装置の組み付 状態を示す断面図、図15は図14の車輪用転が り軸受装置を示す斜視図、図16は図15の保護 バーを示す斜視図、図17は図15の保護カバー 示す平面図、図18は図17の保護カバーの部分 拡大図、図19は保護カバーの分離予定部の位 ズレ状態を示す図、図20は保護カバーを装 した車輪用転がり軸受装置を、リヤアクス シャフトに組み付ける状態を示す図、図21は リヤアクスルシャフトから保護カバーを外す 状態を示す図である。
 第3実施形態の保護カバーでは、第1実施形 の保護カバーの構成部と同一構成部には同 参照番号を付して説明を省略することにす 。また、第3実施形態の保護カバーでは、第1 実施形態の保護カバーと共通の作用効果およ び変形例については説明を省略することにし 、第1実施形態の保護カバーと異なる構成、 用効果および変形例についてのみ説明を行 ことにする。

 カバー本体23には、図16ないし図18に示す うに、その半径方向X1にわたって分離予定 126が形成される。この分離予定部126は、周 向に他の部位よりも部分的に強度を低くす ことにより分離可能となしている。分離予 部126は、半径方向X1の分離帯としてのスリッ ト126a(分離帯)により予め分断された両側の分 離面126bを突き合わせることにより、周方向 おける他の部位よりも部分的に強度が低く 成されて分離面126b同士が再分離可能とされ いる。

 スリット126aにより分断された両側の分離面 126bの各々は、少なくとも一部としての内径 が、車輪用転がり軸受装置10の凹部15にカバ 本体23の円筒部22が挿入保持されるときに互 いに密着し、凹部15から取り外されるときに 方向に拡開して再分離する当接面126cで構成 されている。この内径側の当接面126cは、第1 板21の内径端21aから円筒部22を介して第2円 部24の内径端(円筒部22内周面)の外方近傍に たって形成される。
 また、図18に示すように、第2円板部24にお る当接面126cの外径側は両側の当接面126c同士 の間隔より大となした幅広の切欠部24aが形成 される。この切欠部24aによって車輪用転がり 軸受装置10の凹部15にカバー本体23の円筒部22 挿入保持されても、切欠部24aの周方向の両 24a1は干渉(重なり)しない。

 また、図15に示すように、両側の当接面12 6cにそって車両インナー側に突出する壁部127 各々形成され、それら両壁部127の対向面127a は車輪用転がり軸受装置10の凹部15にカバー 体23の円筒部22が挿入保持されるときに周方 において互いに当接する。この壁部127の対 面127aと当接面126cとは連続した面状に形成 れ、同時密着が可能となる。このため、一 の当接面126cに対して他方の当接面126cが軸方 向Z1に位置ズレ(図19(a)斜線部参照)したときや 、一方の当接面126cに対して他方の当接面126c 径方向X1に位置ズレ(図19(b)斜線部参照)した きでも、壁部127の突出高さや、径方向X1長 によって常に密着されることにより、車輪 転がり軸受装置10の凹部15にカバー本体23の 筒部22が挿入保持された際の強度保持が損な われない。

 図16に示すように、壁部127とは別に、案内 128がカバー本体123に設けられる。この案内 128は、カバー本体23において、リヤアクスル シャフト1の軸方向Z1で、凹部15の底部15aに遠 側から近い側に向って縮径されるように形 される。この案内部128は、リヤアクスルシ フト1を垂直に立てた場合でその軸方向Z1に いて、保護カバー20に向って自重で落下し 接近するように挿通される車輪用転がり軸 装置10を固定するためのスペーサF1やリテー リングF2等の周辺部品Fが、案内部128により ヤアクスルシャフト1の中心線に対してセン タリングされるように案内する機能を備えて いる。
 この案内部128は、円筒部22から第1円板部21 内径端21aにわたってテーパー縁部29を有する リブ片130を周方向に複数配設させて構成する ことができる。したがって壁部127は、このよ うに形成するリブ片130の一つを、その周方向 における厚みの中間で分割して適用したもの と考えることもできる。これによって、当接 面126cの軸方向Z1及び/又は径方向X1の位置ズレ に対して、その接触領域が大きくなる。

 この複数のリブ片130は、円筒部22の周方 に複数形成されて、互いに隣り合う突条部22 aの中間に配置されて形成される。また、両 の壁部127として適用する単一のリブ片130は 第2円板部24から外径方向に延びる把持部25の 引張方向にそって、該把持部25と直線的とな 対向側に配置させている。

 そして、図15に示すように、車輪用転が 軸受装置10の凹部15に保護カバー20は装着さ る。この装着状態は保護カバー20のカバー本 体23の円筒部22を、凹部15を形成する内周壁15b に嵌め込むと、円筒部22の突条部22aが内周壁1 5bに接触することによって、分離予定部126に ける分離面26bの一部(当接面26c)が突き合わ れた状態で所定の締め代でもって嵌合挿入 れる。この状態で嵌合による半径方向X1内方 への締め付け力による縮径に対して、分離予 定部26がその締め付け力に抗することにより その嵌合状態が保持される。このように、 部15に挿入保持されるとき、カバー本体23は 全体が一体となって磁気エンコーダー部16を 護している。

 次に、保護カバー20を装着する車輪用転 り軸受装置10をリヤアクスルシャフト1に組 付ける例として、図20に示すように、リヤア クスルシャフト1を垂直に保持し、このリヤ クスルシャフト1の上方から車輪用転がり軸 装置10、スペーサF1やリテーナリングF2等の 辺部品2の順で、リヤアクスルシャフト1に とし込みすると、最初に落とし込まれた車 用転がり軸受装置10は、リヤアクスルシャフ ト1の圧入軸部3と連続形成されるテーパー軸 4によって、リヤアクスルシャフト1の中心 に対して車輪用転がり軸受装置10の軸心が同 軸線状となるように案内されて圧入軸部3の 端側に配置される。

 車輪用転がり軸受装置10の後に、落とし みされる周辺部品Fは、リヤアクスルシャフ 1の中心線に対して傾いた偏芯状態で下方へ 移動するも、保護カバー20における案内部128 してのリブ片30のテーパー縁部129に、周辺 品Fの外径下端縁が接した状態で滑りながら 輪用転がり軸受装置10の軸心(リヤアクスル ャフト1の中心線でもある)とが同軸線状と るように案内されて、保護カバー20の第1円 部21における内径端21aの内側位置である内輪 11の端部11a上に配置される。

 その後は、図示しない圧入治具によって 輪用転がり軸受装置10、周辺部品Fを同時に ヤアクスルシャフト1の圧入軸部3に、車輪 転がり軸受装置10の内輪11がリヤアクスルシ フト1の段部2に当接するまで圧入外嵌させ ことによって、車輪用転がり軸受装置10がリ ヤアクスルシャフト1に組み付けされる。

 その後は、磁気エンコーダー部16を覆う 護カバ-20が不要になるため、該保護カバー20 の取り外しが行われる。この取り外し作業は 、図21に示すように、保護カバー20の把持部25 を持ち、保護カバー20のみを車輪用転がり軸 装置10の凹部15から外すように上方へ持上げ る。この状態の保護カバー20は分離予定部126 おける分離面126bの当接面126cが周方向に拡 して再分離される。その後、車輪用転がり 受装置10から若干上方へ持上げてた状態で、 分離された分離予定部126における分離面126b 一部(当接面126c)の間をリヤアクスルシャフ 1が通過するよう把持部125を半径方向X1側に っ張ると、この保護カバー20は離脱する。

 この保護カバー20は製造方法は、図22に示 すように、上型100と、下型110との間に形成さ れるキャビテイ120内に、溶融樹脂を樹脂注入 口101から射出注入し、その後冷却、固化させ てから型開きして成形体としての保護カバー 素材200を取り出して、保護カバー素材200を保 護カバー20となして一体成形している。また 保護カバー20は高分子材料(本例では、汎用 ラスチックとしてのポリプロピレン)によっ て一体成形する。

 このように、成形される保護カバー20は 分離予定部126からカバー本体23の一部が分割 される。このため保護カバー20をリヤアクス シャフト1及び、車輪用転がり軸受装置10の 部15から容易に外すことができる保護カバ 20を提供できる。

 また、分離予定部126の他の実施の形態と て、図23に示すように、スリット126aにより 断された両側の分離面126bの当接面126cで構 されている。この内径側の当接面126cは、第1 円板21の内径端21aから円筒部22を介して第2円 部24の内径端(円筒部22内周面)の外方近傍に たって形成される。また、第2円板部24にお る当接面126cの外径側は両側の当接面126c同 の間隔より大となした幅広の切欠部24aが形 される。この切欠部24aによって車輪用転が 軸受装置10の凹部15にカバー本体23の円筒部22 が挿入保持されても、切欠部24aの周方向の両 端24a1は干渉(重なり)しない。この両側の当接 面126cにそって、第1円板21から車両インナー およびに円筒部22の内径側へ突出する突堤状 の壁部127が各々形成される。それら両壁部127 の対向面127aは車輪用転がり軸受装置10の凹部 15にカバー本体23の円筒部22が挿入保持される ときに周方向において互いに当接する。この 例による他の構成部材について、上述の他の 実施の形態における構成部材と同様な他の部 材を備えているが、その詳細な説明は省略す る。

 また、分離予定部126の他の実施の形態と て、図24に示すように、第1円板部21から円 部22を介して第2円板部24まで連続する分離面 126bを、当接面126cとして適用することが可能 ある。この例による他の構成部材について 上述の他の実施の形態における構成部材と 様な他の部材を備えているが、その詳細な 明は省略する。

 また、保護カバー20の他の実施形態とし 、図25、図26に示すように、分離予定部126に けるスリット126aの分離面126b(当接面126c)が 成されたカバー本体23には、該カバー本体23 一体化させる係合部としての複数の係合爪1 31が形成される。

 この係合爪131は両側の分離面126bのうち、 一方の分離面126bが形成された第1円板部21の 面から他方の分離面126bが形成された第1円板 部21の表面上まで延設される円板係合爪131aと 、他方の分離面126bが形成された第1円板部21 表面から一方の分離面126bが形成された第1円 板部21の表面上まで延設される円板係合爪131b とを備えている。この両側の円板係合爪131a 、円板係合爪131bによって、軸方向Z1に対す 第1円板部21の位置ズレを防止している。

 また、係合爪31は両側の分離面126bのうち、 方の分離面126bが形成された円筒部22の内周 から他方の分離面126bが形成された円筒部22 内周面上まで延設される円筒係合爪131cと、 他方の分離面126bが形成された円筒部22の内周 面から一方の分離面126bが形成された円筒部22 の内周面上まで延設される円筒係合爪131dと 備えている。この両側の円筒係合爪131c、円 係合爪131dとによって、半径方向X1に対する 筒部22の位置ズレを防止している。
 また、円板係合爪131a、円板係合爪131b、円 係合爪131c、円筒係合爪131dは、図示するよう に、第1円板部21、円筒部22の肉厚とほぼ同じ 厚で延設形成することもできるも、例えば 各爪の肉厚を、第1円板部21、円筒部22の肉 のほぼ半分とすれば、この各爪と重なる他 の第1円板部21、円筒部22の表面側を、この各 爪の肉厚に対応させて凹ませれば、第1円板 21の表面、円筒部22の内周面を面一状態にす ことができる。

 また、本例では車輪用転がり軸受装置10 凹部15に保護カバー20を装着するときの、軸 向Z1および半径方向X1への分離面126b(当接面1 26c)の位置ズレ防止機能を具有させたもので る。この例では案内部128のリブ片130を、壁 127として使用しないが、案内部128のリブ片13 0を分離面126b(当接面126c)と重ならない位置に けることによって、車輪用転がり軸受装置1 0を固定するためのスペーサF1やリテーナリン グF2等の周辺部品Fが、案内部128によりリヤア クスルシャフト1の中心線に対してセンタリ グされるように案内する機能を備えさせる とができる。