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Patent Searching and Data


Title:
PIPING PROVIDED WITH HEATING MEANS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/136594
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is piping having a heater, wherein a structure of a heater arranging section is simple and inside the piping can be efficiently heated or operation efficiency of arranging a heater section to the piping is improved. The piping is provided with a pipe-like member (12), and a heating means (13) arranged on an inner side of the pipe-like member (12).  The heating means (13) has a heater section (51a), and a heat diffusing section (51c) which is provided with a plurality of fins (24) arranged on the circumference of the heater section (51a).

Inventors:
NAGASAWA KAZUTOSHI (JP)
NAGASAWA FUMIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058518
Publication Date:
November 12, 2009
Filing Date:
April 30, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ALPHATECH LTD (JP)
NAGASAWA KAZUTOSHI (JP)
NAGASAWA FUMIO (JP)
International Classes:
F16L53/35
Foreign References:
JPH08320096A1996-12-03
JP2006038270A2006-02-09
JPS5736529U1982-02-26
Attorney, Agent or Firm:
OKAMOTO, KEIZO (JP)
Keizo Okamoto (JP)
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Claims:
 管状部材と、前記管状部材の内側に設けられた加熱手段とを有し、
 前記加熱手段は、ヒータ部と、該ヒータ部の周囲に配置された複数のフィンを備えた熱の拡散部とを有することを特徴とする加熱手段を備えた配管。
 前記ヒータ部は、少なくとも発熱部が棒状であり、前記複数のフィンは、前記ヒータ部の周囲に相互に間隔をおいて一回りするように配置されていることを特徴とする請求項1記載の加熱手段を備えた配管。
 前記複数のフィンは、前記ヒータ部の長手方向に沿って間隔を置いて配置された複数のフィン群で構成され、一つの該フィン群は前記ヒータ部の周囲を相互に間隔をおいて一回りするように配置されていることを特徴とする請求項2記載の加熱手段を備えた配管。
 前記フィンの面は、前記ヒータの長手方向に向き、又は前記ヒータの長手方向に対して斜めを向いていることを特徴とする請求項3記載の加熱手段を備えた配管。
 前記フィンの面は、前記ヒータ部の長手方向に平行であり、又は該長手方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の加熱手段を備えた配管。
 前記拡散部は、前記ヒータ部の周囲を覆う筒状部材と、該筒状部材に取り付けられた前記複数のフィンとで構成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の加熱手段を備えた配管。
 前記ヒータ部は、中心部の発熱体と、該発熱体の周囲を覆う絶縁物と、それらを覆うシース部材とで構成された略棒状であって、一端が前記シース部材で封止され、他端は少なくともリード線導入部としたカートリッジ型であることを特徴とする請求項1に記載の加熱手段を備えた配管。
 前記加熱手段を備えた配管は、両端にフランジを備え、該フランジを介して他の配管に取り付け可能となっていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の加熱手段を備えた配管。
Description:
加熱手段を備えた配管

 本発明は、加熱手段を備えた配管に関し より詳しくは、半導体製造などにおいて使 するガス或いは使用済みの排ガスを流通さ る、加熱手段を備えた配管に関する。

 半導体製造において、エッチングや成膜 用いられたガスは、除害装置で処理し、無 化して廃棄することが義務づけられている この場合、排ガスはエッチング装置などか 除害装置へ配管を流通させて運ばれる。

 この際、排ガスの反応生成物が配管内壁 付着し、排ガスの流通が妨げられることに る。これを防止するため、配管内を所定温 以上に昇温し、排ガスの反応生成物が配管 壁に付着しないようにしている。

 その一つの方法として、図1に示すように 、配管1の外側表面にリボンヒータ2を巻きつ て、配管1の外部から配管1内部を加熱する 法がある。

 その他の方法として、図2に示すように、 L字型の構造の配管3を用い、配管3の屈曲部3a 利用して配管3内にヒータ4を差し込み、配 3内部を加熱する方法がある。

 しかしながら、リボンヒータ2を用いた方 法によれば、外部から加熱することになるこ とと、加熱部が樹脂製となるため高温が得ら れないことから、配管内部まで十分な加熱が できないという問題があった。

 さらに、その問題を少しでも解消するた に配管全域に万遍なくリボンヒータを密ピ チで巻きつけることになるが、リボンヒー 2の重ね巻きは厳禁とされており、リボンヒ ータ2が相互に重ならないようにリボンヒー 2を配管1表面に沿って注意して巻く必要があ るため、現場での工事における作業能率が悪 くなっていた。

 さらに、配管3内にヒータ4を差し込む方 では、L字型構造で代表される屈曲部3aをも 配管3が必要であるため、配管3の構造が複雑 となり、また、そのため設置場所が制約され 、結果的に排気配管内全域を十分加熱できな いという問題がある。

 本発明は、上記の従来例の問題点に鑑み 創作されたものであり、ヒータ設置部の構 がシンプルで、かつ配管内を効率良く加熱 ることができ、或いはヒータの設置作業の 率を向上させることができる加熱手段を備 た配管を提供するものである。

 本発明の一観点によれば、管状部材と、 記管状部材の内側に設けられた加熱手段と 有し、前記加熱手段は、ヒータ部と、該ヒ タ部の周囲に配置された複数のフィンを備 た熱の拡散部とを有することを特徴とする 熱手段を備えた配管が提供される。

 本発明によれば、加熱手段を配管の内側 設置しているので、配管内を効率良く加熱 ることができる。さらに、リボンヒータの 合のように配管全域に巻く必要もなく、L字 型の構造の配管を備えたヒータ設置部も必要 でないため、ヒータ設置部をシンプルな機構 とすることができる。

 また、加熱手段はヒータ部と熱の拡散部 を有し、該拡散部は周囲に配置された複数 フィンを有して、該フィンは配管(管状部材 )内壁に近接または接触させているので、組 立て時においてヒータ部を配管の内部中央 容易に設置することができる。しかも、フ ンがヒータ部の周囲に取り付けられている で、熱をヒータの周囲に効率よくかつ広く 出させて、配管内部の温度差を極力少なく ることができる。

 さらに、好ましくは,前記ヒータ部は、少 なくとも発熱部が棒状であり、前記複数のフ ァンは、前記ヒータ部の周囲に相互に間隔を おいて一回りするように配置されているとよ い。

 また、好ましくは、前記複数のフィンは 前記ヒータ部の長手方向に沿って間隔を置 て配置された複数のフィン群で構成され、 つの該フィン群は前記ヒータ部の周囲を相 に間隔をおいて一回りするように配置され 複数のフィンで構成されているとよい。

 また、好ましくは、前記フィンの面は、 記ヒータの長手方向に向き、又は前記ヒー の長手方向に対して斜めを向いているとよ 。それらのフィンによりガスの流れの一部 遮られてガスの流れが乱される。これによ 、フィンからの熱で昇温したガスがかき回 れるため、配管内の中央部から周辺部にか て温度分布をより一層均一にすることがで る。

 また、好ましくは、前記フィンの面は、 記ヒータ部の長手方向に平行であり、又は 長手方向に対して傾斜しているとよい。

 また、好ましくは、前記拡散部は、前記 ータ部の周囲を覆う筒状部材と、該筒状部 に取り付けられた前記複数のフィンとで構 されるとよい。これにより、ヒータ部の熱 効率良く、複数のフィン全面に伝導させる とができる。

 また、好ましくは、ヒータ部は、中心部 発熱体と、発熱体の周囲を覆う絶縁物と、 皮となるシース部材とで構成された棒状で って、その一端がシース部材で封止され、 端が少なくともリード線導入部とされたカ トリッジ型にすることにより、配管への取 付けを容易にすることができる。

 さらに、好ましくは、加熱手段を備えた 管は、フランジを介して配管ごと別の配管 取り付け可能となっていることで、加熱手 を備えた配管を必要な箇所に簡単に設置す ことができるため、ヒータの設置作業の能 を向上させることができる。

 以上のように、本発明によれば、ヒータ 置部の構造がシンプルで、かつ配管内を効 良く加熱することができ、或いは、ヒータ 設置作業の能率を向上させることができる

従来例のヒータを備えた配管の構成に いて示す側面図である。 他の従来例のヒータを備えた配管の構 について示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態であるヒータ を備えた配管の構成について示す模式図であ る。 (a)~(c)は、本発明の第1の実施の形態で るヒータを備えた配管の支持部ユニットの 成について示す図であり、(b)は側面図であ 、(a)は(b)の支持部ユニットを左側から見た であり、(c)は(b)の支持部ユニットを右側か 見た図である。 本発明の第1の実施の形態であるヒータ を備えた配管の排気配管への取付け方法につ いて示す斜視図(その1)である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態で あるヒータを備えた配管の別の配管への取付 け方法について示す図(その2)である。(a)は斜 視図であり、(b)は(a)のI-I線に沿う断面図であ る。 (a)は、本発明の第1の実施形態のヒータ を備えた配管がエッチング装置から除害装置 に至る間を繋ぐガス配管の一部に設置された 構成を示す模式図である。(b)は、ヒータを備 えた配管の断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態である ヒータを備えた配管の構成について示す側面 図であり、(b)は、(a)のII-II線に沿う断面図で り、(c)は、加熱手段の斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態の変形 に係るヒータを備えた配管の構成について す断面図である。 (a)乃至(d)は、本発明の実施の形態の変 形例に係るヒータを備えた配管の構成につい て示す断面図である。

 以下に、本発明の実施の形態について図 を参照しながら説明する。

 (第1の実施の形態)
 (ヒータ(加熱手段)を備えた配管の構成の説 )
 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るヒ タを備えた配管の構成を示す図である。図3 左側の図はヒータを備えた配管を側面から 視して見た図であり、右側の図は、左側の のヒータを備えた配管を右側から見た図で る。図4(a)~(c)は、上述のヒータを備えた配 に備えられた加熱手段の拡散部を構成する 数のユニットから一ユニットを抜き出して した図である。図4(b)は一ユニットの側面図 、図4(a)は、図4(b)の一ユニットを左側から た図であり、図4(c)は、図4(b)の一ユニットを 右側から見た図である。

 (全体の構成)
 図3に示すように、ヒータを備えた配管101は 、長さ約450mm、直径約48mmの配管(管状部材)12 、配管12の両端に設けられたフランジ(配管 互接続部)11と、配管12内部に設置された加熱 手段13とで構成される。

 なお、加熱手段13の設置箇所に対応する 分の配管12の直径は、ガス流通路の断面積を 確保することができれば、図3に示すように 配管12両端の直径と同じにしてもよいが、ガ ス流通路の断面積をより大きく確保する必要 がある場合、図10(a)に示すように、加熱手段1 3の設置箇所に対応してその部分の配管12の直 径を両端の配管12の直径よりも大きくしても い。

 加熱手段13はリード線導入部側が90度に曲 げられて、配管12の管壁を貫通する形状にな ている。配管レイアウトで多くを占める直 部分への設置を可能にした形状であり、配 101全域への加熱を可能にする形状である。 た、リード線部は、ヒータ本体部分のシー 部材を延長して流通気体から完全に保護さ た状態で、配管の外に引き出されている。

 後述の(ヒータを備えた配管の取り付け方 法の説明)の項で詳しく説明するように、ヒ タを備えた配管101は、フランジ11を介して配 管ごと別の配管に取り付け可能となっている 。配管12の両端のフランジ11は、別の配管の ランジと対向し、接触する面にセンターリ グを介在させてシールをするためのシール 11aを有している。

 (加熱手段の構成)
 加熱手段13は、図3に示すように、ヒータ部5 1aと、配管12内壁に接触または近接させてヒ タ部51aを配管中央に保持し、かつガスの流 を妨げないような構造をもつ拡散部51cとで 成される。拡散部51cは、半導体製造に使用 れる種々のガスに対する耐腐食性に優れ、 つ放熱材料及び熱伝導材料でもあるステン スなどで構成されている。

 (ヒータ部の構成)
 ヒータ部51aは、図3に示すように、円柱状を 有する。ヒータ部51aは、カンタル線、ニクロ ム線その他の発熱線からなる中心部の発熱体 (ヒータ部51aの内部にあるため図面では表示 ていない)と、発熱体の周囲を覆う酸化マグ シュウム等の絶縁物21と、その周囲を円筒 のステンレスシース部材22で覆って構成され ている。なお、絶縁物21は発熱体の側面を含 すべての周囲を覆っているが、図3では、側 面に露出する絶縁物だけを記載している。ま た、シース部材22は、図3では、側面に設置さ れていないが、少なくとも側面を覆うように 設置されてもよい。

 さらに、ヒータ部51aは、発熱体に電力を 給する一対のリード線14と、温度測定を行 ための熱電対15とを備えている。

 この種のヒータは500℃以上の発熱が可能 あり、排ガス温度を100℃~400℃に加熱するこ とが容易であるという特徴を持っている。

 なお、上述のヒータに対して、リボンヒ タ自体は、樹脂製外皮(絶縁体)であるため 熱温度の上限が約120℃であり、配管の外側 リボンヒータを設置した場合、配管の内部 60~70℃程度にしか昇温できない。この程度の 温度では配管内壁へのガス生成物の付着を防 止するには十分でない。

 (拡散部の構成)
 拡散部51cは、図3に示すように、同じ構造の 複数のユニット51bで構成されている。一つの ユニット51bは、図4(a)~(c)に示すように、円筒 の筒状部材23と、筒状部材23の片側端部に設 けられた8枚のフィン24とで構成されている。 8枚のフィン24が一つのフィン群52を構成する フィン群52を構成する8枚のフィン24は一方 端が筒状部材23の端部の周囲を一回りするよ うにかつ等間隔で当該端部に取り付けられ、 他方の端が当該端部から斜め方向に広がって いる。隣接するフィン24同士は、ガスの流通 妨げないように隙間を開けて設けられてい 。フィンの広い面は筒状部材23の中心軸の 向に向くようにし、或いは中心軸の方向に して上下が少し斜めに傾くようにする。こ 実施形態では一ユニット51bのフィン先端は 管12の内壁に近接させる。好ましくは接触さ せる。

 この実施形態では、筒状部材23と8枚のフ ン24とは一体的に形成されている。筒状部 23と8枚のフィン24との一体構造は、次のよう にして作製される。すなわち、適当な長さの 筒状部材を用意し、筒状部材の端面の円周に 沿って等間隔に8箇所切込みを入れるところ 設定する。その各箇所から筒状部材の長手 向に沿って所定の長さに切り込みを入れた 、その切り込みに沿って筒状部材を内側か 外側に開く。

 この拡散部51cのユニット51bは、半導体製 に使用される種々のガスに対する耐腐食性 優れ、かつ放熱部材及び熱伝導部材である テンレスなどを使用して作製される。ユニ ト51bは、筒状部材23をヒータ部51aに挿入し 用いられる。これにより、ヒータ部51aの熱 効率良く、複数のフィン24に伝導させること ができ、さらに、フィン24から周囲に効率良 放熱できる。

 ヒータ部51aの拡散部51cの全体は、拡散部5 1cを構成する複数のユニット51bが筒状部材23 介して順次ヒータ部51aに挿入されて構成さ る。すなわち、複数のフィン群52は、ヒータ 部51aの長手方向に沿って所定の間隔をおいて 配置される。また、各フィンは広い面がヒー タ部51aの長手方向に向くように、或いはヒー タ部51aの長手方向に対して上下が少し斜めに 傾くようにして配置される。図3では、左側 ら右側に流れるガス流に対してフィンの上 をガス流の下流の方に傾かせている。言い えれば、複数のフィン24は広い面がヒータ部 51aの表面に対して立つように設けられ、かつ ヒータ部51aの周囲を相互に間隔をおいて一回 りするように設けられる。

 複数のフィン群52の相互の配置は、各フ ン群52のフィン24の間の隙間が、図3に示すよ うに、ヒータ部51aの長手方向に沿って隣り合 うフィン群52の間で同じ位置にくるように配 してもよいし、或いは相互にずれるように 置してもよい。

 なお、拡散部51cの一ユニットを構成する 状部材23と8枚のフィン24は別の方法で作製 てもよい。そして、拡散部51cのフィン24の配 置に関して、フィンの広い面がヒータ部51aの 長手方向に対して左右が斜めに傾くように作 製されてもよいし、或いは種々の傾きのもの が混在するように作製されてもよい。

 上述した加熱手段13を配管12内に設置した ときに、ヒータ部51aは配管12の中心軸方向に ってかつ配管12のほぼ中心部に配置される ともに、ヒータ部51aの長手方向は、加熱手 13を配管12内に設置したときにガスの流れの 向と一致する。従って、このヒータを備え 配管101内に導入されたガスは、ヒータ部51a 長手方向に沿って流れ、拡散部51cのフィン2 4の間を流通する。このとき、流通するガス 、広い面がガスの流れの方向に向いたフィ 24によって流れの一部が遮られて乱される。 すなわち、フィン24からの熱により昇温した 囲気が流通ガスによって掻き回され、或い 昇温した流通ガス自身が掻き回されるため 配管101内の中央部から周辺部にかけての温 分布をより一層均一にすることができる。 にこの現象が各ユニットで順次行われるた 、拡散部全体の温度均一性が増すことにな 。

 (効果)
 以上のように、本発明の第1実施形態のヒー タを備えた配管101によれば、加熱手段13を配 12の内部に設置しているので、配管12内を効 率良く加熱することができる。また、リボン ヒータの場合のように配管全域に巻く必要も なく、L字型の構造の配管を備えたヒータ設 部も必要でないため、ヒータ設置部をシン ルな機構とすることができる。

 また、ヒータ部51aが配管12の中央部に来 ように設置することができるため、配管12の 中央部から周辺部にかけて加熱の偏りを少な くすることができる。さらに、拡散部51cの筒 状部材23が熱伝導部材で構成され、フィン24 放熱部材で構成され、かつヒータ部51aの周 に取り付けられているので、熱をヒータ部51 aの周囲に効率よく伝えるとともに広く放出 せて、配管12内部の温度差を極力少なくする ことができる。

 (ヒータを備えた配管の変形例)
 図9(a)及び図10(a)、(b)は、第1実施形態の変形 例のヒータを備えた配管の構成を示す断面図 である。図中、図3と同じ符号で示すものは 3と同じものである。

 図9(a)のヒータを備えた配管101aにおいて 拡散部51dのフィン24aが筒状部材23aに設けら 、フィン24aの広い面がガスの流れの方向に いている点は図3と同じであるが、拡散部51d フィン24aの上部がガスの流れの上流側に傾 ている点が図3と異なる。

 図10(a)のヒータを備えた配管101bにおいて 加熱手段13は図3と同じであるが、加熱手段1 3の設置箇所に対応する部分の配管12aの直径 両端の配管12aの直径よりも大きくなってい 点が図3と異なる。この構成は、ガス流通路 断面積をより大きく確保する必要がある場 に適している。

 図10(b)のヒータを備えた配管101cにおいて 拡散部51dのフィン24aが筒状部材23aに設けら 、フィン24aの広い面がガスの流れの方向に いている点は図3と同じであるが、拡散部51d のフィン24aの上部がガスの流れの上流側に傾 いている点が図3と異なる。また、加熱手段13 の設置箇所に対応する部分の配管12aの直径が 両端の配管12aの直径よりも大きくなっている 点も図3と異なる。

 なお、拡散部51dにおいて上述した筒状部 23a及びフィン24aの材料は、第1実施形態の筒 状部材23及びフィン24と同じようにステンレ が好適に用いられる。

 これらの構成によっても、フィン24、24a らの熱により昇温した雰囲気が流通ガスに って掻き回され、或いは昇温した流通ガス 身が掻き回されるため、配管101a~101c内の中 部から周辺部にかけての温度分布をより一 均一にすることができる。更に、この現象 各ユニットで順次行われるため、配管12、12a 内中央部から周辺部にかけて温度均一性が増 すことになる。

 (ヒータを備えた配管の取付け方法の説明)
 次に、図3、図5、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)を 参照しながら、上述のヒータを備えた配管101 の排気配管への取付け方法ついて説明する。

 図5は、本発明の第1実施形態であるヒー を備えた配管の排気配管への取付け方法に いて示す斜視図(その1)である。図6(a)、(b)は 本発明の第1実施形態であるヒータを備えた 配管の別の配管への取付け方法について示す 図(その2)である。図6(a)は斜視図であり、図6( b)は図6(a)のI-I線に沿う断面図である。図7(a) 、本実施形態のヒータを備えた配管がエッ ング装置の真空ポンプ106から除害装置107に る間を繋ぐガス配管の一部に設置された例 示す模式図である。図7(b)は、設置されたヒ タを備えた配管の断面図である。図5及び図 6においては、ヒータを備えた配管として図3 示す配管101を用い、図7においては、ヒータ を備えた配管として図10(a)に示す配管101bを用 いている。配管101bの詳しい構成については 述する。

 まず、図5に示すように、ヒータを備えた 配管101と排気配管102及び103とを準備する。な お、ヒータを備えた配管101において、リード 線部がヒータを備えた配管101の外に引き出さ れた構成は省略している。

 排気配管102は、有害ガスを排出するエッ ングなどの装置の真空ポンプ106に接続され 排気配管103は、有害ガスの無害化のための 理装置107に接続されている。

 排気配管102及び103は、加熱手段13を備え 配管101の長さに相当する間隔をあけて対向 ている。排気配管102は、配管31と配管31の端 に設けられたフランジ32とを有する。一方 排気配管103は、配管33と配管33の端部に設け れたフランジ34とを有する。また、フラン 32、34には、それぞれ、ヒータを備えた配管1 01のセンターリングシール面11aに対応する位 に同じくセンターリングシール面32a、34aを する。なお、排気配管102でもセンターリン シール面34aと同じようなセンターリングシ ル面32aが形成されているが、図面上ではフ ンジ32の陰になって見えない。

 次に、センターリング35、36を用意し、そ れぞれ配管102及び103の各センターリングシー ル面32a、34aにセットする。なお、各センター リングシール面11a、32a、34aには、センターリ ング35、36を収納する溝が形成されているが 図5では省略している。

 次いで、ヒータを備えた配管101の両端の ランジ11と、配管102及び103の各フランジ32、 34とが対向するように位置させ、センターリ グ面32a、34aに既にセットされているセンタ リング35、36がそれぞれ各フランジ11のセン ーリングシール面11aにセットされるように 触させる。図6(a)は、このときの状態を示す 。

 次に、排気配管103とヒータを備えた配管1 01のフランジ34、11同士の接触部を示す図6(b) 代表して示すように、クランパ37と図示しな いネジによって、排気配管102とヒータを備え た配管101のフランジ32、11同士を締め付けて れらの接触をより強固にするとともに、同 ようにして排気配管103とヒータを備えた配 101のフランジ34、11同士を締め付けてそれら 接触をより強固にする。これにより、セン ーリング35、36によって、外部に対して配管 101、102、103内部の気密性が保たれるようにな る。

 なお、上述の説明では、排気配管102と103 間にヒータを備えた配管101を一つ接続した 、排気配管すなわち、エッチング装置等の 空ポンプ106排気口から除害装置107入口まで 配管が長くなれば、配管内温度を適当な温 以上に保つためヒータを備えた配管101を複 個設置することが望ましい。その場合、図7 (a)に示すように1個目のヒータを備えた配管10 1bを最上流すなわち真空ポンプ106の排気口に ず設置し、次は1個目の配管101bのヒータ効 がなくなる部分に2個目のヒータを備えた配 101bを設置する。このように行えば配管すべ てにヒータが必要にならず、4m程度の配管で れば1個で、さらに長い配管でも2個から3個 排気配管内のガス反応生成物の付着を極力 げる効果がある。図7(b)は図7(a)のヒータを えた配管の断面図である。図7(a)及び図7(b)中 、符号105は排気配管102、103と同じような排気 配管を示し、他の符号に関して、図3、図5及 図6と同じ符号で示すものは、図3、図5及び 6と同じものを示す。

 以上のように、本発明の第1実施形態に係 るヒータを備えた配管101によれば、ヒータを 備えた配管101は、フランジ11を介して配管101 と排気配管102、103に取り付け可能となって るため、ヒータを備えた配管101を必要な箇 に簡単に設置することができ、これにより ヒータの設置作業の能率を向上させること できる。これは、図10(a)に示すヒータを備 た配管101bでも同様である。

 (第2の実施の形態)
 (ヒータ(加熱手段)を備えた配管の構成の説 )
 図8(a)~(c)は、本発明の第2の実施の形態に係 ヒータを備えた配管104の構成を示す図であ 。図8(a)は配管104の断面図であり、図8(b)は(a )の右側から見た側面図であり、(a)はII-II線に 沿う断面図に相当する。図8(c)は加熱手段40の 斜視図である。

 第2実施形態において、第1実施形態と異 るところは、図8(c)に示す加熱手段40、特に 散部53bの構成である。なお、図8(a)~(c)におい て、図3と同じ符号で示すものは、図3と同じ のである。

 以下に、加熱手段40、特に拡散部53bの構 について詳しく説明する。

 (加熱手段の構成)
 加熱手段40は、図8(a)に示すように、ヒータ 53aと拡散部53bとで構成される。

 ヒータ部53aはカートリッジ型であり、内 中心の発熱体41と、該発熱体41の周囲を覆う 絶縁物42aと、それらを覆うシース部材42bで構 成された略棒状である。先端はシース部材42b で覆われている。他端は90度に曲げられてお リード線及び熱電対の導入部としている。

 拡散部53bは、ヒータ部53aの周囲を覆う円 状の筒状部材43と、筒状部材43の表面に取り 付けられた8枚の細長い板状のフィン44とで構 成されている。フィン44は、図8(a)~(c)に示す うに、ヒータ部53aの中心から放射状に配管( 状部材)12内壁に近接または接触する位置ま 伸びており、かつ等間隔を置いて、かつ筒 部材43の長手方向に沿って筒状部材43の表面 に配置される。言い換えれば、フィン44は、 状部材43の表面周囲に、広い面がヒータ部53 aの長手方向に平行になるように等間隔を置 て配置される。図では発熱体41に対して平行 にしているが、放熱効果を少し上げるため傾 斜をつけて巻くような形態でもよい。また、 この拡散部53bは長手方向に一体に製作してい るが、図のように複数個に分割してもよい。 製作性を考えると分割型が好ましい。

 拡散部53bの筒状部材43及びフィン44は、第 1実施形態と同じように、半導体製造に使用 れる種々のガスに対する耐腐食性に優れ、 つ放熱部材及び熱伝導部材でもある、例え ステンレスを使用する。

 図8(a)、(b)に示すように、この加熱手段40 配管12内に設置したとき、ヒータ部53aが配 12の中心軸方向に沿ってかつ配管12のほぼ中 部に設置されるとともに、ヒータ部53aの長 方向はガスの流れの方向と一致する。ヒー を備えた配管104内に導入されたガスは、ヒ タ部53aの長手方向に沿って流れ、拡散部53b フィン44の間を流通する。この拡散部53bの ィン間は熱の拡散室を形成する。

 (効果)
 第2の実施形態に係るヒータを備えた配管104 によれば、フィン44がヒータ部53aの表面周囲 8枚、広い面がヒータ部53aの長手方向に平行 になるように間隔を置いて配置されている。

 したがって、ガスの流通を妨げずに、加 手段40を配管12の内部に容易に設置すること ができる。また、このため、配管12内を効率 く加熱することができる。さらに、リボン ータの場合のように配管全域に巻く必要も く、L字型の構造の配管を備えたヒータ設置 部も必要でないため、ヒータ設置部をシンプ ルな機構とすることができる。

 その他の構成は、第1の実施形態に係るヒ ータを備えた配管と同様な構成を有するので 、第1の実施形態に係るヒータを備えた配管 同様な効果を有する。

 (ヒータを備えた配管の変形例)
 図9(b)、図10(c)、及び図10(d)は、第2実施形態 変形例のヒータを備えた配管の構成を示す 面図である。図中、図8と同じ符号で示すも のは図8と同じものである。

 図9(b)のヒータを備えた配管104aにおいて 拡散部のフィン44aが筒状部材43aに設けられ フィン44aの広い面がガスの流れの方向に平 に配置されている点は図8と同じであるが、 散部53cのフィン44aが、ガスの流れに沿って 数に分離し、相互に間隔をおいて配置され いる点が図8と異なる。

 図10(c)のヒータを備えた配管104bにおいて 加熱手段40は図8と同じであるが、加熱手段4 0の設置箇所に対応する部分の配管12aの直径 両端の配管12aの直径よりも大きくなってい 点が異なる。

 また、図10(d)のヒータを備えた配管104cに いて、拡散部53cのフィン44aが筒状部材43aに けられ、フィン44aの広い面がガスの流れの 向に平行に配置されている点は図8と同じで あるが、拡散部53cのフィン44aが、ガスの流れ に沿って複数に分離し、相互に間隔をおいて 配置されている点が図8と異なる。また、加 手段40aの設置箇所に対応する部分の配管12a 直径が両端の配管12aの直径よりも大きくな ている点が図8と異なる。

 なお、拡散部53cにおいて上述した筒状部 43a及びフィン44aの材料は、第2実施形態の筒 状部材43及びフィン44と同じようにステンレ が好適に用いられる。また、ヒータ部の長 と同じ位の一つの筒状部材43aにすべてのフ ン44aを設置してもよいし、ヒータ部の長さ りも短い筒状部材43aと、筒状部材43aを一回 するように設けられた複数のフィン44aから るフィン群とを一組としてユニットを形成 、複数のユニットを順次ヒータ部に挿入し 設置するようにしてもよい。

 これらの構成によっても、フィン44、44a らの熱により昇温した雰囲気が流通ガスに って掻き回され、或いは昇温した流通ガス 身が掻き回されるため、配管104a~104c内の中 部から周辺部にかけての温度分布をより一 均一にすることができる。更に、この現象 各ユニットで順次行われるため、配管12、12a 内中央部から周辺部にかけての温度均一性が 増すことになる。

 (その他の実施の形態)
 以上、実施の形態によりこの発明を詳細に 明したが、この発明の範囲は上記実施の形 に具体的に示した例に限られるものではな 、この発明の要旨を逸脱しない範囲の上記 施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれ 。

 例えば、上記実施形態では、拡散部51c、5 1d、53b、53cの筒状部材23、23a、43、43a及びフィ ン24、24a、44、44aの材料としてステンレスを いているが、これに限られない。半導体製 に使用されるガスに対する耐食性を有する 属材料であればよい。金属材料は、耐食性 有するとともに、特に放熱や熱伝導に優れ 部材であればさらに好ましい。

 また、上述した拡散部51c、51d、53b、53cの ィン24、24a、44、44aの表面は平滑であるが、 凹凸を形成して表面積を増やし、放熱性を向 上させてもよい。

 また、ヒータ部51aの長手方向に沿って所 の間隔をおいて規則的に配置される複数の ィン群52を設け、かつフィン群52のフィン24 ヒータ部51aの周囲を相互に間隔をおいて一 りするように設けられているが、ヒータ部5 1aの周囲にフィン24をランダムに配置しても い。この変形例はまた、図9(a)、図10(b)の加 手段13aにも適用可能である。

 また、発明のヒータを備えた配管は、排 配管の一部に適用されたが、単独で炉の代 りに用いることもできる。

11、32、34 フランジ
11a、32a、34a センターリングシール面
12、12a 配管(管状部材)
13、13a、40、40a 加熱手段
14 リード線
15 熱電対(温度計測手段)
23、23a、43、43a 筒状部材
24、24a、44、44a フィン
31、33 配管
35、36 センターリング
51a、53a ヒータ部
51b 拡散部ユニット
51c、51d、53b、53c 拡散部
52 フィン群
101、101a~101c、104、104a~104c ヒータを備えた配
102、103、105 排気配管
106 エッチング装置の真空ポンプ
107 除害装置