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Title:
PIPE JOINT COVER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/123291
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a pipe joint cover (C) that covers a joint (U) of a high-pressure fuel pipe (61) of an engine, wherein one end of a cylindrical cover part (12A, 12B) is blocked by a blocking part (22A, 22B) having a pipe insertion hole (23). The blocking part (22A, 22B) has a seal part (26) where the inner circumference that forms the pipe insertion hole (23) adheres to the outer periphery of the high-pressure fuel pipe (61), and a receiving chamber (31) positioned on the outer side of the seal part (26), the bottom of which opens up to receive fuel that is sprayed from the joint (U). The bottom edge of the outer wall (28) of the reception chamber that forms the reception chamber (31) contacts the upper surface of the mounting nut (71) that constitutes the joint (U). Such a pipe joint cover can be easily installed, and can ensure that sprayed fuel is prevented from being dispersed to the surroundings.

Inventors:
NISHIDA RYUHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056903
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
April 02, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NIFCO INC (JP)
NISHIDA RYUHEI (JP)
International Classes:
F02M55/02; F02M63/00; F16L57/00
Domestic Patent References:
WO2006059050A12006-06-08
WO2006059050A12006-06-08
Foreign References:
US5158114A1992-10-27
JPS58162278U1983-10-28
JP2000320426A2000-11-21
JPS4523208Y11970-09-12
JPS55102068U1980-07-16
JPS54182722U1979-12-25
Other References:
See also references of EP 2261497A4
Attorney, Agent or Firm:
NAITO, Teruo (JP)
Teruo Naito (JP)
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Claims:
 エンジンの高圧燃料パイプの接合部を覆うパイプ接合部カバーであって、
 筒状のカバー部と、
 パイプ挿入孔を有し、前記カバー部の一端部を閉塞する閉塞部と、
 を備え、
 前記閉塞部は、前記パイプ挿入孔を形成する内周が前記高圧燃料パイプの外周に密着するシール部と、前記シール部の外側に位置して下面が開放し、前記接合部から噴射する燃料を受容する受容室とを有し、
 前記受容室を形成する受容室外側壁の下端が、前記接合部を構成する締結具の上面に接している、
 ことを特徴とするパイプ接合部カバー。
 請求項1に記載のパイプ接合部カバーにおいて、
 前記受容室外側壁に開口部が設けられている、
 ことを特徴とするパイプ接合部カバー。
 請求項1または請求項2に記載のパイプ接合部カバーにおいて、
 前記受容室は、前記高圧燃料パイプの外周の全周に、または、前記高圧燃料パイプの外周に円弧状に設けられ、
 前記シール部の外側面は、前記接合部へ向かうにしたがって前記高圧燃料パイプに近づく傾斜面である、
 ことを特徴とするパイプ接合部カバー。
 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパイプ接合部カバーにおいて、
 少なくとも前記シール部、および、前記受容室外側壁の下端部は軟質材で形成されている、
 ことを特徴とするパイプ接合部カバー。
 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパイプ接合部カバーにおいて、
 前記カバー部の他端部の内側に、前記締結具が嵌合する被嵌合部が設けられている、
 ことを特徴とするパイプ接合部カバー。
 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパイプ接合部カバーは、
 前記高圧燃料パイプの軸方向に平行な面で2分割された分割パイプ接合部カバーで構成され、
 前記分割パイプ接合部カバーのそれぞれには、両者を一体に結合する係合部および被係合部が設けられている、
 ことを特徴とするパイプ接合部カバー。
Description:
パイプ接合部カバー

 この発明は、例えば、ジーゼルエンジン 高圧燃料パイプの接合部から噴射する燃料 周囲に飛散しないように高圧燃料パイプの 合部を覆うパイプ接合部カバーに関するも である。

 ジーゼルエンジンの高圧燃料パイプの接合 から燃料が漏れる場合、燃料は、高圧燃料 イプと締結具(例えば、ナット)との間から 方向へ高温、高圧の霧状で噴射し、引火す 恐れがあるため、非常に危険である。
 そこで、高圧燃料パイプの接合部から漏れ 燃料が周囲に飛散するのを防止するととも 、接合部から漏れた燃料を回収するパイプ 合部カバーが提案されている。

 このパイプ接合部カバーは、接合部から漏 る燃料を封じ込める閉鎖室を形成する2つの 保護要素と、この2つの保護要素の一方に設 られた排出ポートと、この排出ポートから び、閉鎖室内の燃料を外部に流出させる排 管部とで構成されている。
 そして、各保護要素の対向する端部に、軟 材のシール部が設けられている(例えば、国 際出願公開第2006/059050号パンフレット参照。) 。

 しかしながら、上記した従来のパイプ接 部カバーには、高圧燃料パイプの接合部を ールするシール部が当該接合部を挟むよう 設けられているので、高圧燃料パイプの接 部を避けた高圧燃料パイプの部分にパイプ 合部カバーを取り付け、高圧燃料パイプに ってパイプ接合部カバーを移動させ、高圧 料パイプの接合部をパイプ接合部カバーで うことができない。

 したがって、複数、例えば、4つ(4気筒の 合)、または、6つ(6気筒の場合)、または、8 (8気筒の場合)の高圧燃料パイプの接合部が 接していると、それぞれの接合部を覆うよ にパイプ接合部カバーを取り付けることが しく、かつ、面倒であった。

 この発明は、上記課題を解消するために されたもので、取付作業が簡単で、漏れ(噴 射し)た燃料が周囲に飛散するのを確実に防 することのできるパイプ接合部カバーを提 することを目的とし、その内容は以下のと りである。

 (1)筒状のカバー部の一端部が、パイプ挿 孔を有する閉塞部で閉塞され、エンジンの 圧燃料パイプの接合部を覆うパイプ接合部 バーであって、前記閉塞部が、前記パイプ 入孔を形成する内周が前記高圧燃料パイプ 外周に密着するシール部と、このシール部 外側に位置して下面が開放し、前記接合部 ら噴射する燃料を受容する受容室とを有し この受容室を形成する受容室外側壁の下端 、前記接合部を構成する締結具の上面に接 ていることを特徴とする。

 (2)(1)に記載のパイプ接合部カバーにおい 、前記受容室外側壁に開口部が設けられて ることを特徴とする。

 (3)(1)または(2)に記載のパイプ接合部カバ において、前記受容室が、前記高圧燃料パ プの外周の全周に、または、前記高圧燃料 イプの外周に円弧状に設けられ、前記シー 部の外側面が、前記接合部へ向かうにした って前記高圧燃料パイプに近づく傾斜面で ることを特徴とする。

 (4)(1)から(3)のいずれか1つに記載のパイプ 接合部カバーにおいて、少なくとも前記シー ル部、および、前記受容室外側壁の下端部が 軟質材で形成されていることを特徴とする。

 (5)(1)から(4)のいずれか1つに記載のパイプ 接合部カバーにおいて、前記カバー部の他端 部の内側に、前記締結具が嵌合する被嵌合部 が設けられていることを特徴とする。

 (6)(1)から(5)のいずれか1つに記載のパイプ 接合部カバーにおいて、前記高圧燃料パイプ の軸方向に平行な面で2分割された分割パイ 接合部カバーで構成され、この各分割パイ 接合部カバーに、両者を一体に結合する係 部、被係合部がそれぞれ設けられているこ を特徴とする。

 この発明によれば、筒状のカバー部の一 部のみに閉塞部が設けられているので、高 燃料パイプの接合部を避けた高圧燃料パイ の部分にパイプ接合部カバーを取り付けた 、高圧燃料パイプに沿ってパイプ接合部カ ーを移動させ、高圧燃料パイプの接合部を イプ接合部カバーで覆うことができる。

 したがって、複数、例えば、4つ(4気筒の 合)、または、6つ(6気筒の場合)、または、8 (8気筒の場合)の高圧燃料パイプの接合部が 接して設けられている場合でも、高圧燃料 イプにおける接合部から離れた部分にパイ 接合部カバーを取り付けてから、パイプ接 部カバーを高圧燃料パイプに沿って移動さ ることにより、高圧燃料パイプの各接合部 覆うようにパイプ接合部カバーを取り付け ことができるので、パイプ接合部カバーの 付作業が簡単になる。

 また、エンジンの高圧燃料パイプの接合 から燃料が漏れる場合、燃料は、例えば、 圧燃料パイプと締結具(例えば、取付ナット )との間から一方向へ高温、高圧の霧状で噴 するので、筒状のカバー部の一端部のみに 塞部を設けることにより、噴射した燃料が 囲に飛散するのを確実に防止することがで る。

 そして、受容室外側壁に開口部が設けら ているので、高圧燃料パイプの接合部から れ、パイプ接合部カバーに接触して液化し 燃料を受容室の外部へ積極的に排出させる とができる。

 さらに、受容室が、高圧燃料パイプの外 の全周に、または、高圧燃料パイプの外周 円弧状に設けられ、シール部の外側面が、 合部へ向かうにしたがって高圧燃料パイプ 近づく傾斜面を備えているので、接合部か 漏れた燃料(の圧力)がシール部の傾斜面に 用することにより、シール部(の内周)が高圧 燃料パイプの外周にさらに密着するため、シ ール性を向上させることができる。

 そして、少なくともシール部、および、 容室外側壁の下端部が軟質材で形成されて るので、シール部のシール性が向上し、受 室外側壁の下端部が締結具に接離しても、 容室外側壁の下端部が締結具に当たる音が なくなる。

 さらに、カバー部の他端部の内側に、締 具が嵌合する被嵌合部が設けられているの 、被嵌合部に締結具を嵌合させることによ 、パイプ接合部カバーを高圧燃料パイプの 方向へ回転しないように取り付けることが きる。

 そして、高圧燃料パイプの軸方向に平行 面で2分割された分割パイプ接合部カバーで 構成され、この各分割パイプ接合部カバーに 、両者を一体にする係合部、被係合部がそれ ぞれ設けられているので、2つの分割パイプ 合部カバーの間に高圧燃料パイプを位置さ 、2つの分割パイプ接合部カバーで高圧燃料 イプを保持し、各係合部を対応する被係合 に係合させることにより、高圧燃料パイプ パイプ接合部カバーを取り付けることがで るため、パイプ接合部カバーの高圧燃料パ プへの取付がさらに簡単になる。

この発明の一実施例であるパイプ接合 カバーの分解斜視図である。 図1に示した分割カバー部の平面図であ る。 図2に示した分割カバー部の正面図であ る。 図2に示した分割カバー部の背面図であ る。 図2に示した分割カバー部の右側面図で ある。 図2のA-A線による断面図である。 図3のB-B線による断面図である。 図3のC-C線による断面図である。 図3のD-D線による切断端面図である。 図1に示した分割閉塞部の平面図であ 。 図10に示した分割閉塞部の正面図であ 。 図10に示した分割閉塞部の背面図であ 。 図10に示した分割閉塞部の底面図であ 。 図10に示した分割閉塞部の右側面図で る。 図11のE-E線による断面図である。 図11のF-F線による断面図である。 図1に示した各部材を結合させてパイ 接合部カバーとした状態の斜視図である。 図17に示したパイプ接合部カバーの平 図である。 図18に示したパイプ接合部カバーの正 図である。 図18に示したパイプ接合部カバーの底 図である。 図18に示したパイプ接合部カバーの右 面図である。 図18のG-G線による断面図である。 図19のH-H線による切断端面図である。 図19のI-I線による断面図である。 パイプ接合部カバーの取付説明図であ る。 パイプ接合部カバーの取付説明図であ る。

 以下、この発明の実施例を図に基づいて 明する。

 図1はこの発明の一実施例であるパイプ接 合部カバーの分解斜視図、図2は図1に示した 割カバー部の平面図、図3は図2に示した分 カバー部の正面図、図4は図2に示した分割カ バー部の背面図、図5は図2に示した分割カバ 部の右側面図、をそれぞれ示す。また、図6 は図2のA-A線による断面図、図7は図3のB-B線に よる断面図、図8は図3のC-C線による断面図、 9は図3のD-D線による切断端面図、をそれぞ 示す。

 また、図10は図1に示した分割閉塞部の平 図、図11は図10に示した分割閉塞部の正面図 、図12は図10に示した分割閉塞部の背面図、 13は図10に示した分割閉塞部の底面図、図14 図10に示した分割閉塞部の右側面図、をそれ ぞれ示す。また、図15は図11のE-E線による断 図、図16は図11のF-F線による断面図、をそれ れ示す。

 また、図17は図1に示した各部材を結合させ パイプ接合部カバーとした状態の斜視図、 18は図17に示したパイプ接合部カバーの平面 図、図19は図18に示したパイプ接合部カバー 正面図、図20は図18に示したパイプ接合部カ ーの底面図、図21は図18に示したパイプ接合 部カバーの右側面図、図22は図18のG-G線によ 断面図、図23は図19のH-H線による切断端面図 図24は図19のI-I線による断面図、図25および 26はパイプ接合部カバーの取付説明図、を れぞれ示す。
 なお、図2~図9に示す分割カバー部と、図10~ 16に示す分割閉塞部とは、縮尺が異なる。

 この発明の一実施例であるパイプ接合部 バーCは、例えばエンジンの高圧燃料パイプ の接合部を覆うカバーであって、図1に示す うに、カバー部11と、カバー部11の一端部(上 端部)を閉塞する閉塞部21とで構成されている 。

 カバー部11は、軸方向に平行な面で2分割 れた分割カバー部12A,12Bからなる。分割カバ ー部12A,12Bは、例えば硬質の合成樹脂を成型 ることにより製造されることが好ましい。 お、分割カバー部12Aは、分割カバー部12Bと じ構成であり、互いに結合することによっ 筒状となるものである。

 閉塞部21は、軸方向に平行な面で2分割さ た分割閉塞部22A,22Bからなる。分割閉塞部22A ,22Bは、例えば軟質の合成樹脂を成型するこ により製造されることが好ましい。なお、 割閉塞部22Aは、分割閉塞部22Bと同じ構成で り、互いに結合することによって環状の閉 部21を構成する。また、閉塞部21の内周は、 イプ挿入孔23(図18参照)となる。

 そして、分割カバー部12Aと、この分割カ ー部12Aに取り付けられた分割閉塞部22Aとに って分割パイプ接合部カバー42Aが構成され 。また、分割カバー部12Bと、この分割カバ 部12Bに取り付けられた分割閉塞部22Bとによ て分割パイプ接合部カバー42Bが構成される

 上記した分割カバー部12A(12B)には、図3お び図6に示すように、一端部(上端部)の内側 上下に、2つの分割環状凸部13a1,13a2(13b1,13b2) 、この2つの分割環状凸部13a1,13a2(13b1,13b2)の に位置する1つの分割環状凹部13a3(13b3)とか なる分割被嵌合環状部13A(13B)が設けられてい る。

 そして、分割カバー部12A(12B)の他端部(下 部)の内側には、図3、図6および図8に示すよ うに、後述する取付ナット71(図25および図26 照)が嵌合する分割被嵌合部14A(14B)が設けら ている。

 さらに、分割カバー部12A(12B)の右側端に 、図2~図5、図7、または図8に示すように、分 割カバー部12A,12B同士を一体に結合するため 係合突起15a1(15b1)および係合突起15a2(15b2)が設 けられている。係合突起15a1(15b1)および係合 起15a2(15b2)は、本発明の係合部の一例であり 図2~図5、図7、または図8に示すように、外 面から突出するように上下に設けられてい 。

 また、分割カバー部12A(12B)の左側端には 図3、図4または図7~図9に示すように、挿入孔 16A1(16B1)および挿入孔16A2(16B2)が上下に設けら ている。また、分割カバー部12A(12B)の左側 には、図4、図7、図8、または図9に示すよう 、係止部17A1(17B1)および係止部17A2(17B2)が上 に設けられている。係止部17A1(17B1)および係 部17A2(17B2)は、本発明の被係合部の一例であ る。

 分割カバー部12A,12Bを一体に結合する際に は、まず、挿入孔16A1(16B1)に係合片15B1(15A1)が 入されるとともに、挿入孔16A2(16B2)に係合片 15B2(15A2)が挿入される。そして、係止部17A1(17B 1)に係合突起15b1(15a1)が係止されるとともに、 係止部17A2(17B2)に係合突起15b2(15a2)が係止され 。

 上記した分割閉塞部22A(22B)が互いに結合 れた閉塞部21は、嵌合環状部24(図10~図16参照) と、受容室外側壁28(図11~図14および図16参照) 、連結壁30L,30R(図11および図13参照)とで構成 される。また、閉塞部21の内部には、図11、 13および図16に示すように、軸方向に直交す 断面の形状が略円形であり、上方から下方 かけて当該断面の形状が徐々に小さくなる うに形成されたシール部26を有する。

 嵌合環状部24は、閉塞部21(分割閉塞部22A,2 2B)の外周に形成される円環状の突起である。 この嵌合環状部24は、分割カバー部12A(12B)の 割被嵌合環状部13A(13B)に嵌合する。受容室外 側壁28は、閉塞部21の下側から下方に突出す 円環状の突起である。連結壁30L,30Rは、受容 外側壁28の周方向の両端とシール部26の周方 向の対応する両端とを嵌合環状部24の周方向 両端で連結する。

 図13および図16に示すように、連結壁30L,30 R、嵌合環状部24、シール部26および受容室外 壁28で分割受容室31が形成されている。また 、分割受容室31の下面は開放されている。

 また、嵌合環状部24の外周には、分割カ ー部12A(12B)の分割環状凸部13a1(13b1)が嵌合す 分割嵌合凹部25が設けられている。また、シ ール部26の内周面および外周面(外側面)は、 11および図16に示すように、それぞれ、下側 進むにしたがって、パイプ挿入孔23に挿入 れる高圧燃料パイプに近づく円錐面27iおよ 円錐面(傾斜面)27oである。また、受容室外側 壁28の下端には、図11~図14および図16に示すよ うに、開口部として機能する複数の切欠29が 方向に設けられている。

 この発明の一実施例であるパイプ接合部 バーCは、例えば図25に示す接合部Uを覆う。 この接合部Uは、コモンレール51に設けられた 接続筒部52と、接続筒部52に高圧燃料パイプ61 を固定する締結具である取付ナット71とを有 る。

 上記した接続筒部52には、先端(上端部)に 下側の中心へ向かって窄む円錐面53が接合面 して設けられ、先端(上部)の外周に雌ねじ54 が設けられている。また、高圧燃料パイプ61 は、接続筒部52の円錐面53に接する、下側か ら上側へ拡がる円錐面(接合面)63を有した肉 部62が先端部(下端部)に設けられている。

 次に、パイプ接合部カバーCの組立の一例 について説明する。

 まず、分割カバー部12Aの分割被嵌合環状 13Aを構成する分割環状凸部13a1に、分割閉塞 部22Aの嵌合環状部24に設けられている分割嵌 凹部25を嵌合させるとともに、分割被嵌合 状部13Aを構成する分割環状凹部13a3に分割環 嵌合部24の下側を嵌合させ、分割カバー部12 Aに分割閉塞部22Aを取り付ける。

 また、分割カバー部12Bの分割被嵌合環状 13Bを構成する分割環状凸部13b1に、分割閉塞 部22Bの嵌合環状部24に設けられている分割嵌 凹部25を嵌合させるとともに、分割被嵌合 状部13Bを構成する分割環状凹部13b3に分割環 嵌合部24の下側を嵌合させ、分割カバー部12 Bに分割閉塞部22Bを取り付ける。

 そして、分割カバー部12Aの挿入孔16A1,16A2 分割カバー部12Bの係合片15B1,15B2を対向させ とともに、分割カバー部12Bの挿入孔16B1,16B2 分割カバー部12Aの係合片15A1,15A2を対向させ 後、分割カバー部12A,12B(分割パイプ接合部 バー42A,42B)同士を接近させる。そして、係合 片15B1,15B2を挿入孔16A1,16A2に挿入させるととも に、係合片15A1,15A2を挿入孔16B1,16B2に挿入させ る。

 このように、係合片15B1,15B2を挿入孔16A1,16 A2に挿入させるとともに、係合片15A1,15A2を挿 孔16B1,16B2に挿入させると、係合突起15a1,15a2, 15b1,15b2が係合片15A1,15A2,15B1,15B2の弾性で内側 撓み、挿入孔16B1,16B2,16A1,16A2を通過すると、 合片15A1,15A2,15B1,15B2の弾性で元の状態(外側) 復帰するので、係合突起15a1,15a2,15b1,15b2が係 止部17B1,17B2,17A1,17A2にそれぞれ係合し、図17~ 24に示すように、パイプ接合部カバーCを組 立てることができる。

 このように、パイプ接合部カバーCを組み 立てると、少なくとも分割閉塞部22A,22B同士 密着し、分割閉塞部22Aと分割閉塞部22Bとの に隙間のない状態にすることができる。

 次に、パイプ接合部カバーCの取付の一例 について簡単に説明する。

 まず、図25に示すように、高圧燃料パイ 61の接合部Uを避けた、すなわち、高圧燃料 イプ61の接合部Uから離れた高圧燃料パイプ61 の部分で、分割カバー部12A,12Bと閉塞部22A,22B の間に高圧燃料パイプ61を位置させ、上述 たようにパイプ接合部カバーCを組み立てる とにより、パイプ挿入孔23内に高圧燃料パ プ61を位置させた状態で、パイプ接合部カバ ーCを高圧燃料パイプ61に取り付けることがで きる。

 このように、パイプ接合部カバーCを高圧 燃料パイプ61に取り付けると、シール部26の 側の内周が高圧燃料パイプ61の外周と密着す る。

 そして、シール部26の内周を高圧燃料パ プ61の外周に当接させた状態で、パイプ接合 部カバーCを高圧燃料パイプ61に沿って移動さ せ、図24に示すように、取付ナット71の上部 分割嵌合部14A,14Bに嵌合させた後、パイプ接 部カバーCを押し下げ、受容室外側壁28の下 部を取付ナット71の上面に当接させること より、図26に示すように、接合部Uをパイプ 合部カバーCで覆うことができる。

 次に、パイプ接合部カバーCの作用につい て簡単に説明する。

 高圧燃料パイプ61の接合部Uから燃料が漏 る場合、燃料は、図26において、高圧燃料 イプ61と取付ナット71との間から一方向(上方 )へ高温、高圧の霧状で噴射する。このよう 、燃料が高圧燃料パイプ61と取付ナット71と 間から上方へ噴射すると、漏れた燃料は各 割受容室31に受容されるとともに、燃料の 力がシール部26の円錐面(傾斜面)27oに作用す ことにより、シール部26の円錐面27iの下方 高圧燃料パイプ61の外周にさらに密着し、シ ール性が向上する。

 そして、各分割受容室31に受容された燃 は、パイプ接合部カバーC(各嵌合環状部24、 分割シーツ部26、各分割受容室外周壁28およ び各連結壁30L,30R)に接触して液化し、各切欠2 9から各分割受容室31の外部へと排出され、分 割カバー部12A,12Bと取付ナット71との間を流下 する。

 このように、高圧燃料パイプ61の接合部U ら漏れた燃料は、分割カバー部12A,12Bと取付 ナット71との間を液化した状態で流下するの 、引火する危険性がなく、安全である。

 上述したように、この発明の一実施例に れば、筒状のカバー部11の一端部のみに閉 部21が設けられているので、高圧燃料パイプ 61の接合部Uを避けた高圧燃料パイプ61の部分 パイプ接合部カバーCを取り付け、位置させ た後、高圧燃料パイプ61に沿ってパイプ接合 カバーCを移動させ、高圧燃料パイプ61の接 部Uをパイプ接合部カバーCで覆うことがで る。

 したがって、複数、例えば、4つ(4気筒の 合)、または、6つ(6気筒の場合)、または、8 (8気筒の場合)の高圧燃料パイプ61の接合部U 近接していても、高圧燃料パイプ61の接合 Uから離れた高圧燃料パイプ61の部分にパイ 接合部カバーCを取り付け、位置させておき パイプ接合部カバーCを高圧燃料パイプ61に って移動させ、高圧燃料パイプ61の各接合 Uを覆うようにパイプ接合部カバーCを取り付 けることができるので、パイプ接合部カバー Cの取付作業が簡単になる。

 また、エンジンの高圧燃料パイプ61の接 部Uから燃料が漏れる場合、燃料は、例えば 高圧燃料パイプ61と取付ナット71との間から 一方向へ高温、高圧の霧状で噴射する。した がって、本実施例のパイプ接合部カバーCは 筒状のカバー部の一端部のみに閉塞部21を設 けることにより、噴射した燃料が周囲に飛散 するのを確実に防止することができる。

 そして、受容室外側壁28に切欠29が設けら れているので、高圧燃料パイプ61の接合部Uか ら漏れ、パイプ接合部カバーCに接触して液 した燃料を分割受容室31の外部へ積極的に排 出させることができる。

 さらに、分割受容室31が高圧燃料パイプ61 の外周に円弧状に設けられ、シール部26の外 面が、接合部Uへ向かうにしたがって高圧燃 料パイプ61に近づく円錐面(傾斜面)27oを備え いるので、接合部Uから漏れた燃料(の圧力) シール部26の円錐面27oに作用することにより 、シール部26(の内周)が高圧燃料パイプ61の外 周にさらに密着するため、シール性を向上さ せることができる。

 そして、シール部26、および、受容室外 壁28が軟質材で形成されているので、シール 部26のシール性が向上し、受容室外側壁28の 端部が取付ナット71に接離しても、受容室外 側壁28の下端部が取付ナット71に当たる音が なくなる。

 さらに、カバー部11の他端部の内側に、 付ナット71が嵌合する被嵌合部14A,14Bが設け れているので、被嵌合部14A,14Bに取付ナット7 1を嵌合させることにより、パイプ接合部カ ーCを高圧燃料パイプ61の周方向へ回転しな ように取り付けることができる。

 そして、分割受容室31の周方向の両端を 結壁30L,30Rで閉塞したので、分割閉塞部22A,22B 同士を隙間なく環状に接続することができる とともに、分割シール部26同士を隙間なく環 に接続することができる。

 さらに、高圧燃料パイプ61の軸方向に平 な面で2分割された分割パイプ接合部カバー4 2A,42Bで構成され、この各分割パイプ接合部カ バー42A,42Bに、両者を一体にする係合突起15a1, 15a2,15b1,15b2、係止部17A1,17A2,17B1,17B2がそれぞれ 設けられているので、2つの分割パイプ接合 カバー42A,42Bの間に高圧燃料パイプ61を配置 、2つの分割パイプ接合部カバー42A,42Bで高圧 燃料パイプ61を保持し、係合突起15a1,15a2,15b1,1 5b2を対応する係止部,17B1,17B2,17A1,17A2に係合さ ることにより、高圧燃料パイプ61にパイプ 合部カバーCを取り付けることができるため パイプ接合部カバーCの高圧燃料パイプ61へ 取付がさらに簡単になる。

 また、分割パイプ接合部カバー42A,42Bを分 割カバー部12A,12Bと分割閉塞部22A,22Bとに分割 たので、主に機械的強度を要求される分割 バー部12A,12Bと、主にシール性を要求される 分割閉塞部22A,22Bとを別々に製造できるため 分割パイプ接合部カバー42A,42Bを容易に製造 ることができる。

 本実施例では、受容室外側壁28に設ける 口部を切欠29とした例を示したが、開口部は 、開口、孔などであってもよい。また、取付 ナット(締結具)71の上面に接する受容室外側 28に切欠(開口部)29を設けた例を示したが、 容室外側壁28に開口部を設けなくても、受容 室外側壁28と取付ナット(締結具)71との隙間か ら液化した燃料が分割受容室31の外部へ流出 る。

 また、本実施例では、分割カバー部12A,12B と分割閉塞部22A,22Bとで分割パイプ接合部カ ー42A,42Bを構成した例を示したが、分割カバ 部12A(12B)と分割閉塞部22A(22B)とを二色成形な どによって一体的に構成してもよい。

 また、2つの分割パイプ接合部カバー42A,42 Bでパイプ接合部カバーCを構成した例を示し が、パイプ接合部カバーCを一体構成(一部 )としてもよい。

 このように、分割パイプ接合部カバー42A, 42Bを二色成形としたり、パイプ接合部カバー Cを一体構成(一部品)とする場合、少なくとも シール部26、および、受容室外側壁28の下端 を軟質材で形成するのが好ましい。

 また、パイプ接合部カバーCを一体構成( 部品)とする場合、受容室は、上記した実施 のように、高圧燃料パイプ61の外周に円弧 に設けたり、高圧燃料パイプ61の外周の全周 に環状に設けてもよい。

 本出願は、2008年4月2日出願の日本特許出 (特願2008-096173)に基づくものであり、その内 容はここに参照として取り込まれる。

 C    パイプ接合部カバー
 11   カバー部
 12A  分割カバー部
 12B  分割カバー部
 13A  分割被嵌合環状部
 13B  分割被嵌合環状部
 13a1  分割環状凸部
 13a2  分割環状凸部
 13a3  分割環状凹部
 13b1  分割環状凸部
 13b2  分割環状凸部
 13b3  分割環状凹部
 14A  分割被嵌合部
 14B  分割被嵌合部
 15A1  係合片
 15A2  係合片
 15a1  係合突起(係合部)
 15a2  係合突起(係合部)
 15B1  係合片
 15B2  係合片
 15b1  係合突起(係合部)
 15b2  係合突起(係合部)
 16A1  挿入孔
 16A2  挿入孔
 16B1  挿入孔
 16B2  挿入孔
 17A1  係止部(被係合部)
 17A2  係止部(被係合部)
 17B1  係止部(被係合部)
 17B2  係止部(被係合部)
 21   閉塞部
 22A  分割閉塞部
 22B  分割閉塞部
 23   パイプ挿入孔
 24   嵌合環状部
 25   分割嵌合凹部
 26   分割シール部
 27i  円錐面(内側面、内周面)
 27o  円錐面(外側面、傾斜面)
 28   受容室外側壁
 29   切欠(開口部)
 30L  連結壁
 30R  連結壁
 31   分割受容室
 42A  分割パイプ接合部カバー
 42B  分割パイプ接合部カバー
 U    接合部
 51   コモンレール
 52   接続筒部
 53   円錐面(接合面)
 54   雌ねじ
 61   高圧燃料パイプ
 62   肉厚部
 63   円錐面(接合面)
 71   取付ナット(締結具)