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Title:
PHOTOGRAPHING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/013907
Kind Code:
A1
Abstract:
A photographing apparatus performs quick switching and photographs an image which is seamless on a switched reproduction screen, in the case of performing photographing by switching to high-speed photographing during photographing at a normal frame rate. Prior to switching, in the photographing apparatus, a diaphragm is transited to the one with which an exposure quantity equivalent to that prior to switching is ensured even in an exposure time which can be ensured for high-speed photographing, and to an exposure time which can be ensured in high-speed photographing.

Inventors:
OSHIMA MITSUAKI
FUCHIGAMI IKUO
TEZUKA TADANORI
TOMA TADAMASA
Application Number:
PCT/JP2008/001987
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
OSHIMA MITSUAKI
FUCHIGAMI IKUO
TEZUKA TADANORI
TOMA TADAMASA
International Classes:
H04N5/225; G03B7/097; H04N5/238; H04N5/335; H04N101/00
Foreign References:
JP2004222074A2004-08-05
JP2007006343A2007-01-11
JP2005136754A2005-05-26
JP2003087630A2003-03-20
Other References:
TOYODA K.: "APEX Hoshiki to Ev-chi", 10 October 2004, NIPPON JITSUGYO PUBLISHING CO., LTD., ISBN: 4-534-03816-X, article "Zukai Camera no Shikumi", pages: 132 - 133
See also references of EP 2173088A4
Attorney, Agent or Firm:
NAKAJIMA, Shiro et al. (2-1 Toyosaki 3-chome, Kita-ku, , Osaka-sh, Osaka 72, JP)
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Claims:
 入射光の光電変換により電荷を蓄積する撮像素子から信号を読み出して、所定のフレームレートで、画像フレームを順次出力する撮像手段と、
 前記撮像手段で、画像フレームを順次出力しているときにフレームレートを変更するフレームレート変更手段と、
 前記入射光の量を定める絞りの度合いを変更する絞り調整手段と、
 前記入射光を光電変換した電荷を蓄積する時間である露光時間を変更する露光時間調整手段と、
 変更後のフレームレートで撮影した場合の画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と、変更前のフレームレートで撮影した画像フレーム毎の蓄積電荷の総量とが同程度となるように、変更後の絞りの度合いを決定する決定手段と、
 前記フレームレート変更手段で、フレームレートを変更する前に、変更前の絞りの度合いから前記決定手段で決定した変更後の絞りの度合いになるまで、前記絞り調整手段に絞りの度合いを遷移させると共に、前記露光時間調整手段に、フレーム毎の蓄積電荷の総量が変更前の画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と同程度となるように、絞りの度合いに応じて露光時間を遷移させる制御手段と
 を備えることを特徴とする撮影装置。
 前記撮影装置は、更に、画像フレームを順次出力しているときに、自装置外部からフレームレートの変更の指示を取得する指示取得手段備え、
 前記決定手段は、前記指示取得手段で指示を取得したときに、変更後の絞りの度合いを決定し、
 前記制御手段は、前記指示取得手段で指示を取得したときから、フレームレートを変更する前に、前記絞り調整手段と前記露光時間調整手段に絞りの度合いと露光時間とを遷移させる
 ことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
 前記決定手段は、更に、変更後のフレームレートに基づいて露光時間を決定し、変更後の露光時間が変更前の露光時間の1/a倍となるように決定した場合には、絞りの開口面積が変更前の概ねa倍となるように絞りの度合いを決定し、
 前記制御手段は、前記露光時間調整手段に、露光時間を前記決定手段で決定した露光時間になるまで遷移させる
 ことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
 前記制御手段は、更に、前記フレームレート変更手段で、変更後のフレームレートから変更前のフレームレートと同じフレームレートに再度変更する場合は、当該変更後に、前記変更後の絞りの度合いから前記変更前の絞りの度合いになるまで、前記絞り調整手段に絞りの度合いを遷移させると共に、前記露光時間調整手段に、フレーム毎の蓄積電荷の総量が変更前の画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と同程度となるように、絞りの度合いに応じて露光時間を遷移させる
 ことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
 前記変更後のフレームレートは、変更前のフレームレートより高いレートであり、
 前記撮影装置は、更に、記録の指示を取得する記録指示取得手段と、
 変更後のフレームレートで出力された画像フレームから、変更前のフレームレートで出力された画像フレームに変換する変換手段と、
 前記撮像手段で出力される画像フレームを記憶する記憶手段であって、前記フレームレート変更手段で、フレームレートを変更した後に、前記記録指示取得手段で指示を取得した場合は、当該指示の前後所定数分の画像フレームを記憶し、前記指示の前後の所定数分以外の画像フレームは、前記変換手段で変換して記憶する記憶手段とを備える
 ことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
 入射光の光電変換により電荷を蓄積する撮像素子から信号を読み出して、所定のフレームレートで、画像フレームを順次出力する撮像手段と、
 前記撮像手段で、画像フレームを順次出力しているときにフレームレートを変更するフレームレート変更手段と、
 前記入射光の量を定める絞りの度合いを変更する絞り調整手段と、
 前記入射光を光電変換した電荷を蓄積する時間である露光時間を変更する露光時間調整手段と、
 露光時間を変更後のフレームレートで撮影した場合の1画像フレーム当たりの蓄積電荷の総量と、変更前のフレームレートで撮影した画像フレーム毎の蓄積電荷の総量とが同程度となるように、変更後の絞りの度合いを決定する決定手段と、
 前記フレームレート変更手段で、フレームレートを変更したときから、変更前の絞りの度合いから前記決定手段で決定した変更後の絞りの度合いになるまで、前記絞り調整手段に絞りの度合いを遷移させる制御手段と
 を備えることを特徴とする撮影装置。
 撮影装置で使用される集積回路であって、
 入射光の光電変換により電荷を蓄積する撮像素子から信号を読み出して、所定のフレームレートで、画像フレームを順次出力する撮像手段と、
 前記撮像手段で、画像フレームを順次出力しているときにフレームレートを変更するフレームレート変更手段と、
 前記入射光の量を定める絞りの度合いを変更する絞り調整手段と、
 前記入射光を光電変換した電荷を蓄積する時間である露光時間を変更する露光時間調整手段と、
 変更後のフレームレートで撮影した場合の画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と、変更前のフレームレートで撮影した画像フレーム毎の蓄積電荷の総量とが同程度となるように、変更後の絞りの度合いを決定する決定手段と、
 前記フレームレート変更手段で、フレームレートを変更する前に、変更前の絞りの度合いから前記決定手段で決定した変更後の絞りの度合いになるまで、前記絞り調整手段に絞りの度合いを遷移させると共に、前記露光時間調整手段に、フレーム毎の蓄積電荷の総量が変更前の画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と同程度となるように、絞りの度合いに応じて露光時間を遷移させる制御手段と
 を備えることを特徴とする集積回路。
 撮影装置で用いられる撮影方法であって、
 入射光の光電変換により電荷を蓄積する撮像素子から信号を読み出して、所定のフレームレートで、画像フレームを順次出力する撮像ステップと、
 前記撮像ステップで、画像フレームを順次出力しているときにフレームレートを変更するフレームレート変更ステップと、
 前記入射光の量を定める絞りの度合いを変更する絞り調整ステップと、
 前記入射光を光電変換した電荷を蓄積する時間である露光時間を変更する露光時間調整ステップと、
 変更後のフレームレートで撮影した場合の画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と、変更前のフレームレートで撮影した画像フレーム毎の蓄積電荷の総量とが同程度となるように、変更後の絞りの度合いを決定する決定ステップと、
 前記フレームレート変更ステップで、フレームレートを変更する前に、変更前の絞りの度合いから前記決定ステップで決定した変更後の絞りの度合いになるまで、前記絞り調整ステップで絞りの度合いを遷移させると共に、前記露光時間調整ステップで、フレーム毎の蓄積電荷の総量が変更前の画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と同程度となるように、絞りの度合いに応じて露光時間を遷移させる制御ステップと
 を備えることを特徴とする撮影方法。
Description:
撮影装置

 本発明は、動画像を所定のフレームレー で撮影する撮影装置に関し、特に、撮影途 でフレームレートを変更して撮影する場合 撮影技術に関する。

 従来から、動画像を撮影する場合、撮影 のフレームレート(以下、「撮影フレームレ ート」という。)を変えて撮影することが行 れている。

 例えば、通常よりも高いレートでの撮影 ある高速度撮影を行い、再生時には通常の レームレートで再生することで、スローモ ション映像を作り出すことができる。

 ここで、動画像を撮影している途中で撮 フレームレートを変えて撮影する撮影装置 ある(特許文献1)。この装置は、通常のフレ ムレートでの撮影中に、装置外部から所定 トリガ信号が入力されると高フレームレー での高速撮影を行うものであり、フレーム ートに応じて撮像素子の信号電荷出力周期 変更して画像を記録する。

 従って、この装置で撮影した映像を再生し 場合には、通常のフレームレートでの撮影 像から高フレームレートでの撮影映像へと すなわち、通常スピードの動画からスロー ーションの動画へと繋ぎ目無く連続して再 される。

特開2003-87630号公報

 しかしながら、この撮影装置では、高フ ームレートで撮影する場合は、通常のフレ ムレートで撮影する場合に比べて撮像素子 信号電荷出力周期が短いため露光時間が短 なり、露光量が小さく映像信号レベルが低 してしまう。

 従って、再生した場合に、高フレームレ トで撮影した映像は、通常のフレームレー で撮影した映像に比べて暗くなってしまう いう欠点が生ずる。

 また、映像信号レベルの低下を、信号を 幅することで補おうとした場合には、同時 ノイズも増幅され再生時の画質が低下して まうという不都合が生じ得る。

 そこで、本発明は、撮影中に撮影フレー レートを切り替えて撮影でき、再生した場 には、通常スピード映像とスローモーショ 映像とが切り替わったとしても明るさを保 たまま、且つ、スロー再生映像の画質が低 することのない再生映像が得られるように 影することができる撮影装置の提供を目的 する。

 上記目的を達成するために、本発明に係 撮影装置は、入射光の光電変換により電荷 蓄積する撮像素子から信号を読み出して、 定のフレームレートで、画像フレームを順 出力する撮像手段と、前記撮像手段で、画 フレームを順次出力しているときにフレー レートを変更するフレームレート変更手段 、前記入射光の量を定める絞りの度合いを 更する絞り調整手段と、前記入射光を光電 換した電荷を蓄積する時間である露光時間 変更する露光時間調整手段と、変更後のフ ームレートで撮影した場合の画像フレーム の蓄積電荷の総量と、変更前のフレームレ トで撮影した画像フレーム毎の蓄積電荷の 量とが同程度となるように、変更後の絞り 度合いを決定する決定手段と、前記フレー レート変更手段で、フレームレートを変更 る前に、変更前の絞りの度合いから前記決 手段で決定した変更後の絞りの度合いにな まで、前記絞り調整手段に絞りの度合いを 移させると共に、前記露光時間調整手段に フレーム毎の蓄積電荷の総量が変更前の画 フレーム毎の蓄積電荷の総量と同程度とな ように、絞りの度合いに応じて露光時間を 移させる制御手段とを備えることを特徴と る。

 上記構成の撮影装置は、実際にフレーム ートを切り替える前に、露光量を保ったま で、変更後のフレームレートに対応した露 時間と絞りとに移行しておくので、フレー レートの切り替えの前後で1フレーム当たり の露光量を保つことが可能となる。

 具体的には、本撮影装置は、フレームレ トの切り替え前後の1フレーム当たりの露光 量が同程度となるように、すなわち、撮影結 果として得られる映像を再生した場合に、再 生画像の明るさ(輝度)が、フレームレート切 替え前後で視覚的に変化していると認知さ ない範囲に収まるように、絞りと露光時間 を遷移させる。

 従って、フレームレートを途中で変えて 影した映像を再生したとしても、露光量の 動が少ないので、画面が暗くならずにスム ズな再生が可能となる。

 また、前記撮影装置は、更に、画像フレ ムを順次出力しているときに、自装置外部 らフレームレートの変更の指示を取得する 示取得手段備え、前記決定手段は、前記指 取得手段で指示を取得したときに、変更後 絞りの度合いを決定し、前記制御手段は、 記指示取得手段で指示を取得したときから フレームレートを変更する前に、前記絞り 整手段と前記露光時間調整手段に絞りの度 いと露光時間とを遷移させることとしても い。

 これにより、ユーザからの準備の指示を 得してから絞りと露光時間とを遷移させ、 レームレートを実際変更する前に絞りと露 時間とが遷移しているので、 フレームレ トの切り替えを速やかに行うことが可能と る。

 すなわち、ユーザからフレームレートの 更指示があってから絞りと露光時間とを調 してからフレームレートを切り替える場合 比べて、ユーザからの指示後速やかにフレ ムレートの切り替えが成されるので、シャ ターチャンスを逃すことがなくなるという 点がある。

 また、前記決定手段は、更に、変更後の レームレートに基づいて露光時間を決定し 変更後の露光時間が変更前の露光時間の1/a となるように決定した場合には、絞りの開 面積が変更前の概ねa倍となるように絞りの 度合いを決定し、前記制御手段は、前記露光 時間調整手段に、露光時間を前記決定手段で 決定した露光時間になるまで遷移させること としてもよい。

 これにより、変更後のフレームレートに づいた露光時間、すなわち、変更後のフレ ムレートでフレーム毎に取り得る時間内で 光時間が決定され、それに応じた絞りの度 いが決定されるので、切り替えの前後での1 フレーム当たりの露光量を保つことが可能と なる。

 また、前記制御手段は、更に、前記フレ ムレート変更手段で、変更後のフレームレ トから変更前のフレームレートと同じフレ ムレートに再度変更する場合は、当該変更 に、前記変更後の絞りの度合いから前記変 前の絞りの度合いになるまで、前記絞り調 手段に絞りの度合いを遷移させると共に、 記露光時間調整手段に、フレーム毎の蓄積 荷の総量が変更前の画像フレーム毎の蓄積 荷の総量と同程度となるように、絞りの度 いに応じて露光時間を遷移させることとし もよい。

 これにより、フレームレートを変更前の レームレートに戻したときに、露光量を保 たままで、変更前のフレームレートに対応 た露光時間と絞りとに遷移するので、フレ ムレートの切り替えの前後で1フレーム当た りの露光量を保つことが可能となり、画面が 急に明るくならずにスムーズな再生が可能と なる。

 また、前記変更後のフレームレートは、変 前のフレームレートより高いレートであり 前記撮影装置は、更に、記録の指示を取得 る記録指示取得手段と、
 変更後のフレームレートで出力された画像 レームから、変更前のフレームレートで出 された画像フレームに変換する変換手段と 前記撮像手段で出力される画像フレームを 憶する記憶手段であって、前記フレームレ ト変更手段で、フレームレートを変更した に、前記記録指示取得手段で指示を取得し 場合は、当該指示の前後所定数分の画像フ ームを記憶し、前記指示の前後の所定数分 外の画像フレームは、前記変換手段で変換 て記憶する記憶手段とを備えることとして よい。

 これにより、指定した時の前後の所定数 フレームのみが、変更後の高フレームレー で記録されるので、映像全体の記憶容量を えることができ、且つ、所望部分は高フレ ムレートで記録することが可能となる。

 また、本発明に係る撮影装置は、入射光 光電変換により電荷を蓄積する撮像素子か 信号を読み出して、所定のフレームレート 、画像フレームを順次出力する撮像手段と 前記撮像手段で、画像フレームを順次出力 ているときにフレームレートを変更するフ ームレート変更手段と、前記入射光の量を める絞りの度合いを変更する絞り調整手段 、前記入射光を光電変換した電荷を蓄積す 時間である露光時間を変更する露光時間調 手段と、露光時間を変更後のフレームレー で撮影した場合の1画像フレーム当たりの蓄 積電荷の総量と、変更前のフレームレートで 撮影した画像フレーム毎の蓄積電荷の総量と が同程度となるように、変更後の絞りの度合 いを決定する決定手段と、前記フレームレー ト変更手段で、フレームレートを変更したと きから、変更前の絞りの度合いから前記決定 手段で決定した変更後の絞りの度合いになる まで、前記絞り調整手段に絞りの度合いを遷 移させる制御手段とを備えることとしてもよ い。

 これにより、フレームレートを変更した に、変更後のフレームレートに応じて決定 た絞りの度合いと露光時間とに移行するの 、速やかな変更が可能となる。すなわち、 来の自動露出による移行ではなく、フレー レート変更後の絞りを決定し、その決定し 絞りに変更するからであり、決定した絞り りを変更する時間のみが、移行に必要な時 となるからである。

本発明の撮影装置1の外観を示す図であ る。 高速撮影に関係するボタン及びスイッ を示す図である。 撮影装置1の構成を示す機能ブロック図 である。 n画素混合方式と間引き方式を示す図で ある。 準備期間を設けた高速撮影方法を示す である。 フレームレートを切り替える場合に、 備期間の無い場合と準備期間の有る場合の 積電荷を示す図である。 露光時間を変更する必要が無い場合と 変更の必要が有る場合とを示す図である。 絞りで調整ができない場合の高速撮影 法を示す図である。 ノイズを付加する場合の高速撮影方法 示す図である。 準備期間無しの高速撮影方法を示す図 である。 絞りと増幅率の調整を示す図である。 通常撮影から高速撮影には直に切り替 わるが、高速撮影から通常撮影に戻るときは 徐々に戻す方法を示す図である。 通常撮影から高速撮影への切り替えに 時間を要してもよい場合の方法を示す図であ る。 通常撮影及び高速撮影の処理を表すフ ローチャートである。 高速撮影準備有りモードでの高速撮影 の処理を表すフローチャートである。 高速撮影準備無しモードでの高速撮影 の処理を表すフローチャートである。 準備期間有りモードにおける、通常撮 影から高速撮影への切り替え時の絞り・露光 時間のタイムチャートを示す図である。 絞り・露光時間の移行処理のフローチ ャートである。 図19(a)は、光量の変化を示すタイムチ ートであり、図19(b)は、フレームレートと りの増分との対応表101である。 絞り目標値を求める処理のフローチャ ートである。 準備期間無しモードにおける、通常撮 影から高速撮影への切り替え時の絞り・露光 時間のタイムチャートを示す図である。 高速撮影から通常撮影への切り替え時 の絞り・露光時間のタイムチャートを示す図 である。 通常撮影から高速撮影に切り替えて、 高速撮影の映像の一部を記録する方法を示す 図である。 映像の記録方法を示す図である。 第3トリガ前のTmax期間の高速フレーム 記録する方法を示す図である。 第3トリガ後のTmax期間の高速フレーム 記録する例を説明する図である。 撮影装置1の録画処理のフローチャー である。 高速撮影録画処理のフローチャートで ある。 フレームレート切り替え時のフレーム の生成方法を示す図である。 絞り補正方式をゲイン補正方式に変え た場合を示す図である。 間引き方式で撮影した映像データを再 生する場合の方法を示す図である。 間引き補完処理の流れを示す図である 。 間引き補完プロセスを示す図である。 間引き補完プロセスを示す図である。 ズーム時の間引き補完プロセスを示す 図である。 間引き画像の位置合わせを示す図であ る。

符号の説明

 1 撮影装置
 2 撮影ボタン
 4 高速撮影準備スイッチ
 5 モードダイヤル
16 高速度撮影スイッチ
33 ズーム駆動部
35 絞り駆動部
36 絞り
40 撮像素子
42 撮影モード設定部
48 高速撮影制御部
49 シャッター時間制御部
50 フロントエンド部
51 増幅器
52 AD変換器
53 露出休止時間制御部
54 映像信号処理部
55 絞り目標値算出部
56 明度検出部
57 AGC
58 フレーム合成部
60 フレームレート制御部
72 間引き制御部
73 感度制御部
74 ノイズフィルタ
75 ノイズ付加部
76 露出制御部
82 演算部
90 バッファメモリ
91 記録媒体

<実施形態1>
 <概要>
 本発明に係る撮影装置は、撮影フレームレ トの変更前の1フレームあたりの露光量と、 変更後の1フレームあたりの露光量とを概ね じとすることで、記録する映像信号の信号 ベルの変動を防ごうとするものである。

 撮影フレームレートを切り替えたときに 光量を変えないためには、露光時間を変え ければ良いが、撮影フレームレートによっ 1フレームに割り当てることができる最大の 露光時間が決められてしまうので、必要な露 光時間を確保できない場合がある。

 この場合、撮影フレームレートの切り替 時に、増幅率を上げるゲイン調整や、絞り 開く絞りの調整で対処することが考えられ が、ゲイン調整の場合はノイズの急上昇が 想され、再生画面の画質を低下させるが汚 なる可能性があり、また、絞りを調整する 合は、絞りは機械的に行われることから時 を要し、シャッターチャンスを逃してしま 可能性がある。

 そこで、本発明では、撮影フレームレー の切り替えを行う前に、準備期間を設ける とで、通常フレームレートでの撮影(以下、 「通常撮影」という。)から高フレームレー での撮影(以下、「高速撮影」という。)への 移行を速やかに行い、且つ、再生映像の明る さが大きく変化すること、及び、画質が低下 することが無いようにするものである。尚、 本撮影装置では、準備期間を設けることがで きない場合、例えば、すぐに高速撮影する場 合にも、準備期間を設けた場合とほぼ同様な 再生ができるような対処を行っている。

 以下、本発明の実施形態における撮影装 について、図面を用いて説明する。

 フレームレートの切り替えがあっても、 生時には、切り替え前後の映像が滑らかに り変わるような映像のことを、以下、シー レスな映像ともいうものとする。また、断 が無ければ、通常撮影のフレームレートは6 0fps(frame per second)、高速撮影のフレームレー トは180fpsとする。

 <撮影装置の外観及び操作手順>
 まず、本発明に係る撮影装置の外観と、高 撮影する場合の操作手順を説明する。

 図1は、本発明の撮影装置1の外観を示す である。

 図1の上段の図は、撮影装置1の斜視図で り、図1の下段の図は、撮影装置1の背面図で ある。

 撮影装置1には、撮影ボタン2、電源スイ チ3、高速撮影モードスイッチ4、モードダイ ヤル5、レンズ6、ピント露出固定ボタン7、機 能ボタン8、機能ボタン上9、機能ボタン右11 機能ボタン下13、機能ボタン左12、決定ボタ 10、表示ボタン14、キャンセルボタン15と高 撮影スイッチ16及び液晶モニタ17が備わって いる。

 高速撮影に関係する撮影ボタン2、高速撮 影モードスイッチ4、高速撮影スイッチ16の機 能を、図2を用いて以下に説明する。

 図2は、高速撮影に関係するボタン及びス イッチを示す図である。

 第1段目は、撮影ボタン2、高速撮影モー スイッチ4、高速撮影スイッチ16を上から見 図であり、第2段目から第4段目は、それぞれ 、撮影ボタン2及び高速撮影スイッチ16が、押 されていない状態、半押しの状態、全押しの 状態を示す図である。尚、ここでは、撮影ボ タン2と高速撮影スイッチ16それぞれの状態を 示しており、撮影ボタン2と高速撮影スイッ 16は連動して半押し状態等になるのではない 。

 また、左列は、高速撮影モードスイッチ4 が「OFF」の状態を示し、右列は、「ON」の状 を示す図である。高速撮影モードスイッチ4 の突起4aが、高速撮影スイッチ16側になって る状態が「ON」の状態である。

 撮影ボタン2は、通常撮影を行う場合に使 用するボタンであり、全押し状態で撮影装置 1は撮影を開始し、押してない状態に戻した きに撮影を終了する。

 高速撮影モードスイッチ4は、準備期間を 設けた高速撮影を行うことを設定するスイッ チである。

 また、高速撮影スイッチ16は、実際に高 撮影を開始するスイッチであり、通常撮影 に、全押し状態で高速撮影を開始し、押し いない状態に戻したときに高速撮影を終了 通常撮影に戻る。

 ここで、高速撮影モードスイッチ4が「ON 又は「OFF」の状態での、撮影ボタン2及び高 速撮影スイッチ16が押下された場合に、撮影 置1ではどのような撮影を行うのかを、簡単 に説明する。

 高速撮影モードスイッチ4が「ON」の場合 、準備期間有りで高速撮影を行う場合であ 、押下されていない状態の撮影ボタン2aか 、全押し状態の撮影ボタン2cになった時から 通常撮影を開始する。この状態で、押下され ていない状態の高速撮影スイッチ16bから、半 押し状態の高速撮影スイッチ16cになった時に 高速撮影の準備を開始し、全押し状態の高速 撮影スイッチ16dで高速撮影を開始する。

 また、高速撮影モードスイッチ4が「OFF」 の場合は、準備期間無しの高速撮影を行う場 合であり、押下されていない状態の撮影ボタ ン2dから、完全押し状態の撮影ボタン2fにな た時に通常撮影を開始する。この状態で、 下されていない状態の高速撮影スイッチ16e ら、全押し状態の高速撮影スイッチ16gにな た時から高速撮影を開始する。

 以下、本発明の実施形態における撮影装 について、図面を用いて説明する。

 <構成>
 図3は、撮影装置1の構成を示す機能ブロッ 図である。

 まず、一般的な撮影を、機能ブロックを いて簡単に説明する。

 入射光30は、撮影レンズ・メカ機能6にお て、フォーカス駆動部32により駆動される レンズ31から入射し、ズーム駆動部33により 動されるズームレンズ34により拡大、縮小 れ、絞り駆動部35により駆動される絞り36に り明るさを調整される。

 絞り36により明るさを調整された入射光30 は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)もし はCCD(Charge-Coupled Devices)等の撮像素子40に結 する。

 撮像素子40で光電変換された映像出力が フロンドエンド部50に入力され増幅器51によ 増幅された後、AD変換器52によりデジタル信 号に変換され、映像信号処理部54においてバ ファメモリ90を使用して信号処理される。

 映像信号処理部54で処理された映像信号 、圧縮回路で圧縮処理され、記録再生部の 録部を介して、記録媒体91に記録される。

 フロントエンド部50は、更に、明度検出 56、AGC(Automatic Gain Central)57、ノイズフィル 74、ノイズを付加する機能を有するノイズ付 加部75を有する。

 撮影装置1は、更に、高速撮影時の制御を 行う高速撮影制御部48、フレームレートの変 を制御するフレームレート制御部60、シャ ター時間すなわち露光時間を制御するシャ ター時間制御部49、自動露出を行う露出制御 部76を備える。シャッター時間制御部49は、 出休止時間制御部53を有する。実際の露光時 間は、露出時間の休止時間を制御して調整さ れ、露出休止時間制御部53がその調整を行う

 また、撮影装置1は、絞り目標値算出部55 備える。この絞り目標値算出部55は、フレ ムレート切り替え時に、絞りをどのように 整するかを算出する機能を有する。絞り目 値算出部55は、通常撮影時のフレームレート 、露光時間、絞り度をそれぞれ記憶する第1 レームレート、第1露光時間、第1絞りと、高 速撮影時のフレームレートを記憶する第2フ ームレート81と、これら記憶されている情報 からフレーム切り替え後の絞りである第2絞 を算出する演算部82を備える。また、絞り目 標値55と露光時間目標値87を記憶する。絞り 標値算出部55の詳細は、<絞り・露光時間 移行処理>の項で説明する。

 更に、撮影装置1は、撮像素子40の感度を 定する印加電圧を変更させる感度制御部73 、CPUを有して装置全体の制御を行う機能を する全体制御部100を備える。この全体制御 100は、例えば、撮影ボタン2や高速撮影スイ チ16の押下状態、具体的には、半押し状態16 c又は全押し状態16d、モード設定部42で設定さ れているモード、具体的には、高速撮影モー ド43又は通常撮影モード44の各状態を参照し 高速撮影等を制御する。

 本撮影装置1は、大きく分けて2つの特徴 有する。1つは撮影方法であり、もう1つは記 録方法である。撮影方法については、本実施 形態1で説明する。

 記録方法については、実施形態2で説明す るものとし、映像信号処理部54については、 施形態2で説明する。

 <フレームレートを上げる方法>
 ここで、フレームレートを上げた場合の、 像素子の走査方法について簡単に説明する

 フレームレートを上げる場合の走査方式 して、高速走査方式以外に、n画素混合方式 と間引き方式がある。

 このn画素混合方式と間引き方式とについ て、図4を用いて説明する。

 図4は、n画素混合方式と間引き方式を示 図である。

 左図は、n画素混合方式の例、真ん中の図 は、通常撮影時の全ライン走査の例、右図は 、間引き方式の例を示す。ここでは、n画素 合方式の例として4画素混合方式83を、間引 方式の例として1/5の間引き方式84を示してい る。

 右図の1/5の間引き方式84では、フレーム ートは通常撮影の5倍の300fpsになり、左図の4 画素混合方式83は4倍の240fpsとなる。従って、 4画素混合方式83と1/5の間引き方式84とを採用 れば、1つの撮影装置で240fpsと300fpsの2つの レームレートでの高速撮影が可能となる。

 左図に示すように、n画素混合方式の場合 はn画素を混合(加算)するため、露光時間が1/4 になっても明るさは変わらない。従って、再 生画面が暗くなるという問題は生じ得ない。 即ち、露光時間の調整や絞りの開放等の処理 は必要ない。

 一方、右図に示すように、間引き方式の 合は、低いフレームレートから高いフレー レートに変更した場合は、画素の数が減り 面が暗くなることから、露光時間の調整や りの開放が必要となる。

 本撮影装置1では、240fpsと300fpsの2つのフ ームレートでの高速撮影を可能とし、フレ ムレートに応じて、フレームレート変換時 露光時間や絞りを変える処理を行ったり、 わなわなかったりする。

 以下、間引き方式の場合についてのみ説 する。

 <撮影装置1の撮影方法>
 図5~図13を用いて本発明の撮影方法を説明す る。まず、準備期間を設ける場合と、設けな い場合の2つに分けて説明する。

  <準備期間を設ける場合>
 まず、準備期間を設ける場合の高速撮影に いて、図5~図9を用いて説明する。

 図5は、準備期間を設けた高速撮影方法を 示す図である。

 本図は、通常撮影から高速撮影を行い、 び通常撮影に戻る場合の、トリガ、絞り、 光時間、増幅率等のタイムチャートを示す

 具体的には、第1段目は、動作の契機を示 すトリガのタイムチャートであり、縦軸の「 1」は高速撮影スイッチ16の半押し状態を示し 、「2」は全押し状態を示す。また、第2段目 、絞りのタイムチャートであり、縦軸は絞 の開き具合を示す。第3段目は、露光時間の タイムチャートであり、縦軸はフレーム毎の 露光時間の長さを示す。更に、第4段目は、 幅率のタイムチャートであり、縦軸は増幅 の高さを示す。

 次に、第5段目は、撮影モードのタイムチ ャートであり、フレーム遷移表200は、通常速 度撮影から高速度撮影に移行する前後に撮影 するフレームのタイムチャートを示す。フレ ーム遷移表200の上部の「t3」等は、トリガ等 タイムチャートの「t3」等を示すものとす 。

 まず、一連の動作を、トリガのタイムチ ートと撮影モードのタイムチャートとを参 しながら、各撮影モードにおける絞り、露 時間、増幅率の変化を説明する。

 撮影ボタン2を押すと通常速度で撮影を開 始する。t=t0時に示すように、通常の絞り、 光時間で通常速度45で撮影する。このとき、 高速撮影モードスイッチ4は「ON」の状態とし ておくものとする。

 通常撮影を行っている途中で、高速撮影 イッチ16が押下され、半押し状態(16c:第1ト ガ)になると、通常モード46から高速度撮影 備モード47に移行する。

 この高速度撮影準備モード47の間に、1フ ームあたりの露光量を変えないように、絞 を開け、同時に、露光時間を短くしていく 本図では、t1~t2の間に、絞りを開けると共 露光時間を短くし、t2の時点での露光時間が 、高速撮影に移行した場合の1フレームあた の時間となったら、その状態を保ちつつ通 撮影を行う。絞りと露光時間をどのように 御するかは、後で<絞り・露光時間の移行 理>の項で説明する。

 その後、高速撮影スイッチ16が全押し状 (第2トリガ)になると、高速度撮影準備モー 47から高速撮影モード70に移行し、t4の時点 ら実際に高速度撮影が行われる。このフレ ムレートが切り替わる時(以下、「変換点」 いう。)t4の前後のt3からt5間のフレームレー トの切り替わりをフレーム遷移表200に示して いる。変換点t4の後は、180fpsで撮影され、時 が1フレームあたり1/180秒ずつ増加している とを表している。

 高速撮影を終了するため、高速度撮影ス ッチ16を押されていない状態(16b:第3トリガ) 戻すと、高速撮影モード70から通常速度撮 準備モード47aに移行し、その後、通常モー 46aに移行する。通常速度撮影準備モード47a 移行した時点であるt7の時点から、通常速度 撮影は再開されている。この変換点t7の前後 t6からt8間のフレームレートの切り替わりを フレーム遷移表200に示している。

 この通常速度撮影準備モード47aでは、高 度撮影準備モード47で行った動作と逆の動 、すなわち、絞りを閉めつつ、露光時間を くしていき、通常モード46の絞りと露光時間 とする。

 本図では、増幅率のタイムチャートにお て、高速撮影を行っている期間t4~t7で増幅 を上げている。これは、通常撮影モードに べて高速度撮影モードの方が実質的な露光 間が少なくなるからである(露光時間のタイ チャートのt4~t7参照。)。本実施形態では、 直ブランキング期間を考慮に入れずに高速 撮影準備モード47で露光時間を決定してい からであり、垂直ブランキング期間を考慮 入れた場合、あるいは、垂直ブランキング 間が垂直同期周期に対して無視できるレベ である場合は、増幅率を上げる必要はない

 本実施形態では、露光時間のt4~t7にかけ の露光時間の減少への対処として、増幅器 ゲインをt4のタイミングで上げ、変換点t4及 t7における映像信号の明るさレベルの変化 より小さくしている。この減少分を絞りで 応させることは、追従速度の面から困難で るからである。

 次に、図6を用いて、露光時間と蓄積電荷 と絞りの調整を説明する。

 図6は、フレームレートを切り替える場合 に、準備期間の無い場合と準備期間の有る場 合の蓄積電荷を示す図である。第2段目~第4段 目は準備期間の無い場合を、第6段目~第8段目 は準備期間の有る場合を示す。

 第1段目は、トリガのタイムチャートであ り、第2段目と最下段である第8段目は、絞り タイムチャートである。これらは、図5のも のと同様である。

 第3段目は、露光時間のタイムチャートで あるが、図5のものとは異なり、露光時間の さを横軸で表している。

 次に、第5段目は、蓄積電荷を読み出す蓄 積する走査ラインを示している。高速撮影の 場合は、いわゆる間引き方式を行っている。

 第4段目と第6段目とは、蓄積電荷のタイ チャートであり、縦軸が蓄積されている電 量を示し、本図では、一定の入射光量の条 での電荷量の変化を示している。横軸の両 矢印S1~S9は蓄積している時間、すなわち、露 光時間を示している。

 第6段目は、シャッターのタイムチャート であり、縦矢印80a、80b、80c、80d等はシャッタ ー時間を表しており、矢印が長いほどシャッ ター時間が長いことを示している。実際には 、シャッター時間とは、電荷の蓄積時間、即 ち露光時間を意味し、本図では、S1~S9の両端 印と対応している。

 尚、本図での時間t0等は、図5のt0等と合 せているが、説明の便宜上t2~t4は省略してい る。

 まず、準備期間が無く、フレームレート 変えた場合を説明する。

 第2、3、4段目のタイムチャートを見ると 絞りを変えない場合は、露光時間はフレー レートの1フレームあたりの時間となり、蓄 積電荷はフレームレートが上がれば、その分 蓄積電荷は少なくなる。すなわち、再生画面 が暗くなる。

 第5段目に示すような、間引き走査方式の 場合は、例えば2つの走査線を間引いて3倍に 速化した場合、実質的な光量が約1/3になる

 詳細には、通常撮影時の1フレーム当たり の露光時間が、高速撮影時の1フレーム当た の露光時間より長い場合は(第32段目の露光 間のタイムチャート参照)、蓄積電荷は変換 において急激に、かつ大幅に減少する(第4 目の蓄積電荷のタイムチャート参照)。

 このように、通常撮影時と高速撮影時の るさが異なるため、再生した時に明るさが 換点の前後で極端に暗くなり、仮にゲイン 加えて明るさを合わせてもノイズが増える め変換点で視聴者に違和感を与えることに る。すなわち、フレームレートの切り替え において実質的な明るさが急激に暗くなる め、明るさの面で再生画像がシームレスに 生されないという課題が生ずる。

 次に、準備期間を設けて、フレームレー を変えた場合を説明する。

 第6段目の蓄積電荷のタイムチャートのよ うに、第1トリガが入力されたt1から、露光時 間をS1、S2、S3と徐々に短くして、第2トリガ 入力されたt4でフレームレートを切り替える 時には、変更後のフレームレートで確保でき る最大の露光時間Smaxとなるようにする。

 それと同時に、第8段目の絞りのタイムチ ャートで示すように、蓄積電荷の値が一定に 保たれるように、t1~t2(t4)の間に絞りを徐々に 開けていく。

 このように露光時間と絞りを制御して露 時間を事前に短くしておくことで、トリガ2 が入力されたときに直にフレームレートを切 り替えたとしても、1フレームあたりの蓄積 荷が少なくなることはなく、再生画面が暗 なることもない。

 図6では、準備期間中に、露光時間を徐々 に短くしていく場合を説明したが、準備期間 に露光時間を変更しなくても良い場合がある 。

 このような場合を、図7を用いて説明する 。

 第1段目~第8段目までのタイムチャートは 図6と同様である。

 本図では、露光時間を変更する必要が無 場合と、変更の必要が有る場合とを説明す 。第2段目~第4段目は露光時間を変更する必 が無い場合を、第6段目~第8段目は露光時間 変更する必要が有る場合を示す。

 第6段目~第8段目は露光時間を変更する必 が有る場合は、図6の準備期間の有る場合と 同じであるので、ここでは、第2段目~第4段目 の露光時間を変更する必要が無い場合のみ説 明する。

 露光時間を変更する必要が無い場合とは 言い換えれば、露光時間が既に変更後のフ ームレートの1フレームあたりの最大露光時 間と等しいか短い場合である。この様な状況 は、例えば入射光が非常に強く絞りだけでは 露出オーバーとなってしまう場合に生じる。

 第3段目の露光時間のタイムチャートで示 されるように、フレームレート切り替え前の 露光時間61a、61b、61cは、切り替え後の露光時 間の最大値Smax89より小さいか、略等しい。こ の場合は、フレームレート変更後も露光時間 を短縮しなくても実質的な明るさを確保でき るため、露光時間を変える必要も、第2段目 絞りのタイムチャートで示されるように、 りを変える必要も無い。

 従って、この場合は、準備期間が無くて 、高速撮影に入ることが可能となる。

 本撮影装置は、このように、入射光量が い時はフレームレート変更時に露光時間や りを調整せず、入射光量が少ない時はフレ ム変更時に露光時間や絞りを大きく変化さ ることで、1フレームあたりの露光量をほぼ 一定としている。

   <絞りで調整できない場合>
 ここでは、露光時間が短くなる場合に、絞 を開けることで露光量を確保しようとした 、絞りが全開となって露光量を確保できな 場合の対処方法について説明する。

 図8は、絞りで調整ができない場合の高速 撮影方法を示す図である。

 本図は、図5と同様に、通常撮影から高速 撮影を行い、再び通常撮影に戻る場合の、絞 り、露光時間、増幅率、ノイズフィルタ、撮 影モードのタイムチャートと、フレーム遷移 表を示す。尚、トリガのタイムチャートは省 略しているが、図5と同様のタイミングでト ガが発生するものとする。

 絞りによっては露光量が確保できない場 、増幅器によるゲイン調整のみで露光量を 保しようとすると、変換点において、ノイ が急上昇するという欠点が想定される。

 第1段目の絞りのタイムチャートに示すよ うに、絞りを変更しない場合は、t4~t7の期間 高速化により実質的な露光時間が短くなり 露光量が減少する(第2段目の露光時間のタ ムチャート参照)。

 露光量の不足分を補うため、増幅率を、t 4~t7の期間上げることにより映像信号の明る を変化しない方向に制御する(第3段目の増幅 率のタイムチャート参照)。

 この場合、t4~t7の期間中のノイズが増え ため、ノイズフィルタ74をAD変換器52の前に れて、動作させる(第4段目のノイズフィルタ のタイムチャートの「ON」参照)。または、ノ イズフィルタの減衰率を大きくすることによ り、ノイズの発生を目立たなくさせる。これ により、よりシームレスな映像を撮影できる こととなる。

 さらに、変換点におけるノイズの増加を 立たなくさせるもう1つの方法として、意図 的にノイズを加える方式がある。

 ノイズを付加する方法を、図9を用いて説 明する。

 図9は、ノイズを付加する場合の高速撮影 方法を示す図である。

 本図は、図5と同様に、通常撮影から高速 撮影を行い、再び通常撮影に戻る場合の、絞 り、露光時間、増幅率、ノイズフィルタ、付 加ノイズ、ノイズ、撮影モードのタイムチャ ートと、フレーム遷移表を示す。尚、トリガ のタイムチャートは省略しているが、図5と 様のタイミングでトリガが発生するものと る。

 付加ノイズのタイムチャートは、付加す ノイズを表し、ノイズのタイムチャートは 実際に生ずるノイズ、すなわち、付加され ノイズと増幅によるノイズの双方合わせた のを表す。

 高速度撮影の準備期間(t1~t4)に、ノイズ77 発生させ(第5段目の付加ノイズのタイムチ ート参照)、徐々にノイズレベルを上げてい 、高速撮影時に発生するノイズレベルNL1ま 上げていく。

 この手法によりt4とt7におけるノイズの急 激な増加を緩和することができるため、通常 速度撮影モードと高速度撮影モードの変換点 の映像がよりシームレスになるという効果が ある。

  <準備期間を設けない場合>
 次に、準備期間を設けないで高速撮影に入 場合や、準備期間を設けるモードになって るが準備期間が殆ど設けられない場合につ て、図10と図11とを用いて説明する。

 具体的には、高速撮影モードスイッチ4が 「OFF」の場合に、高速撮影スイッチ16を完全 し状態にした場合と、高速撮影モードスイ チ4が「ON」の場合に、高速撮影スイッチ16 半押し状態が殆ど無しで、完全押し状態に た場合である。

 絞りを垂直ブランキング期間に変更でき ならば、直に高速撮影に移ったとしても露 量は変わらないが、絞りは機械的に変える め、追従時間は10~15msec程度の長い時間を要 るため、垂直ブランキング期間に絞りを変 ることは難しい。そこで、本発明では以下 ような方法を取るものである。

 図10は、準備期間無しの高速撮影方法を す図である。

 本図は、図5と同様に、通常撮影から高速 撮影を行い、再び通常撮影に戻る場合の、ト リガ、絞り、露光時間、増幅率、ノイズフィ ルタ、撮影モードのタイムチャートと、フレ ーム遷移表を示す。ただし、高速度撮影準備 モードと通常速度撮影準備モードとは設けら れていない。

 高速撮影開始のトリガである第1トリガ88 受けて、直接、通常速度撮影から高速度撮 に移る際の手順を説明する。

 第1トリガ88を受けたt4から、高速撮影終 のトリガである第2トリガ79を受けるt7までの 間、高速撮影を行う場合を説明する。

 t4で高速撮影スイッチ16が押下されるまで 、通常速度で撮影しており、t4において、フ ームレートが通常速度から高速度に変わる

 この瞬間に露光時間が1/3になるため(第3 目の露光時間のタイムチャート参照)、絞り 標値まで絞りを開ける作業を開始する(第2 目の絞りのタイムチャート参照)。絞り目標 については、後の<絞り・露光時間の移行 処理>の項で説明する。

 また、t4~t6において、開かれていく絞り 合わせて増幅率を下げるとともに(第4段目の 増幅率のタイムチャート参照)、ノイズフィ タの減衰率を下げる(第5段目のノイズフィル タのタイムチャート参照)。

 t6において絞りが絞り目標値に到達する 、増幅率とノイズフィルタも通常撮影時の に戻ることになる。

 t7において、第2トリガ79を受けると、t4~t6 の逆の動作を行う。

 具体的には、t7の時点で、フレームレー を高速度から通常速度に戻し、t7~t9の期間に 、絞りを閉めるとともに増幅率とノイズフィ ルタ特性とを上げていく。

 絞りが元の絞り値に戻った瞬間であるt9 おいて、露光時間を通常速度撮影時の値に す(第3段目の露光時間のタイムチャート参照 )。

 このように、絞り、増幅率、ノイズフィ タを調整することで、高速度撮影と通常速 撮影の間がシームレスに撮影される。

 この方式では、高速撮影命令を受けると 時にフレームレートを高速化するとともに 増幅率を同時に上げるため、高速撮影スイ チ16が押されると同時に高速度撮影モード 入ることが可能となる。このため高速撮影 の切り替わりが迅速であり、重要なシーン シャッターチャンスを逃すことがなくなる いう利点がある。

 次に、図11を用いて、絞りと増幅率の調 を説明する。

 第1段目~第8段目までのタイムチャートは 図6と同様である。第9段目は、増幅率のタ ムチャートである。

 本図では、被写体が明るく露光時間を変 する必要が無い場合と、被写体が暗く露光 間を変更の必要が有る場合とを説明する。 2段目~第4段目は露光時間を変更する必要が い場合を、第6段目~第9段目は露光時間を変 する必要が有る場合を示す。

 被写体が明るい場合は、露光時間を変え 必要がないため、絞りを変えずに、高速撮 に移行する。

 一方、被写体が暗い場合は、高速度撮影 始のトリガである第1トリガ88が入ると、露 時間を短くする(第7段目の露光時間のタイ チャート参照)。

 露光時間を短くすると同時に、ゲインを 激に上げ(第9段目の増幅率のタイムチャー 参照)、絞りを開け始める(第8段目の絞りの イムチャート参照)。

 その後、t3からゲインを下げ始める(第9段 目の増幅率のタイムチャート参照)。

 このように、絞り、増幅率を調整するこ で、高速度撮影と通常速度撮影の間がシー レスに撮影され、再生映像の明るさの不連 性は緩和される。

  <変形例>
 上述した高速撮影方法の変形例を2つ説明す る。

 まず1つ目の変形例を、図12を用いて説明 る。

 図12は、通常撮影から高速撮影には直に り替わるが、高速撮影から通常撮影に戻る きは徐々に戻す方法を示す図である。

 すなわち、通常撮影から高速撮影に変わ 時は、シャッターチャンスを逃さないよう 、早いレスポンスが要求されるためであり 一方、高速撮影を終了する時は、それほど スポンスが要求されないためである。

  本図は、図10と同様に、通常撮影から高 速撮影を行い、再び通常撮影に戻る場合の、 トリガ、絞り、露光時間、増幅率、ノイズフ ィルタ、撮影モードのタイムチャートと、フ レーム遷移表を示す。

 t4で、高速撮影開始トリガである第1トリ 88を受けた後の、t4~t6期間の動作は、図10に した方式と同じである。すなわち、t4にお て第1トリガ88が入ると同時に増幅率を上げ 絞りを開けていく。

 一方、t8において高速撮影終了トリガで る第2トリガ79を受けたあとの動作は図10とは 異なる。

 本変形例では、t8において第2トリガ79を けたら、増幅率を変えないで、徐々に絞り 閉める(第2段目の絞りのタイムチャート参照 )と同時に、露光時間を増加させる(第3段目の 露光時間のタイムチャート参照)。

 そして、t8の時点でフレームレートは通 速度に戻される。

 この方式では、通常撮影から高速撮影に わる時は、第1トリガが入った瞬間に高速撮 影に切り替わりシャッターチャンスは逃さな いものの、画質は若干劣化することとなる。 すなわち、信号レベルの低下が防げれば、増 幅する必要を最小限とすることが可能となり 、画質の低下を抑えることができるようにな る。

 一方、高速度撮影を終了して通常撮影に るときは、ゲインを変えないで絞りを徐々 閉めていくことにより、ノイズの発生を抑 し、高速度撮影終了時の映像の画質の劣化 少ないという利点がある。

 次に、図13を用いて、2つ目の変形例を説 する。

 図13は、通常撮影から高速撮影に切り替 る場合に時間を要する方法を示す図である

 1つ目の変形例では、高速撮影開始トリガ である第1トリガ88を受けると、直に高速撮影 を開始するが、若干画質が劣化するものであ った。本変形例では、若干送れて高速撮影を 開始するが、画質が劣化しない例である。

 通常撮影から高速撮影に変わる時は、シ ッターチャンスを逃さないように、早いレ ポンスが要求される場合が多いが、本変形 は、若干高速撮影の開始が遅れても画質の さが要求される場合に適している。

  本図は、図12と同様に、通常撮影から高 速撮影を行い、再び通常撮影に戻る場合の、 トリガ、絞り、露光時間、増幅率、撮影モー ドのタイムチャートと、フレーム遷移表を示 す。尚、ノイズフィルタのタイムチャートは 記載されていない。また、本図の増幅率のタ イムチャートは、図5のものと同様に、必須 はない。

 t1において、高速度撮影開始のトリガで る第1トリガ88を受けると、t1~t3の間のT1の期 中に、絞りを開けるとともに露光時間を短 していく(第2段目の絞りのタイムチャート び第3段目の露光時間のタイムチャート参照) 。

 露光時間が高速撮影用の長さになったt3 時点で高速度撮影に入る。

 t6において、高速撮影終了のトリガであ 第2トリガ79を受けると、高速撮影から通常 影に戻る。そして、t6~t8の間のT2の期間中に 絞りを閉めていくことに連動して露光時間 増やしてゆく(第2段目の絞りのタイムチャ ト及び第3段目の露光時間のタイムチャート 照)。

 t8において、絞りと露光時間は通常撮影 と同じ値になる。

 この方式では、T1よりT2の方が大きいよう に制御する。この理由は通常撮影から高速撮 影に移行する時に、この移行時間が長いとシ ャッターチャンスを逃す可能性があり、移行 時間は少ないことが最も重要であるからであ る。従って、T1は可能な範囲内で最小の値に る。

 一方、高速度撮影を終了する時は、シャ ターチャンス等関係なく緊急は要求されな ため、移行時間は長くてもよい。むしろ長 方が画質面でよりシームレスになる。すな ち、移行時間より画質を優先して、T1より く設定する。

 従って、T2はT1よりも長くすることにより 、高速撮影開始時におけるレスポンスを速く すると同時に、高速撮影終了時の明るさの時 間的変化が少なくよりシームレスに撮影でき るという効果を奏することになる。

 <動作>
 以下、本発明に係る撮影装置の動作につい 図14~16を用いて説明する。

 図14は、通常撮影及び高速撮影の処理を すフローチャートである。

 まず、ユーザは、初期設定により通常速 のフレームレートをR1とし、高速度撮影モ ドのフレームレートをR2に設定する(ステッ S100)。この操作は、図1のモード設定ダイヤ 5を用いて行う。

 このユーザの操作を検知した全体制御部1 00は、設定されたフレームレートR1とR2とを、 絞り目標値算出部55の第1フレームレートと第 2フレームレートにそれぞれ記憶する。

 また、ユーザが、高速撮影モードスイッ 4を、「ON」又は「OFF」とする。ユーザの操 を検知した全体制御部100は、高速撮影モー スイッチ4が「ON」の場合は、モード設定部4 2を高速撮影モード43の状態に、高速撮影モー ドスイッチ4が「OFF」の場合は、通常撮影モ ド44の状態にする。具体的には、例えば、撮 影状態フラグ(図示していない。)が「1」のと きは、高速撮影モード43状態、「0」ときは、 通常モード状態44とする。

 ユーザが通常撮影を始めるため撮影ボタ 2を押下する(ステップS110:押下)。この押下 検知した全体制御部100は、フォーカス駆動 32等に指示を出し、フレームレートR1で通常 影を開始する(ステップS120)。

 通常撮影中に、ユーザは高速撮影スイッ 16を押下して高速撮影の開始を指示する(ス ップS130:押下)。この押下を検知した全体制 部100は、高速撮影を始める旨、高速撮影制 部48に通知する。

 高速撮影の開始指示を受けた高速撮影制 部48は、高速撮影モードスイッチ4が「ON」 「OFF」のどちらになっているかと、高速撮 スイッチ16が半押し状態なのか全押し状態な のかの2点を全体制御部100に問い合わせる。

 問い合わせを受けた全体制御部100は、モ ド設定部42が高速撮影モード43となっていれ ば「ON」を返し、通常撮影モード44となって れば「OFF」を返す。また、高速撮影スイッ 16が半押しSW状態16cであれば「半押し」を、 押しSW状態16dであれば「全押し」を返す。

 全体制御部100から、高速撮影モードスイ チ4と高速撮影スイッチ16との状態を受け取 た高速撮影制御部48は、高速撮影モードス ッチ4が「ON」の場合(ステップS240:ON)であっ 、高速撮影スイッチ16が「半押し」の場合( テップS150:YES)は、高速撮影準備有りモード 高速撮影を行う(ステップS160)。

 一方、高速撮影モードスイッチ4が「OFF」 の場合(ステップS240:OFF)や、高速撮影スイッ 16が「全押し」の場合(ステップS150:NO)は、高 速撮影準備無しモードで高速撮影を行う(ス ップS170)。

 その後、ユーザが、撮影ボタン2が押され ていない状態に戻して、撮影の終了を指示( テップS180)するまで、ステップS120~ステップS 170までの撮影を行う。

 次に、図15を用いて、高速撮影準備有り ードでの高速撮影の処理を説明する。

 ここで説明する処理は、図5、図8、図9を いて説明した撮影方法である。

 図15は、高速撮影準備有りモードでの高 撮影の処理を表すフローチャートである。

 まず、高速撮影制御部48は、絞り駆動部35 に指示を出して絞りを開け始めるとともに、 シャッター時間制御部49に指示を出し、露出 止時間制御部53により、露光休止時間中に 電変換された電荷を排出することにより露 時間を短くしてゆく(ステップS200)。

 この処理の具体的な処理については、< 絞り・露光時間の移行処理>の項で説明す 。

 ここで、絞り度が限界に達してしまった 合は(ステップS210:YES)、絞りを明るい限界値 に設定し、増幅器51のゲインを上げるか、感 制御部73により撮像素子40の感度の変更によ り信号出力を増加させ、ノイズフィルタを入 れてノイズを低減する(ステップS220)。

 その後、ユーザが、高速撮影スイッチ16 「全押し」して、高速撮影を実際に開始す 操作を行う(ステップS230:YES)と、その操作を 出した全体制御部100は、高速撮影制御部48 その旨を通知し、通知を受けた高速撮影制 部48はフレームレート制御部60にフレームレ トをR2にするよう指示する(ステップS230:YES)

 指示を受けたフレームレート制御部60は 撮像装置40にフレームレートをR2にするよう 示し、高速撮影が開始される(ステップS240)

 その後、ユーザが、高速撮影スイッチ16 「押していない状態」に戻して、高速撮影 終了する操作を行う(ステップS250:YES)と、そ 操作を検出した全体制御部100は、フレーム ート制御部60にフレームレートをR1に戻すよ う指示し、高速撮影制御部48に高速撮影を終 する旨を通知する(ステップS230:YES)。

 指示を受けたフレームレート制御部60は 撮像装置40にフレームレートをR1にするよう 示し、通常撮影が再開される(ステップS260)

 高速撮影を終了する旨の指示を受けた高 撮影制御部48は、絞りを閉めていくと同時 露光時間を長くしてゆき、通常撮影時のも に戻し、必要に応じて増幅率を下げるなど 処理を行う(ステップS270)。

 次に、図16を用いて、高速撮影準備無し ードでの高速撮影の処理を説明する。

 ここで説明する処理は、図8、図10を用い 説明した撮影方法である。ステップS320~ス ップS360が図8の撮影方法において高速度撮影 準備モードの期間が殆どない場合、ステップ S400~ステップS450が図10の撮影方法である。

 図16は、高速撮影準備無しモードでの高 撮影の処理を表すフローチャートである。

 フレームレートR1で通常撮影を行ってい 現在の露光時間を第1露光時間T1とし、高速 影時のフレームレートR2の最大露光時間を第 2露光時間T2とする。

 まず、高速撮影制御部48は、露光時間を 第1露光時間T1と第2露光時間T2のうちの小さ 方の露光時間とするようシャッター時間制 部49に指示を出し、シャッター時間制御部49 露光時間を調整する(ステップS300)。言い換 れば、T1≦T2にするようにT1を短くする。

 高速撮影制御部48は、第1露光時間T1を調 したとしたら絞りが限界値に達していると 断した場合(ステップS310:YES)は、絞りを明る 限界値に設定し、増幅器のゲインを上げる 、撮像素子40の感度の変更により信号出力 増加させ、ノイズフィルタを入れてノイズ 低減する(ステップS320)。

 その後、高速撮影制御部48は、フレーム ート制御部60にフレームレートをR2にするよ 指示し、指示を受けたフレームレート制御 60は、撮像装置40にフレームレートをR2にす よう指示し、高速撮影が開始される(ステッ プS330)。

 その後、ユーザが、高速撮影スイッチ16 「押していない状態」に戻して、高速撮影 終了する操作を行う(ステップS340:YES)と、そ 操作を検出した全体制御部100は、高速撮影 御部48にその旨を通知し、通知を受けた高 撮影制御部48はフレームレート制御部60にフ ームレートをR1に戻すよう指示する。

 指示を受けたフレームレート制御部60は 撮像装置40にフレームレートをR1にするよう 示し、通常撮影が再開される(ステップS350)

 また、フレームレート制御部60への指示 同時に、高速撮影制御部48は、増幅率を下げ るとともに絞りを閉じる方向に制御しながら 露光時間を長くし、通常撮影を再開する(ス ップS360)。

 一方、高速撮影制御部48が、第1露光時間T 1を調節したとしたら絞りが限界値に達して ないと判断した場合(ステップS310:NO)は、絞 を所定の露光量を得るように制御する(ステ プS400)。

 その後、高速撮影制御部48は、フレーム ート制御部60にフレームレートをR2にするよ 指示し、指示を受けたフレームレート制御 60は、撮像装置40にフレームレートをR2にす よう指示し、高速撮影が開始される(ステッ プS410)。

 露光量の調節は、絞り、露光時間、ゲイ を組み合わせて調節する(ステップS420)。

 その後、ユーザが、高速撮影スイッチ16 「押していない状態」に戻して、高速撮影 終了する操作を行う(ステップS430:YES)と、そ 操作を検出した全体制御部100は、高速撮影 御部48にその旨を通知し、通知を受けた高 撮影制御部48はフレームレート制御部60にフ ームレートをR1に戻すよう指示する。

 指示を受けたフレームレート制御部60は 撮像装置40にフレームレートをR1にするよう 示し、通常撮影が再開される(ステップS440)

 また、フレームレート制御部60への指示 同時に、高速撮影制御部48は、増幅率を下げ るとともに絞りを閉じる方向に制御しながら 露光時間を長くし、通常撮影を再開する(ス ップS450)。

 <絞り・露光時間の移行処理>
 ここで、絞りと露光時間の移行処理につい 説明する。この処理は、準備期間を設けた 速撮影の処理において、準備期間に成され ものである。図15のステップ200での処理に 当する。

 絞り・露光時間の移行処理について図17 図18とを用いて説明する。

 図17は、絞り・露光時間のタイムチャー を示す図である。

 本図は、図5のt1からt2を説明するための であり、説明の便宜上、図5のt2~t4は省いて る。また、本図と図5のt1等は、同じ時間を すものではない。

 第1段目は、動作の契機を示すトリガのタ イムチャートであり、第2段目は、フレーム ートのタイムチャートである。第3段目は、 り度のタイムチャートであり、縦軸は絞り を示し、L1、L2、L3の順で絞り値が大きくな 、絞り値が大きいほど絞りが開くものとす 。

 第4段目は、絞り値近似値のタイムチャー トであり、この値は露光時間を求めるために 使用する。

 第5段目は、蓄積電荷のタイムチャートで あり、縦軸は蓄積されている電荷量を、S1等 両端矢印は露光時間を示す。

 図17を簡単に説明すると、まず、第1トリ を受けると、絞り目標値85を算出し、その り目標値85に絞りを近づけていくと同時に、 露光時間を短くしていき、高速撮影のフレー ムレートR2の最大露光時間Smax89とする。この きの各フレームの露光時間は、フレーム毎 絞り値近似値とフレームにおいて蓄積すべ 電荷とから求める。

 第2トリガを受けたときに、フレームレー トをR1からR2に切り替えて、高速撮影を開始 る。

 この絞り目標値は、通常撮影時のフレー レートと高速撮影時のフレームレートが決 れば、フレームあたりの光量の増減が一義 に決まることから、求めることができる。 まり、フレームレートが決まれば明るさの 減が決まるため、絞りの開閉の目標値がわ ることになる。この絞り目標値の求め方は <絞り目標値の求め方>の項で説明する

 図18は、絞り・露光時間の移行処理のフ ーチャートである。

 高速撮影制御部48は、シャッター時間制 部49から現在の露光時間E1を求め(ステップS60 0)、高速撮影時のフレームレートR2から露光 間E2、すなわち、露光時間目標値87を求める( ステップS610)。ここでは、露光時間目標値87 、フレームレートR2での最大露光時間Smax89と する。露光時間目標値87は、選択可能な値の から通常最も大きな値を採用するためであ 、SmaxはフレームレートR2のみによって一義 に決まる。

 現在の露光時間E1が露光時間目標値87であ る露光時間E2以下の場合(ステップS620:YES)は、 絞り調整の必要が無いため何も行わない。こ の場合は、図7の「露光時間を変更しない場 」に該当する。

 露光時間E1の方が露光時間E2より大きい場 合(ステップS620:NO)は、絞り目標値算出部55に り目標値85の算出を依頼する(ステップS630) 依頼を受けた絞り目標値算出部55は、絞り目 標値85を算出し、高速撮影制御部48に渡す。

 高速撮影制御部48は、受け取った絞り目 値85となるように、絞り駆動部35に指示して 絞り36を開けていく(ステップS640)。

 絞りは機械的に制御されるため、10~30msの 時間が必要となる。図17に示すようにt2からt6 にかけて、ゆるやかに開いていく。

 この絞りの変化を予測式で予測する(ステ ップS650)。撮影装置1の絞り36の制御特性は予 わかっているため、この変化は簡単な予測 で予測できる。

 次に、各フレーム期間中の平均値である り値L1と絞り値L2とを求める(ステップS660、 17の絞り値近似値のタイムチャート参照)。

 求めたL1、L2の絞りにおいて、最適な露光 を得る露光時間S1、S2を、各フレームで求め (ステップS670)。

 そして、高速撮影制御部48は、各フレー を撮影する際に、シャッター時間制御部49に 最適露光時間S1、Sをそれぞれ指示する(ステ プS670)。

 絞りが絞り目標値85に達した時点(ステッ S690:YES)で、絞りと露光時間とを保持する。

 高速撮影制御部48は、全体制御部100から リガ2を受けた旨の通知を受けたら、フレー レート制御部60にフレームレートをR2にする ように指示し、高速度撮影を開始する。

 このように本発明では、高速度撮影時の レームレートに応じて、高速撮影時の絞り 標値85と露光時間目標値87とを、絞り目標値 算出部55が求めることができるので、フィー フォワード方式で時々刻々に絞り36と露出 間を制御していく。そのため、従来の自動 出方式を用いて、露出制御部76で絞り補正を 行う場合に比べて大幅な時間の削減ができる 。従って、より短い時間で通常速度撮影から 高速撮影に移ることが可能となる。よって、 使用者にレスポンスの速い、使い勝手のよい 撮影装置を提供できる。

 尚、自動露出は、撮像素子40から明るさ 検出して、露出制御部76により、フィードバ ック制御を行い、絞りとシャッター速度を調 整するものである。この方式は、映像の明る さ情報が1フレームもしくは1フィールド毎に か得られない。この1秒に60コマ位しかとれ いサンプルデータに基づいてフィードバッ 制御を行うことになる。フィードバック制 するためには、少なくとも複数の明るさの ンプルつまり複数のフレームの映像情報が 要であり、絞りの変更に時間を要すること なる。このようにフィードバック方式の自 露出方式を用いると応答が遅く数十フレー を必要とし、通常速度から高速度撮影に移 する時に絞りの追従速度が遅いため、高速 撮影ボタンを押しても、フレームレートの 更に時間が必要なため、シャッターチャン を逃し良いシーンを高速度撮影できないこ となる。

  <絞り目標値の求め方>
 次に、絞り目標値を求める処理について、 19と図20とを用いて説明する。

 図20は、絞り目標値を求める処理のフロ チャートであり、この処理は、絞り目標値 出部55が行う処理である。

 図19(a)は、光量の変化を示すタイムチャ トである。

 第1段目は、トリガのタイムチャートを示 す。

 第2段目は、光量のタイムチャートを示し 、縦軸は光の量を表す。この光の量は、明度 検出部56により検出され、最新の所定期間分 絞り目標値算出部55内部の作業領域に記憶 れているものとする。

 また、第3段目は、フレームレートのタイ ムチャートを示し、矩形が1フレームを表す 矩形内の「R1」、「R2」は、撮影されたフレ ムレートを表す。

 図19(b)は、フレームレートと絞りの増分 の対応表101である。この対応表101は、R2つま り第2フレームレートに応じて絞りの増分△f2 が決まることから、その値をフレームレート と対応付けているものである。すなわち、R2 決まると最大露光時間Smaxが決まることから 、△f2も一義的に決まるからである。

 絞り目標値85は、通常撮影のフレームレ トR1である第1フレームレートと、露光時間 ある第1露光時間と、絞りである第1絞りと、 高速撮影時のフレームレートR2である第2フレ ームレートから求めることができる。

 この演算において、最も重要なパラメー は第2フレームレート81である。というのは 第1フレームレートと第1露光時間と第1絞り 既にわかっている。第2フレームレート81に り光量の増減は1~1/n倍と大幅に変わるため 一番重要な要素といえる。

 更に、絞り目標値85を求める場合に、第1 りをどのような値とするかが重要となる。 なわち、被写体の明るさは常に一定ではな ことから、フレームレートを切り替える直 の絞りを採用すると、妥当ではない場合、 えば、切り替えの直前に被写体が明るかっ 場合は、絞り目標値85が低すぎてしまう場 があるからである。

 そこで、本撮影装置1では、フレームレー トを切り替える時より前の所定時間において 、被写体が最も暗かったときの絞りを第1絞 とするものとする。このようにすることで 高速撮影時の映像が露出不足にならないと う効果がある。

 以下、図20を用いて、絞り目標値85である 高速度撮影時の第2絞りf2を求める方法を説明 する。

 まず、図19(a)に示すように、光量を測定 記憶しておく。ここでは、t2で、高速撮影の 準備を開始する指示であるトリガ1を受ける のt1~t2間の光量の最小値Iminを測定し記憶す 。

 t2でトリガ1を受けたときに、記憶してい 光量の最小値を求める(ステップS500)。図19(a )の場合は、t1のところの光量Iが最小値とな 。

 このIminから、第1絞りf1を求める(ステッ S510)。具体的には、このIminで表される光量 第1露光時間とから第1絞りを求める。

 次に、対応表101から第2フレームレートで あるR2の増分△f2を求め、求めた増分△f2と第 1絞りf1とから第2絞りf2を求める(ステップS520) 。

 図19のように、トリガ1の前の一定期間の 量の最小値を基に、第1絞りf1を求めること より、最も暗い条件下の第2絞りが目標値に 決定される。

 このように絞り目標値85が決定されるた 、t3~t4の間に光量変化があっても、統計的に Imin以下になる可能性が低く、露光不足とな 可能性は低くなる。

 また、t3~t4の期間は、通常は、第2露光時 が最大値に設定されるため、被写体が暗く った場合には、露光時間をこれ以上大きく ることはできず、露光時間では、暗さを補 補正はできない。また、絞りの調整は機械 な動作のため、高速で追従できないので、 りで暗さを補うこともできない。従って、 も暗い条件下での絞りを絞り目標値とする とは、露光不足となる可能性を低くするこ になる。

 本発明では、トリガ1の前の一定期間の中 でもっとも少ない光量Iminから求められる絞 f1を算出し、そのf1を用いるため、最も明る f値をf2とすることになる。従って、t3~t4の に露出不足にならないという効果がある。

 尚、本実施形態では光量を測定して記憶 ることとしているが、絞りを記憶しておい もよく、この場合は、記憶している最大の り、すなわち、もっとも明るい絞りを第1絞 りとする。

  <変形例>
 上述した絞り・露光時間の移行処理の変形 を説明する
 この変形例は、図13を用いて説明した高速 影方法の移行処理である。

 図21は、通常撮影から高速撮影へ切り替 る方式を示す図であり、図17の通常撮影から 高速撮影への遷移時間を短くした場合を示す 。本変形例では、ゲインを掛けることで、遷 移時間を短縮している。

 本図は、図17と同様に、トリガ、フレー レート、絞り値、蓄積電荷のタイムチャー と、他に、露光時間、信号レベル、増幅率 タイムチャートを示す。

 通常速度のフレームレートR1での1フレー あたりの時間は約16.7msである。一方、本発 のフィードフォワード方式では、絞りの応 速度は10~15msである。従って、第3段目の絞 値のタイムチャートで示すように、t4~t6の間 、すなわち、1フレーム分の時間の間に絞り 変更することができる。

 この場合、t4~t6の1フレームの露光時間を フレームレートR1の露光時間S1と、フレーム レートR2の露光時間S2との中間の値Shとする。

 このように露光時間を設定することで、t 4~t6の遷移時間T1の期間でフレームレートを切 り替えることができるので、レスポンスが早 くなるという効果がある。

 この場合、第6段目の信号レベルのタイム チャートで示すように、t4~t6の間の映像信号 レベルが落ちるが、第7段目の増幅率のタイ ムチャートに示すように、明度検出部56によ 明度を検出し、AGC57によりゲインを調節す ことにより、明るさの増減を緩和すること できる。このように、切り替え時の再生映 をよりシームレスにすることができる。

 尚、準備期間を設けない高速処理におい も、高速処理を開始した直後に、露光時間 フレームレートに合わせて短くなるが、図1 0のt4~t6で絞りを上げていく場合も、同様にフ レームレートを切り替えることが可能である 。

 次に、図22は、高速撮影から通常撮影へ り替える方式を示す図である。

 本図は、図17と同様に、トリガ、フレー レート、絞り値、蓄積電荷のタイムチャー と、他に、露光時間のタイムチャートを示 。

 t4で、高速撮影の終了指示であるトリガ2 受けると、t4でフレームレートをR2からR1に レームレートを落とす。

 そして、t4~t6の遷移時間に、絞りを小さ し露光時間を長くする。t4~t6の遷移時間T2は2 フレーム分であるとする。

 通常撮影のフレームレートR1から高速撮 のフレームレートR2へ切り替える場合は、シ ャッターチャンスを逃さないようにレスポン スをよくし、図21の遷移時間T1のように、短 時間で切り替える。

 しかし、高速撮影のフレームレートR2か 通常撮影のフレームレートR1への切り替え時 は、フレームレートを変えてから絞りや露光 時間を補正することとしても良いため、遷移 時間は数十フレーム等に長くなっても全く問 題がない。むしろ長い方がよりシームレスに なるという効果がある。

 本発明ではT1<T2にすることにより、シー レスさとレスポンスが両立するという効果 ある。
<実施形態2>
 本実施形態1では、通常撮影から高速撮影へ の移行方法について説明したが、本実施形態 では、高速撮影で撮影した映像データの蓄積 方法について説明する。

 <高速撮影映像の記録方法>
 高速撮影時の撮影映像を全て記録しようと た場合には、現実的には、メモリや処理速 、記録速度に限界がある。

 従って、撮影した映像を、一旦バッファ モリ90に蓄え、その中から必要な映像のみ り出し、ICメモリ等の記録媒体91に記録する 法がより現実的である(図3参照)。

 このような、必要な映像のみを取り出し 記録する方法を、図23と図24とを用いて説明 する。

 図23は、通常撮影から高速撮影に切り替 て、高速撮影の映像の一部を記録する方法 示す図である。

 本図は、図13と同様に、通常撮影から高 撮影を行い、再び通常撮影に戻る場合の、 リガ、絞り、露光時間、増幅率、撮影モー のタイムチャートと、フレーム遷移表を示 。ここでは、図13に示す撮影方法の高速撮影 時に一部を記録する方法を説明するが、もち ろん、図5等の他の撮影方法においても同様 ある。

 t1において、高速度撮影開始のトリガで る第1トリガ88を受けると、t1~t3の間のT1の期 中に、絞りを開けるとともに露光時間を短 していく(第2段目の絞りのタイムチャート び第3段目の露光時間のタイムチャート参照) 。

 露光時間が高速撮影用の長さになったt3 時点で高速度撮影に入る。

 高速撮影中に、記録を指示するトリガで る第3トリガを受けると、その第3トリガの 後の所定数nフレームを記録する。第3トリガ は、第2トリガを受けるまでに複数回受けて よく、その場合も、前後nフレームを記録す ものとする。本実施形態では、1回のみとし て説明する。

 t6において、高速撮影終了のトリガであ 第2トリガ79を受けると、高速撮影から通常 影に戻る。そして、t6~t8の間のT2の期間中に 絞りを閉めていくことに連動して露光時間 増やしてゆく(第2段目の絞りのタイムチャ ト及び第3段目の露光時間のタイムチャート 照)。

 t8において、絞りと露光時間は通常撮影 と同じ値になる。

 このように記録することにより、例えば ルフのショットの瞬間に映像記録スイッチ 押すとショットの前後の映像が高速度映像 記録されるため、撮り損ね、つまり失敗を ぐことができる。このため、高速撮影にな ていないユーザも簡単に高速度映像を撮影 きるという効果がある。

 次に、図24を用いて、映像の記録方法を 明する。

 本図は、通常撮影から、第1トリガで高速 撮影に移り、第3トリガで高速撮影映像を記 し、第2トリガで通常撮影に戻る場合の、高 撮影映像の記録方法を示している。他の撮 方法においても同様である。

 第1段目は、撮影ボタン2の状態のタイム ャートであり、ボタンが全押しされている 態(図2参照)をONとして記載している。

 第2段目は、サブトリガの入力を示すタイ ムチャートであり、第3段目は、メイントリ の入力を示すタイムチャートである。ここ のサブトリガは、例えば、高速撮影スイッ 16が半押し状態となった場合とし、メイント リガは、高速撮影スイッチ16が全押し状態と った場合をいうものとする(図2参照)。

 第4段目は、撮影データのタイムチャート であり、この矩形1つが1フレームを示す。以 、フレームレートR1で撮影されたフレーム 「通常フレーム」、フレームレートR2で撮影 されたフレームを「高速フレーム」というも のとする。

 また、第5段目と第6段目は、それぞれ、t5 とt6時点でのバッファメモリ90に記録されて る高速撮影映像データを示す。

 第7段目~第10段目までは、それぞれ、t5、t 7、t8、t9時点での記記録媒体91に記録されて る撮影映像データを示す。

 第11段目は、記録されている撮影映像デ タのフレームレート識別子のタイムチャー を示す。ここでは、「R1」はフレームレート R1を、「R2」はフレームレートR2を示し、フレ ーム毎に付される。このフレームレート識別 子は、再生する際に、高速撮影映像データを 通常撮影映像データに変換する場合などに使 用される。

 まず、撮影ボタン2を全押しして、通常撮 影を行っている状態で、t2において高速度撮 を開始を示す第1トリガ88が入力されると、 レームレートがR1からR2になり、高速撮影が t2から始まる(撮影データのタイムチャート参 照)。

 t2の時点から、バッファメモリ90に高速撮 影映像データの記録が開始される。但し、バ ッファメモリ90には、Tmaxの期間分の映像デー タのみが記憶される。すなわち、新しい高速 フレームが記録されると、古い高速フレーム は通常フレームとして記録媒体91に移され、 ッファメモリ90からは削除されることにな 。

 本実施形態では、フレームレートR1は60fps であり、フレームレートR2は180fpsであるので 3つの高速フレームが1つの通常フレームに 当し、3つの高速フレームから1つの通常フレ ームを生成して記録媒体91に記録する。

 具体的には、t5の時には、t3~t5の映像デー タであるTmaxの期間分だけのデータがバッフ メモリ90に蓄えられており、t2~t3の高速フレ ムはフレーム合成部58により合成され(ステ プ117a参照)、通常フレーム115として記録媒 91に記録される。

 つまり、3つの高速フレーム116a、116b、116c が加算処理等により合成されて1つのフレー 115aになり、記録媒体91やメモリに記録され 。または、中心の高速フレーム116bのみがフ ーム115aとして記録することとしてもよい。

 t5において、映像の記録を示す第3トリガ7 8が入力されると、t5の前後のt4~t5とt5~t6のフ ームのみが高速フレームで記録される。

 t6の時点では、t3~t4の6つの高速フレーム 2つの通常フレームに合成されて記録媒体91 記録されており、t4~t6の高速フレームは、そ のままバッファメモリ90に記録されている。

 t6の時点からは、高速フレームは通常フ ームに合成されて記録され、t7において、高 速撮影の終了を示す第2トリガ79が入力される と、フレームレートR2がR1に戻され、通常撮 を再開する(撮影データのタイムチャート参 )。以後、通常撮影映像データは通常フレー ムのまま、記録媒体91に記録される。

 t9において、バッファメモリ90に記録され ている映像記録第3トリガ78の前後nフレーム の高速フレームを記録媒体91に記録する。

 記録される時には、各フレーム毎にフレ ムレートを示すフレームレート識別子を付 する(フレームレート識別子のタイムチャー ト参照)。

 通常フレームにはR1を示すフレームレー 識別子59bが、高速フレームにはR2を示すフレ ームレート識別子59aが記録される。本図では 、R1を示すフレームレート識別子59bを「R1」 R2を示すフレームレート識別子59aを「R2」と 載している。

 このように、高速撮影中の第3トリガ78の 後のnフレーム分の高速度撮影映像だけがバ ッファメモリ90に蓄えられ記録されるため、 ッファメモリの容量を最小にできるという 果がある。また、使用者が映像記録スイッ を押した時点の±nフレームの映像が高速撮 映像として記録されるため、シャッターチ ンスを逃さない映像を記録できるという効 がある。

 図24では、映像の記録を示す第3トリガ前 のTmax期間の高速フレームを記録する例を説 明したが、図25を用いて、第3トリガ前のTmax 間の高速フレームを記録する例を、図26を用 いて、第3トリガ後のTmax期間の高速フレーム 記録する例を説明する。

 図25は、図24で説明した記録方法とほぼ同 じである。異なる点は、第3トリガ78の前の期 間のTmaxの期間の高速フレームを記録する点 みが異なる。

 この場合はt5で、第3トリガ78を受けるが この段階でt3~t5の間の高速フレーム116は、バ ッファメモリ90に記録されている。

 t2~t3の高速フレームと、t5以後の高速フレ ームは3つを合成し、通常フレームを記録媒 91に記録する。

 図25の場合は、アクションが終了した時 で映像記録スイッチを使用者が押すことに り、アクションの高速度撮影画像が記録さ る。

 図26は図25とは逆である。つまり、第3ト ガ78がt5で入力されると、t5の後のt5~t7の間の 高速フレーム116a~116lが高速フレームとして記 録され、t2~t5とt7以後のフレームは通常フレ ムとして記録される。

 図26の場合は、アクションが開始される の時点で映像記録スイッチを使用者が押す とにより、アクションの高速度撮影画像が 録される。

 以上、図24、25、26を用いて説明した録画 法は、間引き方式のみならず、直接走査方 や画素混合方式等の高速撮影にも有効であ 。

 次に、図24、25、26の録画処理を、図27と 28とを用いて説明する。

 図27は、撮影装置1の録画処理のフローチ ートである。

 まず、通常撮影時のフレームレートR1と 速撮影時のフレームレートR2、及び、高速撮 影指示の第3トリガの前と前後と後の3カ所の ち、どの箇所を記録するかを示す録画モー を設定する(ステップS700)。この設定は、図1 のモードダイヤル5を用いて設定する。

 設定を検出した全体制御部100は、最大高 録画可能時間 Tmaxを、フレームレートR2と ッファメモリ90に記録できるフレームの枚数 から求め液晶モニタ17に表示する(ステップS71 0)。

 ユーザが通常撮影を始めるため撮影ボタ 2を押下し、押下を検知した全体制御部100は 、フォーカス駆動部32等に指示を出し、フレ ムレートR1で通常撮影を開始する(ステップS 720)。

 通常撮影中に、ユーザは高速撮影スイッ 16を半押して、高速撮影の開始を指示する( テップS730:YES)。この押下を検知した全体制 部100は、高速撮影を始める旨、高速撮影制 部48に通知する。

 高速撮影の開始指示を受けた高速撮影制 部48は、絞り目標値算出部55に絞り目標値の 算出を依頼し、依頼を受けた絞り目標値算出 部55は、絞り目標値を算出して高速撮影制御 48に返す。高速撮影制御部48は、絞りを目標 値に向けて絞り駆動部35に指示を出し、絞り 応じた露光時間にすべくシャッター時間制 部49に指示を出す(ステップS740)。

 絞りが目標値に達したら、フレームレー をR1からR2に切り替え(ステップS750)、録画処 理を行う(ステップS760)。この録画処理は、図 28を用いて後述する。

 その後、ユーザは高速撮影スイッチ16を してない状態に戻し、高速撮影の終了を指 する(ステップS770:YES)。この押下を検知した 体制御部100は、高速撮影を終了する旨、高 撮影制御部48に通知する。

 高速撮影の終了指示を受けた高速撮影制 部48は、絞り目標値算出部55に絞り目標値の 算出を依頼し、依頼を受けた絞り目標値算出 部55は、絞り目標値を算出して高速撮影制御 48に返す。高速撮影制御部48は、フレームレ ートをR2からR1に戻し(ステップS780)、絞りと 光時間を通常撮影時に戻していく(ステップS 790)。

 その後、全体制御部100は、映像信号処理 54に指示を出し、バッファメモリ90に記録し ている高速撮影映像データを画像処理して、 記録媒体91に記録する(ステップS800)。

 ユーザが、撮影ボタン2を押してない状態 に戻し、通常撮影の終了を指示する(ステッ S810:YES)。この押下を検知した全体制御部100 、通常撮影を終了する処理を行う。

 次に、図28を用いて、高速撮影録画処理 ついて説明する。

 図28は、高速撮影録画処理のフローチャ トである。

 映像信号処理部54は、フロントエンド部50 を介して撮像素子40から、フレームレートR2 送られてくる映像データを処理し、バッフ メモリ90に記録する(ステップS900)。

 映像信号処理部54は、最大高速録画可能 間Tmaxの期間の高速撮影映像データをバッフ メモリ90に蓄え、Tmaxより古いデータはフレ ムレートR2からフレームレートR1の映像デー タに変換して記録媒体91に記録する(ステップ S910)。この変換は、フレーム合成部58で行う

 ユーザが、高速撮影スイッチ16を全押し て、録画を指示する(ステップS920)と、この 下を検知した全体制御部100は、録画をする う映像信号処理部54に依頼する。この際、ユ ーザが事前に設定した記録モード、すなわち 、録画指示時の前の映像データを記録するか 、前後の時間の映像を記録するのか、後の映 像を記録するのかを通知する。

 依頼を受けた映像信号処理部54は、通知 れた録画モードに従い、Tmax分の高速撮影映 データを取得し、バッファメモリ90に記録 る(ステップS970)。取得したTmax以外の映像デ タは、フレームレートR1に変換して記録媒 91に記録する。

 録画モードが、録画指示時の前の映像デ タを記録する場合は(ステップS930:(1))、録画 指示時より前のTmaxの映像データを取得し(ス ップS940)、録画指示時の前後の映像データ 記録する場合は(ステップS930:(2))、録画指示 より前後でTmaxの映像データを取得し(ステ プS950)、録画指示時の後の映像データを記録 する場合は(ステップS930:(3))、録画指示時よ 後のTmaxの映像データを取得する(ステップS96 0)。

 <切り替え時のフレームの記録方法>
 通常撮影から高速撮影に切り替える際には 1フレームの画像が保証できない場合が生じ 得、その場合の対処法について説明する。

 その場合とは、間引き方式(図4参照)によ 、フレームレートを変える場合である。言 換えれば、走査方式を変える時、すなわち 全走査から間引き走査に変わる時と間引き 査から全走査に変わる時とに、1フレームの 間、画像信号が乱れる場合がある。

 この場合の、保証できない1フレームの画 像を生成する方法について、図29を用いて説 する。

 図29は、フレームレート切り替え時のフ ームの生成方法を示す図である。

 本図は、図5と同様に、通常撮影から高速 撮影を行い、再び通常撮影に戻る場合の、絞 り、露光時間、撮影モードのタイムチャート と、フレーム遷移表を示し、下部に、フレー ムの合成処理の流れを示す。

 t4~t5とt8~t9のそれぞれ1フレームが保証で ないフレームである。本図では、それぞれ ッファフレーム110とバッファフレーム111と 載している。

 すなわち、通常撮影の通常フレームレー の最終フレーム112aと、高速撮影の高速フレ ームレートの最初のフレーム112bとの間にバ ファフレーム110を入れることにより、この ッファ時間中に、撮像素子40の走査切り替え を行ったことにより出力される乱れた映像信 号の影響を受けないという効果がある。

 後ろのバッファフレーム111の場合は、フ ーム112gとフレーム112hの間にバッファフレ ム111を入れる。

 しかし、このバッファを入れることによ 、t4~t5やt8~t9の間の1フレーム分の映像情報 なくなりシームレスに撮影できないことと る。

 そこで、このブランクを解消するため、 発明ではステップ105aで高速フレームレート のフレーム112b、112c、112dを合成し、合成フレ ーム113を作成する。

 次に、ステップ105bで、合成した合成フレ ーム113と通常フレームレートのフレーム112a 合成し、1枚の合成フレームを作成する。

 ステップ105cで、最終フレーム112aとフレ ム112bの間に、フレーム順序が現実的にもし は仮想的に連続するようにFnを定義し、ス ップ105dでメモリに記録する。

 バッファフレーム111の場合も同様に、ス ップ105f、105g、105hを経てステップ105iでメモ リに記録する。

 ただし、これらの処理を撮影期間中に行 と、CPUや映像信号処理部54の負荷が大きく り過ぎるため、ステップ105j、105kに示すよう に撮影終了後に処理、記録を行うことにより 、負荷が大きくなることを防止でき、構成が 簡単になるという効果がある。

 このようにバッファフレーム110、111を設 、バッファフレームが抜けた画像の前後の レームから作成することにより、つながり よくなるため、連続的に、またシームレス 撮影できるという効果がある。

 図30は図29の絞り補正方式を図8を用いて 明したゲイン補正方式に変えた場合の実施 であり、動作は同じであるため説明を省略 る。

 <間引き方式時の再生方法>
 次に、記録した映像データを、再生する場 の方法について説明する。

 図31は、間引き方式で撮影した映像デー を再生する場合の方法を示す図である。本 において、矩形は1フレームを表し、1フレー ム中の横線は、走査したラインを示す。高速 度モードでのフレームレートは180fps、通常速 度モードでのフレームレートは60fpsとする。

 第1段目は、間引き方式で実際に撮影した 映像データであり、第2段目は、記録されて る映像データである。第3段目は、スロー再 画像データを示す。

 第4段目は、第2段目と同じ記録データを し、第5段目は、通常再生画像データを示す

 ここでは、映像データのうち、間引き方 で撮影された間引き形式のフレームは、フ ーム合成部58で、他のフレームを参照して けているラインを補ってフルライン形式の レームとし、記憶する(第2段目参照)。この 法の一例は、図32を用いて後で説明する。こ のように記録しておくことで、汎用的な再生 装置でも再生することが可能となる。

 この記録データをそのまま、通常のフレ ムレートで再生すると、高速度モードで撮 した部分はスロー映像として再生される(第 3段目参照)。

 また、この記録データから、通常の再生 行うため、高速度モードで撮影した部分は 3フレームをフレーム合成部58で合成して1フ レームとし(第4段目参照)、通常のフレームレ ートで再生すると、通常スピードの映像とし て再生される(第5段目参照)。

 このように、高速度撮影期間において、 1段目のような間引き方式で撮影した映像デ ータを、第4段目と第5段目のように、3フレー ムに1回のフレームを出力すると実質的に通 速度で再生でき、通常撮影期間と動き的に 全く同じ動画が出力される。尚、走査速度 高速化する直接方式で撮影した映像は、本 の第2段目の記録データと同じであるので、 様に通常速度で再生が可能である。

 次に、図32~36を用いて、間引き形式のフ ームからフルライン形式のフレームを生成 る方法について説明する。

 図32は、間引き補完処理の流れを示す図 ある。

 フレーム120a、120b、120cは、間引き走査を れ(ステップ121a)、間引き画像122a、122b、122c して出力される。

 これらの間引き画像は、図2の動き検出部 126において動き補正され、間引き補間部123( テップ121b)の位置合わせ部124によりブロック 単位で位置合わせが成される(ステップ121c)。

 これらの画素を、統合部128により統合し( ステップ121d)、統合画像125を得て(ステップ121 e)、この画像を、リサンプリング部129により サンプリングを行う(ステップ121f)。ここで リサンプリングとは、位置合わせを少数画 精度で行った場合に、位置合わせ結果を最 近い整数画素位置に丸めることをいう。

 その後、間引き画像の位置合わせが、オ ルージョンや変形、動きベクトルが大きす るなどの理由により正常に成されなかった 合は、復元部130により復元を行い、例えば1 080Pのフルライン画像131aを得る(ステップ121g)

 ここで復元とは、いわゆる画面内補間を い、図36に示すように、差分検出部127によ 1~7の各方向のライン上の画素の差分をとり 最も差分の少ない方向にある画素群を採用 、間引かれたラインの画素を補間生成する 例えば、最も差分の少ない方向にある選択 れた走査ライン上に位置する2画素から、内 により間引かれた走査ラインの画素を生成 る。

 同様に、フルライン画像131aの前のフレー ム131bは、間引き画像122d、122a、122bの3枚の画 から、前の前のフレーム131cは間引き画像122 e、122d、122aから、間引き補間部121bにより補 することにより得る。

 この間引き補完プロセスを、図33を用い 説明する。

 第1段目は、撮像素子40が撮影する画像を し、第2段目は、記録されている映像データ を示す。本図の、記録されている映像データ は、図31と異なり、間引きされたままのフレ ムのデータである。

 第3段目は、フルライン画像データを示す 。

 まず、撮像素子40が撮影する画像(第1段目 参照)から間引きを行い、間引き画像121a、121b 、121c、121dを得る(第2段目参照)。

 ここでは、間引き画像を記録することと ているが、第3段目に示すように、補間した フルライン画像131a、131d、131e、131fを得て、 のフルライン画像を記録することとしても い。

 撮影装置のデータ処理能力によって、間 き画像を記録するか、フルライン画像を記 するかを変える必要が有るが、図32に示す うな、フルライン画像131の補間処理を行う は、大きなデータ処理能力と電力を必要と る。

 従って、カメラの中におけるフルライン のリアルタイム補間処理および動画像符号 処理は半導体技術の大幅な進展を待つ必要 ある。

 この点に鑑み、本発明では現実的な方式 提案する。

 図33の第2段目の間引き画像121a等は、エイ リアシング・ノイズによるモアレなどが生じ るため、そのままでは画面表示に適さない。

 そこで図34に示すように、間引き画像121a 121b、121cを合成部138の中の動き補正部134に り動き補正をした上で、混合部133により垂 方向にラインを混合して1本のラインを生成 る。

 垂直ラインが1/3になった合成画像135aが得 られる。

 同様にして混合画像135b、135cも得られる これらの画像はエイリアシング・ノイズに るモアレなどが消えているため、カメラの 示画像に使える。ライン数は1/3になるが、 ジカメの画面サイズは小さいため、さほど 障は来たさない。

 また、フルラインの補間処理に比べると1 /3の処理でよいため、デジカメでも処理可能 ある。更に、消費電力も1/3になるという効 があり、バッテリー容量を小さくすること できる。

 尚、デジカメの小さな画面ではライン数 1/3になっても一般の使用者には区別できな 。

 しかし、デジカメでは画面を拡大してピ ト等の写り具合を見るためズーミングする いうことが一般的に行われている。合成画 は1/3のライン数であるため、拡大すると粗 なる。

 そこで、図35のように、ズームした時は る一定までは粗くなっていくが、ある一定 上になると、図35の第2段目に示す間引き画 132a、132b、132cの部分領域である、第3段目に す部分領域136a、136b、136cの領域を、間引き 間部123により補間された部分領域である部 補間領域137a、137b等が得られる。

 この部分補完領域137a、137b等の解像度は、 の領域だけ見るとフルライン画像131と同じ ある。従ってズーム表示ではフルラインと じ解像度の画像がデジカメの画面に表示さ るため、拡大表示画面でピント等の確認が きる。この方式では部分領域の補間処理を うため処理量は1/n、例えば1/3になるため1/3 処理量のデバイスと1/3の消費電力が得られ ため、現実的なデジカメが実現するという 果がある。
<補足>
 以上、本発明の実施形態について説明した 、本発明は上記形態に限らず、以下のよう してもよい。
(1)撮影装置は、図3の各構成要素の全部又は 部を、1チップ又は複数チップの集積回路で 現してもよい。例えば、図3の点線で囲まれ た部分を1チップとするなどである。
(2)撮影装置は、図3の各構成要素の全部又は 部を、コンピュータのプログラムで実現し もよいし、その他どのような形態で実施し もよい。

 コンピュータプログラムの場合、メモリ ード、CD-ROMなどいかなる記録媒体に書き込 れたものをコンピュータに読み込ませて実 させる形にしてもよいし、ネットワークを 由してプログラムをダウンロードして実行 せる形にしてもよい。

 本発明に係る撮像装置は、撮影フレーム ート切り替えにおいて、露光量を一定に保 機構を有し、高速な動体を撮影する高速度 メラとして有用である。また、通常の動画 影中に、移動量の大きい被写体を撮影する めの高速撮影機能を有するビデオカメラ、 ジタルカメラ等の用途にも応用できる。