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Patent Searching and Data


Title:
GATE VALVE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/101884
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a gate valve, which can set a temperature distribution and a temperature rising condition arbitrarily, which can realize a homogeneous heat generation highly precisely, which can reduce a risk at the failing time, and which can be easily repaired. In the gate valve, a valve plate (20) is equipped with a plurality of exothermic modules (30) for heating the valve plate (20). The exothermic modules (30) are members which seal heating members individually in housing members. The temperature control can be made at the unit of the exothermic modules (30). Only one exothermic module (30) may be replaced, if the gate valve fails. Moreover, this one failure exerts little influence upon the entirety, and the risk can also be reduced.

Inventors:
KOMINO MITSUAKI (JP)
TOKUHIRO TATSUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051876
Publication Date:
August 20, 2009
Filing Date:
February 04, 2009
Export Citation:
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Assignee:
EAGLE IND CO LTD (JP)
KOMINO MITSUAKI (JP)
TOKUHIRO TATSUO (JP)
International Classes:
F16K49/00; F16K3/02; F16K51/02; H01L21/205; H01L21/3065
Foreign References:
JP2001004505A2001-01-12
JPH10184988A1998-07-14
JP2007309920A2007-11-29
JPH08278811A1996-10-22
JP2000097370A2000-04-04
JP2006105206A2006-04-20
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hitoshi et al. (2F Tokyodo Jinboucho 3rd Bldg., 1-17, Kandajinboucho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 51, JP)
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Claims:
 所望の開口を形成するバルブボディと、前記バルブボディにより形成された前記開口を密封閉塞するシール面を有するバルブプレートと、前記バルブボディにより形成された前記開口を前記バルブプレートにより開閉するように前記バルブプレートを駆動するアクチュエータとを有するゲートバルブであって、
 前記バルブプレートは、
 発熱体を収容部材中に収容し前記発熱体の端子を導出した複数の発熱体モジュールと、
 前記複数の発熱体モジュールが設置される基材と、
 前記複数の発熱体モジュールに前記端子を介して電力を供給する配線部と
を有することを特徴とするゲートバルブ。
 前記バルブプレートの前記複数の発熱体モジュールは、1つ又は複数の所定のグループにグループ化されており、
 前記配線部においては、前記複数の発熱体モジュールに対して、前記グループごとに電力を供給するように配線が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
 前記バルブプレートが所望の温度分布となるように、前記複数の発熱体モジュールに対して、前記配線部を介して、前記グループごとに電力を供給し、前記複数の発熱体モジュールの発熱を制御する制御部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のゲートバルブ。
 前記バルブプレートの任意の箇所の温度を検出するセンサをさらに有することを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のゲートバルブ。
 前記センサからの出力信号を無線により外部に送信する無線送信部をさらに有することを特徴とする請求項4に記載のゲートバルブ。
Description:
ゲートバルブ

 本発明は、例えば半導体製造装置やFPD(Fla t Panel Display)製造装置等の真空チャンバーに 設置されて好適なゲートバルブに関し、特に 、適切に所望の高温状態を維持することがで き、信頼性が高くメンテナンスも容易なゲー トバルブに関する。

 例えばCVD装置やエッチング装置等の半導体 造装置においては、処理チャンバー内にウ ーハを配置し、そのウェーハを高温雰囲気 で反応ガスやプラズマ等に曝すことにより ウェーハに所望の成膜処理やエッチング処 を施す。この種の装置においては、実際に 理を行う処理チャンバーの他に、ウェーハ 処理チャンバーへの搬入出のための圧力調 を行うロードロック室、ウェーハを搬送す ロボットを配設した搬送室等を有しており また、各チャンバーや室内等の空間に対し は、室内を真空排気したり処理ガスの給気 び排気を行うための配管が配設されている
 このような装置において、処理チャンバー の各空間の仕切り部分、あるいは、処理チ ンバー等の空間に接続される配管の開口部 には、通常、いわゆるゲートバルブが配設 れている。

 ところで、このような半導体装置のチャン ーや配管を流れる処理ガスや反応副生成物 、圧力と温度との関係(昇華曲線)によって 体と固体との両相を昇華変化するが、気体 ら固体へ昇華変化した場合には、副生成物 固体として析出しチャンバー内や排気配管 の昇華温度以下の壁面に付着する。付着物 多量となると配管が副生成物により閉塞し り、チャンバー内でのプロセス処理に影響 与える場合があり好ましくない。また、副 成物がはがれてウェーハへパーティクル汚 として悪影響を及ぼし、歩留り低下の原因 なる。
 このような副生成物の析出・堆積を避ける め、あるいは抑制するため、及び、ウェー に対する成膜処理やエッチング処理を均一 行うため、チャンバーや配管等の温度は、 較的均一な高温状態に維持するとともに、 れを正確に維持管理する必要がある。そし これと同様に、各チャンバーや配管等の境 に配設されているゲートバルブについても これを高温状態に維持する必要がある。

 従来、ゲートバルブ等の半導体製造装置の 成部を加熱し高温状態を維持する方法とし は、例えば図7に例示するように、ステンレ ス鋼やアルミニウム合金等の平板状の金属部 材の間に、シース型の発熱体を直接的に埋設 する方法がとられている。その際には、ステ ンレス鋼等の金属部材の内部対向面に、鋳込 み若しくは機械加工により座ぐりを形成して 発熱体の設置スペースを確保し、そこに発熱 体を配置した後、蓋部材を取り付けることに より、ゲートバルブ等の半導体製造装置の各 構成部に対して加熱装置を組み込む手法が用 いられている。
 また、ゲートバルブにシースヒーターを埋 することにより、ゲートバルブを高温に維 する方法も提案されている(日本国特許出願 公開2001-4505号公報(特許文献1)参照)。

日本国特許出願公開2001-4505号公報

 しかしながら、ゲートバルブ等の半導体 造装置等の各構成部に対する前述したよう 従来の加熱方法、あるいは、加熱装置の組 込み方法では、次のような種々の課題があ 、改善が望まれている。

 まず、前述した従来の加熱方法では、シー 型発熱体を直接的に金属ブロック等に埋設 ているため、その金属ブロックあるいは金 プレートにおいて温度の均一性が適切に確 できず、また、これを改善しようとしても 熱体が直接的に埋設されているために調整 しようがないという課題がある。
 また、そのような加熱対象の金属ブロック るいは金属プレートに所望の温度分布を形 しようとしても、発熱体が線形発熱体であ ことや設置条件等から、そのような温度分 の形成は実質的に不可能であり、加熱対象 厳密な温度制御ができないという課題があ 。
 また、発熱体の設置が面倒でコストアップ 生じさせるという課題もある。

 さらには、一連の発熱体、あるいは、比較 少ない数の発熱体を使用しているため、発 体の寿命が短い場合や、発熱体の寿命にば つきがある場合には、その交換の間隔が短 、交換回数が頻繁になり、また交換に要す 時間もかかり、結果的にメンテナンスが煩 であるという課題もある。
 また、発熱体が故障した場合には、加熱箇 の温度低下が著しく、処理プロセスを停止 る必要が生じる場合があり、故障時の半導 製造プロセスへの影響が大きいという課題 ある。

 本発明はこのような課題に鑑みてなされ ものであって、その目的は、温度分布や昇 条件を加熱箇所に応じて変化させたり、任 の温度勾配を設定したりすることが可能で るとともに、発熱を均一にすることについ もこれを高精度に実現でき、故障した場合 おいても装置やラインを停止しなければな ないリスクを低減することができ、さらに 復作業が容易で修復コストも安価にするこ ができるようなゲートバルブを提供するこ にある。

 前記課題を解決するために、本発明のゲ トバルブは、所望の開口を形成するバルブ ディと、前記バルブボディにより形成され 前記開口を密封閉塞するシール面を有する ルブプレートと、前記バルブボディにより 成された前記開口を前記バルブプレートに り開閉するように前記バルブプレートを駆 するアクチュエータとを有するゲートバル であって、前記バルブプレートは、発熱体 収容部材中に収容し前記発熱体の端子を導 した複数の発熱体モジュールと、前記複数 発熱体モジュールが設置される基材と、前 複数の発熱体モジュールに前記端子を介し 電力を供給する配線部とを有することを特 とする。

 好適には、例えばバルブプレートの基材 、対向面に凹部(密閉空間)が形成されるよ に螺子等により接合される2枚の板状部材に り構成され、その凹部(密閉空間)に前記複 の発熱体モジュールが設置され、収容され 。この板状部材の外面の少なくとも一方の が、バルブボディの開口に密接して開口を ールするシール面として形成される。

 このような構成のゲートバルブによれば 複数の発熱体モジュールによりバルブプレ トを直接的に加熱しているので、バルブプ ート自体を適切に加熱することができる。 の結果、ゲートバルブ、ゲートバルブの開 を通過する通路及びその近傍を適切に加熱 所望の高温状態に維持することができ、ゲ トバルブ近傍への反応副生成物の析出堆積 適切に防止でき、ひいては処理プロセスを 定して適切に実施することができる。また 反応副生成物をクリーニングする回数も減 し、装置の稼働率向上に寄与することがで る。

 また、特に本発明のゲートバルブはバル プレートに複数の発熱体モジュールが配設 れているので、これらを各々独立に制御す ばバルブプレート及びゲートバルブに所望 温度条件を設定できる。例えば、局所的に 熱をしたり、昇温条件を場所に応じて変化 せたり、あるいはまた温度勾配を設定した することが実現できる。また、発熱を均一 することについても、これを高精度に実現 きる。

 また、複数の発熱体モジュールを具備す ことで、何れの発熱体モジュールに故障が 生した場合にも、ゲートバルブ全体の温度 低下する等の不具合を回避することができ 装置を緊急停止しなければならないリスク 低減することができる。すなわち、故障の 率が分散されることで実質的にゲートバル あるいは装置全体の信頼性を向上させるこ ができる。

 また、仮に発熱体モジュールに故障が発 した場合でも、故障した発熱体モジュール みを交換すればよいので、修復作業が容易 あり修復コストも安価にすることができる また、装置全体が大きくても発熱体モジュ ルは小さく細分されているので、その点に いても修復作業や設置作業が容易になる。 してその結果、総合的にゲートバルブある は装置全体のコストを低減することができ 。

 また好適には、本発明のゲートバルブは 前記バルブプレートの前記複数の発熱体モ ュールは、1つ又は複数の所定のグループに グループ化されており、前記配線部において は、前記複数の発熱体モジュールに対して、 前記グループごとに電力を供給するように配 線が形成されていることを特徴とする。

 このような構成のゲートバルブによれば バルブプレートに配設された複数の発熱体 ジュールに対して、1つ又は複数の所定のグ ループごとに電力を供給することができるの で、バルブプレート及びゲートバルブに所望 の温度条件に高精度に設定できる。例えば、 特定の領域を加熱をしたり、昇温条件を領域 に応じて変化させたり、あるいはまた温度勾 配を設定したりすることが実現できる。

 また好適には、本発明のゲートバルブは 前記バルブプレートが所望の温度分布とな ように、前記複数の発熱体モジュールに対 て、前記配線部を介して、前記グループご に電力を供給し、前記複数の発熱体モジュ ルの発熱を制御する制御部をさらに有する とを特徴とする。

 このような構成のゲートバルブによれば バルブプレートに配設された複数の発熱体 ジュールの1つ又は複数の所定のグループに 対して、各々適切に所望の電力を供給し、前 述したようにバルブプレート及びゲートバル ブを所望の温度条件に高精度に設定すること ができるような制御部を有するバルブプレー トを提供することができる。

 また好適には、本発明のゲートバルブは 前記バルブプレートの任意の箇所の温度を 出するセンサをさらに有することを特徴と る。

 このような構成のゲートバルブによれば センサによって所望の箇所を検出した上で 熱を制御することができるので、より一層 ゲートバルブ、ゲートバルブの開口を通過 る通路及びその近傍を適切に加熱し、これ を所望の高温状態に適切に維持することが きる。

 また好適には、本発明のゲートバルブは 前記センサからの出力信号を無線により外 に送信する無線送信部をさらに有すること 特徴とする。

 このような構成のゲートバルブによれば センサからの出力リード線を外部に導出す 必要が無くなるため、ゲートバルブの外部 の接続部の配線あるいはその周辺部の構成 簡単にすることができる。バルブプレート 多数のセンサが配設されている場合や、発 体モジュール用の配線が多数となる場合に 特に有効である。

図1は、本発明の一実施形態のゲートバ ルブの概略構成を示す図であり、ゲートバル ブが開いた状態を示す図である。 図2は、図1に示すゲートバルブが閉じ 状態を示す図である。 図3は、図1に示したゲートバルブのバ ブプレートの構成を示す図である。 図4Aは、図2に示したバルブプレートの 発熱体モジュールの構成を示す全体斜視図で ある。 図4Bは、図2に示したバルブプレートの 発熱体モジュールの構成を示す図であって、 図4AのA-Aにおける断面図である。 図4Cは、図2に示したバルブプレートの 発熱体モジュールの構成を示す図であって、 図4AのB-Bにおける断面図である。 図5は、本発明に係るゲートバルブの他 の構成を示す図である。 図6は、本発明に係る加熱装置の一般的 な構成を示す図である。 図7は、半導体製造装置に使用される従 来の加熱装置の例を示す図である。

 本発明の一実施形態について図1~図4Cを参照 して説明する。
 本実施形態においては、CVD装置、エッチン 装置あるいはプラズマ処理装置等の半導体 造装置において使用されるゲートバルブで って、その処理室たるチャンバー同士の間 チャンバーとロードロック室の間あるいは ードロック室と搬送室との間のウェーハ搬 路において各空間を仕切るために設置され 好適な、あるいはまた、それらチャンバー ロードロック室あるいは搬送室等に接続さ る給排気配管等の開口部を開閉するために 置されて好適なゲートバルブを例示して本 明を説明する。

 まず、そのゲートバルブの全体の構成につ て図1及び図2を参照して説明する。
 図1及び図2は、そのゲートバルブ1の全体構 を概略的に示した図であり、図1はゲートバ ルブ1が開いた状態を示す図であり、図2はゲ トバルブ1が閉じた状態を示す図である。
 図示のごとく、ゲートバルブ1は、バルブボ ディ10、バルブプレート20及びアクチュエー 50を有する。

 バルブボディ10は、ウェーハの搬送路又 ガス等の流路となる通路11(図1及び図2におい て仮想的に2点鎖線で示す。)を形成するよう 表裏を貫通した通孔12を有するとともに、 部にはバルブプレート20を移動可能に収容す る内部空間13を有する箱状部材である。

 バルブプレート20は、支持ロッド21により 支持され、支持ロッド21を介してアクチュエ タ50により駆動され、バルブボディ10の通孔 12を開閉する。バルブプレート20は、バルブ ディ10の内部空間13内の図1に示すバルブ開放 位置と図2に示すバルブ閉塞位置との間を移 する。バルブプレート20の表裏両面又は何れ か一方の面に封止面22が形成されており、バ ブプレート20がバルブ閉塞位置に移動され 後に、封止面22がバルブボディ10の通孔12に 圧されることにより、ウェーハの搬送路又 ガス等の流路を構成するバルブボディ10の通 孔12が密封閉塞される。

 バルブプレート20が一方の面にのみ封止 22が形成されているものである場合は、バル ブプレート20は、通路11に垂直な方向に開放 置から閉塞位置に移動された後、さらに通 11と平行な方向(水平方向)に駆動されてバル ボディ10の通孔12方向に押圧される。その結 果、バルブプレート20の封止面22がバルブボ ィ10の通孔12の周縁部に圧接される。

 バルブプレート20が表裏両面に封止面22が形 成されているものである場合は、例えば、そ の表裏の封止面22の背面同士をベローズ等に り連結して表裏の封止面22が各々通路11に平 行な方向に外方向又は内方向に移動可能にし ておき、エアーシリンダ等によりこれを外方 向又は内方向に移動させることにより、表裏 の封止面22は各々バルブボディ10の通孔12に対 して押圧又は分離される。
 図1及び図2にはこれらの機構は図示しない 、バルブプレート20は、例えばこのような構 成によりバルブボディ10の通孔12を開閉する

 バルブプレート20の内部には、加熱装置 埋設されている。これについては、後に詳 する。

 アクチュエータ50は、支持ロッド21を介し てバルブプレート20を上述のように駆動する

 次に、加熱装置を埋設したバルブプレート2 0の構成について、図3、図4A、図4B及び図4Cを 照して説明する。
 なおここで説明するバルブプレート20は、 止面22を通孔12に押圧するため等の前述した うな特段の機構をバルブプレート20の内部 具備しておらず、図3に示すような形状に固 的な形状の部材であるとする。
 図3に示すようにバルブプレート20は、支持 ッド21、第1及び第2の外壁部材23及び24、複 の発熱体モジュール30、及び、温度センサ40 有する。

 支持ロッド21は、バルブプレート20の本体と アクチュエータ50との間に介在され、バルブ ディ10の内部にてバルブプレート20を支持す るとともに、バルブプレート20を移動させる バルブプレート20にアクチュエータ50の動作 を伝達する。
 また、支持ロッド21は内部に中空な領域を し、この領域を介して後述する発熱体モジ ール30の配線38及び温度センサ40のリード線41 がバルブプレート20外部に導出される。

 第1及び第2の外壁部材23及び24は、ともに 板状の部材であって、対向して組立てられ ことによりバルブプレート20の本体を形成 る。第1及び第2の外壁部材23及び24の一方又 両方の外面は、前述したようにバルブボデ 10の通孔12を密封閉塞するシール面22に形成 れる。また、第1及び第2の外壁部材23及び24 対向面は、第1及び第2の外壁部材23及び24が 合された状態において内部に発熱体モジュ ル30や温度センサ40を収容する空間が形成さ るように、その一方又は両方が凹形状に加 されている。そして第1及び第2の外壁部材23 及び24は、その周縁部において溶接あるいは 子止め等により接合されている。

 また、第1及び第2の外壁部材23及び24のう の少なくとも一方の部材は、発熱体モジュ ル30が設置される基材として使用される。 なわち基材たる第1及び第2の外壁部材23及び2 4の内面(対向面)に、後述する複数の発熱体モ ジュール30が固定設置される。

 支持ロッド21、及び、第1及び第2の外壁部 材23及び24は、例えば、アルミニウム合金鋼 ステンレス鋼等により形成される。特に、 腐食性の点では、ステンレス鋼等により形 するのが好適である。また、発熱体モジュ ル30が固定設置される基材としての第1及び 2の外壁部材23及び24は、鋼、アルミニウム合 金等の熱伝導率の高い材料を使用してもよい 。

 発熱体モジュール30は、発熱体33を収容部 材中(31、32)に収容して端子を導出した部材で あって、比較的サイズを小さくして、複数を 組み合わせて所望の条件の発熱部を自在に構 成できるようにした部材である。

 発熱体モジュール30の構成について図4A~図4C を参照してさらに詳細に説明する。
 図4A~図4Cは、発熱体モジュール30の構成を示 す図であって、図4Aは発熱体モジュール30の 体の斜視図であり、図4Bは図4AのA-Aにおける 面図であり、図4Cは図4AのB-Bにおける断面図 である。

 図4A~図4Cに示すように、発熱体モジュー 30は、第1及び第2の収容部材31、32、発熱体33 発熱体端子34、35を有する。

 第1及び第2の収容部材31、32は、発熱体33 収容して発熱体モジュール30本体を形成する 平板状部材である。第1及び第2の収容部材31 32は、図4Bに示すように、その対向面の略中 部に発熱体33を収容し、その周縁部におい (溶接部36)溶接により一体化されている。こ により発熱体33は、第1及び第2の収容部材31 32の間に封止収容される。

 第1及び第2の収容部材31、32は、例えば、 ルミニウム合金鋼や銅合金鋼等により形成 れる。特に、高熱伝導率の点では、銅合金 により形成するのが好適である。

 発熱体33は、任意の発熱体でよいが、例 ば、マイカヒーター、セラミックスヒータ 、シリコンラバーヒーター等の面状発熱体 あるいは、ニッケル、クロム、ステンレス の抵抗発熱線の外周にガラス等の被覆材を ぶせたもの等を用いるのが好適である。

 発熱体端子34、35は、第1及び第2の収容部 31、32に収容された発熱体33に電力を供給す ために、溶接部36を通過して第1及び第2の収 容部材31、32の間より外部に導出されている 子である。

 バルブプレート20は、このような構成の 熱体モジュール30を複数有する。各発熱体モ ジュール30の構成や電気的あるいは発熱的な 性は同一であることが好ましいが、用途や 置場所等に応じて種類の異なるものがあっ もよい。

 図3に戻って、本実施形態のバルブプレート 20は、このような構成の発熱体モジュール30 、図示のごとく5個有する。
 バルブプレート20に収容されたこれらの複 の発熱体モジュール30は、その発熱体端子34 35が図示せぬバルブプレート20の配線に接続 されて、外部より電力が供給可能になってい る。

 複数の発熱体モジュール30の電気的な接続 態、すなわち端子34、35の接続方法は任意で る。例えば、全てを直列に接続してもよい 、並列に接続してもよい。
 あるいはまた、相互には接続せず、全ての 熱体モジュール30に対する個々の配線(個々 端子からの配線)を全て外部に導出する構成 にしてもよい。そのような構成とすれば、複 数の発熱体モジュール30における発熱を各々 個に独立して制御することが可能となる。

 あるいはまた、複数の発熱体モジュール3 0を任意の個数ずつのグループに分けて、グ ープごとの電力供給端子を外部に導出する うにしてもよい。すなわち、グループを単 として、グループ間においては各々独立に 発熱体モジュール30からの発熱を制御するよ うにしてもよい。

 温度センサ40は、バルブプレート20の所望 の箇所の温度を計測するための手段であって 、例えば熱電対や白金測温抵抗体である。本 実施形態においては、バルブプレート20は2個 の温度センサ40を有するが、温度センサ40は 任意の箇所に任意の個数設置してよい。各 度センサ40からの出力線(リード線)41は、支 ロッド21の内部中空部を通過して外部に導出 され、外部の図示せぬ温度制御装置に入力さ れる。温度制御装置においては、入力された 温度センサ40の出力信号に基づいて、バルブ レート20が所望の温度あるいは温度分布と るように、発熱体モジュール30の温度を、換 言すれば各発熱体モジュール30に供給する電 を制御する。

 このような構成のゲートバルブ1において は、バルブプレート20の内部に複数の発熱体 ジュール30を配設してこれによりバルブプ ート20を加熱しているので、バルブプレート 20自体を適切に加熱することができる。その 果、ゲートバルブ1、ゲートバルブ1の通孔12 を通過する通路11及びその近傍を適切に加熱 所望の高温状態に維持することができ、ゲ トバルブ近傍への反応副生成物の析出堆積 適切に防止でき、ひいては半導体製造処理 ロセスを安定して適切に実施することがで る。また、反応副生成物をクリーニングす 回数も減少し、装置の稼働率向上に寄与す ことができる。

 また、本実施形態のゲートバルブ1におい ては、バルブプレート20が複数の発熱体モジ ール30を具備しているので、何れの発熱体 ジュールに故障が発生した場合にも、ゲー バルブ全体の温度が低下する等の不具合を 避することができ、装置を緊急停止しなけ ばならないリスクを低減することができる すなわち、故障の確率が分散されることで 質的にゲートバルブ1あるいは半導体製造装 全体の信頼性を向上させることができる。

 また、仮に発熱体モジュールに故障が発 した場合でも、故障した発熱体モジュール3 0のみを交換すればよいので、修復作業が容 であり修復コストも安価にすることができ 。また、装置全体が大きくても発熱体モジ ールは小さく細分されているので、その点 おいても修復作業や設置作業が容易になる そしてその結果、総合的にゲートバルブあ いは装置全体のコストを低減することがで る。

 また、本実施形態においては発熱体モジ ール用配線38の構成上そのような構成とな ていないが、バルブプレート20の複数の発熱 体モジュール30を各々独立に、あるいは所定 グループごとに制御するようにすれば、バ ブプレート20及びゲートバルブ1に所望の温 条件を設定できる。例えば、局所的に加熱 したり、昇温条件を場所に応じて変化させ り、あるいはまた温度勾配を設定したりす ことが実現できる。また、発熱を均一にす ことについても、これを高精度に実現でき 。

 また、本実施形態のゲートバルブ1は、温 度センサ40によりバルブプレート20の内部の 定箇所の温度を計測しているので、より適 にバルブプレート20の加熱を行うことができ 、バルブプレート20及びその周辺を所望の高 状態に適切に維持することができる。

 なお、前述した実施形態は、本発明の理 を容易にするために記載されたものであっ 本発明を何ら限定するものではない。本実 形態に開示された各要素は、本発明の技術 範囲に属する全ての設計変更や均等物をも み、また任意好適な種々の改変が可能であ 。

 例えば、前述した実施形態においては、 ルブプレート20に埋設された温度センサ40の 出力信号は、リード線41を介してバルブプレ ト20の外部に導出され、図示せぬ温度制御 置に入力されていた。しかしながら、セン の出力信号の送信は、無線により行うよう してもよい。そのような形態のバルブプレ トについて図5を参照して説明する。

 図5は、発熱体モジュール30の発熱状態をワ ヤレス発信機にて制御装置に送信するよう したバルブプレート60の実施形態を示す図 ある。
 図5に示すように、バルブプレート60は、支 ロッド21中にデータ収集送信部(無線送信部) 61を有しており、各温度センサ40からの出力 ード線41は、このデータ収集送信部61に接続 れている。そして、データ収集送信部61に いては、各温度センサ40からの出力を示す信 号を生成し、無線により温度制御装置70に送 する。

 温度制御装置70には受信部71が組み込まれ ており、バルブプレート60のデータ収集送信 61からの信号を受信し、前述した実施形態 同様に、これに基づいて、バルブプレート60 が所望の温度あるいは温度分布となるように 、発熱体モジュール30の温度を、換言すれば 発熱体モジュール30に供給する電力を制御 る。

 データ収集送信部61は、上述したような機 を実現するために、例えば、センサ出力を ける入力部、入力信号をA/D変換するA/D変換 、得られた信号を一時的に記憶するメモリ 信号を無線送信する送信部等を有する構成 ある。このような構成は、例えばマイコン を有する回路により適宜ソフトウェア的に 現されてもよい。
 また、図5に示す例では、データ収集送信部 61は支持ロッド21中に設置したが、外壁部材23 、24の内部、すなわちバルブプレート60の本 部分の内部に設置するようにしてもよい。

 なお、バルブプレート60において、発熱 モジュール30、外壁部材23、24、支持ロッド21 、温度センサ40、温度センサリード線41、及 、発熱体モジュール用配線38等の構成及び機 能は、前述した実施形態と同じである。

 このような構成のバルブプレート60によ ば、温度センサ40からのリード線41を支持ロ ド21を介して外部に導出する必要が無くな ため、支持ロッド21の内部あるいはアクチュ エータ側端部の配線あるいはその周辺部の構 成を簡単にすることができる。特に、バルブ プレートに多数の温度センサ40が配設されて る場合や、独立に制御される発熱体モジュ ル30の数が多い場合(発熱体モジュール用配 38が多数となる場合)に有効である。

 また、本発明は、半導体製造装置あるいは の他の任意の装置の加熱装置として適用可 である。ここで、他の装置にも適用可能な 熱装置の一般的な構成について、図6を参照 して説明する。
 図6は、その加熱装置2の構成を示す図であ 。
 図6に示すように、加熱装置2は、第1及び第2 の外壁部材64及び65、複数の発熱体モジュー 30、配線68及び端子69を有する。

 第1及び第2の外壁部材64及び65は、各々平 状の部材であって、対向して組立てられる とにより加熱装置2の本体を形成する。第1 び第2の外壁部材64及び65は、それらが接合さ れた状態において内部に発熱体モジュール30 を収容する空間が形成されるように、その 方又は両方の対向面が凹形状に加工されて り、周縁部において溶接あるいは螺子止め により接合されている。

 発熱体モジュール30の構成は、前述したゲ トバルブ1のバルブプレート20の発熱体モジ ール30と同一である。
 第1及び第2の外壁部材64及び65のうちの一方 、発熱体モジュール30が設置される基材と て使用され、図示のごとく任意の数の発熱 モジュール30が任意の配置で固定設置される 。
 各発熱体モジュール30は、配線68により所望 の形態でグループ化等されて配線されている 。そして最終的に1組以上の端子69を介して外 部に導出されており、外部より電力が供給可 能になっている。
 なお、図示していないが、加熱装置2も任意 の箇所に温度センサを具備し、これにより発 熱体モジュール30における発熱をフィードバ ク制御するようにしてもよい。

 このような構成の加熱装置2によれば、複 数の発熱体モジュールにより加熱をしており 、また、その複数の発熱体モジュールに対し て、1つ又は複数の所定のグループごとに電 を供給することができるので、周囲の加熱 象に対して、所望の温度条件で加熱をする とができる。例えば、特定の領域を加熱を たり、昇温条件を領域に応じて変化させた 、あるいはまた温度勾配を設定したりする の条件で加熱をすることができる。

 また、前述した実施形態においては、発 体モジュール30は、バルブプレート20の外壁 部材又は加熱装置の外壁部材に直接的に固定 設置されるものとしたが、基板、フレキシブ ル基板等の部材に実装した後に、バルブプレ ート20又は加熱装置2中に収容設置するような 構成であってもよい。

 また、複数の発熱体モジュール30に対す 配線の形態も、リード線により行ってもよ し、外壁部材に形成した配線パターン、あ いは、上述した基板等の実装部材上に形成 た配線パターン等により行ってもよい。

産業上の利用分野

 本発明は、CVD装置、エッチング装置ある はプラズマ処理装置等の半導体製造装置、F PD製造装置、及び、その他加熱や保温、温度 件の維持等が必要な任意の装置に適用する とができる。