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Title:
FLOW PATH SWITCHING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175262
Kind Code:
A1
Abstract:
A flow path switching device (1) comprises a first layer-side flow path formation unit (10), a second layer-side flow path formation unit (15), and a drive unit (30) and switches the flow path configuration of a fluid circuit (50) through which fluid circulates. The first layer-side flow path formation unit (10) has formed therein a first layer-side flow path (11) connected to the fluid circuit (50). The second layer-side flow path formation unit (15) has formed therein a second layer-side flow path (16) connected to the first layer-side flow path (11) at a plurality of locations and connected to the fluid circuit (50). The drive circuit (30) at least links and drives a plurality of valve bodies (73). The plurality of valve bodies (73) are arranged inside the second layer-side flow path (16) and adjusts the flow rate of fluid that passes through a connection passage that connects the first layer-side flow path (11) and the second layer-side flow path (16). The flow path switching device (1) has the first layer-side flow path formation unit (11), the second layer-side flow path formation unit (16), and the drive unit (30) layered therein, in order.

Inventors:
FUKUI YASUTERU (JP)
KAKEHASHI NOBUHARU (JP)
KITAMURA KEIICHI (JP)
TAKAHASHI KOJI (JP)
HASHIMURA NOBUYUKI (JP)
MANO TAKAMITSU (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/006469
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 19, 2020
Export Citation:
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Assignee:
DENSO CORP (JP)
International Classes:
F15B11/00; F16K27/00
Foreign References:
JPS4809187B1
JPS4933370B11974-09-06
JPH10267199A1998-10-09
Attorney, Agent or Firm:
KAI-SEI PATENT FIRM (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175262 39 卩(:17 2020 /006469

請求の範囲

[請求項 1 ] 流体が循環する流体回路 (5 0) の流路構成を切り替える流路切替 装置であって、

前記流体回路に接続される第 1層側流路 (1 1) が形成された第 1 層側流路形成部 (1 〇) と、

前記第 1層側流路と複数の箇所で連通すると共に、 前記流体回路に 接続される第 2層側流路 (1 6) が形成された第 2層側流路形成部 ( 1 5) と、

前記第 1層側流路と前記第 2層側流路とを連通する連通路 (7 5 3 . 7 5 6) を通過する前記流体の流量を調整する複数の弁体部 (7 3 ) を少なくとも連動して駆動させる駆動部 (3 0) と、 を備え、 前記弁体部は、 前記第 2層側流路の内部に配置されており、 前記第 1層側流路形成部、 前記第 2層側流路形成部、 及び前記駆動 部がこの順番で積層配置されている流路切替装置。

[請求項 2] 前記第 1層側流路形成部は、 ブロック状に形成された本体部材 (5

) の一面側に対して、 前記第 1層側流路を溝状に形成して構成され、 前記第 2層側流路形成部は、 前記本体部材にて前記第 1層側流路が 形成された面の裏側に位置する他面側に対して、 前記第 2層側流路を 溝状に形成して構成されており、

前記本体部材の一面側は、 第 1層側蓋部材 (2 0) によって密閉さ れ、

前記本体部材の他面側は、 第 2層側蓋部材 (2 5) によって密閉さ れている請求項 1 に記載の流路切替装置。

[請求項 3] 前記第 1層側流路及び前記第 2層側流路における流路の内部には、 溝状の前記流路を横断するように形成され、 前記流路における流路断 面積を変化させた流路抵抗部 (1 2) が配置されており、

前記流路抵抗部は、 前記流路を横断するように前記本体部材の表面 を接続し、 前記第 1層側蓋部材又は前記第 2層側蓋部材と接合される 〇 2020/175262 40 卩(:171? 2020 /006469

接合面 (1 2 ) を有している請求項 2に記載の流路切替装置。

[請求項 4] 前記流路抵抗部は、 前記流路の内部において、 前記流体回路の機能 部品を保持する請求項 3に記載の流路切替装置。

[請求項 5] 前記流路抵抗部は、 前記第 1層側流路及び前記第 2層側流路におけ る同一直線状の前記流路に複数配置されている請求項 3又は 4に記載 の流路切替装置。

[請求項 6] 前記第 2層側蓋部材は、 前記弁体部の回転軸 (7 4 3) によって貫 通される貫通孔 (2 6) を複数有しており、

前記第 2層側蓋部材には、 前記弁体部の駆動源としてのモータ (3 2) と、 前記モータの駆動力を前記回転軸のそれぞれに伝達可能に構 成された伝達機構 (3 3) とが取り付けられている請求項 2ないし 5 の何れか 1つに記載の流路切替装置。

[請求項 7] 前記第 2層側蓋部材と前記本体部材の他面側には、 前記本体部材に 対して前記第 2層側蓋部材を位置決めする位置決め部 (1 7、 2 7) が形成されている請求項 2ないし 6の何れか 1つに記載の流路切替装 置。

[請求項 8] 前記第 1層側流路及び前記第 2層側流路にて、 互いに近接して配置 される流路の間には、 前記流路の間における熱伝達を減少させる断熱 咅6 (1 3) が配置されている請求項 1ないし 7の何れか 1つに記載の 流路切替装置。

[請求項 9] 前記弁体部は、 前記第 2層側流路の内部において、 2つの前記連通 路 (7 5 3、 1 b b

) へ流入する前記流体の流量を調整可能に配置され、

2つの前記連通路の内、 一方の開度を増加させるに伴って、 他方の 開度を減少させる請求項 1ないし 8の何れか 1つに記載の流路切替装 置。

Description:
\¥0 2020/175262 1 卩(:17 2020 /006469 明 細 書

発明の名称 : 流路切替装置

関連出願の相互参照

[0001 ] 本出願は、 2 0 1 9年2月 2 8日に出願された日本特許出願 2 0 1 9— 3

5 4 4 6号に基づくもので、 ここにその記載内容を援用する。

技術分野

[0002] 本開示は、 流体回路における流路構成を切り替える流路 切替装置に関する 背景技術

[0003] 従来、 流体回路においては、 用途に応じて流路構成を実現する為に、 複数 の切替弁を配置している。 例えば、 特許文献 1 に記載された給水ポンプ装置 では、 第 1切替バルブ〜第 5切替バルブが、 流路構成を切り替える為に採用 されている。

[0004] 特許文献 1 においては、 第 1切替バルブ〜第 5切替バルブの作動を制御す ることによって、 5つのバターンの流路構成に切り替えている

先行技術文献

特許文献

[0005] 特許文献 1 :特開 2 0 1 4 _ 3 7 7 1 6号公報

発明の概要

[0006] ここで、 特許文献 1 においては、 第 1切替バルブ〜第 5切替バルブは、 そ れぞれ多数の配管、 継手を介して接続されている。 この為、 流路を切り替え る構成が大型化してしまい、 装置全体としてのスペース及び重量に影響を 及 ぼしてしまう。

[0007] 又、 特許文献 1では、 第 1切替バルブ〜第 5切替バルブのそれぞれに対し て、 切替動作に係る駆動部が必要になる。 この為、 各切替バルブの駆動部も 考慮すると、 特許文献 1では、 更に、 流路を切り替える構成のスペースや重 量に関して改善する余地があると考えられる 。 〇 2020/175262 2 卩(:171? 2020 /006469

[0008] 本開示は、 これらの点に鑑みてなされており、 コンパクトな構成で、 流体 回路における流路構成を切り替えることがで きる流路切替装置を提供するこ とを目的とする。

[0009] 本開示の一態様に係る流路切替装置は、 第 1層側流路形成部と、 第 2層側 流路形成部と、 駆動部と、 を備えており、 流体が循環する流体回路の流路構 成を切り替える。

[0010] 第 1層側流路形成部には、 流体回路に接続される第 1層側流路が形成され ている。 第 2層側流路形成部には、 第 1層側流路と複数の箇所で連通すると 共に、 流体回路に接続される第 2層側流路が形成されている。

[001 1 ] 駆動部は、 複数の弁体部を少なくとも連動して駆動させ る。 複数の弁体部 は、 第 2層側流路の内部に配置されており、 第 1層側流路と第 2層側流路と を連通する連通路を通過する流体の流量を調 整する。 そして、 流路切替装置 は、 第 1層側流路形成部、 第 2層側流路形成部、 及び駆動部がこの順番で積 層配置されている。

[0012] これによれば、 第 1層側流路形成部、 第 2層側流路形成部及び駆動部が積 層配置されている為、 流体回路の流路構成を切り替える為の配管、 継手及び 弁の機能を集約することができ、 よりコンパクトな構成を実現することがで きる。

[0013] 又、 第 1層側流路形成部、 第 2層側流路形成部及び駆動部が積層配置され ている為、 複数の弁体部を相互に近接した位置に配置さ れる。 そして、 駆動 部は、 複数の弁体部を少なくとも連動して駆動させ る。 この為、 流路切替装 置によれば、 各弁体部に対してモータ等の駆動源を配置す る場合に比べ、 コ ンパクトで軽量な構成で、 流体回路の流路構成の切替を実現することが でき る。

図面の簡単な説明

[0014] 本開示についての上記及び他の目的、 特徴や利点は、 添付図面を参照した 下記詳細な説明から、 より明確になる。 添付図面において、

[図 1 ]図 1は、 第 1実施形態に係る流路切替装置の概略構成図 あり、 20/175262 3 卩(:171? 2020 /006469

[図 2]図 2は、 第 1実施形態に係る流路切替装置の側面図であ 、

[図 3]図 3は、 第 1実施形態に係る熱媒体回路の全体構成図で り、

[図 4]図 4は、 第 1実施形態に係る第 1層側流路の構成を示す説明図であり、 [図 5]図 5は、 第 1実施形態に係る第 2層側流路の構成を示す説明図であり、 [図 6]図 6は、 第 1実施形態に係る第 2層側蓋部材及び固定蓋の説明図であり

[図 7]図 7は、 図 4、 5における V I I - V I 丨断面の断面図であり、

[図 8]図 8は、 第 1実施形態の流路切替装置における流路抵抗 に関する説明 図であり、

[図 9]図 9は、 図 4、 5における 丨 X— 丨 X断面の断面図であり、

[図 10]図 1 0は、 流路切替装置における熱媒体三方弁の概略構 成を示す模式 図であり、

[図 1 1]図 1 1は、 全開状態における熱媒体三方弁の弁体部を示 す説明図であ り、

[図 12]図 1 2は、 全閉状態における熱媒体三方弁の弁体部を示 す説明図であ り、

[図 13]図 1 3は、 流量分配状態における熱媒体三方弁の弁体部 を示す説明図 であり、

[図 14]図 1 4は、 熱媒体三方弁における第 1開度及び第 2開度の関係を示す グラフであり、

[図 15]図 1 5は、 流路切替装置における断熱部の構成を示す説 明図であり、 [図 16]図 1 6は、 第 2実施形態に係る流路切替装置の概略構成図 あり、

[図 17]図 1 7は、 第 2実施形態に係る熱媒体回路の全体構成図で り、

[図 18]図 1 8は、 第 2実施形態に係る流路切替装置の第 1層側流路の構成を 示す説明図であり、

[図 19]図 1 9は、 第 2実施形態に係る流路切替装置の第 2層側流路の構成を 示す説明図であり、

[図 20]図 2 0は、 第 3実施形態に係る流路切替装置における流路 抗部に関 〇 2020/175262 4 卩(:171? 2020 /006469

する断面図であり、

[図 21 ]図 2 1は、 図 2 0における X X I - X X I断面の断面図である。 発明を実施するための形態

[0015] 以下に、 図面を参照しながら本開示を実施するための 複数の実施形態を説 明する。 各実施形態において先行する実施形態で説明 した事項に対応する部 分には同 _ の参照符号を付して重複する説明を省略 する場合がある。 各実施 形態において構成の一部のみを説明している 場合は、 構成の他の部分につい ては先行して説明した他の実施形態を適用す ることができる。 各実施形態で 具体的に組合せが可能であることを明示して いる部分同士の組合せばかりで はなく、 特に組合せに支障が生じなければ、 明示していなくとも実施形態同 士を部分的に組み合せることも可能である。

[0016] (第 1実施形態)

先ず、 第 1実施形態に係る流路切替装置 1の概略構成について、 図面を参 照しつつ説明する。 図 1 に示すように、 第 1実施形態に係る流路切替装置 1 は、 流体回路としての熱媒体回路 5 0の一部を構成しており、 後述するよう に、 熱媒体回路 5 0における流路構成を切り替える。

[0017] 第 1実施形態に係る熱媒体回路 5 0は、 走行用の駆動力をモータジェネレ —夕から得る電気自動車に搭載されている。 熱媒体回路 5 0は、 電気自動車 において、 空調対象空間である車室内の空調を行うと共 に、 温度調整対象で ある車載機器 (例えば、 発熱機器 5 4) の温度調整を行う際に利用される。 つまり、 第 1実施形態に係る熱媒体回路 5 0は、 電気自動車において、 車載 機器の温度調整機能付きの車両用空調装置の 一部を構成している。

[0018] 第 1実施形態における熱媒体回路 5 0では、 作動時に発熱する発熱機器 5 4を温度調整の対象としている。 発熱機器 5 4には、 複数の構成機器が含ま れている。 発熱機器 5 4の構成機器としては、 具体的に、 モータジヱネレー 夕、 電力制御ユニッ ト (所謂、 〇リ) 、 先進運転支援システム (所謂、 八 0八3) 用の制御装置等を挙げることができる。

[0019] モータジェネレータは、 電力を供給されることによって走行用の駆動 力を 〇 2020/175262 5 卩(:171? 2020 /006469

出力し、 車両の減速時等には回生電力を発生させる。 <3 IIは、 各車載機器 へ供給される電力を適切に制御するために変 圧器、 周波数変換器等を一体化 させたものである。

[0020] 図 1 に示すように、 第 1実施形態に係る流路切替装置 1 には、 熱媒体回路

5 0の構成機器が接続されている。 具体的には、 流路切替装置 1 には、 熱媒 体配管を介して、 ヒータコア 5 1、 水冷媒熱交換器 5 2、 加熱装置 5 3、 発 熱機器 5 4、 ラジェータ 5 5、 第 1水ポンプ 5 6 3、 第 2水ポンプ 5 6匕が 接続されている。

[0021 ] そして、 流路切替装置 1は、 図 2に示すように、 第 1層側蓋部材 2 0と、 本体部材 5と、 第 2層側蓋部材 2 5と、 駆動部 3 0を有している。 流路切替 装置 1 において、 第 1層側蓋部材 2 0、 本体部材 5、 第 2層側蓋部材 2 5、 駆動部 3 0の順番で、 積層方向!-に従って積層配置されている。

[0022] 図 1、 図 2に示すように、 第 1実施形態に係る流路切替装置 1 において、 本体部材 5は、 合成樹脂によって直方体を為すブロック状に 形成されている 。 そして、 本体部材 5の一面 (図 2中の上面) 側には、 一面側が開放された 溝状の第 1層側流路 1 1が形成されている。

[0023] 第 1層側流路 1 1は、 図 2、 図 7等に示すように、 本体部材 5の一面に対 して第 1層側蓋部材 2 0を接合することで、 熱媒体回路 5 0の熱媒体が流通 する管路として機能する。 従って、 本体部材 5における一面側を構成する部 分は、 第 1層側流路形成部 1 〇を構成する。

[0024] そして、 本体部材 5の一面の裏側に位置する他面 (図 2中の下面) 側には 、 他面側が開放された溝状の第 2層側流路 1 6が形成されている。 第 2層側 流路 1 6は、 図 2、 図 7に示すように、 本体部材 5の他面に対して第 2層側 蓋部材 2 5等を接合することで、 熱媒体回路 5 0の熱媒体が流通する熱媒体 通路として機能する。 従って、 本体部材 5における他面側を構成する部分は 、 第 2層側流路形成部 1 5を構成する。

[0025] 又、 第 2層側流路 1 6の内部には、 複数の弁体部 7 3が配置されている。

第 1実施形態においては、 後述する第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体 〇 2020/175262 6 卩(:171? 2020 /006469

三方弁 7 0匕の弁体部 7 3が第 2層側流路 1 6の内部に配置されている。 各 弁体部 7 3は、 第 1層側流路 1 1及び第 2層側流路 1 6における熱媒体の流 れを切り替え、 熱媒体回路 5 0の流路構成を変更する。

[0026] 尚、 本体部材 5には、 _面側と他面側を貫通するように形成された 通部 が予め定められた複数の箇所に形成されてい る。 この連通部は、 第 1層側流 路 1 1 と第 2層側流路 1 6の間を熱媒体の流通可能に接続しており、 後述す 第 2連通部 4 0匕等を含んでいる。

[0027] 図 2に示すように、 本体部材 5の側面には、 熱媒体回路 5 0の熱媒体配管 が接続される複数の接続口が形成されている 。 第 1実施形態に係る流路切替 装置 1は、 」を有しており、 熱媒体配 管を介して、 熱媒体回路 5 0の構成機器が接続される。

[0028] 図 2に示すように、 第 1層側蓋部材 2 0は、 合成樹脂製の板状部材であり 、 本体部材 5の一面側と同じサイズに形成されている。 第 1層側蓋部材 2 0 は、 本体部材 5の一面 (図 2における本体部材 5の上面) に対して、 振動溶 着やレーザー溶着等によって接合されて密閉 される。 これにより、 溝状の第 1層側流路 1 1 における開放部分が第 1層側蓋部材 2 0によって閉塞される 為、 第 1層側流路 1 1は、 熱媒体が流通する管路として機能する。

[0029] そして、 第 2層側蓋部材 2 5は、 第 1層側蓋部材 2 0と同様に、 合成樹脂 製の板状部材である。 第 2層側蓋部材 2 5は、 本体部材 5の他面 (図 2にお ける本体部材 5の下面) に対して、 振動溶着やレーザー溶着等によって接合 されて密閉される。 これにより、 溝状の第 2層側流路 1 6における開放部分 が第 2層側蓋部材 2 5によって閉塞される為、 第 2層側流路 1 6は、 熱媒体 が流通する管路として機能する。

[0030] 又、 図 2等に示すように、 駆動部 3 0は、 ブロック状の本体部材 5の他面 側において、 第 2層側蓋部材 2 5を介して配置されている。 駆動部 3 0は、 電磁モータ 3 2と、 伝達機構 3 3と、 駆動制御部 3 4をケーシング 3 1の内 部に収容して構成されている。 ケーシング 3 1は、 電磁モータ 3 2、 伝達機 構 3 3、 駆動制御部 3 4を、 塵や水から保護する。 〇 2020/175262 7 卩(:171? 2020 /006469

[0031 ] 電磁モータ 3 2は、 電力供給によって駆動する駆動軸 3 2 3を有しており 、 各弁体部 7 3の駆動源として機能する。 駆動部 3 0におけるケーシング 3 1の内部において、 電磁モータ 3 2は、 予め定められた位置となるように第 2層側蓋部材 2 5に対して取り付けられている。

[0032] そして、 伝達機構 3 3は、 ギヤ 3 3 3 を含むリンク機構であり、 電磁モー 夕 3 2で生じた駆動力を各弁体部 7 3に伝達可能に構成されている。 ギヤ 3 3 3は、 弁体部 7 3の回転軸 7 4 3の端部に配置されている。 従って、 ギヤ 3 3 3に対して電磁モータ 3 2の駆動力が伝達されて回転することで、 弁体 部 7 3を回転軸 7 4 3周りに回転させることができる。

[0033] 又、 伝達機構 3 3は、 リンク機構によって構成されている為、 各弁体部 7

3に対する駆動力の伝達態様を適宜切り替え ことができる。 例えば、 伝達 機構 3 3は、 2つの弁体部 7 3を連動させて作動させるように、 駆動力を伝 達することができる。 又、 伝達機構 3 3は、 2つの弁体部 7 3の内、 何れか —方に駆動力を伝達することも可能である。

[0034] そして、 伝達機構 3 3の各構成部品は、 駆動部 3 0におけるケーシング 3

1の内部において、 それぞれに予め定められた位置となるように 第 2層側蓋 部材 2 5に対して取り付けられている。

[0035] 駆動制御部 3 4は、 流路切替装置 1の動作を制御する為の電子制御ュニッ 卜である。 具体的には、 駆動制御部 3 4は、 マイクロコントローラを有して おり、 図示しない制御装置からの制御信号に従って 、 電磁モータ 3 2及び伝 達機構 3 3の作動を制御する。

[0036] 次に、 第 1実施形態における第 1層側流路 1 1及び第 2層側流路 1 6の構 成について、 図 3〜図 5を参照しつつ説明する。 上述したように、 熱媒体回 路 5 0は、 熱媒体としての冷却水を循環させる熱媒体循 環回路である。 第 1 実施形態では、 車室内の空調及び車載機器の冷却を行う為に 、 後述するよう に熱媒体回路 5 0の流路構成を切り替えている。 熱媒体回路 5 0を循環する 熱媒体として、 非圧縮性流体であるエチレングリコール水溶 液が採用されて いる。 〇 2020/175262 8 卩(:171? 2020 /006469

[0037] 図 1等に示すように、 第 1接続口 3 5 3には、 熱媒体配管を介して、 第 1 水ポンプ 5 6 3の吸入口が接続されている。 ここで、 第 1接続口 3 5 3は、 図 4に示すように、 第 1層側流路 1 1の一端部を構成している。

[0038] 第 1水ポンプ 5 6 3は、 図示しない制御装置から出力される制御電圧 によ って、 回転数 (即ち、 圧送能力) が制御される電動ポンプである。 第 1水ポ ンプ 5 6 3 の吐出口は、 熱媒体配管を介して、 水冷媒熱交換器 5 2における 熱媒体通路 5 2匕の熱媒体入口に接続されている。 従って、 第 1水ポンプ 5 6 3は、 熱媒体を水冷媒熱交換器 5 2の熱媒体通路 5 2 へ向けて圧送する

[0039] 水冷媒熱交換器 5 2は、 熱媒体回路 5 0の構成機器であると同時に、 冷凍 サイクル 9 0の構成機器の 1つである。 水冷媒熱交換器 5 2は、 冷凍サイク ル 9 0の冷媒を流通させる冷媒通路 5 2 3 と、 熱媒体回路 5 0の熱媒体を流 通させる熱媒体通路 5 2匕を有している。

[0040] 水冷媒熱交換器 5 2は、 伝熱性に優れる同種の金属 (第 1実施形態では、 アルミニウム合金) で形成されており、 各構成部材は、 ロウ付け接合によっ て一体化されている。 これにより、 冷媒通路 5 2 3 を流通する冷媒と熱媒体 通路 5 2匕を流通する熱媒体は、 互いに熱交換することができる。

[0041 ] 尚、 水冷媒熱交換器 5 2は、 冷凍サイクル 9 0のサイクル構成を変更する ことによって、 放熱器 (いわゆる、 水冷コンデンサ) として機能する場合と 、 吸熱器 (いわゆる、 チラー) として機能する場合とに切り替えられる。

[0042] 例えば、 冷凍サイクル 9 0のサイクル構成を切り替えて、 冷凍サイクル 9

0の高圧冷媒が冷媒通路 5 2 3 を流通する場合には、 高圧冷媒の熱を熱媒体 通路 5 2 の熱媒体へ放熱させる放熱器として機能する 。 この場合、 水冷媒 熱交換器 5 2は、 高圧冷媒の熱で熱媒体を加熱することができ る。

[0043] 一方、 冷凍サイクル 9 0の低圧冷媒が冷媒通路 5 2 3を流通するように、 サイクル構成を切り替えた場合には、 熱媒体通路 5 2 を流通する熱媒体の 熱を低圧冷媒に吸熱させる吸熱器として機能 する。 この場合、 水冷媒熱交換 器 5 2は、 低圧冷媒を冷熱源として、 熱媒体を冷却することができる。 〇 2020/175262 9 卩(:171? 2020 /006469

[0044] そして、 水冷媒熱交換器 5 2の熱媒体出口側には、 熱媒体配管を介して、 第 2接続口 3 5匕が接続されている。 第 2接続口 3 5匕は、 図 4に示すよう に、 第 1層側流路 1 1の一端部を構成している。

[0045] 第 1層側流路 1 1の一端部を構成する第 3接続口 3 5〇には、 加熱装置 5

3が接続されている。 加熱装置 5 3は、 加熱用通路及び発熱部を有しており 、 図示しない制御装置から供給される電力によ って、 ヒータコア 5 1へ流入 する熱媒体を加熱する。 加熱装置 5 3の発熱量は、 制御装置からの電力を制 御することで任意に調整することができる。

[0046] 加熱装置 5 3の加熱用通路は、 熱媒体を流通させる通路である。 発熱部は 、 電力を供給されることによって、 加熱用通路を流通する熱媒体を加熱する 。 発熱部としては、 具体的に、 丁〇素子やニクロム線を採用することがで きる。

[0047] 加熱装置 5 3における加熱用通路の出口側には、 熱媒体配管を介して、 ヒ —タコア 5 1の熱媒体入口側が接続されている。 ヒータコア 5 1は、 図示し ない室内送風機から送風された送風空気と熱 媒体とを熱交換させる熱交換器 である。

[0048] ヒータコア 5 1は、 水冷媒熱交換器 5 2や加熱装置 5 3等によって加熱さ れた熱媒体の有する熱を熱源として送風空気 を加熱することができる。 ヒー タコア 5 1は、 電気自動車に搭載された室内空調ユニッ トのケーシング内に おいて、 冷凍サイクル 9 0を構成する室内蒸発器の下流側に配置され いる 。 ヒータコア 5 1の熱媒体出口側には、 熱媒体配管を介して、 第 4接続口 3 5 が接続されている。 第 4接続口 3 5 は、 第 2層側流路 1 6の一端部を 構成する。

[0049] 図 4に示すように、 第 5接続口 3 5 6は、 第 1層側流路 1 1の一端部を構 成している。 第 5接続口 3 5 6には、 熱媒体配管を介して、 発熱機器 5 4の 熱媒体通路 5 4 3が接続されている。 発熱機器 5 4の熱媒体通路 5 4 3 は、 発熱機器 5 4の外殻を形成するハウジング部或いはケー の内部等に形成さ れている。 〇 2020/175262 10 卩(:171? 2020 /006469

[0050] 発熱機器 5 4の熱媒体通路 5 4 3 は、 熱媒体を流通させることで発熱機器

5 4の温度を調整する為の熱媒体通路である。 換言すると、 発熱機器 5 4の 熱媒体通路 5 4 3 は、 熱媒体回路 5 0を循環する熱媒体との熱交換によって 、 発熱機器 5 4の温度調整を行う温度調整部として機能す 。

[0051 ] 発熱機器 5 4における熱媒体通路 5 4 3 の他端側には、 熱媒体配管を介し て、 第 6接続口 3 5チが接続されている。 第 6接続口 3 5チは、 第 1層側流 路 1 1の一端部を構成している。

[0052] 図 4に示すように、 第 7接続口 3 5 9は、 第 1層側流路 1 1の一端部を構 成している。 第 7接続口 3 5 9には、 熱媒体配管を介して、 第 2水ポンプ 5 6匕の吸入口が接続されている。 第 2水ポンプ 5 6匕は、 熱媒体回路 5 0を 循環させる為に熱媒体を圧送する電動ポンプ である。 第 2水ポンプ 5 6匕の 基本的構成は、 第 1水ポンプ 5 6 3と同様である。 第 2水ポンプ 5 6匕の吐 出口側には、 熱媒体配管を介して、 第 8接続口 3 5 11が接続されている。 第 8接続口 3 5 IIは、 第 1層側流路 1 1の一端部を構成している。

[0053] そして、 第 9接続口 3 5 丨 には、 熱媒体配管を介して、 ラジェータ 5 5の 熱媒体流入出口の一方側が接続されている。 第 9接続口 3 5 丨 は、 第 2層側 流路 1 6の一端部である。 ラジェータ 5 5は、 内部を流通する熱媒体と外気 とを熱交換させる熱交換器である。 従って、 ラジェータ 5 5は、 内部を通過 する熱媒体の熱を外気に放熱する。

[0054] ラジェータ 5 5は、 駆動装置室内の前方側に配置されている。 この為、 ラ ジェータ 5 5を、 室外熱交換器と一体的に構成することも可能 である。 ラジ ェータ 5 5の熱媒体流入出口の他方側には、 熱媒体配管を介して、 第 1 0接 続口 3 5 」が接続されている。 第 1 0接続口 3 5 」は、 第 1層側流路 1 1の _端部を構成する。

[0055] 図 3、 図 4に示すように、 第 2接続口 3 5匕から伸びる第 1層側流路 1 1 は、 第 3接続口 3 5〇から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 1熱媒体逆止弁 6 0 3の流出口から伸びる第 1層側流路 1 1 と接続され、 第 1接続部 8 0 3を 構成している。 〇 2020/175262 1 1 卩(:171? 2020 /006469

[0056] そして、 図 3、 図 5に示すように、 第 4接続口 3 5 から伸びる第 2層側 流路 1 6は、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流入口側が接続されている。 第 1熱 媒体三方弁 7 0 3は、 ヒータコア 5 1から流出した熱媒体のうち、 流出口の _方側から流出させる熱媒体流量と、 流出口の他方側から流出させる熱媒体 流量との流量比を調整可能な三方式の流量調 整弁である。 第 1熱媒体三方弁 7 0 3は、 図示しない制御装置によって駆動部 3 0を制御することでその作 動が制御される。

[0057] 更に、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 は、 ヒータコア 5 1から流出した熱媒体の 全流量を、 二つの流出口の何れか一方へ流出させること ができる。 これによ り、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 は、 熱媒体回路 5 0の流路構成を切り替えるこ とができる。

[0058] 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流入口から流入した熱媒体は、 第 1熱媒体三方 弁 7 0 3 内部を流出口へ向かう過程で、 連通路を通過して、 第 2層側流路 1 6から第 1層側流路 1 1へ流出する。

[0059] 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流出口の一方側から伸びる第 1層側流路 1 1は 、 他の 3つの第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 2接続部 8 0 13を構成する。 図 3に示すように、 第 2接続部 8 0 13は、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 の流出口 の一方側の第 1層側流路 1 1、 第 1熱媒体逆止弁 6 0 3 の流入口側の第 1層 側流路 1 1、 第 3熱媒体逆止弁 6 0〇の流出口側の第 1層側流路 1 1及び第 1接続口 3 5 3側の第 1層側流路 1 1 にて構成される。

[0060] 図 3、 図 4に示すように、 第 1熱媒体逆止弁 6 0 3 は、 熱媒体が第 2接続 部 8 0匕側から第 1接続部 8 0 3側へ流れることを許容し、 第 1接続部 8 0 3側から第 2接続部 8 0 13側へ流れることを禁止する。

[0061 ] そして、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流出口の他方側から伸びる第 1層側流 路 1 1は、 第 5接続口 3 5 6から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 1連通部 4 0 3が形成された第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 4接続部 8 0 を構成す る。

[0062] ここで、 第 1連通部 4 0 8は、 ブロック状の本体部材 5を積層方向!-に貫 〇 2020/175262 12 卩(:171? 2020 /006469

通するように形成されており、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側流路 1 6とを連 通している。 従って、 第 1連通部 4 0 3 を介して、 第 1層側流路 1 1 と第 2 層側流路 1 6の間で、 熱媒体が流通する。

[0063] 図 3、 図 5に示すように、 第 1連通部 4 0 3 を通過した熱媒体は、 第 2層 側流路 1 6を介して、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の流入口に到達する。 第 2熱 媒体三方弁 7 0 は、 第 4接続部 8 0 から流入する熱媒体の内、 流出口の _方側から流出させる熱媒体流量と、 流出口の他方側から流出させる熱媒体 流量との流量比を調整可能な三方式の流量調 整弁である。 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の基本的構成は、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3と同様である。

[0064] 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の流入口から流入した熱媒体は、 第 2熱媒体三方 弁 7 0匕内部を流出口へ向かう過程で、 連通路を通過して、 第 2層側流路 1 6から第 1層側流路 1 1へ流出する。

[0065] 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の流出口の一方側から伸びる第 1層側流路 1 1の 端部には、 第 2連通部 4 0匕が形成されている。 従って、 第 2熱媒体三方弁 7 0 13の流出口の一方から流出した熱媒体は、 第 2連通部 4 0 13を介して、 第 1層側流路 1 1から第 2層側流路 1 6へ流出する。 図 5に示すように、 第 2連通部 4 0匕から伸びる第 2層側流路 1 6には、 第 9接続口 3 5 丨が形成 されている。

[0066] そして、 第 2熱媒体三方弁 7 0 13の流出口の他方側から伸びる第 1層側流 路 1 1は、 第 7接続口 3 5 9から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 1 0接続口 3 5 」から伸びる第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 3接続部 8 0〇を構成す る。

[0067] 図 3、 図 4に示すように、 第 8接続口 3 5 IIから伸びる第 1層側流路 1 1 は、 第 2熱媒体逆止弁 6 0 の流入口側が接続されている。 又、 第 6接続口 3 5チから伸びる第 1層側流路 1 1は、 第 2熱媒体逆止弁 6 0匕の流出口か ら伸びる第 1層側流路 1 1及び第 3熱媒体逆止弁 6 0〇の流入口から伸びる 第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 5接続部 8 0 6 を構成する。

[0068] そして、 第 2熱媒体逆止弁 6 0匕は、 熱媒体が第 8接続口 3 5 側から第 〇 2020/175262 13 卩(:171? 2020 /006469

5接続部 8 0 6へ流れることを許容し、 第 5接続部 8 0 6側から第 8接続口 3 5 II側へ流れることを禁止する。 又、 第 3熱媒体逆止弁 6 0〇は、 熱媒体 が第 5接続部 8 0 6側から第 2接続部 8 0匕側へ流れることを許容し、 第 2 接続部 8 0 13側から第 5接続部 8 0 6側へ流れることを禁止する。

[0069] 尚、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕、 第 1熱媒体逆止 弁 6 0 3 、 第 2熱媒体逆止弁 6 0 及び第 3熱媒体逆止弁 6 0〇の具体的な 構成については、 後に図面を参照しつつ説明する。

[0070] 第 1実施形態に係る流路切替装置 1 によれば、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及 び第 2熱媒体三方弁 7 0 の動作を制御することで、 熱媒体回路 5 0の流路 構成を様々な態様に切り替えることができる 。

[0071 ] 例えば、 流路切替装置 1は、 熱媒体回路 5 0の流路構成として、 第 1水ポ 媒熱交換器 5 2、 加熱装置 5 3、 ヒータコア 5 1、 第 1熱 発熱機器 5 4、 第 3熱媒体逆止弁 6 0〇、 第 1水ポンプ

5 6 3の順で熱媒体を循環させる。

[0072] この流路構成の熱媒体回路 5 0によれば、 発熱機器 5 4の廃熱で加熱され た熱媒体をヒータコア 5 1 に流入させることができるので、 発熱機器 5 4の 廃熱を利用した車室内の暖房を実現すること ができる。

[0073] 又、 流路切替装置 1は、 熱媒体回路 5 0の流路構成として、 第 1水ポンプ

5 6 3 , 水冷媒熱交換器 5 2、 加熱装置 5 3、 ヒータコア 5 1、 第 1熱媒体 三方弁 発熱機器 5 4、 第 3熱媒体逆止弁 6 0〇、 第 1水ポンプ 5 6

3の順で熱媒体を循環させる。 同時に、 第 2水ポンプ 5 6匕、 第 2熱媒体逆 止弁 6 0匕、 第 3熱媒体逆止弁 6 0〇、 水冷媒熱交換 器 5 2、 加熱装置 5 3、 ヒータコア 5 1、 第 2熱 媒体三方弁 7 0匕、 ラジェータ 5 5、 第 2水ポンプ 5 6匕の順で熱媒体を循 環させる。

[0074] これにより、 発熱機器 5 4を経由する熱媒体の流れに対して、 ヒータコア

5 1 を経由する熱媒体の循環経路と、 ラジェータ 5 5を経由する熱媒体の循 環経路を並列に構成することができる。 従って、 この流路構成の熱媒体回路 〇 2020/175262 14 卩(:171? 2020 /006469

5 0によれば、 発熱機器 5 4の廃熱を利用した車室内暖房を行いつつ、 余剰 熱を外気に放熱させることができる。

[0075] 更に、 流路切替装置 1は、 熱媒体回路 5 0の流路構成として、 第 1水ボン 水冷媒熱交換器 5 2、 加熱装置 5 3、 ヒータコア 5 1、 第 1熱媒 体三方弁 7 0 3、 第 1水ポンプ 5 6 3の順で熱媒体を循環させる。 同時に、 第 2水ポンプ 5 6匕、 第 2熱媒体逆止弁 6 0匕、 発熱機器 5 4、 第 2熱媒体 三方弁 7 0匕、 ラジェータ 5 5、 第 2水ポンプ 5 6匕の順で熱媒体を循環さ せる。

[0076] この構成の熱媒体回路 5 0によれば、 水冷媒熱交換器 5 2及びヒータコア

5 1 を経由する熱媒体の循環経路と、 発熱機器 5 4及びラジェータ 5 5を循 環する熱媒体の循環経路を独立して形成する ことができる。 この結果、 熱媒 体回路 5 0は、 冷凍サイクル 9 0による車室内暖房を行いつつ、 外気放熱に よって発熱機器 5 4を冷却することができる。

[0077] 次に、 流路切替装置 1 における第 2層側蓋部材 2 5等について、 図面を参 照して説明する。 上述したように、 本体部材 5の他面側には、 第 2層側蓋部 材 2 5が取り付けられている。 図 6に示すように、 第 2層側蓋部材 2 5は、 第 2層側流路 1 6のうち、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3を含む第 2層側流路 1 6 及び、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕を含む第 2層側流路 1 6を密閉するように取 り付けられている。

[0078] 又、 本体部材の他面側には、 固定蓋 2 8が取り付けられている。 固定蓋 2

8は、 第 2層側流路 1 6のうち、 第 9接続口 3 5 丨 に接続された第 2層側流 路 1 6を密閉するように取り付けられている。

[0079] 本体部材 5の他面側には、 第 2層側蓋部材 2 5と固定蓋 2 8が取り付けら れている為、 流路切替装置 1 における流路の漏れ検査を行う際に、 固定蓋 2 8を接合させたまま、 第 2層側蓋部材 2 5を取り外すことも可能となる。 こ れにより、 漏れ検査の作業負担を軽減することができる 。

[0080] 図 6に示すように、 第 2層側蓋部材 2 5には、 複数の貫通孔 2 6が第 2層 側蓋部材 2 5を厚み方向に貫通するように形成されてい 。 複数の貫通孔 2 〇 2020/175262 15 卩(:171? 2020 /006469

6は、 第 2層側流路 1 6における第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体三 方弁 7 0 13に対して、 積層方向!-に並ぶように形成されている。

[0081 ] 各貫通孔 2 6は、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3及び第 2熱媒体三方弁 7 0匕に おける弁体部 7 3の回転軸 7 4 8によって、 それぞれ貫通される。 これによ り、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3及び第 2熱媒体三方弁 7 0 の回転軸 7 4 3 の 端部が、 駆動部 3 0の内部に到達する為、 各弁体部 7 3に対して、 電磁モー 夕 3 2で生じた駆動力を伝達することができる。

[0082] そして、 図 6に示すように、 第 2層側蓋部材 2 5には、 複数の位置決めピ ン 2 7が形成されている。 各位置決めピン 2 7は、 本体部材 5の他面に向か って突出するように形成されている。

[0083] —方、 本体部材 5の他面には、 複数の位置決め凹部 1 7が形成されている 。 各位置決め凹部 1 7は、 本体部材 5の他面を積層方向!-へ窪ませたもので あり、 第 2層側蓋部材 2 5における位置決めピン 2 7の位置に対応して配置 されている。

[0084] 本体部材 5の他面に対して第 2層側蓋部材 2 5を取り付ける際に、 各位置 決めピン 2 7は、 それぞれ位置決め凹部 1 7と嵌合する。 この位置決め凹部 1 7と位置決めピン 2 7の嵌合によって、 第 2層側蓋部材 2 5は、 本体部材 5の他面における予め定められた位置に位置 めされる。 即ち、 位置決め凹 部 1 7及び位置決めピン 2 7は位置決め部として機能する。

[0085] ここで、 第 2層側蓋部材 2 5には、 上述したように複数の貫通孔 2 6が形 成されており、 弁体部 7 3の回転軸 7 4 3によって貫通される。 この為、 本 体部材 5の他面に対する第 2層側蓋部材 2 5の位置がずれてしまうと、 回転 車由 7 4 3 が貫通孔 2 6と干渉して、 弁体部 7 3の動作を妨げてしまうことが 考えられる。

[0086] この点、 位置決め凹部 1 7及び位置決めピン 2 7の協働によって、 本体部 材 5と第 2層側蓋部材 2 5が適切な位置関係で接合することができる 、 貫 通孔 2 6が回転軸 7 4 3と干渉することはなく、 弁体部 7 3の円滑な動作を 担保することができる。 〇 2020/175262 16 卩(:171? 2020 /006469

[0087] 続いて、 流路切替装置 1 における第 1熱媒体逆止弁 6 0 3等の構成及び取 付について、 図 7、 図 8を参照して説明する。 上述したように、 第 1実施形 態に係る流路切替装置 1では、 第 2熱媒体逆止弁

6 0匕及び第 3熱媒体逆止弁 6 0〇が取り付けられている。 以下の説明では 、 特に必要のない場合には、 第 1熱媒体逆止弁 6〇 3 〜第 3熱媒体逆止弁 6 0〇の総称として、 熱媒体逆止弁 6 0と呼ぶ場合がある。

[0088] 図 3に示すように、 第 2熱媒体逆止弁 6 0匕及 び第 3熱媒体逆止弁 6 0〇は、 第 2接続口 3 5匕から第 8接続口 3 5 IIを接 続するように直線状に伸びる第 1層側流路 1 1 に配置されている。

[0089] 即ち、 第 2熱媒体逆止弁 6 0匕及び第 3熱媒体 逆止弁 6 0〇は、 同一直線状の第 1層側流路 1 1内に形成された複数の流路 抵抗部 1 2を利用して、 予め定められた位置にそれぞれ取り付けられ ている 。 従って、 流路抵抗部 1 2は、 第 1熱媒体逆止弁 6 0 3 等の機能部品を、 第 1層側流路 1 1内に保持している。

[0090] ここで、 第 1熱媒体逆止弁 6 0 3 等を含む熱媒体逆止弁 6 0の構成につい て、 図 7を参照して説明する。 図 7、 図 8に示すように、 熱媒体逆止弁 6 0 は、 円筒形状の弁体ケース 6 1の内部に、 球状弁体 6 2を収容して構成され ている。 円筒形状の弁体ケース 6 1の内部は、 熱媒体が通過する管路を構成 している。

[0091 ] そして、 弁体ケース 6 1の熱媒体入口側には、 流路穴 6 1 3が形成されて いる。 図 6に示すように、 流路穴 6 1 3は、 弁体ケース 6 1の熱媒体出口の 内径及び球状弁体 6 2の外径よりも小径に形成されている。 流路穴 6 1 3は 、 熱媒体が熱媒体出口側から流入した場合に、 球状弁体 6 2が着座する弁座 を構成する。

[0092] 弁体ケース 6 1の熱媒体出口側には、 規制ピン 6 3が配置されている。 規 制ピン 6 3は、 棒状に形成されており、 弁体ケース 6 1 における熱媒体流れ 方向に交差するように配置されている。 規制ピン 6 3は、 球状弁体 6 2と当 接することで、 弁体ケース 6 1内部における球状弁体 6 2の移動範囲を規制 〇 2020/175262 17 卩(:171? 2020 /006469

する。

[0093] このように構成された第 1熱媒体逆止弁 6 0 3等の熱媒体逆止弁 6 0は、 第 1層側流路 1 1 に形成された流路抵抗部 1 2によって、 第 1層側流路 1 1 内に取り付けられる。 図 7、 図 8に示すように、 流路抵抗部 1 2は、 溝状に 形成された第 1層側流路 1 1 を横断するように壁状に形成されており、 保持 穴 1 2 3を有している。

[0094] 保持穴 1 2 3は、 流路抵抗部 1 2を厚み方向に貫通して形成されている。

即ち、 流路抵抗部 1 2は、 第 1層側流路 1 1の流路断面積を縮小するように 変化させたことで、 第 1層側流路 1 1 を流れる熱媒体の流路抵抗を増大させ ている。

[0095] そして、 保持穴 1 の内径は、 弁体ケース 6 1の外径よりもやや大きく 形成されている。 従って、 図 8に示すように、 熱媒体逆止弁 6 0は、 第 1層 側流路 1 1の伸びる方向に沿って移動させることで、 流路抵抗部 1 2の保持 穴 1 2 3 に取り付けられる。 従って、 流路抵抗部 1 2は、 機能部品としての 熱媒体逆止弁 6 0を保持している。

[0096] 図 7に示すように、 弁体ケース 6 1の外周面と保持穴 1 2 3の内壁面の間 には、 シール部材 6 4が配置されている。 シール部材 6 4は、 いわゆる〇リ ングによって構成されており、 弁体ケース 6 1の外周面と保持穴 1 2 3の内 壁面の間における熱媒体の漏れを防止してい る。

[0097] このように構成された熱媒体逆止弁 6 0を流路抵抗部 1 2に対して取り付 けることで、 流路切替装置 1 における第

逆止弁 6 0〇として機能させている。

[0098] 図 7に示す例によれば、 第 8接続口 3 5 側から第 2接続口 3 5匕側へ向 かって熱媒体が流れる場合、 各熱媒体逆止弁 6 0における弁体ケース 6 1の 内部において、 球状弁体 6 2が熱媒体の流れに従って、 熱媒体出口側へ移動 する。

[0099] これにより、 熱媒体逆止弁 6 0における流路穴 6 1 3が開放され、 第 8接 続口 3 5 II側から第 2接続口 3 5 13側へ向かう熱媒体の流れが許容される。 〇 2020/175262 18 卩(:171? 2020 /006469

この時、 球状弁体 6 2は、 規制ピン 6 3と当接して熱媒体出口側への移動が 制限される為、 弁体ケース 6 1から外部へ流出することはない。

[0100] —方、 第 2接続口 3 5匕側から第 8接続口 3 5 側へ向かって熱媒体が流 れる場合、 各熱媒体逆止弁 6 0における弁体ケース 6 1の内部において、 球 状弁体 6 2が熱媒体の流れに従って、 熱媒体入口側へ移動して、 流路穴 6 1 3に対して着座する。 これにより、 熱媒体逆止弁 6 0の流路穴 6 1 3 が球状 弁体 6 2によって閉塞され、 第 2接続口 3 5 13側から第 8接続口 3 5 1 * 1側へ 向かう熱媒体の流れが禁止される。

[0101 ] 図 8に示すように、 流路抵抗部 1 2には、 接合面 1 2匕が形成される。 流 路抵抗部 1 2の接合面 1 2匕は、 第 1層側流路 1 1 を横断するように、 本体 部材 5の一面側の表面を接続して構成される。 そして、 図 7に示すように、 本体部材 5の一面側に第 1層側蓋部材 2 0を取り付けた場合に、 接合面 1 2 匕は第 1層側蓋部材 2 0の表面に当接する。

[0102] この為、 流路切替装置 1 によれば、 本体部材 5に対して第 1層側蓋部材 2

0をレーザー溶着等で接合する場合に、 流路抵抗部 1 2の接合面 1 2 を介 して接合できる。 これにより、 流路切替装置 1では、 複数の接合面 1 2匕を 利用することで、 本体部材 5に対する第 1層側蓋部材 2 0の接合強度を向上 させることができる。

[0103] 又、 接合面 1 2 は本体部材 5の一面側の表面を接続して形成されている 為、 レーザー溶着等を採用した場合に、 焦点距離等の設定変更を最小限にと どめることができ、 連続的な接合作業を行うことができる。

[0104] 次に、 流路切替装置 1 における第 1熱媒体三方弁 7 0 3等の構成について 、 図面を参照して説明する。 上述したように、 第 1実施形態に係る流路切替 装置 1では、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 と、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕が取り付 けられている。

[0105] 以下の説明では、 特に必要のない場合には、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 、 第

2熱媒体三方弁 7 0 の総称として、 熱媒体三方弁 7 0と呼ぶ場合がある。 又、 図 9に示す図は、 熱媒体三方弁 7 0の基本的な構成を示す為の説明図で 〇 2020/175262 19 卩(:171? 2020 /006469

あり、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3、 第 2熱媒体三方弁 7 0 の具体的構成とは 相違している。

[0106] 図 1 0に示すように、 熱媒体三方弁 7 0は、 熱媒体流入口 7 2から流入す る熱媒体の内、 第 1熱媒体流出口 7 6から流出させる熱媒体流量と、 第 2熱 媒体流出口 7 7から流出させる熱媒体流量との流量比を調 可能な三方式の 流量調整弁である。

[0107] 第 1熱媒体三方弁 7 0 3においては、 第 4接続口 3 5 から伸びる第 2層 側流路 1 6が熱媒体流入口 7 2に相当している。 そして、 第 2接続部 8 0匕 へ伸びる第 1層側流路 1 1及び第 4接続部 8 0 へ伸びる第 1層側流路 1 1 は、 第 1熱媒体流出口 7 6及び第 2熱媒体流出口 7 7に相当している。

[0108] そして、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の場合、 第 1連通部 4 0 3 から伸びる第

2層側流路 1 6が熱媒体流入口 7 2に相当している。 そして、 第 2連通部 4 〇匕へ伸びる第 1層側流路 1 1及び第 3接続部 8 0〇へ伸びる第 1層側流路 1 1は、 第 1熱媒体流出口 7 6及び第 2熱媒体流出口 7 7に相当している。

[0109] 図 9、 図 1 0に示すように、 熱媒体三方弁 7 0は、 積層方向!-へ伸びる管 状に形成されている。 従って、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体三方 弁 7 0匕においては、 第 2層側流路 1 6と第 1層側流路 1 1 とを積層方向 !_ に連通する連通路が本体部 7 1 に相当する。

[01 10] そして、 本体部 7 1の内部には、 弁体部 7 3が配置されている。 弁体部 7

3は、 駆動ディスク 7 4と、 固定ディスク 7 5によって構成されている。 固 定ディスク 7 5は、 本体部 7 1 を積層方向!-に分断するように配置されて り、 第 1連通路 7 5 3及び第 2連通路 7 5匕を有している。

[01 1 1 ] 第 1連通路 7 5 3は、 固定ディスク 7 5をその厚み方向に貫通しており、 熱媒体流入口 7 2側の空間と第 1熱媒体流出口 7 6側の空間とを連通してい る。 第 2連通路 7 5匕は、 第 1連通路 7 5 3に隣接する位置で、 固定ディス ク 7 5をその厚み方向に貫通している。 第 2連通路 7 5匕は、 熱媒体流入口 7 2側の空間と第 2熱媒体流出口 7 7側の空間と連通している。

[01 12] 尚、 本体部 7 1の内部において、 第 1熱媒体流出口 7 6側の空間と第 2熱 〇 2020/175262 20 卩(:171? 2020 /006469

媒体流出口 7 7側の空間は区画されている。 従って、 第 1連通路 7 5 3及び 第 2連通路 7 5匕を介することなく、 第 1熱媒体流出口 7 6側の空間と第 2 熱媒体流出口 7 7側の空間の間で熱媒体の流出入が起こるこ はない。

[01 13] 駆動ディスク 7 4は、 固定ディスク 7 5における熱媒体流入口 7 2側の表 面に沿って配置されており、 略扇形状の板状に形成されている。 駆動ディス ク 7 4は、 少なくとも第 1連通路 7 5 3及び第 2連通路 7 5匕の何れか一方 を閉塞可能なサイズに形成されている。 そして、 駆動ディスク 7 4は、 弁体 部 7 3を構成する回転軸 7 4 3に固定されている。

[01 14] 従って、 駆動ディスク 7 4は、 回転軸 7 4 3 の回転に伴って、 固定ディス ク 7 5の表面をスライ ド移動する。 上述したように、 回転軸 7 4 3 は、 第 2 層側蓋部材 2 5の貫通孔 2 6を介して、 駆動部 3 0内に到達している。 駆動 部 3 0内における回転軸 7 4 3 には、 伝達機構 3 3を構成するギヤ 3 3 3が 固定されている。 従って、 駆動ディスク 7 4は、 駆動部 3 0の電磁モータ 3 2の作動に伴って、 固定ディスク 7 5の表面をスライ ド移動する。

[01 15] 即ち、 熱媒体三方弁 7 0は、 駆動部 3 0の作動制御によって、 固定ディス ク 7 5に対する駆動ディスク 7 4の位置を変更することができる。 これによ り、 熱媒体三方弁 7 0は、 第 1熱媒体流出口 7 6から流出させる熱媒体流量 と、 第 2熱媒体流出口 7 7から流出させる熱媒体流量との流量比を調 でき る。

[01 16] 続いて、 図 1 1〜図 1 4を参照して、 熱媒体三方弁 7 0における流量比の 調整について説明する。 以下の説明においては、 第 1連通路 7 5 3の開度を 第 1開度〇 3といい、 第 2連通路 7 5匕の開度を第 2開度〇匕という。

[01 17] 図 1 1 に示す場合、 駆動ディスク 7 4は、 第 2連通路 7 5匕を全閉してお り、 第 1連通路 7 5 3は全開状態になっている。 換言すると、

が 1 0 0 %であり、 第 2開度〇匕が 0 %である状態を示している。 この場合 、 熱媒体三方弁 7 0は、 熱媒体流入口 7 2から流入した熱媒体の全流量を、 第 1熱媒体流出口 7 6から流出させる状態になる。

[01 18] この図 1 1 に示す状態から、 駆動ディスク 7 4を徐々に所定方向 (図 1 1 〇 2020/175262 21 卩(:171? 2020 /006469

中、 時計回り方向) にスライ ド移動させていくと、 駆動ディスク 7 4は、 第 1連通路 7 5 3側へ進出していき、 第 2連通路 7 5匕から離れていく。

[01 19] 即ち、 この動作を行った場合、 熱媒体三方弁 7 0は、 図 1 4に示すように 、 第 2開度〇匕を増加させるに伴って、 第 1開度 を減少させていく。 こ れにより、 熱媒体三方弁 7 0は、 第 1熱媒体流出口 7 6及び第 2熱媒体流出 口 7 7における熱媒体の流量比を調整することが きる。

[0120] そして、 図 1 2に示すように、 駆動ディスク 7 4が第 1連通路 7 5 3を全 閉すると、 第 2連通路 7 5匕は全開状態となる。 即ち、

で、 第 2開度〇匕が 1 0 0 %である状態になる。 この場合、 熱媒体三方弁 7 〇は、 熱媒体流入口 7 2から流入した熱媒体の全流量を、 第 2熱媒体流出口 7 7から流出させる状態になる。

[0121 ] このように、 熱媒体三方弁 7 0の構成を有する第

第 2熱媒体三方弁 7 0 13は、 流出口の一方側から流出する熱媒体流量と、 流 出口の他方側から流出する熱媒体流量を調整 することができる。 又、 熱媒体 三方弁 7 0は、 二つの流出口の内、 何れか一方側から熱媒体を流出させるこ とができる。

[0122] 従って、 第 1実施形態に係る流路切替装置 1 によれば、 第 1熱媒体三方弁

7 0 3 及び第 2熱媒体三方弁 7 0匕の弁体部 7 3の動作を制御することによ って、 熱媒体回路 5 0の流路構成を適宜切り替えることができる

[0123] 尚、 この構成の熱媒体三方弁 7 0によれば、 図 1 3に示すように、 第 1連 通路 7 5 3及び第 2連通路 7 5匕の何れか一方を全開状態としたままで、 何 れか他方の開度を増減させることができる。 この図 1 3のような状態とした 場合でも、 熱媒体三方弁 7 0は、 流出口の一方側から流出する熱媒体流量と 、 流出口の他方側から流出する熱媒体流量を調 整することができる。

[0124] そして、 流路切替装置 1 においては、 第 1層側流路 1 1及び第 2層側流路

1 6にて、 互いに近接して配置される流路の間には、 断熱部 1 3を形成され る。 例えば、 図 1 5に示すように、 本体部材 5の一面側において、 2つの第 1層側流路 1 1の間には、 溝状の断熱部 1 3が形成されている。 〇 2020/175262 22 卩(:171? 2020 /006469

[0125] 断熱部 1 3は、 第 1層側流路 1 1及び第 2層側流路 1 6から独立して形成 されており、 熱媒体が流入することはない。 従って、 断熱部 1 3の内部は空 気で満たされている為、 断熱部 1 3は、 2つの第 1層側流路 1 1の間におけ る熱移動を妨げることができる。 これにより、 断熱部 1 3は、 近接して配置 された流路の間における熱伝達の影響を抑え ることができ、 熱媒体回路 5 0 における各構成機器を適切に利用することが できる。

[0126] そして、 断熱部 1 3は、 近接して配置される流路の一方を低温の熱媒 体が 流通し、 他方を高温の熱媒体が流通する位置に配置さ れることが望ましい。 近接して配置される流路を流通する熱媒体に ついて、 それぞれ適切な温度を 維持することができる為である。

[0127] 以上説明したように、 第 1実施形態に係る流路切替装置 1 によれば、 図 2 、 図 7等に示すように、 本体部材 5の第 1層側流路形成部 1 0、 第 2層側流 路形成部 1 5及び駆動部 3 0が積層方向!-に積層配置されている。 この為、 流路切替装置 1 によれば、 熱媒体回路 5 0の流路構成を切り替える為の配管 、 継手及び弁の機能を集約することができ、 よりコンパクトな構成を実現す ることができる。

[0128] 更に、 本体部材 5の第 1層側流路形成部 1 0、 第 2層側流路形成部 1 5及 び駆動部 3 0が積層方向!-に積層配置することで、 図 5に示すように、 第 1 熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体三方弁 7 0 の弁体部 7 3を近接した位 置に配置できる。 この為、 流路切替装置 1 によれば、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3及び第 2熱媒体三方弁 7 0匕に対してそれぞれモータ等の駆動源を配 す る場合に比べて、 コンパクトで軽量な構成で、 熱媒体回路 5 0の流路構成の 切替を実現することができる。

[0129] 図 7に示すように、 第 1層側流路形成部 1 0は、 ブロック状の本体部材 5 の一面側に溝状の第 1層側流路 1 1 を形成して構成され、 第 2層側流路形成 部 1 5は、 本体部材 5の他面側に溝状の第 2層側流路 1 6を形成して構成さ れている。

[0130] そして、 本体部材 5の一面側は、 第 1層側蓋部材 2 0によって密閉され、 〇 2020/175262 23 卩(:171? 2020 /006469

本体部材 5の他面側は、 第 2層側蓋部材 2 5によって密閉されている。 これ により、 流路切替装置 1は、 第 1層側流路形成部 1 〇及び第 2層側流路形成 部 1 5を確実に積層配置することができ、 コンパクトで軽量な構成を実現す ることができる。

[0131 ] 更に、 図 7に示すように、 第 2接続口 3 5匕から第 8接続口 3 5 IIを接続 するように直線状に伸びる第 1層側流路 1 1 には、 流路抵抗部 1 2が形成さ れている。 流路抵抗部 1 2の接合面 1 2匕は、 第 1層側流路 1 1 を横断する ように本体部材 5の表面を接続しており、 第 1層側蓋部材 2 0と接合される

[0132] これにより、 流路切替装置 1は、 流路抵抗部 1 2の接合面 1 2匕を利用し て、 第 1層側蓋部材 2 0を本体部材 5に接合することができるので、 本体部 材 5と第 1層側蓋部材 2 0の接合強度を向上させることができる。

[0133] 又、 流路抵抗部 1 2の保持穴 1 2 3 によって、 熱媒体回路 5 0の機能部品 である熱媒体逆止弁 6 0が保持されている。 この為、 流路抵抗部 1 2は、 熱 媒体回路 5 0における流路抵抗の調整、 本体部材 5に対する第 1層側蓋部材 2 0の接合強度の向上、 熱媒体回路 5 0における熱媒体逆止弁 6 0の保持と いった多様な役割を果たす。

[0134] 更に、 図 7等に示すように、 同一直線状の第 1層側流路 1 1の内部には、 複数の流路抵抗部 1 2が配置されている。 各流路抵抗部

には、 第 2熱媒体逆止弁 6 0匕、 第 3熱媒体逆止 弁 6 0〇が機能部品として取り付けられている。 各流路抵抗部 1 2の接合面 1 2匕は、 それぞれ、 第 1層側蓋部材 2 0に対して接合されている。

[0135] これにより、 直線状の第 1層側流路 1 1 において、 接合面 1 2匕による接 合部分を複数配置することができるので、 短い間隔で接合面 1 2匕による接 合部分を設けることができ、 直線状の流路部分における接合強度を向上さ せ ることができる。

[0136] 図 6に示すように、 第 2層側蓋部材 2 5には、 複数の貫通孔 2 6が形成さ れている。 貫通孔 2 6は、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体三方弁 7 〇 2020/175262 24 卩(:171? 2020 /006469

0 13における弁体部 7 3の回転軸 7 4 3によって貫通される。 更に、 図 2に 示すように、 第 2層側蓋部材 2 5には、 各弁体部 7 3の駆動源としての電磁 モータ 3 2と、 伝達機構 3 3が取り付けられている。

[0137] これにより、 貫通孔 2 6を貫通する回転軸 7 4 3と、 伝達機構 3 3及び電 磁モータ 3 2の位置関係を精度よく定めることができる で、 第 1熱媒体三 方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体三方弁 7 0 における弁体部 7 3を確実に動作さ せることができる。

[0138] 又、 図 5に示すように、 第 2層側流路形成部 1 5には、 複数の位置決め凹 部 1 7が形成されており、 第 2層側蓋部材 2 5には、 複数の位置決めピン 2 7が形成されている。 各位置決め凹部 1 7に対して、 各位置決めピン 2 7を 嵌合させることで、 本体部材 5に対して第 2層側蓋部材 2 5を予め定められ た位置に位置決めして接合することができる 。

[0139] これにより、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体三方弁 7 0匕の弁体 部 7 3における回転軸 7 4 3 と、 第 2層側蓋部材 2 5の貫通孔 2 6の位置を 精度よく合わせることができ、 回転軸 7 4 3と貫通孔 2 6が干渉することを 抑制することができる。 即ち、 流路切替装置 1は、 弁体部 7 3の円滑な動作 を担保することができる。

[0140] 図 1 5に示すように、 第 1層側流路 1 1及び第 2層側流路 1 6にて、 互い に近接して配置される流路の間には、 断熱部 1 3を形成される。 断熱部 1 3 は、 2つの第 1層側流路 1 1の間における熱移動を妨げる。

[0141 ] 従って、 流路切替装置 1は、 断熱部 1 3によって、 近接して配置された流 路の間における熱伝達の影響を抑えることが できる。 これにより、 流路切替 装置 1 によれば、 各流路を流れる熱媒体の温度を適切に保つこ とができるの で、 熱媒体回路 5 0における各構成機器を適切に利用すること できる。

[0142] 図 9〜図 1 4に示すように、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒体三方 弁 7 0匕における弁体部 7 3は、 第 1連通路 7 5 3及び第 2連通路 7 5匕へ 流入する熱媒体の流量を調整可能に配置され ている。 そして、 図 1 4に示す ように、 弁体部 7 3の駆動ディスク 7 4は、 第 1連通路 7 5 3及び第 2連通 〇 2020/175262 25 卩(:171? 2020 /006469

路 7 5 13の内、 一方の開度を増加させるに伴って、 他方の開度を減少させる

[0143] 従って、 流路切替装置 1 によれば、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3 及び第 2熱媒 体三方弁 7 0 の作動を制御することで、 熱媒体回路 5 0の流路構成を多様 な構成に切り替えることができる。 これにより、 熱媒体回路 5 0は、 車室内 空調及び、 発熱機器 5 4等の車載機器の温度調整について、 多様な態様で実 現することができる。

[0144] (第 2実施形態)

次に、 第 2実施形態に係る流路切替装置 1 について、 図 1 6〜図 1 9を参 照して説明する。 第 2実施形態に係る流路切替装置 1は、 上述した第 1実施 形態と同様に、 熱媒体回路 5 0の一部を構成している。

[0145] そして、 第 2実施形態に係る流路切替装置 1は、 第 1実施形態と同様に、 第 1層側流路形成部 1 0、 第 2層側流路形成部 1 5、 駆動部 3 0がこの順に 積層方向!-へ積層配置された構成である。

[0146] 第 2実施形態においても、 本体部材 5の一面側には、 第 1層側流路 1 1が 形成されており、 第 1層側流路形成部 1 〇を構成している。 本体部材 5の一 面側には、 第 1層側蓋部材 2 0が接合されて、 第 1層側流路 1 1が密閉され る。

[0147] そして、 本体部材 5の他面側には、 第 2層側流路 1 6が形成されており、 第 2層側流路形成部 1 5を構成している。 本体部材 5の他面側には、 第 2層 側蓋部材 2 5が接合されて、 第 2層側流路 1 6が密閉されている。

[0148] 第 2実施形態に係る流路切替装置 1は、 第 1層側流路 1 1及び第 2層側流 路 1 6の構成及び弁体部 7 3等の配置を除いて、 その基本的な構成は、 第 1 実施形態と同一である。 従って、 第 2実施形態における同一の構成について は、 再度の説明は省略する。

[0149] 第 2実施形態に係る熱媒体回路 5 0は、 上述した第 1実施形態に係る構成 機器に加えて、 温度調整の対象機器として、 バッテリ 5 7を有している。 第 2実施形態に係る熱媒体回路 5 0は、 電気自動車における車室内の空調と、 〇 2020/175262 26 卩(:171? 2020 /006469

車載機器 (例えば、 発熱機器 5 4) の温度調整に加えて、 バッテリ 5 7の温 度調整を行う際に利用される。

[0150] 第 2実施形態に係る流路切替装置 1は、 第 1実施形態と同様に、 本体部材

5の側面に複数の接続口を有している。 図 1 6に示すように、 第 2実施形態 に係る流路切替装置 1は、 第 1実施形態と同様の第 1接続口 3 5 3〜第 1 0 接続口 3 5 」に加えて、 第 1 1接続口 3 5 と第 1 2接続口 3 5 丨 を有して いる。

[0151 ] 」には、 上述した第 1実施形態と同 様に、 熱媒体回路 5 0における各構成機器が、 熱媒体配管を介して接続され ている。 各接続口と構成機器との対応関係は、 基本的に第 1実施形態と同様 である。

[0152] 第 1 1接続口 3 5 及び第 1 2接続口 3 5 I は、 熱媒体配管を介して、 バ ッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3に接続されている。 バッテリ 5 7は、 モータ ジェネレータ等へ供給される電力を蓄える二 次電池 (例えば、 リチウムイオ ン電池) である。 バッテリ 5 7は、 複数の電池セルを直列或いは並列に接続 することによって形成された組電池である。 バッテリ 5 7は、 充放電時に発 熱する。

[0153] バッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3 は、 熱媒体を流通させることによって、 バッテリ 5 7の温度調整を行う為の熱媒体通路であり、 機器用熱交換部を構 成している。 即ち、 バッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3 は、 熱媒体回路 5 0の 熱媒体が流出入可能に接続されている。

[0154] バッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3 は、 水冷媒熱交換器 5 2にて冷却された 熱媒体が流通した場合、 低温の熱媒体を冷熱源としてバッテリ 5 7を冷却す る冷却部として機能する。 又、 バッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3 は、 高温の 熱媒体が流通した場合、 高温の熱媒体を熱源としてバッテリ 5 7を温める加 熱部として機能する。

[0155] そして、 バッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3は、 バッテリ 5 7の専用ケース に形成されている。 バッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3 の通路構成は、 専用ケ 〇 2020/175262 27 卩(:171? 2020 /006469

—スの内部で複数の通路を並列的に接続し た通路構成となっている。

[0156] これにより、 熱媒体通路 5 7 3は、 バッテリ 5 7の全域において、 熱媒体 との熱交換を均等に行うことができる。 例えば、 熱媒体通路 5 7 3 は、 全て の電池セルの有する熱を均等に吸熱して、 全ての電池セルを均等に冷却でき るように形成されている。

[0157] 更に、 第 2実施形態に係る流路切替装置 1は、 熱媒体回路 5 0の流路構成 を切り替える為の構成として、 第 3熱媒体三方弁 7 0〇と、 熱媒体開閉弁 7 8を有している。 第 3熱媒体三方弁 7 0〇は、 上述した第 1熱媒体三方弁 7 〇 3 、 第 2熱媒体三方弁 7 0 と同様に、 三方式の流量調整弁によって構成 されている。

[0158] そして、 熱媒体開閉弁 7 8は、 熱媒体回路 5 0における流路を開閉する開 閉弁であり、 熱媒体三方弁 7 0と同様に、 弁体部 7 3を有している。 熱媒体 開閉弁 7 8の弁体部 7 3において、 固定ディスク 7 5には、 第 1連通路 7 5 3と同様に構成された一つの連通路が形成さ ている。 駆動ディスク 7 4に よって連通路を開閉することで、 熱媒体開閉弁 7 8における開閉動作が実現 される。

[0159] 続いて、 第 2実施形態における第 1層側流路 1 1及び第 2層側流路 1 6の 構成について、 図 1 7〜図 1 9を参照しつつ説明する。

[0160] 第 2実施形態に係る第 1接続口 3 5 3 と第 2接続口 3 5匕の間には、 熱媒 体配管を介して、 第 1水ポンプ 5 6 3及び水冷媒熱交換器 5 2の熱媒体通路 5 2匕が接続されている。 図 1 8に示すように、 第 1接続口 3 5 3は、 第 1 層側流路 1 1の一端部を構成している。 一方、 第 2接続口 3 5匕は、 図 1 9 に示すように、 第 2層側流路 1 6の一端部を構成している。

[0161 ] そして、 第 3接続口 3 5〇と第 4接続口 3 5 の間には、 熱媒体配管を介 して、 加熱装置 5 3及びヒータコア 5 1が接続されている。 図 1 8、 図 1 9 に示すように、 第 3接続口 3 5〇は、 第 1層側流路 1 1の一端部を構成して おり、 第 4接続口 3 5 は、 第 2層側流路 1 6の一端部を構成している。

[0162] 又、 第 5接続口 3 5 6と第 6接続口 3 5干の間には、 熱媒体配管を介して 〇 2020/175262 28 卩(:171? 2020 /006469

、 発熱機器 5 4の熱媒体通路 5 4 3 が接続されている。 図 1 8に示すように 、 第 5接続口 3 5 6 は、 第 1層側流路 1 1の一端部を構成している。 一方、 第 6接続口 3 5干は、 図 1 9に示すように、 第 2層側流路 1 6の一端部を構 成している。

[0163] 図 1 7に示すように、 第 7接続口 3 5 9と第 8接続口 3 5 の間には、 熱 媒体配管を介して、 第 2水ポンプ 5 6匕が接続されている。 図 1 8に示すよ うに、 第 7接続口 3 5 9、 第 8接続口 3 5 IIは、 それぞれ、 第 1層側流路 1 1の一端部を構成している。

[0164] 又、 第 9接続口 3 5 丨 と第 1 0接続口 3 5 」の間には、 熱媒体配管を介し て、 ラジェータ 5 5が接続されている。 図 1 9に示すように、 第 9接続口 3 5 丨 は、 第 2層側流路 1 6の一端部を構成している。 一方、 第 1 0接続口 3 5 」は、 図 1 8に示すように、 第 1層側流路 1 1の一端部を構成している。

[0165] そして、 上述したように、 第 1 丨の間 には、 熱媒体配管を介して、 バッテリ 5 7の熱媒体通路 5 7 3 が接続されて いる。 図 1 8に示すように、 第 1 第 1層側流路 1 1の一 端部を構成している。 そして、 第 1 2接続口 3 5 I は、 図 1 9に示すように 、 第 2層側流路 1 6の一端部を構成している。

[0166] 第 2実施形態に係る第 1層側流路形成部 1 0において、 第 1接続口 3 5 3 から伸びる第 1層側流路 1 1は、 第 4熱媒体逆止弁 6 0 の流出口から伸び る第 1層側流路 1 1 と接続されている。 そして、 第 1接続口 3 5 3と第 4熱 媒体逆止弁 6 0 の流出口の間の第 1層側流路 1 1 には、 第 6連通部 4 0干 が形成されている。

[0167] ここで、 図 1 7〜図 1 9に示すように、 第 6連通部 4 0干は、 後述する第

5連通部 4 0 6 から伸びる第 2層側流路 1 6と、 第 1層側流路 1 1 を連通し ており、 第 6接続部 8 0チを構成している。

[0168] そして、 図 1 9に示すように、 第 4接続口 3 5 から伸びる第 2層側流路

1 6は、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流入口に接続されている。 第 1熱媒体三 方弁 7 0 3 の流入口から流入した熱媒体は、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3内部を 〇 2020/175262 29 卩(:171? 2020 /006469

流出口へ向かう過程で、 連通路を通過して、 第 2層側流路 1 6から第 1層側 流路 1 1へ流出する。

[0169] 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流出口の一方から伸びる第 1層側流路 1 1は、 第 1熱媒体逆止弁 6 0 3の流入口から伸びる第 1層側流路 1 1、 第 2熱媒体 逆止弁 6 0匕の流出口から伸びる第 1層側流路 1 1及び、 第 5連通部 4 0 6 から伸びる第 1層側流路 1 1 に接続される。 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流出 口の一方から伸びる第 1層側流路 1 1は、 他の 3つの第 1層側流路 1 1 と接 続されることで、 第 2接続部 8 0 13を構成する。

[0170] 第 5連通部 4〇 6 は、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側流路 1 6の間を、 積層 方向!-に連通している。 この為、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側流路 1 6の間 で、 第 5連通部 4 0 6 を介した熱媒体の流通が生じる。

[0171 ] 図 1 9に示すように、 第 5連通部 4 0 6 から伸びる第 2層側流路 1 6は、 その端部に第 6連通部 4 0干を有している。 従って、 第 5連通部 4 0 6 、 第 6連通部 4 0チを介することで、 第 6接続部 8 0チを含む第 1層側流路 1 1 と、 第 2接続部 8 0匕を含む第 1層側流路 1 1 との間における熱媒体の流通 を担保することができる。

[0172] そして、 第 1熱媒体三方弁 7 0 3の流出口の他方から伸びる第 1層側流路

1 1は、 第 5接続口 3 5 6から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 1連通部 4 0 3から伸びる第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 4接続部 8 0 を構成する。

[0173] 上述したように、 第 1連通部 4〇 3 では、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側流 路 1 6の間で、 熱媒体が流通する。 図 1 9に示すように、 第 1連通部 4 0 3 から伸びる第 2層側流路 1 6は、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の流入口に接続さ れている。 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の流入口から流入した熱媒体は、 第 2熱 媒体三方弁 7 0 内部を流出口へ向かう過程で、 連通路を通過して、 第 2層 側流路 1 6から第 1層側流路 1 1へ流出する。

[0174] 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の流出口の一方側から伸びる第 1層側流路 1 1は 、 第 7接続口 3 5 9 から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 1 0接続口 3 5 」か ら伸びる第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 3接続部 8 0〇を構成する。 〇 2020/175262 30 卩(:171? 2020 /006469

[0175] そして、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕の流出口の他方側から伸びる第 1層側流 路 1 1は、 その端部に第 2連通部 4 0匕を有している。 第 2連通部 4 0匕で は、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側流路 1 6の間で、 熱媒体が流通する。 図 1 9に示すように、 第 2連通部 4 0匕から伸びる第 2層側流路 1 6は、 第 9接 続口 3 5 丨 まで伸びている。

[0176] そして、 第 2連通部 4 0匕と第 9接続口 3 5 丨の間には、 第 3連通部 4 0 〇が形成されている。 第 3連通部 4 0〇では、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側 流路 1 6の間で、 熱媒体が流通する。 第 3連通部 4 0〇から伸びる第 1層側 流路 1 1は、 熱媒体開閉弁 7 8の流入出口の一方側に接続されている。 熱媒 体開閉弁 7 8において、 流入出口の一方側から他方側へ流通する過程 で、 熱 媒体は、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側流路 1 6の間で流出入する。

[0177] 図 1 8に示すように、 第 3接続口 3 5〇から延びる第 1層側流路 1 1は、 第 1熱媒体逆止弁 6〇 3 の流出口から伸びる第 1層側流路 1 1 と、 第 3熱媒 体三方弁 7 0〇の流出口の一方から伸びる第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 1接続部 8 0 3を構成している。

[0178] 第 2接続口 3 5匕から伸びる第 2層側流路 1 6は、 第 3熱媒体三方弁 7 0 〇の流入口に接続されている。 第 3熱媒体三方弁 7 0〇の流入口から流入し た熱媒体は、 第 3熱媒体三方弁 7 0〇内部を流出口へ向かう過程で、 連通路 を通過して、 第 2層側流路 1 6から第 1層側流路 1 1へ流出する。

[0179] 上述したように、 第 3熱媒体三方弁 7 0〇の流出口の一方から伸びる第 1 層側流路 1 1は、 第 1接続部 8 0 3に接続されている。 図 1 8に示すように 、 第 3熱媒体三方弁 7 0〇の流出口の他方から伸びる第 1層側流路 1 1は、 第 1 1接続口 3 5 から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 5熱媒体逆止弁 6 0 6の流出口から伸びる第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 8接続部 8 0 IIを構 成している。

[0180] そして、 第 8接続口 3 5 から伸びる第 1層側流路 1 1は、 第 2熱媒体逆 止弁 6 0匕の流入口から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 5熱媒体逆止弁 6 0 6の流入口から伸びる第 1層側流路 1 1 に接続され、 第 1 〇接続部 8 0」を 〇 2020/175262 31 卩(:171? 2020 /006469

構成している。

[0181 ] 図 1 9に示すように、 第 6接続口 3 5干から伸びる第 2層側流路 1 6は、 その端部に第 4連通部 4 0 を有している。 第 4連通部 4 0 では、 第 1層 側流路 1 1 と第 2層側流路 1 6の間で、 熱媒体が流通する。

[0182] ここで、 第 4連通部 4 0 は、 図 1 8に示すように、 第 1熱媒体逆止弁 6

0 3の流出口と第 3熱媒体逆止弁 6 0〇の流入口を接続する第 1層側流路 1 1の内部に配置されている。 従って、 第 4連通部 4 0 は、 第 1熱媒体逆止 弁 6 0 3 の流出口から伸びる第 1層側流路 1 1、 第 3熱媒体逆止弁 6 0〇の 流入口から伸びる第 1層側流路 1 1及び第 6接続口 3 5チから伸びる第 2層 側流路 1 6を接続しており、 第 5接続部 8 0 6を構成している。

[0183] 図 1 9に示すように、 第 1 2接続口 3 5 丨から伸びる第 2層側流路 1 6は 、 熱媒体開閉弁の流入出口の他方側から伸びる 第 2層側流路 1 6及び第 7連 通部 4 0 9から伸びる第 2層側流路 1 6に接続され、 第 7接続部 8 0 9を構 成する。 従って、 第 1 2接続口 3 5 Iから伸びる第 2層側流路 1 6は、 熱媒 体開閉弁 7 8を介して、 第 3連通部 4 0〇から伸びる第 1層側流路 1 1 と接 続されている。

[0184] そして、 第 7連通部 4 0 9 では、 第 1層側流路 1 1 と第 2層側流路 1 6の 間で、 熱媒体が流通する。 第 7連通部 4 0 9から伸びる第 1層側流路 1 1は 、 第 4熱媒体逆止弁 6 0 ¢1の流入口に接続されている。

[0185] 第 2実施形態に係る流路切替装置 1 によれば、 熱媒体回路 5 0の流路構成 を切り替えることによって、 車室内の空調と、 発熱機器 5 4の温度調整と、 バッテリ 5 7の温度調整を行うことができる。

[0186] 例えば、 第 2実施形態に係る流路切替装置 1は、 熱媒体回路 5 0の流路構 成として、 水冷媒熱交換器 5 2、 第 3熱媒体三方弁 7

0〇、 バッテリ 5 7、 第 4熱媒体逆止弁 6 0 、 第 1水ポンプ 5 6 3の順で 熱媒体を循環させる。 同時に、 第 2水ポンプ 5 6匕、 第 2熱媒体逆止弁 6 0 匕、 発熱機器 5 4、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕、 ラジェータ 5 5、 第 2水ボン プ 5 6匕の順で熱媒体を循環させる。 〇 2020/175262 32 卩(:171? 2020 /006469

[0187] この流路構成の熱媒体回路 5 0によれば、 冷凍サイクル 9 0を冷熱源とす るバッテリ 5 7の冷却を行いつつ、 発熱機器 5 4の廃熱を外気に放熱するこ とができる。 即ち、 バッテリ 5 7の温度調整と、 発熱機器 5 4の温度調整を それぞれ独立して、 並列的に実行することができる。

[0188] 第 2実施形態に係る流路切替装置 1 によれば、 上述した熱媒体回路 5 0の 回路構成において、 第 2水ポンプ 5 6匕による熱媒体の循環経路を更に切り 替えることができる。 第 2水ポンプ 5 6匕、 第 2熱媒体逆止弁 6 0匕、 第 3 熱媒体三方弁 7 0〇、 加熱装置 5 3、 ヒータコア

5 1、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕、 ラジェータ 5 5

、 第 2水ポンプ 5 6匕の順で熱媒体を循環させる。

[0189] この構成によれば、 冷凍サイクル 9 0によるバッテリ 5 7の冷却と、 発熱 機器 5 4の廃熱を用いた車室内暖房と、 発熱機器 5 4の廃熱に係る余剰熱の 外気放熱を並列的に行うことができる。

[0190] 又、 第 2実施形態の流路切替装置 1は、 熱媒体回路 5 0の流路構成として 、 水冷媒熱交換器 5 2、 加熱装置 5 3、 ヒータコア 5

1、 発熱機器 5 4、 第 3熱媒体逆止弁 6 0〇、 第

1水ポンプ 5 6 3の順で熱媒体を循環させる。 同時に、 第 2水ポンプ 5 6匕 、 バッテリ 5 7、 熱媒体開閉弁 7 8、 ラジェータ

5 5、 第 2水ポンプ 5 6匕の順で熱媒体を循環させる。

[0191 ] これにより、 この流路構成の熱媒体回路 5 0によれば、 発熱機器 5 4の廃 熱及び冷凍サイクル 9 0を利用した車室内空調と、 外気放熱によるバッテリ 5 7の冷却とを並列的に実行することができる

[0192] 以上説明したように、 第 2実施形態に係る流路切替装置 1 によれば、 熱媒 体回路 5 0の機能としてバッテリ 5 7の温度調整を追加した場合であっても 、 上述した第 1実施形態と共通の構成及び作動から奏され 作用効果を、 第 1実施形態と同様に得ることができる。

[0193] (第 3実施形態)

続いて、 第 3実施形態に係る流路切替装置 1 について、 図 2 0〜図 2 1 を 〇 2020/175262 33 卩(:171? 2020 /006469

参照して説明する。 第 3実施形態に係る流路切替装置 1は、 上述した実施形 態と同様に、 熱媒体回路 5 0の一部を構成している。

[0194] そして、 第 3実施形態に係る流路切替装置 1は、 熱媒体回路 5 0の構成を 含めて、 基本的に、 第 1実施形態と同様に構成されている。 第 3実施形態に おける相違点は、 流路抵抗部 1 2の構成及び第 1熱媒体逆止弁 6 0 3 〜第 3 熱媒体逆止弁 6 0〇の構成である。 従って、 第 3実施形態における同一の構 成については、 再度の説明は省略して、 相違点について詳細に説明する。

[0195] 図 2 0は、 第 3実施形態に係る流路切替装置 1 において、 第 2接続口 3 5 匕から第 8接続口 3 5 IIを接続するように直線状に伸びる第 1層側流路 1 1 に沿った断面の断面図である。 第 3実施形態においても、 第 2接続口 3 5匕 と第 8接続口 3 5 IIを接続する直線状の第 1層側流路 1 1の内部には、 複数 の流路抵抗部 1 2が配置されている。

[0196] 各流路抵抗部 1 2は、 第 1実施形態と同様に、 溝状に形成された第 1層側 流路 1 1 を横断するように壁状に形成されており、 保持穴 1 2 3 を有してい る。 保持穴 1 2 3は、 流路抵抗部 1 2を厚み方向に貫通して形成されている 。 即ち、 流路抵抗部 1 2は、 第 1層側流路 1 1の流路断面積を縮小するよう に変化させたことで、 第 1層側流路 1 1 を流れる熱媒体の流路抵抗を増大さ せている。

[0197] 第 3実施形態において、 保持穴 1 2 3 の内径は、 第 1熱媒体逆止弁 6 0 3 〜第 3熱媒体逆止弁 6 0〇の弁体を構成する球状弁体 6 2の外径よりも小さ く形成されている。 図 2 0に示すように、 各球状弁体 6 2は、 それぞれ流路 抵抗部 1 2よりも第 2接続口 3 5匕側に配置されており、 第 1層側流路 1 1 を通過する熱媒体の流れに従って移動可能に 構成されている。

[0198] そして、 各球状弁体 6 2の位置よりも第 2接続口 3 5匕側には、 規制片 6

3 3及び規制突部 6 3匕が相互に対向するように形成されている 図 2 0、 図 2 1 に示すように、 規制片 6 3 3は、 第 1層側蓋部材 2 0から第 1層側流 路 1 1内に向かって突出するように形成されてい 。

[0199] 一方、 規制突部 6 3匕は、 溝状の第 1層側流路 1 1 における底面から、 第 〇 2020/175262 34 卩(:171? 2020 /006469

1層側流路 1 1 における開放部分に向かって突出している。 規制片 6 3 3及 び規制突部 6 3 は、 第 1層側流路 1 1 における流路幅を球状弁体 6 2の外 径よりも小さくするように配置されている。 つまり、 規制片 6 3 3及び規制 突部 6 3匕は、 第 1実施形態における熱媒体逆止弁 6 0の規制ピン 6 3と同 様に作用する。

[0200] 従って、 球状弁体 6 2は、 規制片 6 3 3及び規制突部 6 3匕から流路抵抗 部 1 2までの範囲で、 第 1層側流路 1 1の内部を移動可能に収容されている 。 この為、 図 2 0に示す例によれば、 第 8接続口 3 5 側から第 2接続口 3 5匕側へ向かって熱媒体が流れる場合、 球状弁体 6 2が熱媒体の流れに従っ て、 規制片 6 3 3及び規制突部 6 3匕の側へ移動する。

[0201 ] この場合、 球状弁体 6 2の移動に伴って、 流路抵抗部

が開放される。 更に、 図 2 1 に示すように、 規制片 6 3 3及び規制突部 6 3 匕側で球状弁体 6 2にて、 第 1層側流路 1 1の流路が閉塞されることはない 為、 第 8接続口 3 5 側から第 2接続口 3 5匕側へ向かう熱媒体の流れが許 容される。

[0202] この時、 球状弁体 6 2は、 規制片 6 3 3 又は規制突部 6 3匕と当接して、 熱媒体の流れに伴う移動が制限される為、 第 1層側流路 1 1 における所定の 範囲から外部へ流出することはない。

[0203] —方、 第 2接続口 3 5匕側から第 8接続口 3 5 側へ向かって熱媒体が流 れる場合、 規制片 6 3 3 及び規制突部 6 3匕を通過した熱媒体は、 流路抵抗 咅^ 1 2の保持穴 1 2 3に向かって流れる。 この時、 球状弁体 6 2が熱媒体の 流れに従って、 保持穴 1 2 3へ向かって移動して着座する。 つまり、 流路抵 抗部 1 2の保持穴 1 2 3 が球状弁体 6 2によって閉塞され、 第 2接続口 3 5 匕側から第 8接続口 3 5 側へ向かう熱媒体の流れが禁止される。

[0204] つまり、

弁 6 0〇は、 流路抵抗部 1 2から規制片 6 3 3及び規制突部 6 3匕までの第 1層側流路 1 1 と、 球状弁体 6 2によって構成される。 これにより、 第 1実 施形態における熱媒体逆止弁 6 0と同様の機能を発揮させつつ、 よりコンパ 〇 2020/175262 35 卩(:171? 2020 /006469

クトな構成とすることができる。

[0205] 換言すると、 流路抵抗部 1 2から規制片 6 3 3及び規制突部 6 3匕までの 第 1層側流路 1 1は、 第 1実施形態における弁体ケース 6 1 に相当する。 規 制片 6 3 3 及び規制突部 6 3匕は、 第 1実施形態における規制ピン 6 3に相 当する。 そして、 流路抵抗部 1 2の保持穴 1 2 3 は、 第 1実施形態における 流路穴 6 1 3であり、 球状弁体 6 2が着座する弁座を構成する。 つまり、 流 路抵抗部 1 2は、 機能部品としての球状弁体 6 2を保持している。

[0206] そして、 図 2 0に示すように、 第 3実施形態に係る流路抵抗部 1 2におい ても、 接合面 1 2匕が形成される。 流路抵抗部 1 2の接合面 1 2匕は、 第 1 層側流路 1 1 を横断するように、 本体部材 5の一面側の表面を接続して構成 される。 そして、 図 2 0に示すように、 本体部材 5の一面側に第 1層側蓋部 材 2 0を取り付けた場合に、 接合面 1 2 は第 1層側蓋部材 2 0の表面に当 接する。

[0207] この為、 流路切替装置 1 によれば、 本体部材 5に対して第 1層側蓋部材 2

0をレーザー溶着等で接合する場合に、 流路抵抗部 1 2の接合面 1 2 を介 して接合できる。 これにより、 流路切替装置 1では、 複数の接合面 1 2匕を 利用することで、 本体部材 5に対する第 1層側蓋部材 2 0の接合強度を向上 させることができる。

[0208] 又、 接合面 1 2 は本体部材 5の一面側の表面を接続して形成されている 為、 レーザー溶着等を採用した場合に、 焦点距離等の設定変更を最小限にと どめることができ、 連続的な接合作業を行うことができる。

[0209] 以上説明したように、 第 3実施形態に係る流路切替装置 1 によれば、 流路 抵抗部 1 2及び第 1熱媒体逆止弁 6 0 3等の構成を変更した場合であっても 、 上述した第 1実施形態と共通の構成及び作動から奏され 作用効果を、 第 1実施形態と同様に得ることができる。

[0210] 尚、 第 3実施形態においては、 第 1実施形態に係る流路切替装置 1 に適用 した場合について説明したが、 この態様に限定されるものではない。 即ち、 第 3実施形態における流路抵抗部 1 2及び第 1熱媒体逆止弁 6 0 3等の構成 〇 2020/175262 36 卩(:171? 2020 /006469

を、 第 2実施形態に係る流路切替装置 1 に適用することも可能である。

[021 1 ] 又、 第 3実施形態では、 球状弁体 6 2の移動範囲を規制する構成として、 第 1層側蓋部材 2 0の規制片 6 3 3 と、 本体部材 5である第 1層側流路 1 1 側に形成された規制突部 6 3 13を用いていたが、 この態様に限定されるもの ではない。 規制片 6 3 3と規制突部 6 3匕の何れか一方を用いる構成を採用 することも可能である。 又、 規制突部 6 3匕の突出方向は、 第 1層側流路 1 1の開放側である必要はなく、 球状弁体 6 2の移動を制限することができれ ば、 第 1層側流路 1 1の内壁面から底面に平行に突出する構成と ても良い

[0212] 本開示は上述した実施形態に限定されること なく、 本開示の趣旨を逸脱し ない範囲内で、 以下のように種々変形可能である。

[0213] 上述した実施形態においては、 流路切替装置 1 における本体部材 5の一面 側を第 1層側流路形成部 1 〇とし、 他面側を第 2層側流路形成部 1 5として いたが、 この態様に限定されるものではない。 第 1層側流路形成部 1 〇及び 第 2層側流路形成部 1 5をそれぞれ別の部材として構成することも 能であ る。 又、 第 1層側流路形成部 1 〇の第 1層側流路 1 1 と、 第 2層側流路形成 部 1 5の第 2層側流路 1 6の何れか一方について、 複数の熱媒体配管で構成 することも可能である。

[0214] 又、 上述した実施形態においては、 第 1層側流路 1 1及び第 2層側流路 1

6を本体部材 5の表面に溝状に形成していたが、 この態様に限定されるもの ではない。 積層配置される第 1層側流路形成部 1 〇及び第 2層側流路形成部 1 5に対して、 それぞれ第 1層側流路 1 1、 第 2層側流路 1 6が形成されて いればよく、 第 1層側流路 1 1等の形成方法は適宜変更することができる

[0215] そして、 上述した実施形態においては、 図 7、 図 9等に示すように、 平板 状の第 1層側蓋部材 2 0、 第 2層側蓋部材 2 5としていたが、 これに限定さ れるものではない。 第 1層側蓋部材 2 0及び第 2層側蓋部材 2 5について、 本体部材 5に対向する面を加工してもよい。

[0216] 例えば、 第 1層側蓋部材 2 0における本体部材 5に対向する面に、 第 1層 〇 2020/175262 37 卩(:171? 2020 /006469

側流路 1 1 と同じパターンで形成された凹部を設けても 良い。 蓋部材側の凹 部と本体部材 5側の溝形状によって、 第 1層側流路等の流路面積を確保する ことができると共に、 蓋部材としての強度を向上させることができ る。

[0217] 又、 上述した実施形態においては、 図 5に示すように、 本体部材 5の他面 側に形成された位置決め凹部 1 7と、 第 2層側蓋部材 2 5に形成された位置 決めピン 2 7とを協働させて、 位置決め部として機能させていたが、 この態 様に限定されるものではない。

[0218] 例えば、 第 2層側流路形成部 1 5に位置決めピンを設け、 第 2層側蓋部材

2 5に位置決め凹部を設けても良い。 更に、 ピンと凹部の組み合わせに限定 されるものではなく、 その構成の形状的特徴から第 2層側流路形成部 1 5と 第 2層側蓋部材 2 5とを位置決めすることができれば、 リブと溝など種々の 態様を採用することができる。

[0219] そして、 上述した実施形態においては、 第 1層側流路 1 1及び第 2層側流 路 1 6の内、 近接して配置される流路の間に断熱部 1 3を設けていたが、 図 1 5に示す態様に限定されるものではない。 例えば、 熱媒体三方弁 7 0にお いて、 第 1連通路 7 5 3 から第 1熱媒体流出口 7 6まで伸びる流路と、 第 2 連通路 7 5匕から第 2熱媒体流出口 7 7まで伸びる流路の間に、 断熱部 1 3 を形成しても良い。

[0220] 又、 上述した実施形態では、 本開示に係る流路切替装置 1 を、 車載機器冷 却機能付きの車両用空調装置における熱媒体 回路 5 0に適用した例を説明し たが、 これに限定されるものではない。

[0221 ] 本開示に係る流路切替装置 1は、 車両用の熱媒体回路に限定されることな く、 定置型の空調装置等の熱媒体回路に適用して もよい。 例えば、 サーバ ( コンピュータ) の温度を適切に調整しつつ、 サーバが収容される室内の空調 を行うサーバ冷却機能付きの空調装置等の熱 媒体回路に適用してもよい。

[0222] そして、 上述した実施形態では、 流路切替装置 1 における複数の弁体部 7

3として、 第 2熱媒体三方弁 7 0匕、 第 3熱媒体 三方弁 7 0〇、 熱媒体開閉弁 7 8の弁体部 7 3を採用していたが、 これに限 \¥0 2020/175262 38 卩(:17 2020 /006469

定されるものではない。 熱媒体回路 5 0における流路構成を切り替えること ができれば、 複数の開閉弁の組み合わせ等の他の構成を採 用することができ る。

[0223] 又、 上述した実施形態では、 熱媒体回路 5 0の熱媒体として、 エチレング リコール水溶液を採用した例を説明したが、 熱媒体はこれに限定されない。 例えば、 ジメチルポリシロキサン、 或いはナノ流体等を含む溶液、 不凍液等 を、 熱媒体として採用することができる。

[0224] そして、 上述した実施形態では、 流路抵抗部 1 2に保持穴 1 2 3 を形成し 、 第 1層側流路 1 1の流路断面積を縮小するように変化させて たが、 この 態様に限定されるものではない。 流路断面積を変化させることで、 熱媒体の 流路抵抗を増大させることができれば、 種々の態様を採用することができる 。 例えば、 流路断面積を急拡大することで、 拡大した部分に熱媒体の渦を発 生させ、 流路抵抗を増大させてもよい。

[0225] 本開示は、 実施例に準拠して記述されたが、 本開示は当該実施例や構造に 限定されるものではないと理解される。 本開示は、 様々な変形例や均等範囲 内の変形をも包含する。 加えて、 様々な組み合わせや形態、 さらには、 それ らに一要素のみ、 それ以上、 あるいはそれ以下、 を含む他の組み合わせや形 態をも、 本開示の範疇や思想範囲に入るものである。




 
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