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Title:
DYNAMIC IMAGE REPRODUCTION DEVICE, DIGITAL CAMERA, SEMICONDUCTOR INTEGRATED CIRCUIT, AND DYNAMIC IMAGE REPRODUCTION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069254
Kind Code:
A1
Abstract:
A decoding control unit (103) controls a dynamic image decoding unit (101) which decodes images acquired from a plurality of normal code data and high-speed code data. The decoding control unit (103) controls the dynamic image decoding unit (101) to start decoding of a part of the plurality of normal code data at a timing earlier than a predetermined timing so that the dynamic image decoding unit (101) can start decoding of the first high-speed code data at a timing earlier than a predetermined timing by a time required for continuously displaying the images in a display unit (105).

Inventors:
HAMADA MASAO
Application Number:
PCT/JP2008/003258
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
HAMADA MASAO
International Classes:
H04N19/00; H04N5/92; H04N5/93; H04N9/804; H04N9/808; H04N11/04; H04N19/423; H04N19/44; H04N19/46; H04N19/59; H04N19/70
Foreign References:
JP2001045427A2001-02-16
JP2003153158A2003-05-23
JP2006033496A2006-02-02
JP2004128583A2004-04-22
JP2005286415A2005-10-13
JP2003125209A2003-04-25
Other References:
SEIO TAKAHASHI ET AL.: "Kogashitsu MPEG-4 Hoshiki Digital Movie Camera", SANYO TECHNICAL REVIEW, vol. 37, no. 1, June 2005 (2005-06-01), pages 12 - 20
Attorney, Agent or Firm:
NII, Hiromori (6F Tanaka Ito Pia Shin-Osaka Bldg., 3-10, Nishi Nakajima 5-chome, Yodogawa-ku, Osaka-cit, Osaka 11, JP)
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Claims:
 撮像素子から得られた複数のRAWデータをそれぞれ色補間することにより得られる複数のYUVデータをそれぞれ符号化した複数の第1符号データと、複数のRAWデータをそれぞれ符号化した複数の第2符号データとを使用して、動画像を再生する動画像再生装置であって、
 前記複数の第1符号データを復号した後、前記複数の第2符号データを復号する復号部と、
 データを記憶するための記憶部と、
 RAWデータをYUVデータへ変換する色補間部と、
 画像を所定時間毎に更新表示する表示部と、
 前記復号部が復号を開始するタイミングを制御する制御部とを備え、
 前記複数の第1符号データの各々は、復号が開始されるタイミングが予め設定されており、
 前記複数の第2符号データの各々は、復号が開始されるタイミングが予め設定されており、
 前記制御部は、前記複数の第1符号データおよび第2符号データの各々から取得される画像を、前記表示部がシームレスに連続して表示するのに必要な時間である表示必要時間分だけ、前記復号部が1番目の前記第2符号データの復号を開始するタイミングが予め設定されている所定タイミングより早くなるように、前記複数の第1符号データのうちの一部を、予め設定されている所定タイミングより早いタイミングで前記復号部に復号を開始させるように前記復号部を制御し、
 前記復号部は、前記制御部による制御に従って、前記複数の第1符号データを順次復号するとともに、復号により得られた複数のYUVデータを、復号した順に前記記憶部に記憶させ、かつ、前記複数の第2符号データを順次復号し、
 前記色補間部は、前記複数の第2符号データが順次復号されることにより得られる前記複数のRAWデータをそれぞれ複数のYUVデータへ変換するとともに、該複数のYUVデータを、変換された順に、前記記憶部に記憶させ、
 前記表示部は、前記記憶部に記憶された複数のYUVデータの各々に基づく画像を、対応するYUVデータが前記記憶部に記憶された順で表示する、
 動画像再生装置。
 前記複数の第1符号データは、予め順序づけられたN(自然数)個の符号データであり、
 前記複数の第1符号データのうちの一部は、N番目の前記第1符号データを含む連続する複数の前記第1符号データである、
 請求項1に記載の動画像再生装置。
 前記制御部は、前記表示必要時間分だけ、前記復号部が前記1番目の第2符号データの復号を開始するタイミングが早くなるように、さらに、前記1番目の第2符号データを、予め設定されている所定タイミングより早いタイミングで前記復号部に復号を開始させるように前記復号部を制御する、
 請求項2に記載の動画像再生装置。
 前記複数の第1符号データは、予め順序づけられたN(自然数)個の符号データであり、
 前記制御部は、前記表示部が表示する画像を更新するのに必要な表示更新時間と、前記復号部が前記第1符号データを復号するのに必要な時間である復号時間とに基づいて、前記複数の第1符号データのうちの一部である1以上の前記第1符号データの各々を、対応する所定タイミングより早いタイミングで前記復号部に復号を開始させるための調整可能時間を算出し、かつ、前記色補間部がRAWデータをYUVデータへ変換するのに必要な時間である変換時間と、算出した前記調整可能時間とに基づいて、復号のタイミングを早める対象となる前記第1符号データの個数K(自然数)を算出し、
 前記制御部は、前記複数の第1符号データのうち、N番目の前記第1符号データを含む連続するK個の前記第1符号データの各々を、対応する所定タイミングより早いタイミングで前記復号部に復号を開始させるように前記復号部を制御する、
 請求項1に記載の動画像再生装置。
 請求項1~4のいずれかに記載の動画像再生装置と、
 撮像素子から得られた複数のRAWデータをそれぞれ色補間することにより得られる複数のYUVデータをそれぞれ符号化した複数の第1符号データと、複数のRAWデータをそれぞれ符号化した複数の第2符号データとを記憶するデータ記憶部とを含む、
 デジタルカメラ。
 メモリと接続され、撮像素子から得られた複数のRAWデータをそれぞれ色補間することにより得られる複数のYUVデータをそれぞれ符号化した複数の第1符号データと、複数のRAWデータをそれぞれ符号化した複数の第2符号データとを使用して、動画像を表示装置に表示させる半導体集積回路であって、
 前記複数の第1符号データを復号した後、前記複数の第2符号データを復号する復号回路と、
 RAWデータをYUVデータへ変換する色補間回路と、
 前記復号回路が復号を開始するタイミングを制御する制御回路とを備え、
 前記複数の第1符号データの各々は、復号が開始されるタイミングが予め設定されており、
 前記複数の第2符号データの各々は、復号が開始されるタイミングが予め設定されており、
 前記制御回路は、前記複数の第1符号データおよび第2符号データの各々から取得される画像を、前記表示装置がシームレスに連続して表示するのに必要な時間である表示必要時間分だけ、前記復号回路が1番目の前記第2符号データの復号を開始するタイミングが予め設定されている所定タイミングより早くなるように、前記複数の第1符号データのうちの一部を、予め設定されている所定タイミングより早いタイミングで前記復号回路に復号を開始させるように前記復号回路を制御し、
 前記復号回路は、前記制御回路による制御に従って、前記複数の第1符号データを順次復号するとともに、復号により得られた複数のYUVデータを、復号した順に前記メモリに記憶させ、かつ、前記複数の第2符号データを順次復号し、
 前記色補間回路は、前記複数の第2符号データが順次復号されることにより得られる前記複数のRAWデータをそれぞれ複数のYUVデータへ変換するとともに、該複数のYUVデータを、変換された順に、前記メモリに記憶させ、
 前記半導体集積回路は、前記メモリに記憶された複数のYUVデータの各々に基づく画像を、対応するYUVデータが前記メモリに記憶された順で前記表示装置に表示させる、半導体集積回路。
 データを復号する復号部を備え、かつ、メモリと接続され、撮像素子から得られた複数のRAWデータをそれぞれ色補間することにより得られる複数のYUVデータをそれぞれ符号化した複数の第1符号データと、複数のRAWデータをそれぞれ符号化した複数の第2符号データとを使用して、動画像を表示装置に表示させる動画像再生装置が行なう動画像再生方法であって、
 前記復号部が、前記複数の第1符号データを復号した後、前記複数の第2符号データを復号する復号ステップと、
 RAWデータをYUVデータへ変換する色補間ステップと、
 前記復号部が復号を開始するタイミングを制御する制御ステップとを備え、
 前記複数の第1符号データの各々は、復号が開始されるタイミングが予め設定されており、
 前記複数の第2符号データの各々は、復号が開始されるタイミングが予め設定されており、
 前記制御ステップは、前記複数の第1符号データおよび第2符号データの各々から取得される画像を、前記表示装置がシームレスに連続して表示するのに必要な時間である表示必要時間分だけ、前記復号部が1番目の前記第2符号データの復号を開始するタイミングが予め設定されている所定タイミングより早くなるように、前記複数の第1符号データのうちの一部を、予め設定されている所定タイミングより早いタイミングで前記復号部に復号を開始させるように前記復号部を制御し、
 前記復号部は、前記制御ステップによる制御に従って、前記複数の第1符号データを順次復号するとともに、復号により得られた複数のYUVデータを、復号した順に前記メモリに記憶させ、かつ、前記複数の第2符号データを順次復号し、
 前記色補間ステップは、前記複数の第2符号データが順次復号されることにより得られる前記複数のRAWデータをそれぞれ複数のYUVデータへ変換するとともに、該複数のYUVデータを、変換された順に、前記メモリに記憶させ、
 前記動画像再生方法は、さらに、
  前記メモリに記憶された複数のYUVデータの各々に基づく画像を、対応するYUVデータが前記メモリに記憶された順で前記表示装置表示させる表示ステップを備える、
 動画像再生方法。
Description:
動画像再生装置、デジタルカメ 、半導体集積回路および動画像再生方法

 本発明は高速度撮影により得られた動画 符号化データを再生する動画像再生装置、 ジタルカメラ、半導体集積回路および動画 再生方法に関し、特に通常撮影および高速 撮影により得られた、時間的に連続した2つ の動画像符号化データを再生する動画像再生 装置、デジタルカメラ、半導体集積回路およ び動画像再生方法に関する。

 近年、デジタル動画像圧縮技術の進歩と 動画像圧縮の分野におけるアナログ記録か デジタル記録への遷移とによりデジタル動 圧縮の適用範囲が広がっている。また、動 像の記録メディアには、DVD、BD(Blu-ray Disc) が採用されている。また、ハードディスク 置に動画像を記録する場合、一般的に、動 像はMPEG(Moving Picture Experts Group)-2規格等の 画像圧縮技術で圧縮される。また、最近で 、動画像圧縮技術において、H.264(MPEG-4 AVC) 技術が採用されている。同時に、動画撮影 の圧縮技術としてもMPEG-4やH.264の技術が採用 されている。また、家電製品である、デジタ ルビデオカメラやデジタルスチルカメラでは 、MPEG-4やH.264の技術が採用されている。

 一方、デジタルビデオカメラの動画撮影 の機能として、通常撮影に加え暗闇に対応 たモード等の機能が追加され、各社の独自 を打ち出している。その追加機能の一つの 術として高速度撮影がある。高速度撮影に 応したビデオカメラ(以下、高速撮影対応カ メラという)は以前から存在していた。しか ながら、高速撮影対応カメラは、撮影時の レームレートを追求するため高コストとな がちで製品として高価である。そのため、 速撮影対応カメラは、主に専門分野で使用 れてきた。高速度撮影技術を家電製品であ デジタルビデオカメラやデジタルスチルカ ラに搭載する場合、以下のことが行なわれ いる。たとえば、デジタルビデオカメラや ジタルスチルカメラでは、専門分野で要求 れているフレームレートより低いフレーム ートで動画像を撮影するための技術が使用 れている。これにより、デジタルビデオカ ラやデジタルスチルカメラのコストは、家 製品としてのコストの範囲内に収められて る。

 デジタルビデオカメラおよびデジタルス ルカメラで動画を撮影する際の信号の流れ 説明する。まずCCD(Charge Coupled Device)イメー ジセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconduct or)イメージセンサ等の受光素子を持つイメー ジセンサで光電変換が行なわれる。この際、 各受光素子では色の識別能力がないため、各 受光素子毎にカラーフィルタを適用する事に よりカラー撮像を実現している。

 ただし、1画素に付きRGBの3原色のカラー ィルタを用いると素子の規模が大きくなる そのため、イメージセンサにおける各受光 子の配列は、一般的にはベイヤ(Bayer)配列と っている。ベイヤ配列は、1画素1原色に対 した配列である。ベイヤ配列の例を図1に示 。

 このベイヤ配列で配列された各受光素子 受光した色信号のデータをRAWデータと呼ぶ RAWデータからデモザイク処理を行なう事で ルカラー画像が作成される。デモザイク処 は注目する1画素のRAWデータとその周辺画素 のRAWデータとを用いて色補間処理を行い、注 目する1画素のRAWデータをRGBの3原色のデータ 変換する処理である(例えば、特許文献1参 )。場合によってはRGBの3原色ではなく、RAWデ ータは、動画像圧縮に適したYUVフォーマット に基づくYUVデータに直接変換されることもあ る。

 ここで、RAWデータは補間処理の基礎デー となる。そのため、色補間処理後のR・G・B データそれぞれの分解能と比較して、RAWデ タの分解能は大きくなっている。例えば、 補間処理後のRのデータは8ビットの分解能 有し、RAWデータとしてのRのデータは12ビッ の分解能を有する。

 色補間処理後のRGB若しくはYUVフォーマッ の画像(以下、YUV画像という)は動画像圧縮 れた後に記録メディアに記録される。再生 置は圧縮された動画像を再生(復号)し、表示 装置に合わせた画像フォーマットに変換し表 示する(例えば、非特許文献1)。

 高速撮影対応カメラにおいて、高速度撮 を行なう場合1フレーム当たりの処理時間が 短くなるため、イメージセンサから出力され たRAWデータを処理して動画像圧縮処理までの 時間が非常に短い。この短い期間にRAWデータ を処理することで、単位時間当たりの消費電 力のピークが大きくなる。また、単位時間当 たりの消費電力のピークが大きくなることに 対応するために電源の補強が必要となり高速 撮影対応カメラのコストが増加する。また、 ピーク電力が大きくなる事で、発生する熱も 大きくなり、高速撮影対応カメラ全体の熱対 策も必要となる。

 その対応策として、RAWデータを直接圧縮対 とすることで処理を削減する方法が考えら る。RAWデータを直接圧縮する方法は、静止 撮影時にしばしば用いられる技術である(例 えば、特許文献2、特許文献3)。高速度撮影し た符号データの再生時には、画像はスローモ ーション再生となる。そのため、スローモー ション再生時における1フレーム当たりのRAW ータを処理する時間は高速度撮影時におけ RAWデータを処理する時間に比べると長い。 のため、ピーク電力を抑えることが可能と る。

特開2004-128583号公報

特開2005-286415号公報

特開2003-125209号公報 「高画質MPEG-4方式デジタルムービーカメ ラ」(三洋電機技報Vol.37 No.1 June 2005 通巻76  P.16)

 高速撮影対応カメラは、様々な使用方法 ある。たとえば、陸上競技の撮影に高速撮 対応カメラを使用する場合において、競技 がゴールする瞬間をスローモーションで再 する必要がある場合があるとする。このよ な場合、高速撮影対応カメラにおいて、競 者がスタートした時点では、通常速度で撮 し、競技者がゴール付近に近づいたときに 高速度撮影に切り替えて使う事が想定され 。この場合、高速撮影対応カメラにおいて 画像処理量の増大を抑え、ピーク電力を抑 るためには、通常撮影ではYUV画像を動画像 縮し、高速度撮影に切り替えた時点でRAWデ タを直接圧縮する処理(以下、低電力高速撮 影処理という)が行なわれる。

 上記の低電力高速撮影処理により記録さ た通常撮影および高速度撮影の符号データ 時間的に連続している。そのため、通常撮 および高速度撮影の符号データは連続して 生する必要がある。

 通常撮影の符号データを復号するとYUV画 となる。一方、高速度撮影の符号データを 号するとRAWデータとなる。そのため、復号 より得られたRAWデータに対し、さらに色補 処理を行いYUV画像へ変換する必要がある。 のため復号開始から表示までの時間を考え と、通常撮影の符号データと比べて高速度 影の符号データは色補間処理を行なう時間 余分に必要となる。この場合、フレーム毎 高速度撮影の符号データの復号開始時間を 常撮影の符号データの復号開始時間と同じ した場合、表示装置における、高速度撮影 符号データに基づく最初の画像(フレーム) 表示タイミングが、所定の表示タイミング 間に合わない可能性がある。すなわち、高 度撮影の符号データに基づく最初の画像(フ ーム)が表示されない場合が生じる。すなわ ち、異なる2種類の符号データに基づく動画 が、時間的連続性を保ちつつシームレスに 生されないという問題が生じる。

 この場合、表示装置が表示する再生画像 見ているユーザは通常撮影と高速度撮影の り替わりの時点で時間的連続性の途絶えを じ、違和感を覚える。

 本発明は、上述の問題点を解決するため なされたものであって、その目的は、異な 2種類の符号データに基づく動画像を、時間 的連続性を保ちつつシームレスに再生する事 を可能とする動画像再生装置等を提供するこ とである。

 上述の課題を解決するために、この発明 ある局面に従う動画像再生装置は、撮像素 から得られた複数のRAWデータをそれぞれ色 間することにより得られる複数のYUVデータ それぞれ符号化した複数の第1符号データと 、複数のRAWデータをそれぞれ符号化した複数 の第2符号データとを使用して、動画像を再 する装置である。動画像再生装置は、複数 第1符号データを復号した後、複数の第2符号 データを復号する復号部と、データを記憶す るための記憶部と、RAWデータをYUVデータへ変 換する色補間部と、画像を所定時間毎に更新 表示する表示部と、復号部が復号を開始する タイミングを制御する制御部とを備える。複 数の第1符号データの各々は、復号が開始さ るタイミングが予め設定されており、複数 第2符号データの各々は、復号が開始される イミングが予め設定されており、制御部は 複数の第1符号データおよび第2符号データ 各々から取得される画像を、表示部がシー レスに連続して表示するのに必要な時間で る表示必要時間分だけ、復号部が1番目の第2 符号データの復号を開始するタイミングが予 め設定されている所定タイミングより早くな るように、複数の第1符号データのうちの一 を、予め設定されている所定タイミングよ 早いタイミングで復号部に復号を開始させ ように復号部を制御し、復号部は、制御部 よる制御に従って、複数の第1符号データを 次復号するとともに、復号により得られた 数のYUVデータを、復号した順に記憶部に記 させ、かつ、複数の第2符号データを順次復 号し、色補間部は、複数の第2符号データが 次復号されることにより得られる複数のRAW ータをそれぞれ複数のYUVデータへ変換する ともに、該複数のYUVデータを、変換された に、記憶部に記憶させ、表示部は、記憶部 記憶された複数のYUVデータの各々に基づく 像を、対応するYUVデータが記憶部に記憶さ た順で表示する。

 すなわち、制御部は、複数の第1符号デー タおよび第2符号データの各々から取得され 画像を、表示部がシームレスに連続して表 するのに必要な表示必要時間分だけ、復号 が1番目の第2符号データの復号を開始するタ イミングが所定タイミングより早くなるよう に、複数の第1符号データのうちの一部を、 定タイミングより早いタイミングで復号部 復号を開始させるように復号部を制御する 復号部は、制御部による制御に従って、複 の第1符号データを復号するとともに、得ら た複数のYUVデータを、復号した順に記憶部 記憶させ、かつ、複数の第2符号データを復 号する。色補間部は、複数の第2符号データ ら得られる複数のRAWデータをそれぞれ複数 YUVデータへ変換するとともに、該複数のYUV ータを、変換された順に、記憶部に記憶さ る。表示部は、記憶部に記憶された複数のYU Vデータの各々に基づく画像を、対応するYUV ータが記憶部に記憶された順で表示する。

 つまり、複数の第1符号データおよび第2 号データの各々から取得される画像を、表 部がシームレスに連続して表示するのに必 な表示必要時間分だけ、複数の第1符号デー のうちの一部を、所定タイミングより早い イミングで復号が開始される。

 したがって、複数の第1符号データおよび 第2符号データの各々から取得される画像を ームレスに連続して表示することができる すなわち、異なる2種類の符号データに基づ 動画像を、時間的連続性を保ちつつシーム スに再生する事が可能となる。そのため、 なる2種類の符号データに基づく動画像を再 生する場合において、動画像を視るユーザに 違和感を抱かせないようにすることができる 。

 本発明によれば、異なる2種類の符号デー タに基づく動画像を、時間的連続性を保ちつ つシームレスに再生する事ができる。そのた め、異なる2種類の符号データに基づく動画 を再生する場合において、動画像を視るユ ザに違和感を抱かせないようにすることが きる。

図1は、ベイヤ配列の例を示す図である 。 図2は、本実施の形態における撮影装置 の構成を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態における動画像再 生装置の構成を示すブロック図である。 図4は、復号制御部が行なう処理のフロ ーチャートである。 図5は、復号制御部の内部構成を示すブ ロック図である。 図6は、符号データの復号処理を開始す るタイミングを説明するための図である。 図7Aは、調整処理Aが行なわれない場合 において、通常撮影符号データNSDおよび高速 撮影符号データHSDが連続して再生される場合 のタイミングチャートを示す。 図7Bは、調整処理Aが行なわれる場合に おいて、通常撮影符号データNSDおよび高速撮 影符号データHSDが連続して再生される場合の タイミングチャートを示す。 図8は、動画像再生処理のフローチャー トである。 図9は、本実施の形態の変形例において 、復号制御部が行なう処理のフローチャート である。 図10は、動画像再生処理Aのフローチャ ートである。 図11は、本実施の形態の変形例におい 、時間的に連続する通常撮影符号データNSD よび高速撮影符号データHSDが連続して再生 れる場合のタイミングチャートを示す。 図12Aは、デジタルスチルカメラとし の撮影装置1000の概観図である。 図12Bは、デジタルビデオカメラとし の撮影装置1000の概観図である。

符号の説明

 60 データ記憶部
 100 動画像再生装置
 101 動画像復号部
 102 色補間部
 103 復号制御部
 104 記憶部
 105 表示部
 1000 撮影装置

 <第1の実施の形態>
 以下本発明の実施の形態について、図面を 照しながら説明する。

 図2は、本実施の形態における撮影装置100 0の構成を示すブロック図である。撮影装置10 00は、動画撮影機能を有するデジタルビデオ メラまたはデジタルスチルカメラである。 お、撮影装置1000は、デジタルビデオカメラ またはデジタルスチルカメラに限定されるこ となく、動画撮影機能を有する装置であれば 、他の装置であってもよい。

 また、撮影装置1000は、撮影モードとして 、動画を通常速度で撮影するモード(以下、 常撮影モードという)と、動画を高速に撮影 るモード(以下、高速撮影モードという)と 有する。通常撮影モードで撮影された動画 、一例として、1/60秒単位で撮影された複数 静止画像(フレーム)からなる動画であると る。また、高速撮影モードで撮影された動 は、一例として、1/300秒単位で撮影された複 数の静止画像(フレーム)からなる動画である する。

 図2に示されるように、撮影装置1000は、 像部50と、データ記憶部60と、動画像再生装 100とを備える。

 データ記憶部60は、データを記憶するた のメモリである。

 撮像部50は、図示しないイメージセンサ 有する。撮像部50は、通常撮影モードまたは 高速撮影モードで、イメージセンサを使用し て被写体を撮影する撮影処理を行ない、該撮 影処理により得られたデータを符号化する。

 撮像部50は、通常撮影モードで撮影処理 行なう場合、イメージセンサから得られる 数のRAWデータの各々に対し色補間処理(デモ イク処理)を行なうことにより、当該複数の RAWデータを、複数のYUVデータに変換する。そ して、撮像部50は、当該複数のYUVデータを符 化した符号データ(以下、通常撮影符号デー タという)を生成する。そして、撮像部50は、 通常撮影符号データを、データ記憶部60に記 させる。

 通常撮影符号データは、動画像を構成す 複数のフレームを得るための複数の符号デ タを含む。以下においては、通常撮影符号 ータに含まれる符号データを、通常符号デ タという。通常符号データは、復号される とにより、YUVデータとなる。通常撮影符号 ータに含まれる複数の通常符号データの各 は、復号が開始されるタイミング(以下、所 定タイミングという)が予め設定されている

 撮像部50は、高速撮影モードで撮影処理 行なう場合、イメージセンサから得られる 数のRAWデータを符号化した符号データ(以下 高速撮影符号データという)を生成する。そ して、撮像部50は、高速撮影符号データを、 ータ記憶部60に記憶させる。

 高速撮影モードで撮影処理を行なう場合 各RAWデータを処理する時間は、通常撮影モ ドで撮影処理を行なう場合に比べ、非常に くなる。この短い時間において、撮像部50 色補間処理まで行なうと、単位時間当たり 消費電力が高くなる。単位時間あたりの消 電力が高くなれば、電源の補強が必要とな 、装置のコストが増加する。そのため、撮 部50は、単位時間当たりの消費電力を抑える ために、複数のRAWデータ各々に対し、色補間 処理(デモザイク処理)を行なわない。

 高速撮影符号データは、動画像を構成す 複数のフレームを得るための複数の符号デ タを含む。以下においては、高速撮影符号 ータに含まれる符号データを、高速符号デ タという。高速符号データは、復号される とにより、RAWデータとなる。高速撮影符号 ータに含まれる複数の高速符号データの各 は、復号が開始されるタイミング(以下、所 定タイミングという)が予め設定されている

 本実施の形態においては、撮影装置1000に おいて、通常撮影モードで撮影している途中 で、高速撮影モードで撮影する処理が行なわ れたとする。この場合、データ記憶部60には 通常撮影符号データと、高速撮影符号デー とが記憶される。また、撮影装置1000におい て、撮影処理が行なわれた場合、撮像部50は 撮影処理における各種情報を示す撮影設定 ータを、通常撮影符号データまたは高速撮 符号データに関連付けてデータ記憶部60に 憶させる。

 以下においては、データ記憶部60に記憶 れている、通常撮影符号データ、高速撮影 号データおよび撮影設定データを、それぞ 、通常撮影符号データNSD、高速撮影符号デ タHSDおよび撮影設定データSHDという。

 撮影設定データSHDは、画像サイズ情報、 生情報、時間情報、フレーム情報、撮影フ ームレート情報等を示す。画像サイズ情報 、撮影により得られる動画像の画像サイズ( たとえば、横1280ドット、縦720ドット)を示す 以下においては、画像サイズが、横Kドット 、縦Lドットの場合、当該画像サイズを、“K L”と記載する。

 再生情報は、通常撮影符号データおよび 速撮影符号データの各々を特定する情報(例 えば、ファイル名)、通常撮影符号データお び高速撮影符号データの再生順等を示す。 間情報は、通常撮影符号データおよび高速 影符号データの各々を再生した場合におけ 、動画像の再生時間を示す。フレーム情報 、通常撮影符号データおよび高速撮影符号 ータの各々を再生した場合における、動画 のフレーム数を示す。

 撮影フレームレート情報は、通常撮影モ ドまたは高速撮影モードにおいて、撮影処 を行なう場合のフレームレート(以下、撮影 フレームレートという)を示す。たとえば、 影処理において、1/60秒単位で1フレームの撮 影が行なわれる場合、撮影フレームレート情 報が示す撮影フレームレートは、1/60となる

 図3は、本実施の形態における動画像再生 装置100の構成を示すブロック図である。動画 像再生装置100は、撮影装置1000における画像 再生部に相当する。また、この動画像再生 置100に含まれる各部を回路化し、集約した 導体集積回路も同じく本発明に包含される

 図3の動画像再生装置100は、動画像復号部 101と、色補間部102と、復号制御部103と、記憶 部104と、表示部105とを備える。動画像復号部 101、色補間部102、復号制御部103および記憶部 104の各々は、電気回路で構成されてもよい。 この場合、電気回路で構成される、動画像復 号部101、色補間部102、復号制御部103および記 憶部104を備える動画像再生装置100は、半導体 集積回路である。

 記憶部104は、データを記憶するためのメ リである。

 データ記憶部60に記憶されている通常撮 符号データNSDを復号する場合、動画像復号 101は、データ記憶部60に記憶されている撮影 設定データSHDが示す再生情報に基づいて、デ ータ記憶部60から通常撮影符号データNSDを読 出す。そして、動画像復号部101は、通常撮 符号データNSDに含まれる複数の通常符号デ タを順次復号し、復号により得られた複数 YUVデータを、復号した順に記憶部104に記録 せる。

 データ記憶部60に記憶されている高速撮 符号データHSDを復号する場合、動画像復号 101は、データ記憶部60に記憶されている撮影 設定データSHDが示す再生情報に基づいて、デ ータ記憶部60から高速撮影符号データHSDを読 出す。そして、動画像復号部101は、高速撮 符号データHSDに含まれる複数の高速符号デ タを順次復号し、復号により得られた複数 RAWデータを、復号した順に、色補間部102へ 信する。

 なお、動画像復号部101は、符号データ(通 常符号データまたは高速符号データ)の復号 開始する毎に、復号開始通知信号DSNSを、復 制御部103へ送信する。

 色補間部102は、動画像復号部101からRAWデ タを受信する毎に、受信したRAWデータに対 色補間処理(デモザイク処理)を行なうこと より、当該RAWデータをYUVデータに変換し、 該YUVデータを記憶部104に記録させる。

 表示部105は、記憶部104に記録された複数 YUVデータの各々に基づく画像を、対応するY UVデータが記憶部104に記憶された順で表示す 。表示部105は、一例として、液晶パネルを 用した表示装置である。なお、表示部105は 液晶パネルを使用した表示装置に限定され ことなく、たとえば、PDP(Plasma Display Panel) 使用した表示装置であってもよい。表示部1 05は、詳細は後述するが、表示更新信号Vsync 、復号制御部103へ送信する。

 なお、動画像再生装置100は、記憶部104お び表示部105を備えなくてもよい。この場合 記憶部104および表示部105は、動画像再生装 100の外部に設けられる。この場合、動画像 生装置100は、外部に設けられた記憶部104と 続される。また、この場合、動画像再生装 100は、記憶部104に記録された複数のYUVデー の各々に基づく画像を、対応するYUVデータ 記憶部104に記憶された順で外部に設けられ 表示部105に表示させる処理を行なう。

 図4は、復号制御部103が行なう処理のフロ ーチャートである。

 まず、復号制御部103は、復号時間Aを算出 する(S111)。復号時間Aは、動画像復号部101が 通常符号データまたは高速符号データを復 するのに必要な時間である。

 また、復号制御部103は、変換時間Bを算出 する(S112)。変換時間Bは、色補間部102が、動 像復号部101から受信するRAWデータをYUVデー に変換するのに必要な時間である。

 復号時間Aおよび変換時間Bと、処理対象 データ(通常符号データ、高速符号データ、R AWデータ等)に対応する画像のサイズとは比例 関係がある。そのため、復号時間Aおよび変 時間Bを算出するために、復号制御部103は、 め、基準となる画像サイズ、復号時間およ 変換時間を記憶(設定)しておく。

 たとえば、復号制御部103は、予め、基準 なる画像サイズ、復号時間および変換時間 して、VGAサイズ(640×480)、復号時間10msecおよ び変換時間5msecを記憶しているとする。

 復号制御部103は、データ記憶部60に記憶 れている撮影設定データSHDが示す画像サイ 情報が示す画像サイズに基づいて、復号時 Aおよび変換時間Bを算出する。ここで、画像 サイズ情報が示す画像サイズが、HD(High Defini tion)サイズ(1280×720)であるとする。

 この場合、基準となる画像サイズ(640×480) の画像の画素数に対し、撮影設定データSHDが 示す画像サイズ情報が示す画像サイズ(1280×72 0)の画像の画素数は3倍である。そのため、復 号制御部103により算出される復号時間Aは、 準となる復号時間10msecの3倍の時間である30ms ecとなる。また、復号制御部103により算出さ る変換時間Bは、基準となる変換時間5msecの3 倍の時間である15msecとなる。

 また、復号制御部103は、表示更新時間Cを 取得する(S113)。表示更新時間Cは、表示部105 表示する画像を更新するのに必要な時間で る。表示更新時間Cは、予め決まった時間で る。ここで、表示部105が、1秒間に60フレー の画像更新を行なう装置であるとする。こ 場合、表示更新時間Cは、1/60秒となる。表 更新時間Cを示す表示更新情報は、予め、デ タ記憶部60に記憶されているとする。この 合、復号制御部103は、データ記憶部60に記憶 されている表示更新情報を参照することによ り、表示更新時間Cを取得する。

 また、復号制御部103は、調整可能時間Dを 算出する(S114)。調整可能時間Dは、データ記 部60に記憶された複数の符号データ(通常符 データまたは高速符号データ)を使用して、 画像を再生する場合において、1つの符号デ ータ単位で、該符号データの復号のタイミン グを早くすることが可能な時間である。

 調整可能時間Dは、(表示更新時間C-復号時 間A)の式により算出される。実際には、調整 能時間Dは、(表示更新時間C-復号時間A-オー ーヘッド時間)の式により算出される。オー バーヘッド時間は、復号制御部103が、動画像 復号部101に対し、特定の符号データの復号の タイミングを早くするための設定を行なうの に必要な時間である。オーバーヘッド時間は 、予め設定した時間(例えば、0.7msec)としてお く。

 また、復号制御部103は、調整フレーム数E を算出する(S115)。調整フレーム数Eは、復号 タイミングを早めるフレーム(符号データ)の 数である。調整フレーム数Eは、(変換時間B/ 整可能時間D)の式により算出される。

 また、復号制御部103は、調整開始フレー 番号SNおよび調整終了フレーム番号ENを算出 する(S116)。調整開始フレーム番号SNは、復号 タイミングを早める最初のフレーム(符号デ ータ)の番号である。また、調整終了フレー 番号ENは、復号のタイミングを早める最後の フレーム(符号データ)の番号である。

 調整開始フレーム番号SNは、(通常撮影フ ーム数NFN-調整フレーム数E+1)の式により算 される。通常撮影フレーム数NFNは、通常撮 符号データを再生した場合における動画像( 下、通常撮影動画像という)のフレーム数で ある。なお、本実施の形態では、通常撮影フ レーム数NFNは、調整終了フレーム番号ENと同 である。すなわち、通常撮影フレーム数NFN 算出することは、調整終了フレーム番号EN 算出することになる。

 通常撮影フレーム数NFNは、(通常撮影再生 時間/撮影フレームレート)の式により算出さ る。上記式において、通常撮影再生時間は 撮影設定データSHDが示す時間情報が示す通 撮影符号データの再生時における動画像の 生時間である。上記式において、撮影フレ ムレートは、撮影設定データSHDが示す撮影 レームレート情報が示す撮影フレームレー である。

 ここで、上記処理により算出された復号 間Aおよび変換時間Bが、それぞれ、15msecお び5msecであるとする。また、表示更新時間C 、16.7msec(1/60秒)であるとする。また、オーバ ーヘッド時間は、0.7msecであるとする。この 合、調整可能時間Dは、(表示更新時間C-復号 間A-オーバーヘッド時間)の式より、16.7-15-0. 7=1(msec)となる。

 また、この場合、調整フレーム数Eは、( 換時間B/調整可能時間D)の式より、“5”とな る。

 ここで、通常撮影再生時間は、一例とし 、5秒であるとする。また、撮影フレームレ ートは、1/60であるとする。この場合、通常 影フレーム数NFNは、(通常撮影再生時間/撮影 フレームレート)の式より、“300”となる。 なわち、調整終了フレーム番号ENは、“300” となる。

 この場合、調整開始フレーム番号SNは、( 常撮影フレーム数NFN-調整フレーム数E+1)の より、“296”である。すなわち、復号のタ ミングを早める最初のフレーム(符号データ) の番号(調整開始フレーム番号SN)は、“296” ある。

 図5は、復号制御部103の内部構成を示すブ ロック図である。

 復号制御部103は、調整時間算出部1031と、 調整開始フレーム計算部1032と、復号データ ウント部1033と、カウント比較部1034と、復号 開始タイミング調整部1035とを含む。

 調整時間算出部1031は、データ記憶部60に 憶されている撮影設定データSHDを、データ 憶部60から読み出して、前述した処理(S111,S1 12)により、復号時間A、変換時間Bを算出する また、調整時間算出部1031は、前述した処理 (S113)により、表示更新時間Cを取得する。ま 、調整時間算出部1031は、前述した処理(S114) より、調整可能時間Dを算出する。調整時間 算出部1031は、算出した調整可能時間Dを、調 開始フレーム計算部1032および復号開始タイ ミング調整部1035へ通知する。

 また、調整開始フレーム計算部1032は、通 知された調整可能時間Dを使用して、前述し 処理により、調整フレーム数E、調整開始フ ーム番号SNおよび調整終了フレーム番号ENを 算出する(S115,S116)。調整開始フレーム計算部1 032は、算出した調整開始フレーム番号SNおよ 調整終了フレーム番号ENを、カウント比較 1034に通知する。

 復号データカウント部1033には、動画像復 号部101が符号データ(通常符号データまたは 速符号データ)の復号を開始する毎に、動画 復号部101から、復号開始通知信号DSNSを受信 する。復号データカウント部1033は、復号デ タが復号された数をカウントするためのカ ンタDKを有する。カウンタDKの初期値は“0” である。

 復号データカウント部1033は、カウンタDK 値が“0”の場合、カウンタDKの値を、カウ ト比較部1034に通知する。そして、復号デー タカウント部1033は、復号開始通知信号DSNSを 信する毎に、カウンタDKの値を“1”インク メントする。復号データカウント部1033は、 カウンタDKの値を変更する毎に、変更後のカ ンタDKの値を、カウント比較部1034に通知す 。

 カウント比較部1034は、復号データカウン ト部1033から通知されるカウンタDKの値が通知 される毎に、カウンタDKの値と、調整開始フ ーム計算部1032から通知された調整開始フレ ーム番号SNおよび調整終了フレーム番号ENと 比較する。カウント比較部1034は、カウンタD Kの値が、調整開始フレーム番号SN(例えば“29 6”)より1小さい値(例えば、“295”)となった きに、調整開始指示を、復号開始タイミン 調整部1035へ送信する。

 調整開始指示は、調整開始フレーム番号S N~調整終了フレーム番号EN番目の符号データ 各々の復号開始タイミングを、調整可能時 Dだけ早くするための指示である。

 以下においては、H(自然数)番目のフレー に対応する符号データを、単に、H番目の符 号データという。また、以下においては、H 目の符号データから得られるYUVデータを、 に、H番目のYUVデータという。

 復号開始タイミング調整部1035は、カウン ト比較部1034から調整開始指示を受信してい い場合、復号開始信号DSSを、表示更新時間C 過毎に、動画像復号部101へ送信する。前述 復号開始信号DSSとは、符号データの復号処 を動画像復号部101に行なわせるための信号 ある。前述の表示更新時間Cは、復号開始タ イミング調整部1035が表示部105から受信して る表示更新信号Vsyncにおける隣接する2つの ち上がり箇所の間の時間である。立ち上が 箇所とは、信号のレベルが、Lレベルから、H レベルに変化する箇所である。

 動画像復号部101は、復号開始信号DSSを受 する毎に、H番目の符号データの復号処理を 開始するとともに、前述した復号開始通知信 号DSNSを、復号制御部103へ送信する。なお、H 目の符号データの復号処理が終了すると、 画像復号部101は、Hの値を1インクリメント る。すなわち、動画像復号部101は、復号開 信号DSSを受信する毎に、H,H+1,H+2,・・・番目 符号データの復号処理を順次行なう。

 復号開始タイミング調整部1035は、カウン ト比較部1034から調整開始指示を受信した場 、以下の調整処理Aを行なう。

 調整処理Aでは、復号開始タイミング調整 部1035が、1つ前の復号開始信号DSSを、動画像 号部101へ送信してから、(表示更新時間C-調 可能時間D)の式により算出される時間経過 た時点で、復号開始信号DSSを、動画像復号 101へ送信する処理(以下、送信調整処理とい )を行なう。調整処理Aにおいて、送信調整 理が、(調整終了フレーム番号EN-調整開始フ ーム番号SN+1)の式により算出される回数(例 ば、“5”回)行なわれると、調整処理Aは終 する。

 すなわち、送信調整処理が行なわれる毎 、復号開始タイミング調整部1035が、復号開 始信号DSSを動画像復号部101へ送信するタイミ ングは、調整可能時間Dずつ早くなる。送信 整処理が、たとえば、3回行なわれるとする この場合、3回目の送信調整処理において、 復号開始信号DSSが動画像復号部101へ送信され るタイミングは、所定タイミングより、(3× 整可能時間D)の式により算出される時間だけ 早いタイミングとなる。

 この場合、動画像復号部101は、復号開始 号DSSを受信すると、所定タイミングより調 可能時間Dだけ早いタイミングで、調整開始 フレーム番号SN(例えば“296”)番目の符号デ タの符号処理を開始する。

 図6は、符号データの復号処理を開始する タイミングを説明するための図である。図6 おいて、複数の六角形の各々は、データ(符 データ)を示す。

 図6において、文字列「動画像復号部(通 時)」に対応する(N-3)~(N+2)番目の符号データ 、復号開始タイミング調整部1035が調整開始 示を受信してない場合において、動画像復 部101により復号処理が行なわれている状態 示す。この場合、復号開始タイミング調整 1035は、復号開始信号DSSを、表示更新時間C 過毎に、動画像復号部101へ送信する。

 この場合、動画像復号部101は、複数の符 データ(N-3,N-2,・・・番目の符号データ)の復 号処理を、予め設定されている所定タイミン グ(時刻t1,t2,t3,・・・)において、順次開始す 。すなわち、動画像復号部101は、表示更新 間C経過毎に、符号データの復号処理を順次 行なう。

 たとえば、動画像復号部101は、N-3,N-2,N-1 目の符号データの復号処理を、それぞれ、 刻t1,t2,t3に開始する。

 図6において、文字列「動画像復号部(調 時)」に対応する(N-3)~(N+2)番目の符号データ 、復号開始タイミング調整部1035が調整開始 示を受信した場合において、動画像復号部1 01により復号処理が行なわれている状態を示 。

 図6は、前述した調整フレーム数Eが、“3 である場合において、各符号データが復号 れる状態を示す。この場合、一例として、 整開始フレーム番号SN番目の符号データは (N-3)番目の符号データであるとする。また、 一例として、調整終了フレーム番号EN番目の 号データは、(N-1)番目の符号データである する。

 この場合、復号開始タイミング調整部1035 は、前述した送信調整処理を、3回行なう。 述したように、送信調整処理が行なわれる に、復号開始タイミング調整部1035が、復号 始信号DSSを動画像復号部101へ送信するタイ ングは、調整可能時間Dずつ早くなる。

 これにより、復号開始タイミング調整部1 035は、たとえば、1番目の復号開始信号DSSを 所定タイミング(時刻t1)より調整可能時間Dだ け早いタイミングで、動画像復号部101へ送信 する。また、復号開始タイミング調整部1035 、たとえば、3番目の復号開始信号DSSを、所 タイミング(時刻t3)より(3×調整可能時間D)の 式により算出される時間だけ早いタイミング で、動画像復号部101へ送信する。

 この場合、動画像復号部101は、復号開始 号DSSを受信する毎に、所定タイミングより いタイミングで、対応する符号データの復 処理を開始する。動画像復号部101は、たと ば、1番目の復号開始信号DSSを受信すると、 所定タイミング(時刻t1)より調整可能時間Dだ 早いタイミングで、N-3(調整開始フレーム番 号SN)番目の符号データの復号処理を開始する 。

 動画像復号部101は、たとえば、3番目の復 号開始信号DSSを受信すると、所定タイミング (時刻t3)より(3×調整可能時間D)の式により算 される時間だけ早いタイミングで、N-1(調整 了フレーム番号EN)番目の符号データの復号 理を開始する。

 次に、撮影装置1000において、通常撮影モ ードで撮影している途中で、高速撮影モード で撮影する処理が行なわれた場合に得られる 、時間的に連続する通常撮影符号データNSDお よび高速撮影符号データHSDを連続して再生す るための処理について説明する。

 まず、前述した調整処理Aが行なわれない 従来の処理において、時間的に連続する通常 撮影符号データNSDおよび高速撮影符号データ HSDが連続して再生される場合の処理について 説明する。

 図7Aは、調整処理Aが行なわれない場合に いて、通常撮影符号データNSDおよび高速撮 符号データHSDが連続して再生される場合の イミングチャートを示す。図7Aにおいて、 数の六角形の各々は、データ(符号データ、R AWデータ、YUVデータ等)を示す。

 図7Aにおいて、文字列「動画像復号部」 対応する複数の六角形の各々は、符号デー を示す。また、文字列「記憶部」に対応す 複数の六角形の各々は、YUVデータを示す。

 本実施の形態では、一例として、1~(N-1)番 目の符号データは、通常撮影モードの撮影装 置1000が、撮影処理を行なうことにより得ら た符合データであるとする。また、本実施 形態では、一例として、N~(N+S(2以上の整数)) 目の符号データは、高速撮影モードの撮影 置1000が、撮影処理を行なうことにより得ら れた符合データであるとする。

 この場合、図7Aにおいて、(N-3)~(N-1)番目の 符号データの各々は、通常撮影符号データNSD に含まれる通常符号データである。また、図 7Aにおいて、N~(N+2)番目の符号データの各々は 、高速撮影符号データHSDに含まれる高速符号 データである。

 図7Aに示される期間Aは、前述した復号時 Aである。なお、図7Aに示される、文字列「 画像復号部」に対応する(N-3)~(N+2)番目の符 データの復号時間は、復号時間Aである。

 図7Aは、一例として、動画像復号部101に り、所定タイミングである、時刻t1,t2,t3にお いて、それぞれ、N-3,N-2,N-1番目の符号データ( 通常符号データ)の復号が開始されているこ を示す。また、図7Aは、動画像復号部101によ り、所定タイミングである、時刻t4,t5,t6にお て、それぞれ、N,N+1,N+2番目の符号データ(高 速符号データ)の復号が開始されていること 示す。

 なお、動画像復号部101は、N-3,N-2,N-1番目 符号データ(通常符号データ)については、復 号処理を行なうと同時に、復号処理により得 られたデータ(YUVデータ)を記憶部104に記憶さ る処理を行なう。したがって、通常符号デ タの復号が終了すると同時に、動画像復号 101が復号により得られたデータ(YUVデータ) 記憶部104に記憶させる処理は終了する。

 なお、各符号データは、各時刻(時刻t1,t2, ・・・)から、復号時間Aが経過すると、動画 復号部101による復号が終了する。

 なお、図7Aの例では、色補間部102が、高 符号データの復号の途中から、色補間処理 行なう例を示す。すなわち、色補間部102は 高速符号データが、所定部分以上復号され 時点から、復号されたデータ(RAWデータ)に対 し、色補間処理を行なう。

 なお、高速符号データの復号が終了した 点から、色補間部102が、復号により得られ データ(RAWデータ)に対し色補間処理を行な てもよい。

 図7Aは、色補間部102が、一例として、N番 の符号データ(高速符号データ)の復号が開 されたとき(時刻t4)から、期間T1経過した時 から、復号されたデータに対し、色補間処 を開始する例を示す。図7Aにおいて、期間B 、前述した変換時間Bである。

 また、色補間部102は、色補間処理を行な 対象となるデータ(RAWデータ)に対しては、 補間処理と同時に、色補間処理により得ら たデータ(YUVデータ)を記憶部104に記憶させる 処理を行なう。したがって、RAWデータに対す る色補間処理が終了すると同時に、色補間部 102が色補間処理により得られたデータ(YUVデ タ)を記憶部104に記憶させる処理は終了する

 表示部105は、図7Aに示されるような表示 新信号Vsyncを、内部で処理している。表示部 105は、表示更新信号Vsyncにおける前述した立 上がり箇所のタイミング(例えば、時刻t11) おいて、既に記憶部104に記憶されているYUV ータに基づく画像を表示する。

 図7Aの例では、時刻t11において、動画像 号部101が(N-3)番目のYUVデータを記憶部104に記 憶させる処理は終了してない。そのため、表 示部105は、記憶部104に記憶されている(N-4)番 のYUVデータに基づく画像を表示する。

 また、前述した調整処理Aが行なわれない 場合、時刻t51において、色補間部102がN番目 YUVデータを記憶部104に記憶させる処理は終 してない。そのため、表示部105は、記憶部10 4に記憶されている(N-1)番目のYUVデータに基づ く画像を表示する。

 すなわち、前述した調整処理Aが行なわれ ない場合、表示部105は、(N-1)番目のYUVデータ 基づく画像(フレーム)を2回表示することに る。そのため、表示部105が表示する動画像 、不自然な動画像となる。したがって、表 部105が表示している動画像を見ているユー は、動画像の不自然さを感じる。

 次に、撮影装置1000において、通常撮影モ ードで撮影している途中で、高速撮影モード で撮影する処理が行なわれた場合に得られる 、時間的に連続する通常撮影符号データNSDお よび高速撮影符号データHSDを連続して再生す る場合において、前述した調整処理Aを行な 動画像再生装置100の処理(以下、動画像再生 理という)について説明する。この場合、通 常撮影符号データNSDおよび高速撮影符号デー タHSDは、データ記憶部60に記憶される。

 ここで、通常撮影符号データNSDは、300個 符号データ(通常符号データ)を含むとする また、高速撮影符号データHSDは、3000個の符 データ(高速符号データ)を含むとする。こ 場合、データ記憶部60には、3300個の符号デ タが記憶されているとする。3300個の符号デ タは、順序づけられてデータ記憶部60に記 されている。この場合、1~300番目の符号デー タは、通常符号データである。301~3300番目の 号データは、高速符号データである。

 図7Bは、調整処理Aが行なわれる場合にお て、通常撮影符号データNSDおよび高速撮影 号データHSDが連続して再生される場合のタ ミングチャートを示す。図7Bが示す複数の 角形は、図7Aが示す複数の六角形と同様なの で詳細な説明は繰り返さない。

 図8は、動画像再生処理のフローチャート である。図8において、ステップS211では、初 計算処理が行なわれる。初期計算処理では 前述した、図4のステップS111~S116の処理が行 なわれるので詳細な説明は繰り返さない。

 この処理により、算出された調整フレー 数E、調整開始フレーム番号SNおよび調整終 フレーム番号ENは、一例として、それぞれ “3”、“N-3”および“N-1”であるとする。

 前述したように、調整開始フレーム計算 1032は、算出した調整開始フレーム番号SN(“ N-3”)および調整終了フレーム番号EN(“N-1”) 、カウント比較部1034に通知する。なお、前 述したように、復号データカウント部1033は カウンタDKの値を、カウント比較部1034へ通 する。

 ステップS212では、カウント比較部1034が 現時点が、調整開始指示の送信タイミング あるか否かを判定する。調整開始指示の送 タイミングは、最新のカウンタDKの値が、調 整開始フレーム番号SN(例えば、“298”)より1 さい値(たとえば、“297”)となったときで る。

 ステップS212において、YESならば、処理は 、後述するステップS221に移行する。一方、 テップS212において、NOならば、処理はステ プS213に移行する。ここでは、現時点が、調 開始指示の送信タイミングでないとして、 理はステップS213に移行する。

 ステップS213では、復号処理が行なわれる 。復号処理では、まず、復号開始タイミング 調整部1035が、復号開始信号DSSを、動画像復 部101へ送信する。動画像復号部101は、復号 始信号DSSを受信すると、Q(自然数)番目の符 データを、データ記憶部60から読み出すこと により取得する。なお、Qの初期値は“1”で る。

 そして、動画像復号部101は、Q番目の符号 データに対し、復号処理を行なうと同時に、 復号処理により得られたデータがYUVデータで ある場合、当該YUVデータを記憶部104に記憶さ せる処理を行なう。

 なお、復号処理により得られたデータが RAWデータである場合、動画像復号部101は、 られたRAWデータを色補間部102へ送信する。 補間部102は、受信したRAWデータに対し、色 間処理を行なう。なお、図7Bの例では、図7A と同様に、色補間部102が、高速符号データが 所定部分以上復号された時点から、復号され たデータ(RAWデータ)に対し、色補間処理を行 う例を示している。

 また、色補間部102は、色補間処理を行な 対象となるデータ(RAWデータ)に対しては、 補間処理と同時に、色補間処理により得ら たデータ(YUVデータ)を記憶部104に記憶させる 処理を行なう。したがって、RAWデータに対す る色補間処理が終了すると同時に、色補間部 102が色補間処理により得られたデータ(YUVデ タ)を記憶部104に記憶させる処理は終了する

 また、動画像復号部101は、Q番目の符号デ ータの復号処理を開始するとともに、前述し た復号開始通知信号DSNSを、復号制御部103へ 信する。そして、動画像復号部101は、Qの値 “1”インクリメントする。

 復号制御部103内の復号データカウント部1 033は、前述したように、復号開始通知信号DSN Sを受信する毎に、カウンタDKの値を“1”イ クリメントする。復号データカウント部1033 、カウンタDKの値を変更する毎に、変更後 カウンタDKの値を、カウント比較部1034に通 する。

 ステップS214では、表示処理が行なわれる 。表示処理では、表示部105が、前述したよう に、表示更新信号Vsyncにおける前述した立ち がり箇所のタイミングにおいて、既に記憶 104に記憶されているYUVデータに基づく画像 表示する。

 ステップS215では、復号制御部103が、次の 符号データがあるか否かを判定する。具体的 には、復号制御部103が、データ記憶部60に記 されている撮影設定データSHDが示す再生情 、フレーム情報等を参照して、次に復号す き符号データがあるか否かを判定する。ス ップS215において、YESならば、再度、ステッ プS212の処理が行なわれる。一方、ステップS2 15において、NOならば、この動画像再生処理 終了する。ここでは、次の符号データがあ として、再度、ステップS212の処理が行なわ る。

 そして、ステップS213,S214,S215の処理が複 回繰り返された後、最新のカウンタDKの値が 、調整開始フレーム番号SNより1小さい値にな ったとする。この場合、ステップS212でYESと 定され、処理はステップS221に移行する。

 ステップS221では、カウント比較部1034が 調整開始指示を、復号開始タイミング調整 1035へ送信する。前述したように、調整開始 示は、調整開始フレーム番号SN~調整終了フ ーム番号EN番目の符号データの各々の復号 始タイミングを、調整可能時間Dだけ早くす ための指示である。

 復号開始タイミング調整部1035は、調整開 始指示を受信すると、前述した調整処理Aを なう。

 ステップS222では、前述した送信調整処理 が行なわれる。前述したように、送信調整処 理は、復号開始タイミング調整部1035が、1つ の復号開始信号DSSを、動画像復号部101へ送 してから、(表示更新時間C-調整可能時間D) 式により算出される時間経過した時点で、 号開始信号DSSを、動画像復号部101へ送信す 処理である。送信調整処理が行なわれる毎 、復号開始タイミング調整部1035が、復号開 信号DSSを動画像復号部101へ送信するタイミ グは、調整可能時間Dずつ早くなる。

 動画像復号部101は、復号開始信号DSSを受 すると、以下の復号処理Aを行なう。

 ステップS223では、復号処理Aが行なわれ 。復号処理Aでは、動画像復号部101は、復号 始信号DSSを受信すると、Q番目の符号データ を、データ記憶部60から読み出すことにより 得する。

 そして、動画像復号部101は、Q番目の符号 データに対し、復号処理を行なうと同時に、 復号処理により得られたデータ(YUVデータ)を 憶部104に記憶させる処理を行なう。

 また、動画像復号部101は、Q番目の符号デ ータの復号処理を開始するとともに、前述し た復号開始通知信号DSNSを、復号制御部103へ 信する。そして、動画像復号部101は、Qの値 “1”インクリメントする。

 なお、初めて、復号処理Aが行なわれる場 合、取得されるQ番目の符号データは、調整 始フレーム番号SN(“N-3”)番目の符号データ ある。この場合、(N-3)番目の符号データは 図7Bに示されるように、所定タイミング(時 t1)より調整可能時間Dだけ早いタイミングで 動画像復号部101により復号が開始される。 お、図7Bに示される各データの処理の説明 、図7Aの説明と同様なので詳細な説明は繰り 返さない。

 ステップS224では、ステップS214の処理と 様に表示処理が行なわれるので詳細な説明 繰り返さない。

 ステップS225では、調整を終了するか否か が判定される。具体的には、復号開始タイミ ング調整部1035が、調整開始指示を受信した 、復号開始信号DSSを、(調整終了フレーム番 EN-調整開始フレーム番号SN+1)の式により算 される個数(例えば、3個)送信したか否かが 定される。ステップS225において、YESならば 再度、ステップS215の処理が行なわれる。一 方、ステップS225において、NOならば、再度、 ステップS222の処理が行なわれる。

 ここでは、NOと判定され、再度、ステッ S222の処理が行なわれるとする。そして、ス ップS222~S224の処理が3回繰り返されたとする 。

 この場合、図7Bに示されるように、調整 了フレーム番号EN(“N-1”)番目の符号データ 、所定タイミング(時刻t4)より(3×調整可能 間D)の式により算出される時間だけ早いタイ ミングで、動画像復号部101により復号が開始 される。また、この場合、ステップS225でYES 判定され、再度、ステップS215の処理が行な れる。

 以上説明した動画像再生処理が行なわれ ことにより、図7Bに示されるように、動画 復号部101により、複数の高速符号データ(N,N+ 1,N+2番目の高速符号データ)の各々の復号が開 始されるタイミングが、所定タイミング(時 t4,t5,t6等)より(3×調整可能時間D)の式により 出される時間だけ早いタイミングとなる。 の場合、高速符号データの復号により得ら るデータ(RAWデータ)に対し、色補間処理を開 始するタイミングが、所定タイミングより、 (3×調整可能時間D)の式により算出される時間 だけ早いタイミングとなる。

 この場合、(3×調整可能時間D)の式により 出される時間は、複数の通常符号データお び高速符号データの各々から取得される画 を、表示部105がシームレスに連続して表示 るのに必要な時間(以下、表示必要時間とい う)である。

 その結果、時刻t51において、色補間部102 N番目のYUVデータを記憶部104に記憶させる処 理は終了している。そのため、表示部105は、 記憶部104に記憶されているN番目のYUVデータ 基づく画像を表示する。したがって、図7Aの ように、(N-1)番目のYUVデータに基づく画像が 2回表示されることを防止することができる 。

 すなわち、時間的に連続する通常撮影符 データNSDおよび高速撮影符号データHSDを連 して再生する場合において、時間的連続性 保ちつつ、N番目のYUVデータに基づく画像を 表示することができる。

 すなわち、時間的に連続する通常撮影符 データNSDおよび高速撮影符号データHSDを、 間的連続性を保ちつつシームレスに再生す 事が可能となる。すなわち、異なる2種類の 符号データに基づく動画像を、時間的連続性 を保ちつつシームレスに再生する事が可能と なる。そのため、異なる2種類の符号データ 基づく動画像を再生する場合において、動 像を視るユーザに違和感を抱かせないよう することができる。

 なお、本実施の形態では、図7Bに示され ように、色補間部102が、高速符号データが 定部分以上復号された時点から、復号され データ(RAWデータ)に対し、色補間処理を行な っている。しかしながら、本発明は、この処 理に限定されることなく、高速符号データの 復号が終了した時点から、色補間部102が、復 号により得られたデータ(RAWデータ)に対し色 間処理を行なってもよい。

 たとえば、(3×調整可能時間D)の式により 出される時間が、変換時間B以上である場合 、色補間部102は、高速符号データの復号が終 了した時点から、復号により得られたデータ (RAWデータ)に対し色補間処理を行なえばよい

 この場合においても、動画像復号部101に り、複数の高速符号データの各々の復号が 始されるタイミングは、所定タイミングよ 変換時間Bだけ早いタイミングとなる。この 場合、変換時間Bは、複数の通常符号データ よび高速符号データの各々から取得される 像を、表示部105がシームレスに連続して表 するのに必要な時間である。この場合にお ても、時間的に連続する通常撮影符号デー NSDおよび高速撮影符号データHSDを、時間的 続性を保ちつつシームレスに再生する事が 能となる。

 <第1の実施の形態の変形例>
 第1の実施の形態では、復号のタイミングを 早くする符号データは、通常符号データのみ であった。本実施の形態の変形例では、複数 の高速符号データのうち、1番目の高速符号 ータも、復号のタイミングを早くする符号 ータの対象とする場合の処理(以下、動画像 生処理Aという)について説明する。

 図9は、本実施の形態の変形例において、 復号制御部103が行なう処理のフローチャート である。図9において、図4のステップ番号と じステップ番号の処理は、第1の実施の形態 で説明した処理と同様な処理が行なわれるの で詳細な説明は繰り返さない。

 ステップS116Aでは、復号制御部103が、調 開始フレーム番号SNおよび調整終了フレーム 番号ENを算出する。

 調整開始フレーム番号SNは、(通常撮影フ ーム数NFN-調整フレーム数E+2)の式により算 される。また、調整終了フレーム番号ENは、 (通常撮影フレーム数NFN+1)の式により算出さ る。なお、通常撮影フレーム数NFNは、ステ プS116の処理と同様に、(通常撮影再生時間/ 影フレームレート)の式により算出される。

 図10は、動画像再生処理Aのフローチャー である。図10において、図8のステップ番号 同じステップ番号の処理は、第1の実施の形 態で説明した処理と同様な処理が行なわれる ので詳細な説明は繰り返さない。

 ステップS211Aでは、初期計算処理Aが行な れる。初期計算処理Aでは、図9のステップS1 11~S116Aの処理が行なわれるので詳細な説明は り返さない。

 この処理により、算出された調整フレー 数E、調整開始フレーム番号SNおよび調整終 フレーム番号ENは、一例として、それぞれ “3”、“N-2”および“N”であるとする。

 ステップS223Aでは、復号処理ANが行なわれ る。復号処理ANでは、動画像復号部101は、復 開始信号DSSを受信すると、Q番目の符号デー タを、データ記憶部60から読み出すことによ 取得する。

 そして、動画像復号部101は、Q番目の符号 データに対し、復号処理を行なうと同時に、 復号処理により得られたデータがYUVデータで ある場合、当該YUVデータを記憶部104に記憶さ せる処理を行なう。

 なお、復号処理により得られたデータが RAWデータである場合、動画像復号部101は、 られたRAWデータを色補間部102へ送信する。 補間部102は、受信したRAWデータに対し、色 間処理を行なう。色補間部102は、色補間処 を行なう対象となるデータ(RAWデータ)に対 ては、色補間処理と同時に、色補間処理に り得られたデータ(YUVデータ)を記憶部104に記 憶させる処理を行なう。

 また、動画像復号部101は、Q番目の符号デ ータの復号処理を開始するとともに、前述し た復号開始通知信号DSNSを、復号制御部103へ 信する。そして、動画像復号部101は、Qの値 “1”インクリメントする。

 ステップS211A,S223A以外の処理は、第1の実 の形態で説明した処理と同様なので詳細な 明は繰り返さない。

 図11は、本実施の形態の変形例において 時間的に連続する通常撮影符号データNSDお び高速撮影符号データHSDが連続して再生さ る場合のタイミングチャートを示す。図11が 示す複数の六角形は、図7Aが示す複数の六角 と同様なので詳細な説明は繰り返さない。

 図11において、文字列「動画像復号部」 対応する複数の六角形は、符号データを示 。(N-3)~(N-1)番目の符号データは、通常符号デ ータである。N~(N+1)番目の符号データは、高 符号データである。すなわち、図10の動画像 再生処理Aが行なわれることにより、通常符 データである(N-2)~(N-1)番目の符号データと、 高速符号データであるN番目の符号データと 、所定タイミングより、早いタイミングで 動画像復号部101により復号が開始される。

 すなわち、1番目の高速符号データも、復 号のタイミングを早くする符号データとする 場合であっても、第1の実施の形態と同様な 果を得られる。

 すなわち、時間的に連続する通常撮影符 データNSDおよび高速撮影符号データHSDを、 間的連続性を保ちつつシームレスに再生す 事が可能となる。すなわち、異なる2種類の 符号データに基づく動画像を、時間的連続性 を保ちつつシームレスに再生する事が可能と なる。そのため、異なる2種類の符号データ 基づく動画像を再生する場合において、動 像を視るユーザに違和感を抱かせないよう することができる。

 図12Aは、デジタルスチルカメラとしての 影装置1000の概観図である。図12Bは、デジタ ルビデオカメラとしての撮影装置1000の概観 である。

 (その他)
 本発明は、処理対象となる複数の符号デー のうち、一部の符号データの復号のタイミ グを早める処理について説明した。しかし がら、これに限定されず、処理対象となる 数の符号データ全てを、所定のタイミング り、前述した表示必要時間(例えば、(3×調 可能時間D))だけ早いタイミングで復号を開 してもよい。この場合においても、第1の実 の形態と同様な効果が得られる。

 なお、本発明は、図4、図8、図9、図10の ローチャートに示される各ステップを、コ ピュータに実行させるプログラムとしても 現することもできる。また、本発明は、当 プログラムを格納するコンピュータ読み取 可能な記録媒体、集積回路としても実現す ことができる。

 今回開示された実施の形態はすべての点 例示であって制限的なものではないと考え れるべきである。本発明の範囲は上記した 明ではなくて請求の範囲によって示され、 求の範囲と均等の意味および範囲内でのす ての変更が含まれることが意図される。

 本発明にかかる動画像再生装置の技術に り、撮影モードを、通常撮影モードから高 撮影モードに切り替えて記録した符号デー を、時間的連続性を確保したままシームレ に再生できる。そのため、高速度撮影技術 使用したデジタルビデオカメラやデジタル チルカメラで撮影を行なう場合、本発明は 用が可能である。