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Title:
CONSTRUCTION MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175132
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a construction machine equipped with a hydraulic system having pairs of: a closed circuit pump and a proportional valve; and an open circuit pump and a proportional valve. The construction machine is capable of increasing the speed of a single-rod hydraulic cylinder using an unused one of the open circuit pumps or proportional valves when the single-rod hydraulic cylinder and a hydraulic motor are driven simultaneously. If a controller (51) drives the single-rod hydraulic cylinder (3) and the hydraulic motor (7) simultaneously, the controller controls a cap-side selector valve (46) and a rod-side selector valve (47) such that a specific open circuit pump (15) that is not connected to the single-rod hydraulic cylinder becomes connected to the single-rod hydraulic cylinder, and controls an opening surface area of a specific proportional valve (49) provided in a flow passage that connects a discharge port of the specific open circuit pump to a tank.

Inventors:
KAI TAKAMASA (JP)
SHIMIZU JURI (JP)
HIRAKU KENJI (JP)
TAKAHASHI HIROMASA (JP)
SAITOU TEPPEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/005263
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 12, 2020
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Assignee:
HITACHI CONSTRUCTION MACH CO (JP)
International Classes:
F15B11/02; E02F9/20; E02F9/22; F15B11/028; F15B11/08; F15B11/17
Domestic Patent References:
WO2013145528A12013-10-03
Foreign References:
JP2016145603A2016-08-12
JP2015048899A2015-03-16
Other References:
See also references of EP 3872354A4
Attorney, Agent or Firm:
KAICHI IP (JP)
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Claims:
\¥02020/175132 26 卩(:17 2020/005263

請求の範囲

[請求項 1 ] 作動油を貯留するタンクと、

両傾転型の油圧ボンプからなる複数の閉回路ポンプと、

前記複数の閉回路ポンプと同数の片傾転型の油圧ボンプからなる複 数の開回路ポンプと、

少なくとも 1つの片ロッ ド式油圧シリンダおよび少なくとも 1つの 油圧モータを含む複数の油圧アクチユエータと、

前記複数の油圧アクチユエータの動作を指示するための操作装置と 前記複数の閉回路ポンプを前記複数の油圧アクチユエータに閉回路 状に接続する複数の閉回路切換弁と、

前記複数の開回路ポンプの吐出ポートを前記片ロッ ド式油圧シリン ダのキャップ室に接続する複数のキャップ側切換弁と、

前記複数の開回路ボンプの吐出ポートと前記タンクとを接続する流 路に設けられた複数の比例弁と、

前記キャップ室の圧力を検出するキャップ圧カセンサと、 前記片ロッ ド式油圧シリンダのロッ ド室の圧力を検出するロッ ド圧 カセンサと、

前記操作装置、 前記キャップ圧カセンサ、 および前記ロッ ド圧カセ ンサからの入力に基づいて、 前記複数の閉回路切換弁および前記複数 のキャップ側切換弁を制御すると共に、 前記複数の閉回路ボンプおよ び前記複数の開回路ポンプの各吐出流量、 ならびに前記複数の比例弁 の開口面積を制御するコントローラとを備えた建設機械において、 前記複数の開回路ポンプの吐出ポートを前記ロッ ド室に接続する複 数のロッ ド側切換弁を備え、

前記コントローラは、

前記片ロッ ド式油圧シリンダと前記油圧モータとを同時に駆動する 場合に、 前記複数の開回路ポンプのうち前記片ロッ ド式油圧シリンダ 〇 2020/175132 27 卩(:170? 2020 /005263

に接続されていない特定の開回路ポンプが前記片ロツ ド式油圧シリン ダに接続されるように前記複数のキヤツプ側切換弁および前記複数の ロツ ド側切換弁を制御し、 前記特定の開回路ポンプの吐出ポートと前 記タンクとを接続する流路に設けられた特定の比例弁の開口面積を制 御する

ことを特徴とする建設機械。

[請求項 2] 請求項 1 に記載の建設機械において、

前記キヤツプ室と前記タンクとを接続するキヤツプ側排出流路と、 前記キャップ側排出流路に設けられたメータアウト弁とを更に備え 前記コントローラは、

前記片ロツ ド式油圧シリンダを縮み側に操作すると同時に前記油圧 モータを駆動する場合に、

前記特定の開回路ポンプが前記ロツ ド室に接続されるように前記複 数のキヤップ側切換弁および前記複数のロッ ド側切換弁を制御し、 前記特定の比例弁を閉口し、

前記メータアウト弁を開口する

ことを特徴とする建設機械。

[請求項 3] 請求項 2に記載の建設機械において、

チヤージポンプと、

前記チヤージポンプの吐出ポートに接続されたチヤージラインと、 前記チヤージラインに設けられたチヤージ用リリーフ弁と、 前記チヤージラインの圧力を検出するチヤージ圧カセンサと、 前記コントローラは、

前記キヤツプ室の圧力が前記ロツ ド室の圧力より高い状態で前記片 ロッ ド式油圧シリンダを縮み側に駆動すると同時に前記油圧モータを 駆動する場合に、

前記特定の開回路ポンプが前記ロッ ド室に接続されるように前記複 〇 2020/175132 28 卩(:170? 2020 /005263

数のキヤップ側切換弁および前記複数のロッ ド側切換弁を制御し、 前記特定の比例弁を閉口し、

前記メータアウト弁を開口し、

前記チヤージラインの圧力が前記チヤージ用リリーフ弁の設定圧よ りも低く設定された所定の圧力を下回ったときに、 前記メータアウト 弁の開口面積を縮小させる

ことを特徴とする建設機械。

[請求項 4] 請求項 2に記載の建設機械において、

チヤージポンプと、

前記チヤージポンプの吐出ポートに接続されたチヤージラインと、 前記チヤージラインに設けられたチヤージ用リリーフ弁と、 前記チヤージラインの圧力を検出するチヤージ圧カセンサと、 前記コントローラは、

前記キヤツプ室の圧力が前記ロツ ド室の圧力より高い状態で前記片 ロツ ド式油圧シリンダを縮み側に駆動すると同時に前記油圧モータを 駆動する場合に、

前記特定の開回路ポンプが前記ロツ ド室に接続されるように前記複 数のキヤップ側切換弁および前記複数のロッ ド側切換弁を制御し、 前記特定の比例弁を閉口し、

前記メータアウト弁を開口し、

前記チヤージラインの圧力が前記チヤージ用リリーフ弁の設定圧よ りも低く設定された所定の圧力を下回ったときに、 前記特定の開回路 ポンプの吐出流量を減少させる

ことを特徴とする建設機械。

[請求項 5] 請求項 1 に記載の建設機械において、

チヤージポンプと、

前記チヤージポンプの吐出ポートに接続されたチヤージラインと、 前記チヤージラインに設けられたチヤージ用リリーフ弁と、 〇 2020/175132 29 卩(:170? 2020 /005263

前記チヤージラインの圧力を検出するチヤージ圧カセンサとを更に 備え、

前記コントローラは、

前記ロツ ド室の圧力が前記キヤツプ室の圧力より高い状態で前記片 ロツ ド式油圧シリンダを伸び側に駆動すると同時に前記油圧モータを 駆動する場合に、

前記特定の開回路ポンプが前記ロツ ド室に接続されるように前記複 数のキヤップ側切換弁および前記複数のロッ ド側切換弁を制御し、 前記特定の比例弁を開口し、

前記チヤージラインの圧力が前記チヤージ用リリーフ弁の設定圧よ りも低く設定された所定の圧力を下回ったときに、 前記特定の比例弁 の開口面積を縮小させる

ことを特徴とする建設機械。

[請求項 6] 請求項 1 に記載の建設機械において、

チヤージポンプと、

前記チヤージポンプの吐出ポートに接続されたチヤージラインと、 前記チヤージラインに設けられたチヤージ用リリーフ弁と、 前記チヤージラインの圧力を検出するチヤージ圧カセンサとを更に 備え、

前記コントローラは、

前記キヤツプ室の圧力が前記ロツ ド室の圧力より高い状態で前記片 ロツ ド式油圧シリンダを縮み側に駆動すると同時に前記油圧モータを 駆動する場合に、

前記特定の開回路ポンプが前記キヤツプ室に接続されるように前記 複数のキヤップ側切換弁および前記複数のロッ ド側切換弁を制御し、 前記特定の比例弁を開口し、

前記チヤージラインの圧力が前記チヤージ用リリーフ弁の設定圧よ りも低く設定された所定の圧力を下回ったときに、 前記特定の比例弁 \¥02020/175132 30 卩(:17 2020/005263

の開口面積を縮小させる

ことを特徴とする建設機械。

Description:
\¥02020/175132 1 卩(:17 2020/005263

明 細 書

発明の名称 : 建設機械

技術分野

[0001 ] 本発明は、 油圧ショベルなどの建設機械に関する。

背景技術

[0002] 油圧ショベル等の建設機械の分野では、 油圧シリンダ等の油圧アクチユエ —夕からの戻り油を作動油タンクに戻す油圧 回路 (以下、 「開回路」 と称す る) を用いたものが主流であるが、 近年、 燃料消費量低減のために、 油圧シ リンダ (以下、 「シリンダ」 と称する) もしくはポンプと油圧モータの油圧 回路の絞り要素を減らすとともに、 シリンダもしくは油圧モータからの戻り 油を両傾転ポンプ (以下、 「ポンプ」 と称する) に戻し、 ポンプとシリンダ 、 もしくはポンプと油圧モータとを閉回路状に 接続した回路 (以下、 「閉回 路」 と称する) の開発が進められている。 また、 開回路と閉回路を併設する 油圧回路も提案されている (例えば、 特許文献 1) 。

[0003] 特許文献 1 には、 両方向に作動油の流出入が可能な 2つの流出入ポートを 有する少なくとも 1つの閉回路用作動油流出入制御部と第 1作動油室および 第 2作動油室を有する少なくとも 1つの片ロツ ド式油圧シリンダとを備え前 記閉回路用作動油流出入制御部の 2つの流出入ポートが前記第 1作動油室お よび前記第 2作動油室に閉回路状に接続された複数の閉 路と、 作動油タン クから作動油を流入する流入ポートおよび作 動油を流出する流出ポートを有 する少なくとも 1つの開回路用作動油流出入制御部と前記開 路用作動油流 出入制御部から流出される作動油の供給先を 切り換える開回路切換部とを備 えた複数の開回路と、 前記閉回路用作動油流出入制御部、 前記開回路用作動 油流出入制御部および前記開回路切換部を制 御するコントローラと、 を具備 する作動機械の駆動装置であって、 前記複数の開回路のうちの少なくとも 1 つの前記開回路切換部の作動油が流出される 側と、 前記複数の閉回路のいず れかに接続された連結管路を具備したことを 特徴とする作業機械の駆動装置 〇 2020/175132 2 卩(:170? 2020 /005263

が記載されている。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 1 5 - 4 8 8 9 9号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005] 特許文献 1では、 閉回路ポンプと開回路ポンプおよび比例弁と を対で配置 することで、 閉回路ポンプで油圧シリンダを伸長方向に駆 動する際に、 油圧 シリンダの受圧面積差によって生じる不足分 の作動油を開回路ボンプから補 充することができ、 閉回路ポンプで油圧シリンダを縮小方向に駆 動する際に 、 油圧シリンダの受圧面積差によって生じる余 剰分の作動油を比例弁を介し てタンクに排出することができる。 一方、 油圧モータには油圧シリンダのよ うな受圧面積差がないため、 油圧モータを駆動する際には、 閉回路ポンプの みが使用され、 当該閉回路ポンプと対をなす開回路ボンプお よび比例弁は未 使用の状態となる。 しかしながら、 油圧シリンダと油圧モータを同時に駆動 する複合動作時に油圧シリンダの速度を増速 したい場合、 未使用の開回路ポ ンプおよび比例弁が存在するにも関わらず、 それらを使用することができな い。

[0006] 本発明は、 上記課題に鑑みてなされたものであり、 その目的は、 閉回路ポ ンプと開回路ポンプおよび比例弁とを対で配 置した油圧システムが搭載され 、 油圧シリンダと油圧モータを同時に駆動する 際に未使用の開回路ポンプま たは比例弁を用いて油圧シリンダの速度を増 速できる建設機械を提供するこ とにある。

課題を解決するための手段

[0007] 上記目的を達成するために、 本発明は、 作動油を貯留するタンクと、 両傾 転型の油圧ボンプからなる複数の閉回路ポン プと、 前記複数の閉回路ポンプ と同数の片傾転型の油圧ポンプからなる複数 の開回路ポンプと、 少なくとも 〇 2020/175132 3 卩(:170? 2020 /005263

1つの片ロッ ド式油圧シリンダおよび少なくとも 1つの油圧モータを含む複数 の油圧アクチユエータと、 前記複数の油圧アクチユエータの動作を指示 する ための操作装置と、 前記複数の閉回路ポンプを前記複数の油圧ア クチユエー 夕に閉回路状に接続する複数の閉回路切換弁 と、 前記複数の開回路ポンプの 吐出ポートを前記片ロッ ド式油圧シリンダのキャップ室に接続する複 数のキ ャップ側切換弁と、 前記複数の開回路ポンプの吐出ポートと前記 タンクとを 接続する流路に設けられた複数の比例弁と、 前記キャップ室の圧力を検出す るキャップ圧カセンサと、 前記片ロッ ド式油圧シリンダのロッ ド室の圧力を 検出するロッ ド圧カセンサと、 前記操作装置、 前記キャップ圧カセンサ、 お よび前記ロッ ド圧カセンサからの入力に基づいて、 前記複数の閉回路切換弁 および前記複数のキャップ側切換弁を制御す ると共に、 前記複数の閉回路ポ ンプおよび前記複数の開回路ポンプの各吐出 流量、 ならびに前記複数の比例 弁の開口面積を制御するコントローラとを備 えた建設機械において、 前記複 数の開回路ポンプの吐出ポートを前記ロッ ド室に接続する複数のロッ ド側切 換弁を備え、 前記コントローラは、 前記片ロッ ド式油圧シリンダと前記油圧 モータとを同時に駆動する場合に、 前記複数の開回路ポンプのうち前記片口 ッ ド式油圧シリンダに接続されていない特定の 開回路ポンプが前記片ロッ ド 式油圧シリンダに接続されるように前記複数 のキャップ側切換弁および前記 複数のロッ ド側切換弁を制御し、 前記特定の開回路ポンプの吐出ポートと前 記タンクとを接続する流路に設けられた特定 の比例弁の開口面積を制御する ものとする。

[0008] 以上のように構成した本発明によれば、 片ロッ ド式油圧シリンダと油圧モ —夕を同時に駆動する場合に、 片ロッ ド式油圧シリンダに接続されていない 特定の開回路ポンプおよび特定の比例弁が片 ロッ ド式油圧シリンダに接続さ れ、 特定の開回路ポンプの吐出ポートとタンクと を接続する流路に設けられ た特定の比例弁 (未使用の比例弁) の開口面積が制御される。 これにより、 片ロッ ド式油圧シリンダと油圧モータを同時に駆動 する際に、 未使用の開回 路ポンプまたは未使用の比例弁を用いて片ロ ッ ド式油圧シリンダの速度を増 〇 2020/175132 4 卩(:170? 2020 /005263

速することが可能となる。

発明の効果

[0009] 本発明によれば、 閉回路ポンプと開回路ボンプおよび比例弁と を対で配置 した油圧システムが搭載された建設機械にお いて、 片ロッ ド式油圧シリンダ と油圧モータを同時に駆動する際に、 未使用の開回路ポンプまたは未使用の 比例弁を用いて片ロッ ド式油圧シリンダの速度を増速することが可 能となる 図面の簡単な説明

[0010] [図 1]本発明の第 1の実施例に係る建設機械の一例としての油 ショベルの側 面図である。

[図 2]図 1 に示す油圧ショベルに搭載された油圧システ ムの概略構成図である

[図 3]図 2に示すコントローラの機能ブロック図であ 。

[図 4八]図 3に示すアクチユエータ割り当て流量演算部 制御フローを示す図 ( 1 / 2 ) である。

[図 48]図 3に示すアクチユエータ割り当て流量演算部 制御フローを示す図 ( 2 / 2 ) である。

[図 5]図 4八および図巳に示す制御を実行した場合の 圧システムの動作を示 す図である。

[図 6]本発明の第 2の実施例における油圧システムの概略構成 である。

[図 7八]本発明の第 2の実施例におけるアクチユエータ流量割り て演算部の 制御フローを示す図 ( 1 / 2 ) である。

[図 78]本発明の第 2の実施例におけるアクチユエータ流量割り て演算部の 制御フローを示す図 ( 2 / 2 ) である。

[図 8]図 7八および図 7 巳に示す制御を実行した場合の油圧システム の動作を 示す図である。

発明を実施するための形態

[001 1] 以下、 本発明の実施の形態に係る建設機械として油 圧ショベルを例に挙げ 〇 2020/175132 5 卩(:170? 2020 /005263

、 図面を参照して説明する。 なお、 各図中、 同等の部材には同一の符号を付 し、 重複した説明は適宜省略する。

実施例 1

[0012] 本発明の第 1の実施例に係る油圧ショベルについて、 図 1〜図 5を用いて 説明する。

[0013] 図 1は、 本発明の第 1の実施例に係る油圧ショベルの側面図であ 。

[0014] 図 1 において、 油圧ショベル 1 0 0は、 左右方向の両側にクローラ式の走 行装置 8を備えた下部走行体 1 0 3と、 下部走行体 1 0 3上に旋回可能に取 り付けられた上部旋回体 1 0 2とを備えている。 上部旋回体 1 0 2は、 油圧 モータである旋回モータ 7によって駆動される。

[0015] 上部旋回体 1 0 2の前側には、 例えば掘削作業等を行うための作動装置で あるフロント作業機 1 0 4の基端部が回動可能に取り付けられている フロ ント作業機 1 0 4は、 上部旋回体 1 0 2の前側に上下方向に回動可能に連結 されたブーム 2と、 ブーム 2の先端部に上下、 前後方向に回動可能に連結さ れたアーム 4と、 アーム 4の先端部に上下、 前後方向に回動可能に連結され たバケツ ト 6とを備えている。 ブーム 2、 アーム 4、 およびバケツ ト 6は、 片ロツ ド式油圧シリンダであるブームシリンダ 1、 アームシリンダ 3、 およ びバケツ トシリンダ 5によってそれぞれ駆動される。

[0016] 上部旋回体 1 0 2上には、 オペレータが搭乗するキャブ 1 0 1が設けられ ている。 キャブ 1 0 1内には、 ブーム 2、 アーム 4、 バケツ ト 6および上部 旋回体 1 0 2を操作するためのレバー 5 2 (図 2に示す) が配置されている

[0017] 図 2は、 図 1 に示す油圧ショベル 1 0 0に搭載された油圧システムの概略 構成図である。 なお、 説明の簡略化のため、 図 2では、 アームシリンダ 3お よび旋回モータ 7の駆動に関わる部分のみを示し、 その他のアクチユエータ の駆動に関わる部分は省略している。

[0018] 図 2において、 油圧システム 3 0 0は、 アームシリンダ 3と、 旋回モータ

7と、 アームシリンダ 3および旋回モータの各動作方向および各要 速度を 〇 2020/175132 6 卩(:170? 2020 /005263

指示する操作装置としてのレバー 52と、 動力源であるエンジン 9と、 エン ジン 9の動力を配分する動力伝達装置 1 0と、 動力伝達装置 1 0によって配 分された動力で駆動される両傾転型の油圧ポ ンプ (以下、 閉回路ポンプ) 1 2, 1 3、 片傾転型の油圧ポンプ (以下、 開回路ポンプ) 1 4, 1 5、 およ びチヤージポンプ 1 1 と、 油圧ポンプ 1 2〜 1 5と油圧アクチユエータ 3,

7との接続を切換可能な切換弁 40〜 47と、 比例弁 48, 49と、 コント 口ーラ 5 1 とを備えている。

[0019] 動力源であるエンジン 9は、 動力を配分する動力伝達装置 1 0に接続され ている。 動力伝達装置 1 〇には、 チヤージポンプ 1 1、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3、 および開回路ポンプ 1 4, 1 5が接続されている。

[0020] 閉回路ポンプ 1 2, 1 3は、 一対の入出カポートを持つ両傾転斜板機構と 、 両傾転斜板の傾斜角を調整するレギユレータ 1 23, 1 33とを備えてい る。 レギユレータ 1 23, 1 33は、 コントローラ 5 1からの信号により、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3の両傾転斜板の傾転角を調整する。 閉回路ポンプ 1 2, 1 3は、 傾転斜板の傾転角を調整することにより、 一対の入出カポート からの作動油の吐出方向および吐出流量を制 御できる。 閉回路ポンプ 1 2,

1 3は、 圧油の供給を受けると油圧モータとしても機 能する。

[0021] 開回路ポンプ 1 4, 1 5は、 吐出ポートおよび吸込ポートを持つ片傾転斜 板機構と、 片傾転斜板の傾斜角を調整するレギユレータ 1 43, 1 5 3 とを 備えている。 レギユレータ 1 4 1 53は、 コントローラ 5 1からの信号 により、 開回路ポンプ 1 4, 1 5の片傾転斜板の傾転角を調整する。 開回路 ポンプ 1 4, 1 5は、 片傾転斜板の傾転角を調整することにより、 吐出ポー 卜からの作動油の吐出流量を制御できる。

[0022] チヤージポンプ 1 1は、 チヤージラインとしての流路 2 1 2に圧油を補充 する。

[0023] 閉回路ポンプ 1 2の一対の入出カポートには流路 200, 201が接続さ れ、 流路 200, 201 には切換弁 40, 4 1が接続されている。 切換弁 4 0, 4 1は、 コントローラ 5 1からの信号により、 流路の連通と遮断を切り 〇 2020/175132 7 卩(:170? 2020 /005263

換える。 コントローラ 5 1からの信号が無い場合は、 切換弁 4 0 , 4 1は遮 断状態である。

[0024] 切換弁 4 0は、 流路 2 1 0を介してアームシリンダ 3のキャップ室 3 3に 接続され、 流路 2 1 1 を介してアームシリンダ 3のロッ ド室 3 13に接続され ている。 コントローラ 5 1からの信号により切換弁 4 0が連通状態になると 、 閉回路ポンプ 1 2は、 流路 2 0 0 , 2 0 1、 切換弁 4 0、 および流路 2 1 0 , 2 1 1 を介して、 アームシリンダ 3と接続されることにより閉回路を構 成する。

[0025] 切換弁 4 1は、 流路 2 1 3を介して旋回モータ 7の一側の入出カポートに 接続され、 流路 2 1 4を介して旋回モータ 7の他側の入出カポートに接続さ れている。 コントローラ 5 1からの信号により切換弁 4 1が連通状態になる と、 閉回路ポンプ 1 2は、 流路 2 0 0 , 2 0 1、 切換弁 4 1、 および流路 2 1 3 , 2 1 4を介して、 旋回モータ 7と接続されることにより閉回路を構成 する。

[0026] 閉回路ポンプ 1 3の一対の入出カポートには流路 2 0 2 , 2 0 3が接続さ れ、 流路 2 0 2 , 2 0 3には切換弁 4 2 , 4 3が接続されている。 切換弁 4 2 , 4 3は、 コントローラ 5 1からの信号により、 流路の連通と遮断を切り 換える。 コントローラ 5 1からの信号が無い場合は、 切換弁 4 2 , 4 3は遮 断状態である。

[0027] 切換弁 4 2は、 流路 2 1 0を介してアームシリンダ 3のキャップ室 3 3に 接続され、 流路 2 1 1 を介してアームシリンダ 3のロッ ド室 3 13に接続され ている。 コントローラ 5 1からの信号により切換弁 4 2が連通状態になると 、 閉回路ポンプ 1 3は、 流路 2 0 2 , 2 0 3、 切換弁 4 2、 および流路 2 1 0 , 2 1 1 を介して、 アームシリンダ 3と接続されることにより閉回路を構 成する。

[0028] 切換弁 4 3は、 流路 2 1 3を介して旋回モータ 7の一側の入出カポートに 接続され、 流路 2 1 4を介して旋回モータ 7の他側の入出カポートに接続さ れている。 コントローラ 5 1からの信号により切換弁 4 3が連通状態になる 〇 2020/175132 8 卩(:170? 2020 /005263

と、 閉回路ポンプ 1 3は、 流路 2 0 2 , 2 0 3、 切換弁 4 3、 および流路 2 1 3 , 2 1 4を介して、 旋回モータ 7と接続されることにより閉回路を構成 する。

[0029] 開回路ポンプ 1 4の吐出ポートは、 流路 2 0 4を介して切換弁 4 4 , 4 5 、 およびリリーフ弁 2 1 に接続されている。 開回路ポンプ 1 4の吐出ポート をタンク 2 5に接続する流路 2 1 5には、 比例弁 4 8が設けられている。 開 回路ポンプ 1 4の吸込ポートは、 タンク 2 5に接続されている。

[0030] リリーフ弁 2 1は、 流路圧が所定の圧力以上になったときに、 作動油を夕 ンク 2 5に逃がし回路を保護する。

[0031 ] 切換弁 4 4 , 4 5は、 コントローラ 5 1からの信号により、 流路の連通と 遮断を切り換える。 コントローラ 5 1からの信号が無い場合は、 切換弁 4 4 , 4 5は遮断状態である。

[0032] 切換弁 4 4は、 流路 2 1 0を介してアームシリンダ 3のキャップ室 3 3に 接続されている。

[0033] 切換弁 4 5は、 流路 2 1 1 を介してアームシリンダ 3のロッ ド室 3 匕に接 続されている。

[0034] 比例弁 4 8は、 コントローラ 5 1からの信号により、 開口面積を変化させ 、 通過流量を制御する。 コントローラ 5 1からの信号が無い場合、 比例弁 4 8は最大開口面積に保持される。 また、 切換弁 4 4 , 4 5が遮断状態の時、 コントローラ 5 1は、 開回路ポンプ 1 4の吐出流量を最小流量に制御し、 こ の最小流量の作動油がタンク 2 5に排出されるように比例弁 4 9を微小に開 口する。

[0035] 開回路ポンプ 1 5の吐出ポートは、 流路 2 0 5を介して切換弁 4 6 , 4 7 、 およびリリーフ弁 2 2に接続されている。 開回路ポンプ 1 5の吐出ポート をタンク 2 5に接続する流路 2 1 6には、 比例弁 4 9が設けられている。 開 回路ポンプ 1 5の吸込ポートは、 タンク 2 5に接続されている。

[0036] リリーフ弁 2 2は、 流路圧が所定の圧力以上になったときに、 作動油を夕 ンク 2 5に逃がし回路を保護する。 〇 2020/175132 9 卩(:170? 2020 /005263

[0037] 切換弁 46, 47は、 コントローラ 5 1からの信号により、 流路の連通と 遮断を切り換える。 コントローラ 5 1からの信号が無い場合は、 切換弁 46 , 47は遮断状態である。

[0038] 切換弁 46は、 流路 2 1 0を介してアームシリンダ 3のキャップ室 33に 接続されている。

[0039] 切換弁 47は、 流路 2 1 3を介してアームシリンダ 3のロッ ド室 3匕に接 続されている。

[0040] 比例弁 49は、 コントローラ 5 1からの信号により、 開口面積を変化させ 、 通過流量を制御する。 コントローラ 5 1からの信号が無い場合、 比例弁 4 9は最大開口面積に保持される。 また、 切換弁 46, 47が遮断状態の時、 コントローラ 5 1は、 開回路ポンプ 1 5の吐出流量を最小流量に制御し、 こ の最小流量の作動油がタンク 25に排出されるように比例弁 49を微小に開 口する。

[0041] チャージポンプ 1 1の吐出ポートは、 チャージライン 2 1 2を介して、 チ ャージ用リリーフ弁 20、 およびチャージ用チェック弁 26, 27, 283 , 28 b 29 a 2913に接続されている。

[0042] チャージポンプ 1 1の吸込ポートは、 タンク 25に接続されている。

[0043] チャージ用リリーフ弁 20は、 チャージ用チェック弁 26, 27, 283 , 28匕, 293, 29匕のチャージ圧力を設定する。

[0044] チャージ用チェック弁 26は、 流路 200, 201の圧力がチャージ用リ リーフ弁 20で設定したチャージ圧力を下回った場合に 弁し、 流路 200 , 201 にチャージポンプ 1 1の圧油を補充する。

[0045] チャージ用チェック弁 27は、 流路 202, 203の圧力がチャージ用リ リーフ弁 20で設定したチャージ圧力を下回った場合に 弁し、 流路 202 , 203にチャージポンプ 1 1の圧油を補充する。

[0046] チャージ用チェック弁 2813は、 流路 2 1 0, 2 1 1の圧力がチ ャージ用リリーフ弁 20で設定したチャージ圧力を下回った場合に 弁し、 流路 2 1 0, 2 1 1 にチャージポンプ 1 1の圧油を補充する。 〇 2020/175132 10 卩(:170? 2020 /005263

[0047] チャージ用チェック弁 2 9 13は、 流路 2 1 3 , 2 1 4の圧力がチ ャージ用リリーフ弁 2 0で設定したチャージ圧力を下回った場合に 弁し、 流路 2 1 3 , 2 1 4にチャージポンプ 1 1の圧油を補充する。

[0048] 流路 2 0 0 , 2 0 1 に設けられたリリーフ弁 3 0 3 , 3 0匕は、 流路圧が 所定の圧力以上になったときに、 作動油をチャージライン 2 1 2に逃がし回 路を保護する。

[0049] 流路 2 0 2 , 2 0 3に設けられたリリーフ弁 3 1 3 , 3 1 匕は、 流路圧が 所定の圧力以上になったときに、 作動油をチャージライン 2 1 2に逃がし回 路を保護する。

[0050] アームシリンダ 3は、 作動油の供給を受けて伸縮作動する片ロッ ド式油圧 シリンダである。 アームシリンダ 3の伸縮方向は作動油の供給方向に依存す る。

[0051 ] 流路 2 1 0 , 2 1 1 に設けられたリリーフ弁 3 2匕は、 流路圧が 所定の圧力以上になったときに、 作動油をチャージライン 2 1 2に逃がし回 路を保護する。

[0052] 流路 2 1 0 , 2 1 1 に設けられたフラッシング弁 3 4は、 流路内の余剰油 をチャージライン 2 1 2に排出する。

[0053] 旋回モータ 7は、 作動油の供給を受けて回動する油圧モータで ある。 旋回 モータ 7の回動方向は作動油の供給方向に依存する

[0054] 流路 2 1 3 , 2 1 4に設けられたリリーフ弁 3 3 3 , 3 3匕は、 流路圧が 所定の圧力以上になったときに、 作動油をチャージライン 2 1 2に逃がし回 路を保護する。

[0055] 流路 2 1 0 , 2 1 1 に設けられたフラッシング弁 3 5は、 流路内の余剰油 をチャージライン 2 1 2に排出する。

[0056] 流路 2 1 0に接続された圧カセンサ 6 0 3は、 流路 2 1 0の圧力を検出し 、 コントローラ 5 1 に入力する。 圧カセンサ 6 0 3は、 流路 2 1 0の圧力を 検出することにより、 アームシリンダ 3のキャップ室 3 3の圧力を検出する 〇 2020/175132 1 1 卩(:170? 2020 /005263

[0057] 流路 2 1 1 に接続された圧カセンサ 6 0匕は、 流路 2 1 1の圧力を検出し 、 コントローラ 5 1 に入力する。 圧カセンサ 6 0匕は、 流路 2 1 1の圧力を 検出することにより、 アームシリンダ 3のロッ ド室 3 13の圧力を検出する。

[0058] 流路 2 1 3に接続された圧カセンサ 6 1 3は、 流路 2 1 3の圧力を検出し 、 コントローラ 5 1 に入力する。 圧カセンサ 6 1 3は、 流路 2 1 3の圧力を 検出することにより、 旋回モータ 7の一側の入出カポートの圧力を検出する

[0059] 流路 2 1 4に接続された圧カセンサ 6 1 匕は、 流路 2 1 4の圧力を検出し 、 コントローラ 5 1 に入力する。 圧カセンサ 6 1 匕は、 流路 2 1 4の圧力を 検出することにより、 旋回モータ 7の他側の入出カポートの圧力を検出する

[0060] レバー 5 2は、 オペレータによるレバー操作量をコントロー ラ 5 1 に入力 する。

[0061 ] 図 3にコントローラ 5 1の機能ブロックを示す。 コントローラ 5 1は、 要 求速度演算部 5 1 チャージ圧力演算部 5 1 匕、 アクチユエータ割り当て 流量演算部 5 1 〇、 ポンプ信号出力部 5 1 、 切換弁信号出力部 5 1 6 、 比 例弁信号出力部 5 1 チ、 メータアウト弁信号出力部 5 1 9から構成される。

[0062] 要求速度演算部 5 は、 レバー 5 2の入力から、 アクチユエータの動作 方向および要求速度を演算し、 アクチユエータ割り当て流量演算部 5 1 〇に 制御信号を入力する。

[0063] チャージ圧力演算部 5 1 匕は、 圧カセンサ 6 0 6 , 6 1 3 , 6 1 の値を基に、 チャージ圧力を演算し、 アクチユエータ割り当て流量演算部 5 1 〇に制御信号を入力する。

[0064] アクチユエータ割り当て流量演算部 5 1 〇は、 要求速度演算部 5 1 3 から の制御信号、 圧カセンサ 6 0 6 1 匕の値、 およびチャ

—ジ圧力演算部 5 1 匕からの制御信号を基に、 各アクチユエータの駆動に必 要なポンプ数を演算し、 ポンプ信号出力部 5 1 に制御信号を入力する。 同 時に、 各アクチユエータを駆動するための流路を形 成するために、 切換弁信 〇 2020/175132 12 卩(:170? 2020 /005263

号出力部 5 1 比例弁信号出力部 5 1 チ、 メータアウト弁信号出力部 5 1 9に制御信号を入力する。

[0065] ポンプ信号出力部 5 1 は、 アクチユエータ割り当て流量演算部 5 1 〇か らの制御信号を基に、 レギユレータ 1 28〜 1 58に信号を出力する。

[0066] 切換弁信号出力部 5 1 6 は、 アクチユエータ割り当て流量演算部 5 1 〇か らの制御信号を基に、 切換弁 40〜 47に信号を出力する。

[0067] 比例弁信号出力部 5 1 チは、 アクチユエータ割り当て流量演算部 5 1 〇か らの制御信号を基に、 比例弁 48, 49に信号を出力する。

[0068] メータアウト弁信号出力部 5 1 9は、 アクチユエータ割り当て流量演算部

5 1 〇からの制御信号を基に、 メータアウト弁 50に信号を出力する。

[0069] 図 4八および図 4巳にアクチユエータ割り当て流量演算部 5 1 〇内の制御 フローを示す。

[0070] レバー 52の入力が開始されると、 ステップ 1 1 1 にて単独動作か否かを 判定する。 単独動作の場合、 ステップ 1 1 2にてアーム操作か否かを判定す る。 アーム操作の場合、 ステップ 1 1 3にてアームの伸ばし操作か否かを判 定する。 アーム伸ばし操作の場合、 ステップ 1 1 4にて、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3、 開回路ポンプ 1 4, 1 5の吐出流量を制御する。 ステップ 1 1 5で は、 切換弁 40, 42, 44, 46を開口し、 切換弁 4 1 , 43, 45, 4 7を閉口する。 ステップ 1 1 6では、 比例弁 48, 49を閉口し、 ステップ 1 1 7にてフローを終了する。

[0071] ステップ 1 1 4〜 1 1 6により、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3および開回路ポ ンプ 1 4, 1 5から吐出された作動油がアームシリンダ 3のキャップ室 33 に供給され、 アームシリンダ 3のロッ ド室 3匕から排出された作動油が閉回 路ポンプ 1 2, 1 3に吸収され、 アームシリンダ 3が伸長動作する。

[0072] ステップ 1 1 3にてアーム伸ばし操作ではない (すなわち、 アーム縮め操 作) と判定した場合、 ステップ 1 1 8にて閉回路ポンプ 1 2, 1 3の吐出流 量を制御し、 開回路ポンプ 1 4, 1 5の吐出流量を最小傾転に制御する。 ス テップ 1 1 9では、 切換弁 40, 42, 44, 46を開口し、 切換弁 4 1 , 〇 2020/175132 13 卩(:170? 2020 /005263

43, 45, 47を閉口する。 ステップ 1 20では、 比例弁 48, 49の開 口面積を制御し、 ステップ 1 1 7にてフローを終了する。

[0073] ステップ 1 1 8〜 1 20により、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3から吐出された 作動油がアームシリンダ 3のロッ ド室 313に供給され、 アームシリンダ 3の キャップ室 3 3 から排出された作動油の一部が閉回路ポ ンプ 1 2, 1 3に吸 収され、 残りの一部が比例弁 48, 49を介してタンク 25に排出され、 ア —ムシリンダ 3が縮小動作する。

[0074] ステップ 1 1 2にてアーム操作ではない (すなわち、 旋回単独操作) と判 定した場合、 ステップ 1 2 1 にて、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3の吐出流量を制 御し、 開回路ポンプ 1 4, 1 5の吐出流量を最小傾転に制御する。 ステップ 1 22では、 切換弁 4 1 , 43を開口し、 切換弁 40, 42, 44, 45,

46, 47を閉口する。 ステップ 1 23では、 比例弁 48, 49を微小に開 口し、 ステップ 1 1 7にてフローを終了する。

[0075] ステップ 1 2 1〜 1 23により、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3から吐出された 作動油が旋回モータ 7の一側の入出カポートに供給され、 旋回モータ 7の他 側の入出カポートから排出された作動油が閉 回路ポンプ 1 2, 1 3に吸収さ れ、 旋回モータ 7が回転動作する。

[0076] ステップ 1 1 1 にて単独操作ではない (すなわち、 複合操作) と判定した 場合、 ステップ 1 24にてアーム伸ばし操作を含んでいるか否か 判定する 。 アーム伸ばし操作を含んでいる場合、 ステップ 1 25にてチャージ圧力が 所定の圧力 よりも高いか否かを判定する。 ここで、 所定の圧力 とは、 任 意に設定できるチャージ圧力の下限値であり 、 0よりも大きく、 かつチャー ジ用リリーフ弁 20の設定圧未満の値に設定する。 より具体的には、 チャー ジ用チェック弁 26, 27, 283, 28 b 29 a 29匕を介して流路 200〜 203, 2 1 0, 2 1 1 , 2 1 3, 2 1 4に圧油を補充する際にキ ャビテーシヨンが発生しない程度の圧力 (例えばチャージ用リリーフ弁 20 の設定圧の 60〜 90%) に設定することが望ましい。 チャージ圧力が所定 の圧力 よりも高い場合、 アームシリンダ 3のロッ ド室 3匕の圧力がキャッ 〇 2020/175132 14 卩(:170? 2020 /005263

プ室 33の圧力よりも高いか否かを判定する。 ロッ ド室 313の圧力の方が高 いと判定した場合、 ステップ 1 27にて閉回路ポンプ 1 2, 1 3、 開回路ポ ンプ 1 4の吐出流量を制御し、 開回路ポンプ 1 5の吐出流量を最小傾転に制 御する。 ステップ 1 28では、 切換弁 40, 43, 44, 47を開口し、 切 換弁 4 1 , 42, 45, 46を閉口する。 ステップ 1 29では、 比例弁 48 を閉口し、 比例弁 49の開口面積を制御し、 ステップ 1 1 7にてフローを終 了する。

[0077] ステップ 1 27〜 1 29により、 閉回路ポンプ 1 2および開回路ポンプ 1 4からアームシリンダ 3のキャップ室 33に作動油が供給され、 アームシリ ンダ 3のロッ ド室 3匕から排出された作動油の一部が閉回路ポ プ 1 2に吸 収され、 残りの一部が比例弁 49を介してタンク 25に排出され、 アームシ リンダ 3が伸長動作する。 同時に、 閉回路ポンプ 1 3から旋回モータ 7の一 側の入出カポートに作動油が供給され、 旋回モータ 7の他側の入出カポート から排出された作動油が閉回路ポンプ 1 3に吸収され、 旋回モータ 7が回転 動作する。 このとき、 アームシリンダ 3の高圧側のロッ ド室 313の作動油が 未使用の開回路ポンプ 1 5に対応する特定の比例弁 49を介してタンク 25 に排出されるため、 アームシリンダ 3の伸長速度を増速することが可能とな る。

[0078] ステップ 1 26にてロッ ド室 313の圧力がキャップ室 33の圧力よりも高 くないと判定した場合、 または、 ステップ 1 25にてチャージ圧力が所定の 圧力 よりも高くないと判定した場合、 ステップ 1 30にて閉回路ポンプ 1 2, 1 3、 開回路ポンプ 1 4の吐出流量を制御し、 開回路ポンプ 1 5の吐出 流量を最小傾転に制御する。 ステップ 1 3 1では、 切換弁 40, 43, 44 を開口し、 切換弁 4 1 , 42, 45, 46, 47を閉口する。 ステップ 1 3 2では、 比例弁 48を閉口し、 比例弁 49を微小に開口し、 ステップ 1 1 7 にてフローを終了する。 これにより、 閉回路ポンプ 1 2および開回路ポンプ 1 4からアームシリンダ 3の低圧側のキャップ室 33に作動油が供給され、 アームシリンダ 3のロッ ド室 3匕から排出された作動油が閉回路ポンプ 1 2 〇 2020/175132 15 卩(:170? 2020 /005263

に吸収され、 アームシリンダ 3が伸長動作する。 同時に、 閉回路ポンプ 1 3 から旋回モータ 7の一側の入出カポートに作動油が供給され 旋回モータ 7 の他側の入出カポートから排出された作動油 が閉回路ポンプ 1 3に吸収され 、 旋回モータ 7が回転動作する。

[0079] ステップ 1 2 4にてアーム伸ばし操作を含んでいないと判 した場合、 ス テップ 1 3 3にて、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量を制御し、 開回路ポ ンプ 1 4 , 1 5の吐出流量を最小傾転に制御する。 ステップ 1 3 4では、 切 換弁 4 0 , 4 3 , 4 4を開口し、 切換弁 4 1 , 4 2 , 4 5 , 4 6 , 4 7を閉 口する。 ステップ 1 3 5では、 比例弁 4 8の開口面積を制御し、 比例弁 4 9 を微小に開口し、 ステップ 1 1 7にてフローを終了する。

[0080] ステップ 1 3 3 ~ 1 3 5により、 閉回路ポンプ 1 2からアームシリンダ 3 のロッ ド室 3 匕に作動油が供給され、 アームシリンダ 3のキヤップ室 3 3か ら排出された作動油の一部が閉回路ポンプ 1 2に吸収され、 残りの一部が比 例弁 4 8を介してタンク 2 5に排出され、 アームシリンダ 3が縮小動作する 。 同時に、 閉回路ポンプ 1 3から旋回モータ 7の一側の入出カポートに作動 油が供給され、 旋回モータ 7の他側の入出カポートから排出された作動 が 閉回路ポンプ 1 3に吸収され、 旋回モータ 7が回転動作する。

[0081 ] 図 5に、 図 4八および図 4巳に示した制御フローを実行した場合の油 シ ステム 3 0 0の動作を示す。 図 5は、 アーム操作と旋回操作の 2複合操作を 行う際の、 レバー 5 2の入力、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量、 切換弁 4 0 , 4 3の開閉状態、 開回路ポンプ 1 4 , 1 5の吐出流量、 切換弁 4 4 ,

4 6の開閉状態、 比例弁 4 8 , 4 9の開度、 アームシリンダ 3の圧力、 旋回 モータ 7の圧力、 アームシリンダ 3の速度、 旋回モータ 7の速度をそれぞれ 示している。

[0082] 時刻丁 1 にて、 オペレータによりレバー 5 2に対してアーム 4を伸ばす操 作、 上部旋回体 1 〇 2を回動する操作が開始される。 レバー 5 2の入力から 、 要求速度が演算され、 要求速度通りに動作するために、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量が上昇する。 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量をアクチ 〇 2020/175132 16 卩(:170? 2020 /005263

ユエータへと導くために、 切換弁 4 0 , 4 3が開口される。 アーム 4を伸ば す動作では、 アームシリンダ 3のキャップ室に作動油を供給し、 ロッ ド室か ら作動油を排出する。 油圧シリンダの受圧面積差による作動油の減 少を補う ために、 開回路ポンプ 1 4の吐出流量を制御する。 開回路ポンプ 1 5は最小 傾転に保たれている。 開回路ポンプ 1 4の吐出する作動油をアクチユエータ へと導くために、 切換弁 4 4を開口する。 アームシリンダ 3キャップ側圧力 は作動油の供給に伴い上昇する。

[0083] 時刻丁 2にて、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量が最大になるが、 アー ムシリンダ 3の速度は、 要求速度よりも低い。 アームシリンダ 3の速度を上 昇させるためには、 アームシリンダ 3のロッ ド室から排出する作動油を増加 する必要がある。 このとき、 アームシリンダ 3のロッ ド室 3 内の圧力がキ ャップ室 3 3内の圧力よりも高いため、 ロッ ド室 3 13内の作動油をタンク 2 5に排出することができれば、 アームシリンダ 3の速度を増速することがで きる。

[0084] 時刻丁 2にて切換弁 4 6を開口するとともに、 比例弁 4 9の開口面積を制 御し、 アームシリンダ 3のロッ ド室から排出される作動油を、 比例弁 4 9を 介してタンク 2 5へと排出する。 アームシリンダ 3のロッ ド室から排出する 流量が増加することによる、 チャージ圧力の低下を防止するため、 開回路ポ ンプ 1 4の吐出流量を増加させる。

[0085] 時刻丁 3にて開回路ポンプ 1 4の吐出流量が最大になる。 開回路ポンプ 1 4による吐出流量を増やすことができないた 、 比例弁 4 9の開口面積を制 御し、 チャージ圧力がチャージ下限圧 を下回らないようにする。

[0086] 時刻丁4にて比例弁 4 9の開度を一定にすることで、 チャージ圧力が下限 圧 を下回らないように制御する。

[0087] 以上のように制御することで、 アームシリンダ 3の速度を増加することが できるとともに、 回路内の作動油の排出流量が増加する場合で も、 チャージ 圧力が負圧になることを防止することができ る。

[0088] 本実施例では、 作動油を貯留するタンク 2 5と、 両傾転型の油圧ポンプか 〇 2020/175132 17 卩(:170? 2020 /005263 らなる複数の閉回路ポンプ 1 2 , 1 3と、 複数の閉回路ポンプ 1 2 , 1 3と 同数の片傾転型の油圧ポンプからなる複数の 開回路ポンプ 1 4 , 1 5と、 少 なくとも 1つの片ロッ ド式油圧シリンダ 3および少なくとも 1つの油圧モータ 7を含む複数の油圧アクチユエータ 3 , 7と、 複数の油圧アクチユエータ 3 , 7の動作を指示するための操作装置 5 2と、 複数の閉回路ポンプ 1 2 , 1 3を複数の油圧アクチユエータ 3 , 7に閉回路状に接続する複数の閉回路切 換弁 4 0〜 4 3と、 複数の開回路ポンプ 1 4 , 1 5の吐出ポートを片ロッ ド 式油圧シリンダ 3のキャップ室 3 3に接続する複数のキャップ側切換弁 4 4 , 4 6と、 複数の開回路ポンプ 1 4 , 1 5の吐出ポートとタンク 2 5とを接 続する流路 2 1 5 , 2 1 6に設けられた複数の比例弁 4 8 , 4 9と、 キャッ プ室 3 3の圧力を検出するキャップ圧カセンサ 6 0 3と、 片ロッ ド式油圧シ リンダ 3のロッ ド室 3匕の圧力を検出するロッ ド圧カセンサ 6 0匕と、 操作 装置 5 2、 キャップ圧カセンサ 6 0 3、 およびロッ ド圧カセンサ 6 0匕から の入力に基づいて、 複数の閉回路切換弁 4 0〜 4 3および複数のキャップ側 切換弁 4 4 , 4 6を制御すると共に、 複数の閉回路ポンプ 1 2 , 1 3および 複数の開回路ポンプ 1 4 , 1 5の各吐出流量、 ならびに複数の比例弁 4 8 ,

4 9の開口面積を制御するコントローラ 5 1 とを備えた建設機械 1 0 0にお いて、 複数の開回路ポンプ 1 4 , 1 5の吐出ポートをロッ ド室 3 13に接続す る複数のロッ ド側切換弁 4 5 , 4 7を備え、 コントローラ 5 1は、 片ロッ ド 式油圧シリンダ 3と油圧モータ 7とを同時に駆動する場合に、 複数の開回路 ポンプ 1 4 , 1 5のうち片ロッ ド式油圧シリンダ 3に接続されていない特定 の開回路ポンプ 1 5が前記片ロッ ド式油圧シリンダに接続されるようにキャ ップ側切換弁 4 6および複数のロッ ド側切換弁 4 7を制御し、 特定の開回路 ポンプ 1 5の吐出ポートとタンク 2 5とを接続する流路に設けられた特定の 比例弁 4 9の開口面積を制御する。

[0089] 以上のように構成した本実施例によれば、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3と油 圧モータ 7とを同時に駆動する場合に、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3に接続さ れていない特定の開回路ポンプ 1 5および特定の比例弁 4 9が片ロッ ド式油 〇 2020/175132 18 卩(:170? 2020 /005263

圧シリンダ 3に接続され、 特定の開回路ポンプ 1 5の吐出ポートとタンク 2 5とを接続する流路に設けられた特定の比例 4 9の開口面積が制御される 。 これにより、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3と油圧モータ 7を同時に駆動する 際に、 未使用の開回路ポンプ 1 5または未使用の比例弁 4 9を用いて片ロッ ド式油圧シリンダ 3の速度を増速することが可能となる。

[0090] また、 本実施例に係る油圧ショベル 1 0 0は、 チャージポンプ 1 1 と、 チ ャージポンプ 1 1の吐出ポートに接続されたチャージライン 2 1 2と、 チャ —ジライン 2 1 2に設けられたチャージ用リリーフ弁 2 0と、 チャージライ ン 2 1 2の圧力を検出するチャージ圧カセンサ 6 2とを更に備え、 コントロ —ラ 5 1は、 ロッ ド室 3匕の圧力がキャップ室 3 3の圧力より高い状態で片 ロッ ド式油圧シリンダ 3を伸び側に駆動すると同時に油圧モータ 7を駆動す る場合に、 特定の開回路ポンプ 1 5がロッ ド室 3匕に接続されるようにキャ ップ側切換弁 4 6およびロッ ド側切換弁 4 7を制御し、 特定の比例弁 4 9を 開口し、 チャージライン 2 1 2の圧力がチャージ用リリーフ弁 2 0の設定圧 よりも低く設定された所定の圧力 を下回ったときに、 特定の比例弁 4 9の 開口面積を縮小させる。 これにより、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3の低圧側の キャップ室 3 3 に開回路ポンプ 1 4から作動油が供給されると共に、 チャー ジライン 2 1 2の圧力を所定の圧力 以上に保持しつつ、 片ロッ ド式油圧シ リンダ 3の高圧側のロッ ド室 3匕の作動油が未使用の比例弁 4 9を介して夕 ンク 2 5に排出されるため、 キャップ室 3 3が負圧になることを防ぎつつ片 ロッ ド式油圧シリンダ 3の伸長速度を増速することが可能となる。

実施例 2

[0091 ] 本発明の第 2の実施例に係る油圧ショベルについて、 図 6〜図 8を用いて 説明する。

[0092] 図 6は、 本実施例における油圧システムの概略構成図 である。

[0093] 図 6において、 本実施例における油圧システムは、 片ロッ ド式油圧シリン ダ 3のキャップ室 3 3 とタンク 2 5とを接続するキャップ側排出流路 2 1 7 と、 キャップ側排出流路 2 1 7に設けられたメータアウト弁 5 0とを更に備 〇 2020/175132 19 卩(:170? 2020 /005263

えている。

[0094] 図 7八および図 7巳に、 本実施例におけるアクチユエータ割り当て流 量演 算部 5 1 〇 (図 3に示す) の制御フローを示す。

[0095] レバー 52の入力が開始されると、 ステップ 301 にて単独操作か否かを 判定する。 単独操作の場合、 ステップ 302にてアーム操作か否かを判定す る。 アーム操作の場合、 ステップ 303にてアームの縮め操作か否かを判定 する。 アーム縮め操作の場合、 ステップ 304にて閉回路ポンプ 1 2, 1 3 の吐出流量を制御し、 開回路ポンプ 1 4, 1 5の吐出流量を最小傾転に制御 する。 ステップ 305では、 切換弁 40, 42, 44, 46を開口し、 切換 弁 4 1 , 43, 45, 47を閉口する。 ステップ 306では、 比例弁 48,

49の開口面積を制御し、 ステップ 307にてフローを終了する。

[0096] ステップ 304〜 306により、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3からアームシリ ンダ 3のロッ ド室 3匕に作動油が供給され、 アームシリンダ 3のキャップ室 3 3 から排出された作動油の一部が閉回路ポ ンプ 1 2, 1 3に吸収され、 残 りの一部が比例弁 48, 49を介してタンク 25に排出され、 アームシリン ダ 3が縮小動作する。

[0097] ステップ 303にてアーム縮め操作ではないと判定した場 合、 ステップ 3

08にて閉回路ポンプ 1 2, 1 3、 開回路ポンプ 1 4, 1 5の吐出流量を制 御する。 ステップ 309では、 切換弁 40, 42, 44, 46を開口し、 切 換弁 4 1 , 43, 45, 47を閉口する。 ステップ 3 1 0では、 比例弁 48 , 49を閉口し、 ステップ 307にてフローを終了する。

[0098] ステップ 308〜 3 1 0により、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3および開回路ポ ンプ 1 4, 1 5から吐出された作動油がアームシリンダ 3のキャップ室 33 に供給され、 アームシリンダ 3のロッ ド室 3匕から排出された作動油が閉回 路ポンプ 1 2, 1 3に吸収され、 アームシリンダ 3が伸長動作する。

[0099] ステップ 302でアーム操作ではない (すなわち、 旋回単独操作) と判定 した場合、 ステップ 3 1 1 にて、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3の吐出流量を制御 し、 開回路ポンプ 1 4, 1 5の吐出流量を最小傾転に制御する。 ステップ 3 〇 2020/175132 20 卩(:170? 2020 /005263

1 2では、 切換弁 4 1 , 43を開口し、 切換弁 40, 42, 44, 45, 4 6, 47を閉口する。 ステップ 3 1 3では、 比例弁 48, 49を微小に開口 し、 ステップ 307にてフローを終了する。

[0100] ステップ 3 1 1〜 3 1 3により、 閉回路ポンプ 1 2, 1 3から吐出された 作動油が旋回モータ 7の一側の入出カポートに供給され、 旋回モータ 7の他 側の入出カポートから排出された作動油が閉 回路ポンプ 1 2, 1 3に吸収さ れ、 旋回モータ 7が回転動作する。

[0101] ステップ 301 にて単独操作ではない (すなわち、 複合操作) と判定した 場合、 ステップ 3 1 4にてアームの縮め操作を含んでいるか否か 判定する 。 アーム縮め操作を含んでいると判定した場合 、 ステップ 3 1 5にてチャー ジ圧力が所定の圧力 よりも高いか否かを判定する。 ステップ 3 1 5にてチ ャージ圧力が所定の圧力 よりも高いと判定した場合、 ステップ 3 1 6にて アームシリンダ 3のキャップ室 33の圧力がロッ ド室 313の圧力よりも高い か否かを判定する。 キャップ室 33の圧力の方が高いと判定した場合、 ステ ップ 3 1 7にて閉回路ポンプ 1 2 , 1 3、 開回路ポンプ 1 5の吐出流量を制 御し、 開回路ポンプ 1 4の吐出流量を最小傾転に制御する。 ステップ 3 1 8 では、 切換弁 40, 43, 44, 47を開口し、 切換弁 4 1 , 42, 45,

46を閉口する。 ステップ 3 1 9では、 比例弁 48の開口面積を制御し、 比 例弁 49を閉口する、 ステップ 320では、 メータアウト弁 50の開口面積 を制御し、 ステップ 307にてフローを終了する。

[0102] ステップ 3 1 7〜 320により、 閉回路ポンプ 1 2および開回路ポンプ 1

5からアームシリンダ 3のロッ ド室 313に作動油が供給され、 アームシリン ダ 3のキャップ室 33から排出された作動油の一部が閉回路ポン 1 2に吸 収され、 残りの一部が比例弁 48およびメータアウト弁 50を介してタンク 25に排出され、 アームシリンダ 3が縮小動作する。 同時に、 閉回路ポンプ 1 3から旋回モータ 7の一側の入出カポートに作動油が供給され 旋回モー 夕 7の他側の入出カポートから排出された作動 が閉回路ポンプ 1 3に吸収 され、 旋回モータ 7が回転動作する。 このとき、 アームシリンダ 3の高圧側 〇 2020/175132 21 卩(:170? 2020 /005263 のキャップ室 3 3の作動油が比例弁 4 8およびメータアウト弁 5 0を介して タンク 2 5に排出されると共に、 低圧側のロッ ド室 3匕に未使用の開回路ポ ンプ 1 5から作動油が補充されるため、 ロッ ド室 3匕が負圧になることを防 ぎつつアームシリンダ 3の縮小速度を増速することが可能となる。

[0103] ステップ 3 1 6にてキャップ室 3 3の圧力がロッ ド室 3 の圧力よりも高 くないと判定した場合、 または、 ステップ 3 1 5にてチャージ圧力が所定の 圧力 よりも高くないと判定した場合、 ステップ 3 2 2にて閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量を制御し、 開回路ポンプ 1 4 , 1 5の吐出流量を最小傾 転に制御する。 ステップ 3 2 3では、 切換弁 4 0 , 4 3 , 4 4を開口し、 切 換弁 4 1 , 4 2 , 4 5 , 4 6 , 4 7を閉口する。 ステップ 3 2 4では、 比例 弁 4 8の開口面積を制御し、 比例弁 4 9を微小に開口し、 ステップ 3 0 7に てフローを終了する。 これにより、 閉回路ポンプ 1 2からアームシリンダ 3 のロッ ド室 3匕に作動油が供給され、 アームシリンダ 3のキャップ室 3 3か ら排出された作動油の一部が閉回路ポンプ 1 2に吸収され、 残りの一部が比 例弁 4 8を介してタンク 2 5に排出され、 アームシリンダ 3が縮小動作する 。 同時に、 閉回路ポンプ 1 3から旋回モータ 7の一側の入出カポートに作動 油が供給され、 旋回モータ 7の他側の入出カポートから排出された作動 が 閉回路ポンプ 1 3に吸収され、 旋回モータ 7が回転動作する。

[0104] ステップ 3 1 4にてアーム縮め操作を含んでいないと判定 た場合、 ステ ップ 3 2 5にて閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量を制御し、 開回路ポンプ 1 4 , 1 5の吐出流量を最小傾転に制御する。 ステップ 3 2 6では、 切換弁 4 0 , 4 3 , 4 5を開口し、 切換弁 4 1 , 4 2 , 4 4 , 4 5 , 4 6 , 4 7を 閉口する。 ステップ 3 2 7では、 比例弁 4 8の開口面積を制御し、 比例弁 4 9を微小に閉口し、 ステップ 3 0 7にてフローを終了する。

[0105] ステップ 3 2 5〜 3 2 7により、 閉回路ポンプ 1 2からアームシリンダ 3 のキャップ室 3 3に作動油が供給され、 アームシリンダ 3のロッ ド室 3 13か ら排出された作動油の一部が閉回路ポンプ 1 2に吸収され、 残りの一部が比 例弁 4 8を介してタンク 2 5に排出され、 アームシリンダ 3が伸長動作する 〇 2020/175132 22 卩(:170? 2020 /005263

。 同時に、 閉回路ポンプ 1 3から旋回モータ 7の一側の入出カポートに作動 油が供給され、 旋回モータ 7の他側の入出カポートから排出された作動 が 閉回路ポンプ 1 3に吸収され、 旋回モータ 7が回転動作する。

[0106] 図 8に図 7八および図 7巳に示した制御フローを実行した場合の油 シス テム 3 0 0の動作を示す。 第 1の実施形態と同様に、 アーム 4と上部旋回体 1 0 2を同時に動作する複合動作を例に説明する

[0107] 図 8は、 アームと旋回動作の 2複合操作 (アームダンプ、 旋回) を行う際 の、 レバー 5 2の入力、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量、 切換弁 4 0 ,

4 3の開閉状態、 開回路ボンプ 1 4 , 1 5の吐出流量、 切換弁 4 4 , 4 6の 開閉状態、 比例弁 4 8 , 4 9の開度、 メータアウト弁 5 0の開度、 チャージ 圧力、 アームシリンダ 3の圧力、 旋回モータ 7の圧力、 アームシリンダ 3の 速度、 旋回モータ 7の速度をそれぞれ示している。

[0108] 時刻丁 1 にて、 オペレータによりレバー 5 2の操作が開始されると、 レバ — 5 2からの入力に応じて、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量が増加する 。 このとき、 切換弁 4 0はアームシリンダ 3との流路を形成するために、 開 状態となり、 切換弁 4 3は旋回モータ 7との流路を形成するために開状態と なる。 閉回路ポンプ側のこの他の切換弁 4 1 , 4 2は閉状態である。 アーム シリンダ 3を縮める動作であるため、 開回路ポンプ 1 4は吐出しておらず、 切換弁 4 4を開口し、 比例弁 4 8の開口面積を制御し、 アームシリンダ 3か ら排出される作動油を比例弁 4 8からタンク 2 5へと排出している。 旋回モ —夕 7には開回路ポンプ 1 5を使用しないため、 吐出流量は最小傾転に制御 されており、 この開回路ポンプ 1 5の最小吐出流量分の作動油をタンク 2 5 に排出するため、 比例弁 4 9は微小に開口する。

[0109] 時刻丁 2にて、 閉回路ポンプ 1 2 , 1 3の吐出流量が最大になる。 この時 、 アームシリンダ 3の速度は、 要求速度を満たしていない。 アームシリンダ 3のキャップ室 3 3の圧力は、 ロッ ド室 3 13よりも高圧であるため、 アーム シリンダ 3の速度を上昇させるためには、 アームシリンダ 3のキャップ室 3 3から排出する作動油の流量を増やす必要が る。 〇 2020/175132 23 卩(:170? 2020 /005263

[01 10] 時刻丁 2で、 メータアウト弁 5 0を開口してアームシリンダ 3のキャップ 室 3 3とタンク 2 5間に流路を形成し、 キャップ室 3 3からの作動油をタン ク 2 5へと排出する。 このとき、 回路内の作動油が不足し、 チャージ圧力が 下がることを防ぐために、 切換弁 4 7を開口し、 開回路ポンプ 1 5からアー ムシリンダ 3のロッ ド室 3 13へと作動油を吐出する。

[01 1 1 ] 本実施例に係る建設機械 1 〇〇は、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3のキャップ 室 3 3とタンク 2 5とを接続するキャップ側排出流路 2 1 7と、 キャップ側 排出流路 2 1 7に設けられたメータアウト弁 5 0とを更に備え、 コントロー ラ 5 1は、 キャップ室 3 3の圧力がロッ ド室 3匕の圧力より高い状態でアー ムシリンダ 3を縮み側に駆動すると同時に旋回モータ 7を駆動する場合に、 特定の開回路ポンプ 1 5がロッ ド室 3匕に接続されるようにキャップ側切換 弁 4 6およびロッ ド側切換弁 4 7を制御し、 特定の開回路ポンプ 1 5に対応 する特定の比例弁 4 9を閉口し、 メータアウト弁 5 0を開口し、 チャージラ イン 2 1 2の圧力がチャージ用リリーフ弁 2 0の設定圧よりも低く設定され た所定の圧力 を下回ったときに、 メータアウト弁 5 0の開口面積を縮小さ せる、 または、 特定の開回路ポンプ 1 5の吐出流量を減少させる。

[01 12] 以上のように構成した本実施例によれば、 チャージライン 2 1 2の圧力を 所定の圧力 以上に保持しつつ、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3の高圧側のキャ ップ室 3 3の作動油が比例弁 4 8およびメータアウト弁 5 0を介してタンク 2 5に排出されると共に、 低圧側のロッ ド室 3匕に未使用の開回路ポンプ 1 5から作動油が補充されるため、 ロッ ド室 3匕が負圧になることを防ぎつつ 片ロッ ド式油圧シリンダ 3の縮小速度を増速することが可能となる。

[01 13] なお、 本実施例では、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3のキャップ室 3 3からの 排出をメータアウト弁 5 0で行い、 開回路ポンプ 1 5の吐出流量を片ロッ ド 式油圧シリンダ 3のロッ ド室 3匕に導くよう制御したが、 メータアウト弁 5 0がない場合には、 以下のように構成しても良い。

[01 14] コントローラ 5 1は、 キャップ室 3 3の圧力がロッ ド室 3匕の圧力より高 い状態で片ロッ ド式油圧シリンダ 3を縮み側に駆動すると同時に油圧モータ 〇 2020/175132 24 卩(:170? 2020 /005263

7を駆動する場合に、 特定の比例弁 49がキャップ室 33に接続されるよう にキャップ側切換弁 46およびロッ ド側切換弁 47を制御し、 特定の比例弁 49を開口し、 チャージライン 2 1 2の圧力がチャージ用リリーフ弁 20の 設定圧よりも低く設定された所定の圧力 を下回ったときに、 特定の比例弁 49の開口面積を縮小させる。 これにより、 チャージライン 2 1 2の圧力を 所定の圧力 以上に保持しつつ、 片ロッ ド式油圧シリンダ 3の高圧側のキャ ップ室 33の作動油が未使用の比例弁 49を介してタンク 25に排出される ため、 ロッ ド室 3匕が負圧になることを防ぎつつ片ロッ ド式油圧シリンダ 3 の縮小速度を増速することが可能となる。

[0115] 以上、 本発明の実施例について詳述したが、 本発明は、 上記した実施例に 限定されるものではなく、 様々な変形例が含まれる。 例えば、 上記した実施 例は、 本発明を分かり易く説明するために詳細に説 明したものであり、 必ず しも説明した全ての構成を備えるものに限定 されるものではない。 さらに、 ある実施例の構成に他の実施例の構成の一部 を加えることも可能であり、 あ る実施例の構成の一部を削除し、 あるいは、 他の実施例の一部と置き換える ことも可能である。

符号の説明

[0116] 1 ブームシリンダ、 2 ブーム、 3 ア _ ムシリンダ、 38 キャップ 室、 ド室、 4 アーム、 5 バケッ トシリンダ、 6 バケッ ト、

7 旋回モータ、 8 走行装置、 1 〇 動力伝達装置、 1 1 チャージポン プ、 1 2 閉回路ポンプ、 1 23 レギユレータ、 1 3 閉回路ポンプ、 1 33 レギユレータ、 1 4 開回路ポンプ、 1 43 レギユレータ、 1 5 開回路ポンプ、 1 53 レギユレータ、 20 チャージ用リリーフ弁、 25 タンク、 26, 27, 283, 28 b 29 a 2913 チャージ用チェ ック弁、 30 , 301〇, 3 1 , 3 1 1〇, 32 , 3213, 33 , 33 匕 リリーフ弁、 34, 35 フラッシング弁、 40〜 43 閉回路切換弁 、 44, 46 キャップ側切換弁、 45, 47 ロッ ド側切換弁、 48, 4 9 比例弁、 5〇 メータアウト弁、 5 1 コントローラ、 5 1 8 要求速 20/175132 25 卩(:170? 2020 /005263

度演算部、 5 1 匕 チャージ圧力演算部、 5 1 〇 アクチユエータ割り当て 流量演算部、 5 1 ポンプ信号出力部、 5 1 6 切換弁信号出力部、 5 1 干 比例弁信号出力部、 5 1 9 メータアウト弁信号出力部、 52 レバー (操作装置) 、 603 圧カセンサ (キャップ圧カセンサ) 、 60匕 圧力 センサ (ロッ ド圧カセンサ) 、 6 1 3, 6 1 匕 圧カセンサ、 62 チヤー ジ圧カセンサ、 1 00 油圧ショベル (建設機械) 、 1 01 キャブ、 1 0 2 上部旋回体、 1 03 下部走行体、 1 04 フロント作業機、 200〜 205, 2 1 0, 2 1 1 流路、 2 1 2 流路 (チャージライン) 、 2 1 3 〜 2 1 6 流路、 2 1 7 キャップ側排出流路、 300 油圧システム。