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Title:
BITE TYPE PIPE COUPLING, REFRIGERATION DEVICE, AND WATER HEATING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/143098
Kind Code:
A1
Abstract:
A bite type pipe coupling in which, at the center of a coupling body of the coupling, an insertion opening into which connection piping is inserted is provided in the coupling body at its end facing a joint member and in which, at the center, an insertion opening into which device-side piping is inserted and brazed is provided in the coupling body at its end located on the side opposite the end that faces the joint member. A thin wall thickness section having an outer periphery smaller than the outer periphery of a base section of the coupling body is formed at an outer peripheral wall section at the entrance of the insertion opening into which the device-side piping is inserted. The thin wall section is formed in a region extending from the entrance of the insertion section to a position near the front end of the insertion opening.

Inventors:
NAKATA HARUO (JP)
MURAYAMA YOSHIKI (JP)
OHGAMI ISAO (JP)
HARAGUCHI KAZUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058864
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 14, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
NAKATA HARUO (JP)
MURAYAMA YOSHIKI (JP)
OHGAMI ISAO (JP)
HARAGUCHI KAZUYA (JP)
International Classes:
F25B41/00; F16L19/08
Foreign References:
JP2005036947A2005-02-10
JPH1130368A1999-02-02
JP2003509645A2003-03-11
JP2002166305A2002-06-11
JPH02214005A1990-08-27
JPH02237734A1990-09-20
JP2000266248A2000-09-26
JPS62109856U1987-07-13
JPH04110286U1992-09-24
JP2005036947A2005-02-10
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori (Ohmiya-cho 2-chomeGifu-shi, Gifu 31, JP)
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Claims:
 接続すべき接続配管が接続される装置に取り付けられる継手本体と、接続配管に外装されて継手本体に結合される結合部材と、継手本体と結合部材との間に挟着されるフェルールと、フェルールの先端部を接続配管に食い込ませるようにガイドするカム面とを備え、
 前記継手本体の中心部において、前記結合部材に対向する端部には、接続配管が差し込まれる差込口が設けられ、前記中心部において、結合部材に対向する端部の反対側に位置する端部には、装置側配管が差し込まれてろう付される差込口が設けられ、
 前記装置側配管が差し込まれる差込口の入口の外周壁部には、外周が継手本体の基部の外周よりも小さい薄肉壁部が形成され、
 前記薄肉壁部は、差込口の入口から、該差込口の先端より入口側に位置するとともに該差込口の先端近傍に至る範囲に形成されていることを特徴とする食い込み式管継手。
 前記装置側配管及び前記接続配管は、それらの接続位置の位置決め手段により、前記差込口に対し所定の差込寸法で接続されることを特徴とする請求項1に記載の食い込み式管継手。
 前記装置側配管が差し込まれる差込口と、前記接続配管が差し込まれる差込口との間における継手本体の内周面には、装置側配管と接続配管とが両側から当接するように内周に向かって突出する段部が形成され、
 前記段部と各差込口の内周面との段差は、両配管の肉厚よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の食い込み式管継手。
 前記両差込口は、これらの差込口が加工される前に前記継手本体の中心部に加工された、前記段部の内径に等しい直径を有する下穴に対し、中ぐり仕上げバイトにより内周面を仕上げ加工することにより形成され、
 前記段部は、前記下穴の内周面のうち、中ぐり仕上げバイトによる仕上げ加工が施されずにそのまま残された部分により構成されていることを特徴とする請求項3に記載の食い込み式管継手。
 前記段部の内径は、前記中ぐり仕上げバイトの柄部及び刃先を含む全高さより大きく設定され、
 前記段部と差込口の内周面との段差は、前記中ぐり仕上げバイトの刃先の高さより小さく設定され、
 前記中ぐり仕上げバイトの柄部は、中ぐり仕上げ加工に耐える太さを備えていることを特徴とする請求項4に記載の食い込み式管継手。
 前記段部と差込口の内周面との段差が0.1mm~0.5mmであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の食い込み式管継手。
 前記段部において、装置側配管が差し込まれる差込口に対向する段差面は、該差込口の入口に向かうに従い拡径する傾斜面に形成され、
 前記段差面は、前記中ぐり仕上げバイトの刃先の傾斜面に対応する形状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の食い込み式管継手。
 前記装置側配管の外周には、前記位置決め手段として突出部が形成され、装置側配管が差し込まれる差込口に前記突出部が当接することにより装置側配管の差込寸法が所定寸法となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の食い込み式管継手。
 前記装置側配管は銅管であり、前記継手本体は黄銅製であることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の食い込み式管継手。
 請求項1から請求項9の何れか1項に記載の食い込み式管継手が冷媒回路、給水回路、又は冷媒回路と給水回路との双方に使用されていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1から請求項9の何れか1項に記載の食い込み式管継手が給湯回路、給水回路、又は給湯回路と給水回路との双方に使用されていることを特徴とする温水装置。
Description:
食い込み式管継手、冷凍装置及 温水装置

 本発明は、食込み式管継手、並びに、こ を応用した冷凍装置及び温水装置に関し、 に、接続すべき接続配管が接続される装置 配管にろう付される継手本体を備えた食い み式管継手に関する。

 内部に流体が流れる流体管に用いられる 継手として、管の劣化、流体供給管の劣化 どが生じたときに交換および修理を容易に うことができるように取り外し可能な管継 が多く使われている。このような管継手と て、用途に応じ各種構造を有する管継手が 在する。

 例えば、流体管の中に冷媒が流れる空気 和機等の冷凍サイクル装置において、従来 管継手としてフレア式管継手が多用されて た。しかし、冷凍サイクル装置においては 地球環境保護のため、冷媒の変更が進めら ている。すなわち、冷媒は、従来のフロン 媒から可燃性を有するプロパン、エタン、 チレン、nペンタン、nブタン、イソブタン のHC冷媒に置換されたり、使用圧力が高圧と なる二酸化炭素などの自然冷媒に置換された りしつつある。このため、新しい冷媒を使用 する冷凍サイクル装置においては、冷媒漏れ の少ない管継手として食い込み式管継手の開 発が活発に行われるようになってきている。

 このような食い込み式管継手の一例として 特許文献1に記載の管継手が挙げられる。こ の食い込み式管継手を図12及び図13に基づき 明する。
 この食い込み式管継手は、図12に示すよう 、接続すべき接続配管が接続される装置に り付けられる継手本体101と、接続配管102に 装されて継手本体101に結合される結合部材10 3とを備えている。食い込み式管継手は、継 本体101と結合部材103との間に挟着されるフ ルール104と、フェルール104の先端部を配管 食い込ませるようにガイドするカム面105と 更に備えている。フェルール104は、フロン フェルール104aとバックフェルール104bとから 構成されている。継手本体101の中心部におい て、結合部材103に対向する端部には、接続配 管102が差し込まれる差込口108が形成されてい る。継手本体101の中心部において、結合部材 103に対向する端部の反対側に位置する端部に は、装置側配管106が差し込まれてろう付され る差込口107が形成されている。この二つの差 込口107,108の間には、装置側配管106の先端部 接続配管102の先端部とが両側から当接する うに、内周に向かって突出する段部109が形 されている。この段部109の段差は、装置側 管106及び接続配管102の肉厚と略同等に形成 れている。

 このような食い込み式管継手は、食い込 式管継手を取り付ける弁等の機器が装置に けられておらず、且つ食い込み式管継手を 置側配管106に取り付けなければならない場 、例えばセパレート型空気調和装置におけ 室内ユニットに食い込み式管継手が取り付 られる場合に必要とされる。

 このような食い込み式管継手において、 部109は、装置側配管106と、継手本体101に接 すべき接続配管102との取付位置を規制する また、段部109は、装置側配管106のろう付に 用されるフラックスが接続配管102の差込口1 08及び該差込口108に連続するカム面105などの ール面に飛散することを防止する。さらに 段部109は、装置側配管106の接続に使用され ろう材が差込口108へ流出することも防止す 。

 装置側配管106のろう付を支障なく行うには 差込口107の周りを十分に加熱して、装置側 管106の差し込み部の奥までろう材が流れ込 ことが必要である。このため、差込口107の 周壁部に、肉厚が薄い薄肉壁部が所定の長 にわたって形成される必要がある。

特開2005-36947号公報

 図13は、このような食い込み式管継手に ける継手本体101を示している。継手本体101 中心部に形成される二つの差込口107,108が加 される場合、一方向から二つの差込口を加 することが困難であることが多い。そのた 、二方向から例えばリーマ仕上げにより各 込口107,108の加工が行われていた。このため 、加工時間が長くなりコストが嵩んでいた。 すなわち、一方向から二つの差込口107,108を 工可能とするには、段部109の向こう側に位 する差込口を仕上げ加工する必要がある。 部109の向こう側に位置する差込口を仕上げ 工するには、刃先110bが柄部110aから外周に向 かって突出している中ぐり仕上げバイト110を 使用する必要がある。

 この中ぐり仕上げバイト110を使用可能と るには、以下の3つの条件を満足させる必要 がある。即ち、中ぐり仕上げバイト110の高さ A1に比べて段部109の内径B1が大きく設定され いる。中ぐり仕上げバイト110の刃先の高さC1 が段部109の段差D1より大きく設定されている 中ぐり仕上げバイト110の柄部110aが仕上げ加 工に耐える強度の太さを有している。ところ が、配管径が小さい場合には段部109の内径B1 小さくなることから、これらの条件を満足 せることが困難となることがあった。例え 、外径が6.35mmであり、且つ肉厚が0.8mmであ 銅管を接続する食い込み式管継手の場合に 、段部109の内径B1が中ぐり仕上げバイト110の 高さA1に比べて僅かに小さいことから、中ぐ 仕上げバイト110を使用することが困難であ た。

 また、従来の食い込み式管継手では、図1 2に示すように、差込口107の外周壁部におけ 薄肉壁部101aが差込口107の入口に短く形成さ ている。このため、強固なろう付を形成す ことが困難であった。

 本発明の目的は、装置側配管のろう付が 障なく行われるとともに、継手本体におけ 装置側配管の差込口及び接続配管側の差込 を一方向から仕上げ加工可能である食い込 式管継手、及びこれを用いた冷凍装置及び 水装置を提供することである。

 前記課題を解決するために、本発明の第 の態様によれば、接続すべき接続配管が接 される装置に取り付けられる継手本体と、 続配管に外装されて継手本体に結合される 合部材と、継手本体と結合部材との間に挟 されるフェルールと、フェルールの先端部 接続配管に食い込ませるようにガイドする ム面とを備える食い込み式管継手が提供さ る。前記継手本体の中心部において、前記 合部材に対向する端部には、接続配管が差 込まれる差込口が設けられている。前記中 部において、結合部材に対向する端部の反 側に位置する端部には、装置側配管が差し まれてろう付される差込口が設けられてい 。前記装置側配管が差し込まれる差込口の 口の外周壁部には、外周が継手本体の基部 外周よりも小さい薄肉壁部が形成されてい 。前記薄肉壁部は、差込口の入口から、該 込口の先端より入口側に位置するとともに 差込口の先端近傍に至る範囲に形成されて る。本願において、差込口の先端近傍とは 当該位置と差込口の入口との距離よりも、 記位置と差込口の先端との距離の方が短い 置である。

 この構成によれば、装置側配管の先端が 込口の先端位置と一致するように差し込ま ることから、差込口の外周の薄肉壁部の先 が、差し込まれた装置側配管の先端近傍に 置する。したがって、差込口の壁の熱容量 、従来の食い込み式管継手とは異なり、装 側配管の先端近傍まで小さくなる。この結 、ろう付時、装置側配管の先端近傍までろ 材が流れやすくなり、ろう付が強固に行わ る。

 また、この薄肉壁部は、差込口の入口か 、該差込口の先端より入口側に位置すると もに該差込口の先端近傍までの範囲で形成 れていることから、装置側配管の差込口の 端に形成される段部の段差を小さくしたり 段部を省略したりすることが可能となる。 なわち、従来、ろう材が結合部材の差込口 流れ込んだり、フラックスが結合部材の差 口へ飛散したりすることにより接続配管の ールが困難になるなどの問題を防止するた に、段部は配管の肉厚程度の段差を有する とが必要と考えられていた。

 しかしながら、発明者らの研究により、 記薄肉壁部の先端が差込口の先端より入口 に位置するとともに該先端近傍に位置する とにより、差込口の先端近傍の壁の熱容量 急激に大きくなり、ろう材の流れ込み及び ラックスの飛散を防止することができるこ が判明した。したがって、前記第一の態様 構成では、配管位置決めの手段が段部以外 手段で構成されることにより、従来必要と えられていた所定寸法の段差を有する段部 省略したり、この段部の段差を小さくした できることが判明した。段差を小さくした 段部を省略したりすることにより、装置側 管が差し込まれる差込口と、接続配管が差 込まれる差込口とを一方向から加工するこ ができ、コストを軽減することができる。

 前記態様において、好ましくは、前記装 側配管及び前記接続配管は、それらの接続 置の位置決め手段により、前記差込口に対 所定の差込寸法で接続される。この構成に れば、接続位置の位置決めが行われること より、装置側配管のろう付が支障なく行わ る。

 前記態様において、好ましくは、前記装 側配管が差し込まれる差込口と、前記接続 管が差し込まれる差込口との間における継 本体の内周面には、装置側配管と接続配管 が両側から当接するように内周に向かって 出する段部が形成されている。この場合、 記段部と各差込口の内周面との段差は、両 管の肉厚よりも小さく設定されている。こ 構成によれば、前記位置決め手段として小 な段差を有する段部が形成されることから 装置側配管及び接続配管の位置決めが容易 なる。また、段差を小さくすることにより 各差込口を一方向から加工することができ 場合が多くなる。

 好ましくは、前記段部と差込口の内周面 の段差が0.1mm~0.5mmである。例えば中ぐり仕 げバイトによる仕上げ削り寸法、一方向か の加工における段差条件、及び段部の機能 持の観点から見て、この程度の寸法が最適 ある。

 好ましくは、前記両差込口は、これらの 込口が加工される前に前記継手本体の中心 に加工された、前記段部の内径に等しい直 を有する下穴に対し、中ぐり仕上げバイト より内周面を仕上げ加工することにより形 されている。この場合、前記段部は、前記 穴の内周面のうち、中ぐり仕上げバイトに る仕上げ加工が施されずにそのまま残され 部分により構成されている。この構成によ ば、下穴の加工後に仕上げ加工を行うだけ 両差込口の加工が行われる。さらに、この 差込口の仕上げ加工が施されることにより 更なる加工を施すことなく、小さな段差を する段部が形成される。したがって、合理 な加工が許容されており、加工コストを軽 することができる。

 好ましくは、前記段部の内径は、前記中 り仕上げバイトの柄部及び刃先を含む全高 より大きく設定されている。この場合、前 段部と差込口の内周面との段差は、前記中 り仕上げバイトの刃先の高さより小さく設 されている。更に、前記中ぐり仕上げバイ の柄部は、中ぐり仕上げ加工に耐える太さ 備えている。この構成によれば、一方向か 両差込口の加工を施すことができる。

 好ましくは、前記段部において、装置側 管が差し込まれる差込口に対向する段差面 、該差込口の入口に向かうに従い拡径する 斜面に形成されている。この場合、前記段 面は、前記中ぐり仕上げバイトの刃先の傾 面に対応する形状に形成されている。この 成によれば段差面の加工が容易になる。

 好ましくは、前記装置側配管の外周には 前記位置決め手段として突出部が形成され いる。この場合、食い込み式管継手は、装 側配管が差し込まれる差込口に前記突出部 当接することにより装置側配管の差込寸法 所定寸法となるように構成されている。こ 構成によれば、段部の形成が不要となるこ から加工がより容易になる。接続配管の位 決めは、先にろう付された装置側配管の先 部に接続配管の先端部が当接することによ 容易に行われる。

 好ましくは、前記装置側配管は銅管であ 、前記継手本体は黄銅製である。この構成 よれば、支障なく装置側配管と継手本体と 所定どおりの強度でろう付することができ 。

 本発明の第二の態様によれば、前記食い み式管継手が冷媒回路、給水回路に使用さ た冷凍装置が提供される。また、本発明の 三の態様によれば、前記食い込み式管継手 給湯回路、給水回路に使用された温水装置 提供される。これらの構成によれば、冷凍 置及び温水装置のコストを軽減することが きる。

本発明の実施の形態1に係る食い込み式 管継手を示す部分断面図であって、締結開始 後にフェルールがカム面に当接した状態を示 す図である。 食い込み式管継手を示す部分断面図で って、締結完了の状態を示す図である。 継手本体を示す部分断面図である。 結合部材を示す部分断面図である。 食い込み式管継手においてカム面の周 を拡大して示す断面図である。 食い込み式管継手においてフェルール 周りを拡大して示す断面図である。 フェルールの周りにおける配管の接続 程を示す図であって、(a)はフェルールの先 部により配管が仮止めされた状態を示す図 あり、(b)はフェルールが分離された後の状 を示す図であり、(c)は締結が完了した状態 示す図である。 継手本体における差込口の加工工程を す図であり、(a)は下穴の加工状態を示す図 あり、(b)は装置側配管の差込口の加工工程 示す図である。 継手本体における差込口の加工工程を す図であり、接続配管の差込口の加工工程 示す図である。 本発明の実施の形態2に係る食い込み 管継手における継手本体の周りを示す部分 面図である。 本発明の実施の形態3に係る食い込み 管継手を示す部分断面図であって、締結完 の状態を示す図である。 従来の食い込み式管継手を示す部分断 面図であって、締結開始後にフェルールがカ ム面に当接した状態を示す図である。 継手本体における差込口の加工工程を 示す図である。

 以下、本発明を食い込み式管継手に具体 した各実施の形態を図面に基づき説明する 各実施の形態を示す図面において、共通す 要素には同一の符号を付し、実施の形態2以 降においては、その説明を省略又は簡略化す る。

 (実施の形態1)
 実施の形態1に係る管継手について、図1~図9 に基づいて説明する。実施の形態1に係る管 手は、冷凍装置、ヒートポンプ式温水装置 どの冷媒回路、給水回路、及び給湯回路な に使用される食い込み式管継手である。図1 、食い込み式管継手の締結開始後にフェル ルがカム面に当接した状態を示す部分断面 である。図2は、接続配管の締結完了の状態 を示す部分断面図である。図3は継手本体を す部分断面図であり、図4は結合部材を示す 分断面図である。図5はカム面の周りを拡大 して示す図であり、図6はフェルールの周り 拡大して示す図である。図7(a)~(c)は、配管の 接続工程を示す図である。

 本食い込み式管継手は、これらの図に示 れるように、接続すべき接続配管P2が接続 れる装置に取り付けられる継手本体1と、接 配管P2に外装されて継手本体1に結合される 合部材2と、結合部材2と一体に形成されて るフェルール3とを備えている。以下の説明 おいて、継手本体1側、例えば図1における 方を前方と称し、結合部材2側、例えば図1に おける右方を後方と称する。

 図1~図3に示すように、継手本体1において 結合部材2の反対側に位置する端部には、装 側配管P1が差し込まれてろう付される差込口 11aを有するソケット部11が形成されている。 ケット部11の結合部材2側には、結合部材2の 締結時に締結工具で把持されるナット部12が 周に形成された基部13と、結合部材2が螺合 れる螺合部としての雌ねじ14aが内周面に形 された雌ねじ筒部14とが形成されている。 の雌ねじ筒部14の外周には、前記基部13から 続してナット部12が形成されている。

 ソケット部11では、差込口11aの入口の外 が基部13の外周よりも小さく形成されており 、これにより薄肉壁部11bが形成されている。 薄肉壁部11bは、差込口11aの入口から差込口11a の先端近傍までの範囲に形成されている。差 込口11aの先端近傍とは、当該位置と差込口11a の入口との距離よりも、前記位置と差込口11a の先端との距離の方が短い位置のことであり 、好ましくは、図1に記載された位置、すな ち差込口11aの先端の手前近くの位置である

 継手本体1は、基部13において結合部材2に 対向する端面から雌ねじ筒部14内に突出する 部15を有している。この軸部15から基部13に けての中心部には、配管接続時に接続配管P 2が差し込まれる差込口16が形成されている。 差込口11aと差込口16との間には、これらの差 口11a,16の内周面から突出する段部17が形成 れている。段部17の内周面の直径は、差込口 11a,16の直径よりも小さく設定されている。し たがって、差込口11a,16に差し込まれた装置側 配管P1及び接続配管P2は、それらの先端部が 部17の段差面に当接することにより所定位置 に保持される。装置側配管P1は接続配管P2と 一の配管径を有している。

 差込口16の入口にはカム面18が形成されて いる。カム面18は、その前方において差込口1 6に連なり、後方に向けて径が大きくなる円 状に形成されている。管継手の軸心に対す カム面18の傾斜角度は、後述するフェルール 3の先端部のテーパ面32の傾斜角度よりも大き く設定されている。カム面18の中央部18aの傾 角度は、図5に示すように、カム面18におけ 中央部18a以外の個所の傾斜角度よりもさら 大きく設定されている。これは、フェルー 3の先端部を接続配管P2に食い込みやすくす ためである。

 結合部材2は、図1、図2、図4及び図6に示 ように、軸心に接続配管P2が貫通する貫通孔 21が形成された基部22を有している。この基 22において継手本体1に対向する端部には、 ェルール3の外周を保護する保護筒部23が形 されている。保護筒部23に続く基部22の外周 は、継手本体1と螺合する螺合部としての雄 ねじ22aが形成されている。基部22の後部には 締結工具で把持可能なように外形が大きく 成されるとともに六角ナット状を有する把 部24が形成されている。

 以上の構成において、装置側配管P1及び 続配管P2は銅管により形成されており、継手 本体1及び結合部材2は黄銅製材料から形成さ ている。これらの材料は冷凍装置用材料と て最適であり、汎用性を有している。

 上記のように形成された結合部材2には、 保護筒部23内において基部22から前方へ、つ り継手本体1に向かって突出するように環状 フェルール3が形成されている。フェルール 3の軸心の孔は接続配管P2が貫通する貫通孔31 あり、その直径は、前記差込口16及び基部22 の軸心に設けられた貫通孔21と略同径である 図4及び図6に示すように、フェルール3は、 の後端部において径方向に沿って延びる薄 部4を介して基部22に連結されており、結合 材2と一体的に形成されている。

 フェルール3をその軸方向に沿った断面で 見ると、例えば図6に示すように、フェルー 3の後部が略一定の肉厚に形成されるととも 前部が先端に向かうに従って薄くなるよう 、外周面がテーパ面32に形成されている。 のテーパ面32の傾斜角度は、前述したように カム面18の傾斜角度よりもやや小さい角度に 成されている。フェルール3の後端面33は、 部22の内周縁から該基部22の径方向に沿って 外方に窪む空間34を介して、基部22に形成さ た押圧面25と対向している。図6に示すよう 、空間34の尖端部、つまり外周部分は略V字 に形成されており、空間34の内周部分は、そ の前後面が軸線に対して垂直な平面を成すよ うに形成されている。空間34の尖端部には、 部22の軸心に沿って延びる短い直線部34aが 成されている。

 フェルール3の後部の外周面と薄肉部4の 面とは、軸方向に沿って切断された断面に いて略直角に連結されている。この直角の 部は、フェルール3から薄肉部4に跨る後端面 33と、フェルール3の円筒状を有する外周面及 び薄肉部4の前面とから構成される断面形状 おいて、エッジ状の切込41を形成している。 この切込41により、局部的に肉厚が薄くなる 薄肉部42が形成されている。このため、結 部材2に軸方向の力が作用すると、この最薄 部42に応力集中が生起される。

 フェルール3の先端付近の内周面には第1 ッチ35が設けられおり、フェルール3の後端 近の内周面には第2ノッチ36が設けられてい 。第1ノッチ35は、該第1ノッチ35の先端部分3a の変形を容易にする。軸心方向における第1 ッチ35の断面形状は直角三角形であり、第1 ッチ35は、後方の切込面が軸心に対して直角 に延びるように形成されている。この第1ノ チ35は、結合部材2を手回しで締め付ける段 において、第1ノッチ35の先端部分3aが接続配 管P2と差込口16との間に楔状に差し込まれて 続配管P2を仮止め可能に構成されている。第 1ノッチ35の後方の切込面とフェルール3の内 面との交差部がエッジ部3bを形成しており、 このエッジ部3bがフェルール3における先端部 の接続配管P2への食い込みを行う(図7(c)参照)

 第2ノッチ36は略V字状を有しており、外周 に対向する辺が短い台形状に形成されている 。即ち、第2ノッチ36は、前記空間34の尖端部 と同一の形状に形成されている。換言する 、空間34は、第2ノッチ36のV字状の両側端か 軸線に対して垂直な平面が延びている形状 有している。尖端部が略V字状である第2ノ チ36が形成されていることにより、第2ノッ 36の外周に対向する辺(すなわち尖端部分)と フェルール3の後部の外周面との間には、薄 肉の環状薄肉部37(図6参照)が形成されている このように第2ノッチ36が形成されて環状薄 部37が形成されることにより、フェルール3 先端近傍のエッジ部3bが接続配管P2に食い込 むように変形するとともに、後端面33の内周 縁部を形成するエッジ部3cが接続配管P2に食 い込むように変形する。したがって、フェル ール3全体が第2ノッチ36を中心にして変形す (図2及び図7(c)参照)。このように、先端部の ッジ部3bの食い込み以外に後端部のエッジ 3cが接続配管P2に食い込むように変形するこ により、接続配管P2が抜けないように保持 れるとともに、接続配管P2を伝達する振動が エッジ部3bに伝達されることが抑止され、先 部おけるエッジ部3bの食い込みによるシー 機能及び配管保持機能が高く維持される。

 次に、以上のように構成される本食い込 式管継手による配管の接続方法について、 7に従い説明する。継手本体1への接続配管P2 の接続に先立ち、継手本体1は装置側配管P1に 取り付けられている。この取り付け作業は、 継手本体1が黄銅で形成されていることから 差込口11aの内周面にフラックスが塗布され 。次いで、装置側配管P1が差込口11aに差し込 まれる。この差込は、装置側配管P1の先端部 段部17に当接するまで行われる。そして、 込口11aが加熱され、ろう材が差込口11aの入 から流し込まれる。このろう付作業におい 、差込口11aの外周の薄肉壁部11bが差込口11a 入口から差込口11aの先端近傍に至る長さに 成されていることから、装置側配管P1の先端 近傍までろう材が流れやすくなり、ろう付が 強固に行われる。また、この薄肉壁部11bは、 差込口11aの先端より手前で終了するように形 成されていることから、フラックスが結合部 材2に対向する差込口16へ飛散することがなく 、ろう材が差込口16に流れ込むこともない。

 次に、本食い込み式管継手による接続配 P2の接続では、結合部材2の貫通孔21に接続 管P2が差し込まれ、結合部材2が接続配管P2に 外装される。そして、接続配管P2の先端部が ェルール3の貫通孔31を通して差込口16に挿 され、その先端が段部17に当接した状態で結 合部材2が継手本体1に螺合される。このよう してフェルール3の先端部分3aがカム面18に 接した状態を図1に示す。

 この状態から結合部材2が手回しでさらに 締め付けられると、フェルール3の先端部分3a が接続配管P2と差込口16との間に押し込まれ 接続配管P2の仮止めが行われる。この状態を 図7(a)に示す。

 その後は、フェルール3における第1ノッ 35の後方のテーパ面32がカム面18に当接する とから大きな回転トルクが必要である。し がって、この段階から後の工程では締結工 を使って結合部材2が継手本体1に締め付けら れる。この締め付けにより、従来例の場合と 同様に、フェルール3の先端部がカム面18に押 し付けられた状態で結合部材2が締め付けら 、軸方向における前向きの力が薄肉部4に作 する。このとき、フェルール3の外周面と薄 肉部4の前面との交差部、すなわち切込41(図7( a)参照)を有する最薄肉部42に応力集中が発生 、この最薄肉部42において薄肉部4が切断さ 、後端面33の外周端部が押圧面25に当接する (図7(b)参照)。

 フェルール3は、前述したように結合部材 2から分離され、後端面33の外周端部が押圧面 25により押圧される。また、フェルール3は、 その後は独立したフェルール3と同様に作用 る。すなわち、フェルール3は、後端面33の 周端部が押圧面25により押圧される状態から 結合部材2がさらに締め付けられると、基部22 の軸心に向かうに従い後方へ傾斜している押 圧面25により、第2ノッチ36を中心としてその 後の部分が軸心に向かって曲がりやすくな 。したがって、フェルール3において、第2 ッチ36の前部は、第2ノッチ36を中心にしてエ ッジ部3bが接続配管P2に食い込むように傾斜 、第2ノッチ36の後部は、第2ノッチ36を中心 して後端面33の内周縁のエッジ部3cが接続配 P2に食い込むように傾斜する(図7(c)参照)。

 さらに、フェルール3では、このように後 部が第2ノッチ36を中心にして傾斜するように 変形してエッジ部3cが食い込み、この食い込 量が適正値になると、第2ノッチ36を形成す 前面と後面とが略全面で当接するように、 2ノッチ36の形状が設定されている。この形 は、図6に拡大して示されるように空間34の 端部の形状と同一の略V字型であって、より 詳しくは第2ノッチ36の尖端に短い直線部36aが 形成されている。即ち、第2ノッチ36が台形状 に画定されている。これにより、本実施の形 態1に係るフェルール3では、第2ノッチ36を画 する前面と後面とが略全面で互いに当接し 後は、第2ノッチ36を中心とする傾斜が規制 れ、エッジ部3cの過剰な食い込みが起こら いように構成されている。

 このようにして、フェルール3の先端部に おけるエッジ部3bの食い込み及びフェルール3 の後端部におけるエッジ部3cの食い込みが所 量に達すると、結合部材2を締め付けるため の回転トルクが所定値に到達することになり 、接続配管P2の接続が完了する(図2参照)。

 次に、上記のように構成される継手本体 おける差込口11a,16及び段部17の加工方法に いて説明する。これらの加工では、図8(a)に すように、ドリル等の下穴加工用の刃具5に より、継手本体1の中心部に段部17の内径に等 しい直径を有する下穴17aが形成される。次に 、図8(b)に示すように、結合部材に対向する 部から下穴17aに中ぐり仕上げバイト6が挿入 れ、差込口11aに相当する部分が仕上げ加工 れて差込口11aが形成される。中ぐり仕上げ イト6では、刃先6bが柄部6aから外周に向か て突出している。

 次いで、図9に示すように、中ぐり仕上げ バイト6が手前に引かれ、差込口16に相当の部 分が仕上げ加工される。これにより、差込口 11aと差込口16との間に、先に加工された下穴1 7aの面がそのまま残された部分が形成される この残された部分が段部17に相当する。こ ようにして段部17が形成されており、段部17 差込口11aの内周面との段差が0.1mm~0.5mmに設 される。カム面18の加工は、差込口11a及び差 込口16の加工後に行われる。以上のようにし 差込口11a,16が一方向から形成される。この 合において、以下の条件を満足させる必要 ある。即ち、段部17を形成する下穴17aの内 Bは、中ぐり仕上げバイト6の柄部6a及び刃先6 bを含む全高さAより大きく設定されている。 部17の段差Dは、中ぐり仕上げバイト6の刃先 6bの高さCより小さく設定されている。さらに 、中ぐり仕上げバイト6の柄部6aは、中ぐり仕 上げ加工に耐える太さを備えている。

 段部17の差込口11aに対向する段差面17bは 差込口11の入口に向かうに従い拡径する傾斜 面に形成され、この傾斜面は、中ぐり仕上げ バイト6の刃先6bの傾斜面に対応する形状を有 している。

 本実施の形態に係る食い込み式管継手は以 の利点を有する。
 (1)装置側配管P1が差し込まれる差込口11aの 口における外周壁部には、薄肉壁部11bが差 口11aの入口から差込口11aの先端近傍に至る 囲に形成されている。そのため、従来の食 込み式管継手に比べて、差込口11aの壁の熱 量が装置側配管P1の先端近傍まで小さくなっ ている。この結果、ろう付時、装置側配管P1 先端近傍までろう材が流れやすくなり、ろ 付が強固に行われる。

 (2)薄肉壁部11bは、差込口11aの入口から、 差込口11aの先端より手前、即ち該差込口の 端より入口側、かつ差込口11aの先端近傍ま の範囲で形成されている。このため、差込 11aの先端に形成される段部17の段差が小さ てもよいし、段部17が省略されてもよいこと が実験的に解明された。これは、薄肉壁部11b から大きな壁厚を有する基部13に移行する個 で壁の熱容量が急激に大きくなることによ 、ろう材の流れ込み及びフラックスの飛散 防止されるためと考えられる。したがって 本実施の形態のように、段部17の段差が小 く形成された場合でも、この構成が接続配 P2のシール、例えばカム面18におけるシール 支障を与えることがない。

 (3)本実施の形態においては、装置側配管P 1及び接続配管P2の先端部が段部17により位置 めされていることから、装置側配管P1のろ 付及び接続配管P2の食い込み式の接続が良好 に行われる。

 (4)本実施の形態に係る継手本体1において は、その中心部に、段部17の内周面の直径に 当する直径を有する下穴17aが加工され、そ 後に、装置側配管P1の差込口11a及び接続配 P2の差込口16の加工が行われる。両差込口11a 16の加工では、下穴17aの加工後に仕上げ加 を行うだけであり、この両差込口11a、16の仕 上げ加工が施されることにより、更なる加工 を施すことなく段差の小さい段部17が形成さ る。このように、合理的な加工を許容する 成となっているので、加工コストを軽減す ことができる。

 (5)段部17と差込口11aの内周面との段差が0. 1mm~0.5mmに設定されている。中ぐり仕上げバイ トによる仕上げ削り寸法、一方向からの加工 における段差条件、段部の機能維持などの観 点から見て、この程度の寸法が最適と考えら れる。

 (6)本実施の形態においては、段部17の段 が小さいことから、装置側配管P1の差込口11a 及び接続配管P2側の差込口16を一方向から加 することができる。これにより、継手本体1 コストをさらに軽減することができる。

 (7)本実施の形態においては、段部17にお る装置側配管P1の差込口11aに対向する段差面 17bが、差込口11aの仕上げ加工に使用される中 ぐり仕上げバイト6の刃先6bの形状に対応する 形状を有している。そのため、差込口11a内周 面の加工と同時に、傾斜面を成す段差面17bの 加工が行われる。このこともコスト軽減に寄 与することができる。

 (9)装置側配管P1が銅管であるとともに継手 体1が黄銅製であることから、支障なく所定 りの強度でろう付を行うことができる。
 (8)本実施の形態に係るフェルール3では、内 周面における後端部近傍の位置にフェルール 3を前部と後部とに二分する第2ノッチ36が形 されている。そのため、この第2ノッチ36を んでフェルール3の前部と後部とが中心に向 って折れるように曲がり易い。これにより 先端部のエッジ部3bと、後端部のエッジ部3c とが接続配管P2の表面に食い込み易くなる。

 (9)フェルール3の先端部に第1ノッチ35が形 成され、この第1ノッチ35の先端部分3aが、結 部材2が手回しで締められることにより、接 続配管P2の外周面と差込口16の内周面との間 隙間に押し込まれる。したがって、本食い み式管継手は、締結に際し、結合部材2を手 しで締め付けることによりフェルール3の先 端部分3aを接続配管P2の外周面と差込口16の内 周面との間の隙間に押し込んで接続配管P2を 止めするように構成されている。この結果 結合部材2を締結工具で締結しなければなら なくなる前に接続配管P2が仮止めされ、配管 続作業が容易になる。

 (10)結合部材2の基部22から前方に突出する フェルール3の外周は、保護筒部23により保護 されている。このため、配管接続前の部品保 管の状態において、フェルール3を傷付ける とが予防される。

 (11)本実施の形態に係る食い込み式管継手 を、冷凍装置及び温水装置の冷媒回路、給水 回路、給湯回路などに使用することができ、 このような冷凍装置及び温水装置のコスト軽 減に貢献することができる。

 (実施の形態2)
 実施の形態1では、段部17が装置側配管P1及 接続配管P2の位置決め手段として形成されて いたが、実施の形態2では、位置決め手段が の部材により構成されている。

 すなわち、実施の形態2においては、図10 示すように、位置決め手段として、装置側 管P1の外周に突出部71が形成されている。装 置側配管P1の外周に環状の突出部71が突出し いてもよいし、複数の突出部71が部分的に突 出していてもよい。実施の形態2に係る食い み式管継手では、このような突出部71が設け られるとともに、実施の形態1における段部17 が省略されている。この実施の形態2におい は、装置側配管P1の差込口11aと接続配管P2の 込口16とが、互いに連続するとともに同一 で形成されている。したがって、この場合 両差込口11a,16の加工は、一方向から一連の 業として容易に行われる。接続配管P2の位置 決めは、差込口16に接続配管P2が差し込まれ 前に、差込口11aに装置側配管P1がろう付され ていることから、このろう付された装置側配 管P1の先端に接続配管P2の先端を当接させる とにより行われる。

 (実施の形態3)
 実施の形態1では、結合部材2にフェルール3 形成されていたが、この実施の形態3では、 継手本体にフェルールが取り付けられている 。

 実施の形態3に係る食い込み式管継手では 、継手本体1の基部13から突出する軸部15が実 の形態1の軸部15に比べて短く形成され、該 部15の先端部に、軸方向に沿った断面にお て略山形状を有するフェルール75が形成され ている。一方、結合部材2では、保護筒部23が 第1の実施の形態1の保護筒部23に比べて短く 成されている。更に、結合部材2の中心部の 通孔21において継手本体1に対向する端部に ム面76が形成されている。図11は、この食い 込み式管継手が締結された状態を示す図であ るが、この図に示すように、フェルール75は 手本体1と一体的に形成されており、一体的 に形成されたまま継手本体1と結合部材2とに 着されて接続配管P2に食い込むように構成 れている。

 従来例の食い込み式管継手において、薄 壁部101aを差込口107の先のまで延長するとと もに段部109の段差を小さくした場合は、ろう 付性能は良好となる。しかしながら、ろう付 のために使用されるフレックスが装置側配管 106の差込口107から接続配管102の差込口108へ飛 散し、飛散したフレックスがカム面105に付着 する。そして、付着したフレックスが固形化 してカム面105のシール機能が損なわれるとい う問題があった。これに対し、フェルールが 継手本体に形成され、カム面が結合部材に形 成された食い込み式管継手においては、フレ ックスが装置側配管の差込口から接続配管の 差込口へ飛散すると、フェルールのエッジ部 が汚染されてエッジ部のシール機能が損なわ れ易いという問題があった。

 しかしながら、この実施の形態3において は、装置側配管P1が差し込まれる差込口11aの 口における外周壁部に、薄肉壁部11bが差込 11aの入口から、差込口11aの先端より入口側 位置するとともに差込口11aの先端近傍まで 範囲で形成されている。したがって、この 施の形態3に係る食い込み式管継手において は、薄肉壁部11bが装置側配管P1の先端部まで びており、装置側配管P1のろう付が良好に われる。また、薄肉壁部11bが差込口11aの入 から、差込口11aの先端より入口側に位置す とともに差込口11aの先端近傍に至る範囲に 成されている。このため、実施の形態1のよ に段部17が形成されていないが、ろう付に 用されるフレックスが装置側配管P1の差込口 11aから接続配管P2の差込口16へ飛散すること なく、フェルール75のエッジ部75a,75bが汚染 れることもない。

 (変形例)
 (1)上記各実施の形態においては、フェルー 3、75は結合部材2又は継手本体1に一体化さ ていたが、一体化されたフェルール3,75の代 りに、従来例のように独立のフェルールが 用されてもよい。

 (2)フェルール3は、空間34、第1ノッチ35及 第2ノッチ36を備えている。しかしながら、 ェルール3は、空間34と第2ノッチ36のみとを えてもよく、また、空間34と第1ノッチ35の とを備えてもよい。さらには、第1ノッチ35 び第2ノッチ36が省略されたフェルールが採 されてもよい。

 (3)前記各実施の形態においては、継手本 1に雌ねじ14aが形成されるとともに結合部材 2に雄ねじ22aが形成された螺合構造が採用さ ている。しかしながら、継手本体と結合部 との螺合構造については、従来例のように 継手本体1に雄ねじが形成されるとともに結 部材2に雌ねじが形成されてもよい。また、 その場合における具体的構造については、従 来例に限定されるものではない。

 (4)前記各実施の形態においては、装置側 管P1と接続配管P2とのサイズが同一であるが 、装置側配管P1より大径の接続配管P2が使用 れてもよい。この場合、実施の形態1及び3に おいては、接続配管P2の差込口16に対向する 差が大きくなる。実施の形態2においては、 続配管P2の差込口16の先端に段部が形成され る。この場合、前記段部により接続配管P2の 置決めが行われてもよい。

 本発明に係る管継手は、フレア式管継手 食い込み式管継手などの管継手として利用 れる。これらの管継手の用途としては、空 調和機、ヒ-トポンプ式給湯装置などの冷凍 装置において銅管を使用する冷媒配管の管継 手、給水装置、給湯装置などの鋼管、ステン レス鋼管、プラスチック管などを使用する水 配管における管継手、その他用途の配管にお ける管継手などを挙げることができる。