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Title:
BEARING DEVICE AND ROTARY MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/099094
Kind Code:
A1
Abstract:
A bearing device has a bearing housing which is supported by a bearing base mounted to a body of a rotary machine having a rotating shaft and through which the rotating shaft penetrates, and also has pads arranged in the bearing housing so as to circumferentially surround the rotating shaft and rotatably supporting the rotating shaft. The contact surfaces between the outer peripheral surface of the bearing housing and the inner peripheral surface of the bearing base are convex curved surfaces protruding outward along the axis direction of the rotating shaft. The bearing housing is rockably supported by the bearing base via the contact surfaces, or the convex curved surfaces. At least either the inner peripheral surface of the bearing housing or the outer peripheral surface of the pads is a curved surface extending along the axis direction. The distance between the inner peripheral surface of the bearing housing and the outer peripheral surface of the pads gradually increases from the center toward the ends in the axis direction of the bearing housing.

Inventors:
HIRAI TAKAMASA (JP)
TAKAHASHI SADAMU (JP)
IKENO KYOICHI (JP)
NAGAI NAOYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051873
Publication Date:
August 13, 2009
Filing Date:
February 04, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
HIRAI TAKAMASA (JP)
TAKAHASHI SADAMU (JP)
IKENO KYOICHI (JP)
NAGAI NAOYUKI (JP)
International Classes:
F16C23/04; F01D25/16; F16C17/03
Foreign References:
JPS52118150A1977-10-04
JP2001132737A2001-05-18
JPH0542744U1993-06-11
JPS4813316Y11973-04-11
JPS5526134U1980-02-20
JPH0158824U1989-04-13
JPH05332355A1993-12-14
JPS62118114A1987-05-29
JPH0610620U1994-02-10
JPS62118114A1987-05-29
JPH0542744U1993-06-11
Other References:
See also references of EP 2241770A4
Attorney, Agent or Firm:
MORI, Ryuichirou et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 回転軸を具備する回転機械の本体に設置される軸受架台に支持され、前記回転軸が中央部を貫通する軸受ハウジングと、
 前記軸受ハウジング内に前記回転軸の回りに配置され、前記回転軸を回転自在に支持する複数のパッドと、
を具備する軸受装置であって、
 前記軸受ハウジングの外周面と前記軸受架台の内周面とが接する接触面は、前記回転軸の軸方向に沿って外側に突出する凸状曲面を形成し、
 前記凸状曲面の接触面を介して前記軸受ハウジングが軸受架台に対して揺動自在に支持され、
 前記軸受ハウジングの内周面、又は前記パッドの外周面の少なくとも一方は、軸方向に沿った曲面を形成し、
 前記軸受ハウジングの内周面とパッドの外周面との間の離間距離が、軸方向に沿う中央部側から端部側に向かって次第に大きくなる軸受装置。
 前記パッドの外周面が軸方向に沿って略平坦に形成されるとともに、軸受ハウジングの内周面が回転軸の軸方向に対して内側に突出する凸状曲面に形成されている請求項1記載の軸受装置。
 前記軸受ハウジングの内周面の軸方向に沿う中央部には、軸方向に略平行な平坦面が形成されている請求項1又は2のいずれか一項に記載の軸受装置。
 前記軸受ハウジングの内周面に対して前記複数のパッドを前記回転軸の回りにそれぞれ固定する支持部材を備え、
 該支持部材は、前記パッドの外周面の軸方向端部側、又は前記パッドの側面のいずれかに設けられて、該パッドを位置決め支持する請求項1~3のいずれか一項に記載の軸受装置。
 前記軸受ハウジングの内周面に対して前記複数のパッドを前記回転軸の回りにそれぞれ支持する支持部材を備え、
 該支持部材は、前記パッド内にて回転軸の軸方向に沿うように配置されるとともに、軸方向と直交する方向に変形可能な可撓性を有する材料により形成されている請求項1~3のいずれか一項に記載の軸受装置。
 回転軸と、前記回転軸を支持する請求項1~5のいずれか一項に記載の軸受装置とを備える回転機械。
Description:
軸受装置及び回転機械

 本発明は、片当りによる応力集中の低減 図ることが可能な滑り軸受装置及び該軸受 置を備えた回転機械に関する。

 従来、この種の軸受装置として、特許文献1 に示される「パッド型ジャーナル軸受」、及 び特許文献2に示される「ティルティングパ ド軸受」が知られている。これら特許文献 示される軸受装置は、いずれも、被支持体 なる回転軸が中央部を貫通するように設け れた軸受ハウジングと、該軸受ハウジング にて該回転軸の回りに配置された複数のパ ドと、を具備するものである。また、特許 献1では、回転軸の回りに配置された複数の ッドが、該回転軸の軸方向に沿うように2組 設けられている。

特開昭62-118114号公報

実開平5-42744号公報

 ところで、上記特許文献に示される軸受 置では、回転機械の大型化に伴ってロータ ある回転軸の自重が大きくなり、該回転軸 その軸線に対して弓なりに変形するという 象が発生する。そして、このような回転軸 変形によって、パッドの内周面が該回転軸 周面に均一に接触しない片当りという現象 発生し、これによりパッドに過剰な磨耗が 生して、温度上昇が生じるという問題が生 ていた。図10は、この片当りの現象を模式 に表わしたもので、回転軸90と、回転軸90を 持するパッド91とを示している。また、上 したようなパッドの片当りにより磨耗が発 した場合には、軸受特性が変化して軸振動 安定性が低下するという問題も発生してい 。

 一方、タービンやコンプレッサーといっ 大型の回転機械では、特許文献2に示される ティルティングパッド軸受が使用されている 。該ティルティングパッド軸受では、パッド の回転軸に接する側と反対側の背面を、外方 に向けて湾曲する形状とし、このような湾曲 形状によって、回転軸の変形に追従させるよ うにしているが、該変形に対する追従が十分 ではなく、軸受特性を安定化させるという点 で問題があった。

 この発明は、上述した事情に鑑みてなさ たものであって、回転軸が軸線に対して弓 りに変形して、パッドの内周面が回転軸の 面に均一に接触しない片当り現象に有効に 応することができ、軸受特性を安定化させ ことができる軸受装置及び該軸受装置を備 た回転機械を提供する。

 上記課題を解決するために、本発明の軸 装置は、回転軸を具備する回転機械の本体 設置される軸受架台に支持され、前記回転 が中央部を貫通する軸受ハウジングと、前 軸受ハウジング内に前記回転軸の回りに配 され、前記回転軸を回転自在に支持する複 のパッドとを具備する。前記軸受ハウジン の外周面と前記軸受架台の内周面とが接す 接触面は、前記回転軸の軸方向に沿って外 に突出する凸状曲面を形成し、前記凸状曲 の接触面を介して前記軸受ハウジングが軸 架台に対して揺動自在に支持される。前記 受ハウジングの内周面、又は前記パッドの 周面の少なくとも一方は、軸方向に沿った 面を形成し、前記軸受ハウジングの内周面 パッドの外周面との間の離間距離が、軸方 に沿う中央部側から端部側に向かって次第 大きくなる。

 上記の構成では、軸受ハウジングの内周面 はパッドの外周面の少なくとも一方が、軸 向に沿う曲面を形成し、これら内周面と外 面の離間距離が、軸方向に沿う中央部側か 端部側に向かって次第に大きくなるので、 転軸が自重や外部から伝達される振動など 、その軸線に対して弓なりに変形して軸方 と直交する方向に変位した場合に、軸受ハ ジングによるパッドの支持位置が、回転軸 軸方向に沿う曲面に沿って徐々に移動する これにより、回転軸の変形に対して確実に 従することができ、従来のような、パッド 対して部分的に応力が集中することで生じ 磨耗、温度上昇を防止し、軸受特性を常時 定した状態に維持することができる。
 一方、軸受ハウジングの外周面と軸受架台 内周面とが接触する接触面が、回転軸の軸 向に沿って外側に突出する凸状曲面とされ 該凸状曲面の接触面を介して該軸受ハウジ グが軸受架台に対して揺動自在に支持され いるので、回転軸がその軸線に対して弓な に変形した場合であっても、軸受架台に対 て軸受ハウジングが、曲面を形成する接触 を介してスリップする。これにより、これ 軸受ハウジングと軸受架台との間に歪みを じさせることなく、軸受架台に対して軸受 ウジングを安定して揺動自在に支持させる とができる。
すなわち、回転軸がその軸線に対して弓なり に変形した場合に、軸受架台に対して軸受ハ ウジングが揺動しつつ、軸受ハウジングによ るパッドの支持位置が、回転軸の軸方向に沿 う曲面に沿って徐々に移動する。これにより 、これらパッド、軸受ハウジング、軸受架台 の間に歪みを発生させず、かつパッドに対し て部分的な応力集中を生じさせること無く、 該パッドにより回転軸を安定して支持するこ とができる。

 また、本発明では、前記パッドの外周面 軸方向に沿って略平坦に形成するとともに 軸受ハウジングの内周面を、回転軸の軸方 に対して内側に突出する凸状曲面に形成し もよい。

 上記の構成では、パッドの外周面が軸方 に沿って略平坦であるために、容易に加工 ることができ、また、既存のパッドをその ま使用することができ、製造コストの低減 図ることができる。すなわち、製造コスト 低減を図りつつ、上述したように、回転軸 軸線に沿う変形に対してパッドを確実に追 させることができ、軸受特性を常時安定し 状態に維持することができる。

 また、本発明では、前記軸受ハウジング 内周面の軸方向に沿う中央部に、軸方向に 平行な平坦面を形成してもよい。

 上記の構成では、回転軸がその軸線に対 て弓なりに変形していない正常な場合にお ては、軸受ハウジングの内周面の軸方向に う平坦な中央部によってパッドを、回転軸 径方向外方から安定した状態で支持できる また、回転軸がその軸線に対して弓なりに 形した場合には、前述したように、軸方向 沿う中央部から端部側に向かって次第に大 くなる離間距離を有する軸受ハウジングの 周面とパッドの外周面によって、軸受ハウ ングによるパッドの支持位置が、回転軸の 方向にある曲面に沿って徐々に移動する。 れにより、回転軸の変形に対して確実に追 することができ、軸受特性を常時安定した 態に維持することができる。

 また、本発明では、前記軸受ハウジング 内周面に対して前記複数のパッドを前記回 軸の回りにそれぞれ固定する支持部材を備 、該支持部材を、前記パッドの外周面の軸 向端部側、又は前記パッドの側面のいずれ に設けて、該パッドを位置決め支持しても い。

 上記の構成では、パッドの外周面の軸方 端部側、又は該パッドの側面のいずれかに 該パッドを位置決め支持する支持部材を設 ている。すなわち、軸受ハウジングに応力 発生する軸方向に沿う中央部付近以外の箇 で、支持部材によりパッドを該軸受ハウジ グに対して位置決め支持するので、該支持 材に掛かる負荷を低減させつつ、該支持部 によりパッドを軸受ハウジングに対して保 させることができる。

 また、本発明では、前記軸受ハウジング 内周面に対して前記複数のパッドを前記回 軸の回りにそれぞれ支持する支持部材を備 、該支持部材を、前記パッド内にて回転軸 軸方向に沿うように配置するとともに、軸 向と直交する方向に変形可能な可撓性を有 る材料により形成してもよい。

 上記の構成では、回転軸がその軸線に対 て弓なりに変形した場合に、パッドを支持 る軸受ハウジングの支持位置が、回転軸の 方向にある曲面に沿って徐々に移動するこ で、該パッドに対して部分的に応力が集中 ることを防止できるとともに、該パッドが 形した場合であってもその変形に追従して 持部材が撓むことで、該支持部材とパッド の間に歪みが発生せず、該支持部材により ッドを安定して支持することができる。

 本発明の回転機械は、前記回転軸と、前 回転軸を支持する上記軸受装置とを備える

 上記の構成では、ガスタービン、圧縮機 過給機などの回転機械の回転軸を上記軸受 置によって支持することで、回転軸の変形 対して確実にパッドを追従させ、該パッド 対して部分的に応力が集中することを防止 きるので、該パッドの軸受性能を長期に亙 て維持することができ、回転機器内の軸受 係わるメンテナンスコストを低く抑えるこ ができる。

 本発明によれば、回転軸が自重や外部か 伝達される振動などで、その軸線に対して なりに変形した場合に、軸受架台に対して 受ハウジングが揺動しつつ、軸受ハウジン によるパッドの支持位置が、回転軸の軸方 に沿う曲面に沿って徐々に移動する。これ より、これらパッド、軸受ハウジング、軸 架台の間に歪みを発生させず、かつパッド 対して部分的な応力集中を生じさせること く、該パッドにより回転軸を安定して支持 せることができる。すなわち、回転軸の変 に対して軸受ハウジング及びパッドを確実 追従させることができる。その結果、従来 ような、パッドに対して部分的に応力が集 することで生じる磨耗、温度上昇を防止し 軸受特性を常時安定した状態に維持するこ ができる効果が得られる。

本発明が適用される蒸気タービンの概 を示す正面図である。 本発明の第1実施形態として示したジャ ーナル軸受装置の回転軸に垂直な断面図であ る。 本発明の第1実施形態として示したジャ ーナル軸受装置の側方視した断面図である。 図3の一の変形例を示すジャーナル軸受 装置の側方視した断面図である。 図3の他の変形例を示すジャーナル軸受 装置の側方視した断面図である。 本発明の第2実施形態として示したジャ ーナル軸受装置の側方視した断面図である。 本発明の第3実施形態として示したジャ ーナル軸受装置の側方視した断面図である。 図7の変形例を示すジャーナル軸受装置 の側方視した断面図である。 本発明の第4実施形態として示したジャ ーナル軸受装置の側方視した断面図である。 従来の軸受装置の問題を説明するため の概要図である。

符号の説明

 10…回転軸(被支持体)、
 10A…外周面、
 50…軸受架台、
 50A…内周面、
 51…軸受ハウジング、
 51A…外周面、
 51B…内周面、
 52…パッド、
 52A…外周面、
 52B…側面、
 53…接触面、
 54…収納部、
 54A…壁面、
 56…平坦面、
 60…ピポット(支持部材)、
 65…ロッド(支持部材)、
 100、101、102、103…軸受装置

(第1の実施形態)
 本発明の第1実施形態を図1から図3に基づい 説明する。図1は、本実施形態に係わる軸受 装置が搭載される回転機械の一例として、蒸 気タービン1が示されている。蒸気タービン1 、蒸気タービン1に流入する蒸気(作動流体) 量と圧力を調整する調整弁2と、圧力を保持 するケーシング3と、動力を発生する動力発 部4と、動力をコンプレッサー等の機械に伝 するロータ5とを主たる構成としている。

 調整弁2は、ケーシング3の内部に複数個 り付けられており、それぞれ図示しないボ ラから蒸気が流入する調整弁室6と、弁体7と 、弁座8とを備えている。弁座8は、略円筒形 をし、その軸心はロータ5の軸心と直交して いる。また、ロータ5はその回転軸10が、ジャ ーナル軸受装置100(後述する)及び図示しない ラスト軸受装置によって支持されている。

 弁座8の内径は、ロータ5に向かう方向に 々に拡大し、先端部は蒸気室11に連通してい る。弁座8の蒸気室11に対して反対側端部の内 面は内側に凸な曲率を持つ曲面9を形成して る。弁体7の下部形状は、球体の一部分を形 しており、弁座8の曲面9に接離可能に設け れている。弁体7が、弁座8から離れると蒸気 流路が開き、弁座8に接触すると蒸気流路が じられることになる。調整弁2は、弁体7の開 け閉めにより蒸気流量を制御する。さらに、 複数の調整弁2の開閉タイミングを調整して 気タービンの出力を制御する。

 蒸気室11は、調整弁2から流入する蒸気を 力発生部4に案内するものであり、略ドーナ ツ型形状をしている。蒸気室11の蒸気流路は 側に向かって行くに従って狭くなり、かつ ータ5の軸心と平行する向きに偏向する。

 動力発生部4は、ケーシング3に固定され ノズル20と、ロータ5に取り付けられた動翼21 とを備えている。ノズル20と動翼21との1組を 落といい、本実施形態では6段落備えている 。ノズル20は、蒸気通路内で蒸気を膨張させ 速度エネルギーを生み、流れの向きを変え 軸の回転方向の運動量を作る作用をする。 翼21は、ノズル20で速度エネルギーに変換さ れた蒸気のエネルギーを吸収して、ロータ5 回転エネルギーに変換する作用をする。

 ノズル20は、放射状に多数配置され、ケ シング3に強固に固定されたリング状の仕切 外輪22と、リング状の仕切板内輪23とで保持 されている。仕切板内輪23のロータ5側端部と ロータ5との間には、蒸気漏れを防止するシ ル構造が設けられている。蒸気圧力の高い 落では、シール構造としてラビリンス構造 採用している。

 動翼21は、放射状に多数配置され、ロー 5に突出して円筒状に設けられたディスク24 外周部に強固に取り付けられている。最終 の動翼21の先端には、シュラウド25が取り付 られ、仕切板外輪22側のシュラウド25に対向 する位置には、蒸気漏れを防止するためのフ ィンが取り付けられている。

 ロータ5は、軸受装置100(後述する)により 転自在に支持されている。ロータ5は、動力 発生部4で発生した動力をコンプレッサー等 機械に伝達する作用をする。ロータ5とケー ング3の間には、蒸気等の漏れを防止するシ ール構造が設けられている。蒸気タービン1 作動させて仕事を終えた排気蒸気は、排気 26を通って図示しない復水器に送られる。

 次に、図1から図3を参照して、ロータ5の 転軸10に組み付けられたジャーナル軸受装 100について説明する。このジャーナル軸受 置100は、装置本体(図示略)に固定された軸受 架台50と、軸受架台50に支持されて被支持体 なる回転軸10が中央部を貫通する軸受ハウジ ング51と、該軸受ハウジング51内にて該回転 10の回り(矢印(イ)方向)に配置されて該回転 10の外周面10Aを回転自在に支持する複数のパ ッド52とを具備する。軸受ハウジング51は、 部に潤滑油が満たされる油槽として機能す 。軸受ハウジング51は全体として円筒形状に 形成されており、軸受架台50に嵌合、支持さ ている。また、軸受ハウジング51の内周側 は、回転軸10の軸回り(矢印(イ)で示す)に沿 ように複数のパッド52が配置されている。本 実施形態において、各パッド52の回転軸10と する内周面及びその反対側の外周面は、と に、回転軸10の軸回りに該回転軸10の外周面 沿うような湾曲形状をなすとともに、回転 10の軸方向に該軸方向と略平行となる平坦 形状をなしている。パッド52の数は特に限定 されないが、実用的には、4枚から6枚のパッ が設けられるのが好ましい。ただし、パッ が2枚であっても十分な効果が期待できる。

 軸受架台50及び軸受ハウジング51について 、軸受架台50の内周面50Aと軸受ハウジング51 外周面51Aとが接する接触面53は、回転軸10の 線Mに対して外側に突出する凸状曲面、つま り、軸線Mを中心として同軸の全周にわたっ 外側に突出する曲面を形成しており、該軸 架台50に対して軸受ハウジング51をスリップ 能に支持する。これにより、軸受ハウジン 51は、軸受架台50に対して該凸状曲面に沿っ て揺動自在(矢印A-B方向に揺動自在)に支持さ ている。

 また、軸受ハウジング51には、パッド52が 収納される凹状の収納部54が回転軸10の軸回 に環状に形成されている。この収納部54内に 、軸線Mに沿った曲面を形成しかつパッド52を 支持する内周面51Bが形成されている。この曲 面を形成する軸受ハウジング51の内周面51Bは その中央部が内側の回転軸10に向けて突出 ている。これによって軸受ハウジング51の内 周面51Bと、軸線Mに沿って平坦なパッド52の外 周面52Aとの間の離間距離Lは、軸線Mに沿って 央部側から端部側に向かって次第に大きく るように形成されている。また、軸受ハウ ング51の内周面51Bは、図2および図3に示すよ うに、通常時において、中央の突出した部分 が回転軸10の外周面10Aに接触してパッド52を 持する。

 また、軸受ハウジング51において、軸線M 向中央部には各パッド52と対応してピボッ 57が突出している。また、対応するパッド52 外周面には、ピボット57の先端が係合され 凹部58が設けられている。そして、これらピ ボット57及び凹部58によってパッド52は、軸受 ハウジング51に対して軸線M回り及び軸線M方 に位置決め保持されている。

 そして、このような構成のジャーナル軸 装置100では、以下のような作用及び効果が される。まず、回転軸10が自重や外部から 達される振動などで、回転軸10がその軸線M 対して弓なりに変形して、軸線Mに対して直 する方向に変位した場合(図10に示されるよ な現象の場合)に、例えばパッド52の形状が 点鎖線で示すように変化する。これにより 軸受ハウジング51によるパッド52の支持位置 55が、回転軸10の軸線Mの方向の曲面に沿って 々に移動し、回転軸10の変形に対して追従 て、パッド52によって回転軸10を確実に支持 ることができる。

 また、軸受ハウジング51の外周面51Aと軸 架台50の内周面50Aとが接触する接触面53は、 転軸10の軸線Mに対して外側に突出する凸状 面とされ、該凸状曲面の接触面53を介して 軸受ハウジング51が軸受架台50に対して揺動 在(矢印A-B方向に揺動自在)に支持されてい 。このため、回転軸10がその軸線Mに対して なりに変形した場合であっても、軸受架台50 に対して軸受ハウジング51が、曲面を形成す 接触面53を介してスリップする。これによ 、軸受ハウジング51と軸受架台50との間に歪 を生じさせることなく、軸受架台50に対し 軸受ハウジング51を安定して揺動自在に支持 させることができる。すなわち、回転軸10が の軸線Mに対して弓なりに変形した場合に、 軸受架台50に対して軸受ハウジング51が揺動 つつ、軸受ハウジング51によるパッド52の支 位置が、回転軸10の軸方向に沿う曲面に沿 て徐々に移動する。これにより、パッド52、 軸受ハウジング51、軸受架台50の間に歪みを 生させず、かつパッド52に対して部分的な応 力集中を生じさせること無く、該パッド52に り回転軸10を安定して支持させることがで る。その結果、従来のような、パッド52に対 して部分的に応力が集中することで生じる磨 耗、温度上昇を防止し、軸受特性を常時安定 した状態に維持することができる。

 また、上記構成のジャーナル軸受装置100 は、軸受ハウジング51の内周面51Bを軸線Mに った曲面としてパッド52の外周面52Aとの間 離間距離Lを軸線Mに沿って中央部側から端部 側に向かって次第に大きくなるようにしてお り、パッド52は、外周面52Aが軸線Mに沿って略 平坦な形状としている。このため、上記効果 を奏しつつ、パッド52を容易に加工すること でき、また、既存のパッド52をそのまま使 することができ、製造コストの低減を図る とができる。すなわち、製造コストの低減 図りつつ、上述したように、回転軸10の軸線 Mに沿う変形に対してパッド52を確実に追従さ せることができ、軸受特性を常時安定した状 態に維持することができる。

 なお、上記実施形態では、軸受ハウジン 51の内周面51Bを軸線Mに沿って内方側に突出 た曲面とし、かつパッド52の外周面52Aを平 面としたが、これに限定されず、図4に示す うに、パッド52の外周面52Aを軸線Mに沿って 方側に突出した曲面としても良い。また、 5に示すように、軸受ハウジング51の内周面5 1Bを軸線Mに沿って外方側に突出した曲面とし 、かつパッド52の外周面52Aを軸線Mに沿って外 方側に突出した曲面としても良い。そして、 このような図4及び図5の例においても、軸受 ウジング51の内周面51Bとパッド52の外周面52A との間の離間距離Lが、軸線Mに沿って中央部 から端部側に向かって次第に大きくなる。 のため、図2および図3の軸受装置100と同様 、回転軸10が自重や外部から伝達される振動 などで、回転軸10がその軸線Mに対して弓なり に変形して、軸線Mと直交する方向に変位し 場合(図10に示されるような現象の場合)に、 受ハウジング51によるパッド52の支持位置55 、回転軸10の軸方向の曲面に沿って徐々に 動し、回転軸10の変形に対して追従するので 、パッドによって回転軸10を確実に支持する とができる。その結果、従来のような、パ ド52に対して部分的に応力が集中すること 生じる磨耗、温度上昇を防止し、軸受特性 常時安定した状態に維持することができる

(第2の実施形態)
 本発明の第2実施形態について、図6を参照 て説明する。本実施形態のジャーナル軸受 置101が、第1実施形態のジャーナル軸受装置1 00と構成を異にするのは、軸受ハウジング51 内周面51Bの形状である。すなわち、該軸受 ウジング51の内周面51Bは軸線Mに沿った曲面 されるとともに、該曲面の中央部は、内方 回転軸10側に突出した形状とされ、かつ該曲 面が突出した部分の頂上部は軸線Mに略平行 平坦面56に形成されている。

 そして、このようなジャーナル軸受装置1 01では、回転軸10がその軸線Mに対して弓なり 変形していない正常な場合においては、軸 ハウジング51の内周面51B中央の平坦面56によ ってパッド52を、回転軸10を径方向外方から 定した状態で支持できる。また、回転軸10が その軸線Mに対して弓なりに変形した場合に 、第1実施形態と同様に、軸線Mに沿い中央部 から端部側に向かって次第に大きくなる離間 距離Lを有する軸受ハウジング51の内周面51Bと パッド52の外周面52Aによって、軸受ハウジン 51によるパッド52の支持位置55が、回転軸10 軸方向の曲面に沿って徐々に移動する。こ により、回転軸10の変形に対して確実に追従 する。その結果、軸受特性を常時安定した状 態に維持することができる。

 なお、第2実施形態に示されるような、軸 受ハウジング51の内周面51Bの頂上部に形成さ る軸線Mに沿う略平行な平坦面56は、図4又は 図5に示される構成のジャーナル軸受装置に 用しても良い。

(第3の実施形態)
 本発明の第3実施形態について、図7及び図8 参照して説明する。本実施形態のジャーナ 軸受装置102が、第1実施形態のジャーナル軸 受装置100と構成を異にするのは、図7に示す うに、軸受ハウジング51にパッド52を支持す 支持部材となるピポット60の位置である。 のピポット60は、その基端部が軸受ハウジン グ51の内周面51B側の軸方向端部に固定されか その先端部が該内周面51Bから突出するよう 配置されるとともに、その先端部が、対向 るパッド52の外周面52Aに形成された凹部61内 に挿入される。そして、このようなピポット 60と凹部61との係合によって、パッド52が軸受 ハウジング51に対して軸方向及び軸回り(矢印 (イ)方向)に位置決めされる。また、凹部61内 挿入されたピポット60と、凹部61との間には クリアランス62が形成され、該クリアランス6 2の分だけ、パッド52が軸受ハウジング51に対 て自由に移動することができる。これによ 、回転軸10の変形、変位に対してパッド52を 追従させることが可能となる。また、ピポッ ト60と該ピポット60を係合する凹部61とは、間 隔64を有する軸受ハウジング51の内周面51Bと パッド52の外周面52Aの端部にそれぞれ形成さ れている。すなわち、軸受ハウジング51に応 が発生する軸線Mに沿う中央部付近以外の箇 所に、ピポット60と該ピポット60を係合する 部61が設けられている。

 以上の構成としたように第3実施形態に示 されるジャーナル軸受装置102では、パッド52 外周面52Aの軸線方向端部側で、かつ軸受ハ ジング51に応力が発生する軸線Mに沿う中央 付近以外の箇所にピポット60を設けている さらに、ピポット60により、パッド52を該軸 ハウジング51に対して位置決め支持するの 、該ピポット60に掛かる負荷を低減させつつ 、該ピポット60によりパッド52を軸受ハウジ グ51に対して位置決め保持させることができ る。

 なお、本実施形態では、軸受ハウジング5 1の内周面51Bに前記各パッド52を位置決め保持 するピポット60を備えているが、これに限定 れず、パッド52の外周面52A側の軸線Mに沿っ 端部にピポット60を設け、かつ軸受ハウジ グ51の内周面51Bに、ピポット60を係合する凹 61を設けても良い。あるいは、両端部に対 なして設けるものとしても良い。また、上 では、ピポット60が軸受ハウジング51の内周 51Bに設けられ、また、凹部61が、パッド52の 外周面52Aに設けられるものとしたが、これに 限定されない。例えば、図8に示すように、 ッド52を収納するように凹状に配置された収 納部54の壁面54Aと、パッド52の側面52Bとにそ ぞれ設けても良い。そして、この場合、収 部54の壁面54A、パッド52の側面52Bのいずれに ピポット60又は凹部61を配置するかは適宜選 択される。

(第4の実施形態)
 本発明の第4実施形態について、図9を参照 て説明する。本実施形態のジャーナル軸受 置103が、第3実施形態のジャーナル軸受装置1 02と構成を異にするのは、支持部材の形態で る。すなわち、第4実施形態では、軸受ハウ ジング51の内周面51Bに対してパッド52を位置 め保持するための支持部材が、可撓性を有 るロッド65により形成されていることに特徴 を有している。該ロッド65は、パッド52を貫 して回転軸10の軸線Mに沿うように配置され とともに、その端部が、収納部54の壁面54Aに 形成された凹部66内に係合されている。回転 10がその軸線Mに対して弓なりに変形した場 には、これに追従してロッド65が軸線Mと直 する方向に変形する。

 第4実施形態に示されるジャーナル軸受装 置103では、回転軸10がその軸線Mに対して弓な りに変形することに応じて、パッド52が同様 変形した場合であってもその変形に追従し 支持部材であるロッド65が撓む。これによ 、ロッド65とパッド52との間に応力集中が発 せず、該ロッド65によりパッド52を安定して 支持できる効果も奏される。

 なお、第4実施形態では、パッド52を回転 10の軸方向に沿って貫通するようにロッド65 を設けたが、これに限定されず、パッド52を 通させることなく、分割したロッド65を、 納部54の壁面54A付近にのみ設けることで、パ ッド52を軸受ハウジング51に位置決め支持さ るようにしても良い。また、第3及び第4実施 形態に示される支持部材は、図4又は図5に示 れる構成のジャーナル軸受装置に適用して 良い。

 また、上記の第1から第4実施形態は、回 機械の一例である蒸気タービン1に適用した 合について述べたものであるが、これに限 されず、上述したジャーナル軸受装置100、1 01、102、103を、蒸気タービン1以外の圧縮機、 過給機などの回転機械に組み込んでも良い。 そして、このような圧縮機、過給機などの回 転機械においても、パッド52に対して部分的 応力が集中することで生じる磨耗、温度上 を防止し、軸受特性を常時安定した状態に 持することができる。その結果、ガスター ン、圧縮機、過給機などの回転機械の軸受 高寿命化を図り、これら回転機器の軸受部 に係わるメンテナンスコストを低く抑える とができる。

 以上、本発明の実施形態について図面を 照して詳述したが、具体的な構成はこの実 形態に限られるものではなく、本発明の要 を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる

 本発明は、回転軸を具備する回転機械の 体に設置される軸受架台に支持され、前記 転軸が中央部を貫通する軸受ハウジングと 前記軸受ハウジング内に前記回転軸の回り 配置され、前記回転軸を回転自在に支持す 複数のパッドとを具備する軸受装置であっ 、前記軸受ハウジングの外周面と前記軸受 台の内周面とが接する接触面は、前記回転 の軸方向に沿って外側に突出する凸状曲面 形成し、前記凸状曲面の接触面を介して前 軸受ハウジングが軸受架台に対して揺動自 に支持され、前記軸受ハウジングの内周面 又は前記パッドの外周面の少なくとも一方 、軸方向に沿った曲面を形成し、前記軸受 ウジングの内周面とパッドの外周面との間 離間距離が、軸方向に沿う中央部側から端 側に向かって次第に大きくなる軸受装置に する。

 本発明によれば、パッドに対して部分的 応力が集中することで生じる磨耗、温度上 を防止し、軸受特性を常時安定した状態に 持することができる効果が得られる。