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Title:
POLYMER MATERIAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175382
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a silicone-containing polymer material that contains an internal wetting agent, exhibits excellent transparency, and has improved anti-fouling properties against lipids. A polymer material according to the present invention is obtained by polymerizing a polymerizable mixture containing an (a) monomer component, and a (b) hydrophilic polymer component, the (a) monomer component containing: a silicone-containing monomer having a (a-1) siloxane bond and not having a hydroxyl group; and a compatibilizing monomer having a (a-2) hydrogen bonding proton-containing group and not having a silicon atom. The compatibilizing monomer has at least four carbon atoms (excluding the carbon atoms included in polymerizable functional group), and has a solubility of 0.03g/mL in water at 25°C.

Inventors:
SATAKE KOHSUKE (JP)
ASAI KENGO (JP)
SUNAHARA KAZUHIRO (JP)
SATAKE YURIKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/007137
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 21, 2020
Export Citation:
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Assignee:
MENICON CO LTD (JP)
International Classes:
C08F271/00; C08L51/00; G02C7/04
Domestic Patent References:
WO2015092858A12015-06-25
Foreign References:
JP2009530690A2009-08-27
JP2009185302A2009-08-20
JP2003528183A2003-09-24
JPH0312415A1991-01-21
JP2005518826A2005-06-30
JP2015503631A2015-02-02
JP2014040598A2014-03-06
Other References:
JAPANESE PHARMACOPOEIA
See also references of EP 3822296A4
Attorney, Agent or Firm:
MOMII Takafumi (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175382 53 卩(:170? 2020 /007137

請求の範囲

[請求項 1 ] (3) モノマー成分と、 (匕) 親水性ポリマー成分と、 を含む重合 性混合物を重合させて得られるポリマー材料であって、

(a) モノマー成分が、 (3 - 1) シロキサン結合を有し、 ヒドロ キシル基を有さないシリコーン含有モノマーと、 (3— 2) 水素結合 性プロトン含有基を有し、 ケイ素原子を有さない相溶化モノマーと、 を含み、

該相溶化モノマーが、 4つ以上の炭素原子 (ただし、 重合性官能基 に含まれる炭素原子を除く) を有し、 2 5 °〇における水に対する溶解 度が〇. 0 3 9/〇1 1_未満である、 ポリマー材料。

[請求項 2] 前記 (3— 2) 相溶化モノマーが、 6つ以上の炭素原子 (ただし、 重合性官能基に含まれる炭素原子を除く) を有する、 請求項 1 に記載 のポリマー材料。

[請求項 3] 前記 ( 3) モノマー成分が、 (8— 3) 親水性モノマーをさらに含 む、 請求項 1 または 2に記載のポリマー材料。

[請求項 4] 前記重合性混合物中における (匕) 親水性ポリマー成分の配合割合 が、 (3) モノマー成分と (匕) 親水性ポリマーの合計配合量に対し て、 1質量%〜 3 0質量%である、 請求項 3に記載のポリマー材料。

[請求項 5] 前記 (3 _ 2) 相溶化モノマーが、 重合性官能基と、 水素結合性プ ロトン含有基を含む中間部と、 2つ以上の炭素原子を含む疎水性末端 部とを有する、 請求項 1から 4のいずれかに記載のポリマー材料。

[請求項 6] 前記疎水性末端部が、 分岐状炭化水素基および/または環状構造を 含む炭化水素基を含む、 請求項 5に記載のポリマー材料。

[請求項 7] 前記 (3— 2) 相溶化モノマーが、 下記式 (八) で表される、 請求 項 1から 6のいずれかに記載のポリマー材料。

Z - A - B (八)

(式中、

は、 (メタ) アクリロイル基を表し、 \¥02020/175382 54 卩(:170? 2020 /007137

八は、 水素結合性フロトン含有基を含むか、 とともに水素結合性 プロトン含有基を形成する二価の原子団を表し、

巳は、 炭素数 2〜 20の炭化水素基を表し、

ただし、 と巳に含まれる炭素数の合計は 4以上である。 )

[請求項 8] 前記八で表される二価の原子団が、 下記式 (丨) で表される、 請求 項 7に記載のポリマー材料。

氺-乂- 1 - (い 「 「 [ ( 2) 「 2 - ( い 2) 「 3] 「 4 -

( I)

(式中、 *は との結合手を表し、

Xは、 〇または 33を表し、

および はそれぞれ独立して、 ヒドロキシル基を有してい てもよい炭素数 1〜 20のアルキレン基を表し、

833は、 水素または炭素数 1〜 4のアルキル基を表し、

1_31および 1_32はそれぞれ独立して、 エーテル結合、 エステル結 合、 カルボニル基、 アミ ド結合、 ウレタン結合、 または尿素結合を表 し、

「 1 ~「 3は、 それぞれ独立して 0または 1 を表し、

「 4は、 〇〜 1 0の整数を表し、

ただし、

ヒドロキシル基を有さない場合、 「 3および「 4は 0では なく、

( I) の原子団は、 少なくとも 1つの水素結合性プロトン含有基を 有する。 )

[請求項 9] がヒドロキシル基を有する炭素数 1〜 6のアルキレン基を表 し、 「 1が 0または 1であり、 「 2および「 3が 0である、 請求項 8 に記載のポリマー材料。

[請求項 10] 前記水素結合性プロトン含有基が、 ヒドロキシル基を含む、 請求項

1から 9のいずれかに記載のポリマー材料。 \¥0 2020/175382 55 卩(:170? 2020 /007137

[請求項 1 1 ] 前記 (3 _ 1) シリコーン含有モノマーが、 窒素原子を含む、 請求 項 1から 1 0のいずれかに記載のポリマー材料。

[請求項 12] 前記 (匕) 親水性ポリマー成分の重量平均分子量が、 1 0 0 , 0 0

0以上である、 請求項 1から 1 1のいずれかに記載のポリマー材料。

[請求項 13] 前記 (匕) 親水性ポリマー成分が、 ポリビニルアミ ドである、 請求 項 1から 1 2のいずれかに記載のポリマー材料。

[請求項 14] 前記 (匕) 親水性ポリマー成分が、 ポリー 1\] -ビニルピロリ ドン、 ポリアルキレングリコール、 ポリサッカライ ド、 ポリ (メタ) アクリ ル酸およびポリビニルアルコールから選択される少なくとも 1種を含 む、 請求項 1から 1 2のいずれかに記載のポリマー材料。

[請求項 15] 前記 (匕) 親水性ポリマー成分が、 ポリー 1\! -ビニルピロリ ドンで ある、 請求項 1から 1 2のいずれかに記載のポリマー材料。

[請求項 16] ヤング率が、 〇. である、 請求項 1から

1 5のいずれかに記載のポリマー材料。

[請求項 17] 請求項 1から 1 6のいずれかに記載のポリマー材料を含む、 眼科用 医療機器。

[請求項 18] コンタクトレンズである、 請求項 1 7に記載の眼科用医療機器。

Description:
\¥0 2020/175382 1 卩(:17 2020 /007137 明 細 書

発明の名称 : ポリマー材料

技術分野

[0001 ] 本発明は、 ポリマー材料に関し、 より具体的には眼用レンズ用途に適した ポリマー材料に関する。

背景技術

[0002] コンタクトレンズは、 ハードコンタクトレンズとソフトコンタクト レンズ とに大別される。 近年、 ハードコンタクトレンズの多くは、 シロキサン構造 ( 3 I — 0— 3 I) を有するシリコーン含有ポリマーを用いて形 成されるこ とにより、 高い酸素透過性を有するが、 その硬さに起因して装用時に異物感 を生じさせる場合がある。 一方、 ソフトコンタクトレンズは、 親水性モノマ —と (メタ) アクリル系モノマーとを共重合成分とする共 重合ポリマーを用 いた含水ハイ ドロゲルから形成されることにより、 優れた装用感が得られる —方で、 ハードコンタクトレンズに比べて酸素透過性 が低い傾向にある。 こ れに対し、 シリコーン系モノマーをさらなる共重合成分 として含むシリコー ンハイ ドロゲルを用いて、 高い酸素透過性と優れた装用感とを両立する ソフ トコンタクトレンズが開発されている。

[0003] しかしながら、 シリコーンハイ ドロゲルから形成されたソフトコンタクト レンズは、 表面に脂質が付着しやすい。 よって、 プラズマ処理または親水性 ポリマーを内部湿潤剤としてハイ ドロゲル内に混在させることによって、 脂 質の付着を抑制することが行われている。

[0004] 内部湿潤剤を用いる場合、 親水性度が高い内部湿潤剤と疎水性度が高い シ リコーン系モノマーとの相溶性が低いことか ら、 通常、 両者を相溶化させる ために、 メチルジ (トリメチルシロキシ) シリルプロピルグリセロールメタ クリレート ( 「3 I 〇1\/1八」 とも称する) 等のヒドロキシル基を有するシリ コーン含有モノマーが用いられる (例えば、 特許文献 1) 。 これにより、 脂 質の付着が抑制され、 かつ、 透明なポリマー材料が得られるが、 脂質に対す \¥0 2020/175382 2 卩(:170? 2020 /007137

る防汚性については更なる改善が求められ ている。

先行技術文献

特許文献

[0005] 特許文献 1 :特表 2 0 0 5— 5 1 8 8 2 6号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006] 本発明の主たる目的は、 内部湿潤剤を含み、 透明性に優れたシリコーン含 有ポリマー材料であって、 脂質に対する防汚性が向上されたシリコーン 含有 ポリマー材料を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明の 1つの局面によれば、 (3) モノマー成分と、 (匕) 親水性ポリ マー成分と、 を含む重合性混合物を重合させて得られるポ リマー材料であっ て、 (3) モノマー成分が、 (3 - 1) シロキサン結合を有し、 ヒドロキシ ル基を有さないシリコーン含有モノマーと、 (3— 2) 水素結合性プロトン 含有基を有し、 ケイ素原子を有さない相溶化モノマーと、 を含み、 該相溶化 モノマーが、 4つ以上の炭素原子 (ただし、 重合性官能基に含まれる炭素原 子を除く) を有し、 2 5 ° 〇における水に対する溶解度が〇. 0 3 9 / !_未満 である、 ポリマー材料が提供される。

1つの実施形態において、 上記 (8— 2) 相溶化モノマーが、 6つ以上の 炭素原子 (ただし、 重合性官能基に含まれる炭素原子を除く) を有する。

1つの実施形態において、 上記 ( 8) モノマー成分が、 (8— 3) 親水性 モノマーをさらに含む。

1つの実施形態において、 上記重合性混合物中における ( ) 親水性ポリ マー成分の配合割合が、 (3) モノマー成分と (13) 親水性ポリマーの合計 配合量に対して、 1質量%〜 3 0質量%である。

1つの実施形態において、 上記 (3— 2) 相溶化モノマーが、 重合性官能 基と、 水素結合性プロトン含有基を含む中間部と、 2つ以上の炭素原子を含 \¥0 2020/175382 3 卩(:170? 2020 /007137

む疎水性末端部とを有する。

1つの実施形態において、 上記疎水性末端部が、 分岐状炭化水素基および /または環状構造を含む炭化水素基を含む。

1つの実施形態において、 上記 (3— 2) 相溶化モノマーが、 下記式 (八 ) で表される。

Z - A - B (八)

(式中、

は、 (メタ) アクリロイル基を表し、

八は、 水素結合性プロトン含有基を含むか、 とともに水素結合性プロト ン含有基を形成する二価の原子団を表し、

巳は、 炭素数 2〜 2 0の炭化水素基を表し、

ただし、 と巳に含まれる炭素数の合計は 4以上である。 )

1つの実施形態において、 上記八で表される二価の原子団が、 下記式 (丨 ) で表される。

氺 -乂_ 1 - (い 「「 [ ( 「 2 - (い 「 3 ] 「 4 -

( I)

(式中、 *は との結合手を表し、 立して、 ヒドロキシル基を有していてもよい 炭素数 1〜 2 0のアルキレン基を表し、

8 3 3 は、 水素または炭素数 1〜 4のアルキル基を表し、

し およびし はそれぞれ独立して、 エーテル結合、 エステル結合、 カル ボニル基、 アミ ド結合、 ウレタン結合、 または尿素結合を表し、

「 1 ~「 3は、 それぞれ独立して 0または 1 を表し、

「 4は、 〇〜 1 0の整数を表し、

ただし、

ドロキシル基を有さない場合、 「 3および「 4は 0ではなく、

( I) の原子団は、 少なくとも 1つの水素結合性プロトン含有基を有する \¥0 2020/175382 4 卩(:17 2020 /007137

1つの実施形態において、 上記 3 1 がヒドロキシル基を有する炭素数 1〜 6のアルキレン基を表し、 「 1が 0または 1であり、 「 2および「 3が0で ある。

1つの実施形態において、 上記水素結合性プロトン含有基が、 ヒドロキシ ル基を含む。

1 つの実施形態において、 上記 (3— 1) シリコーン含有モノマーが、 窒 素原子を含む。

1つの実施形態において、 上記 ( ) 親水性ポリマー成分の重量平均分子 量が、 1 0 0 , 0 0 0以上である。

1つの実施形態において、 上記 (匕) 親水性ポリマー成分が、 ポリビニル アミ ドである。

1つの実施形態において、 上記 (匕) 親水性ポリマー成分が、 ポリー 1\] _ ビニルピロリ ドン、 ポリアルキレングリコール、 ポリサツカライ ド、 ポリ ( メタ) アクリル酸およびポリビニルアルコールから 選択される少なくとも 1 種を含む。

1つの実施形態において、 上記 (匕) 親水性ポリマー成分が、 ポリー 1\] _ ビニルピロリ ドンである。

1つの実施形態において、 上記ポリマー材料のヤング率が、 0 . 0 5 IV! ~ 2 . である。

本発明の別の局面によれば、 上記ポリマー材料を含む、 眼科用医療機器が 提供される。

1つの実施形態において、 上記眼科用医療機器は、 コンタクトレンズであ る。

発明の効果

[0008] 本発明によれば、 内部湿潤剤を含み、 透明なシリコーン含有ポリマー材料 であって、 脂質に対する防汚性が向上されたシリコーン 含有ポリマー材料を 得ることができる。 \¥0 2020/175382 5 卩(:170? 2020 /007137

発明を実施するための形態

[0009] 以下、 本発明の実施形態について説明するが、 本発明はこれらの実施形態 には限定されない。

[0010] 本発明の 1つの実施形態におけるポリマー材料は (8) モノマー成分と ( b) 親水性ポリマー成分とを含む重合性混合物を 重合させることによって得 られる。 より具体的には、 (8) モノマー成分と (13) 親水性ポリマー成分 とが混合した状態、 好ましくは相溶した状態で (3) モノマー成分を重合さ せる。 本発明で使用される (匕) 親水性ポリマー成分は、 代表的には、 重合 性官能基を有さない非重合性成分であるが、 このような状態で (3) モノマ —成分を重合させることにより、 (3) モノマー成分由来の構造単位を含む ポリマーと (匕) 親水性ポリマー成分とが高度に複合化したポ リマー材料が 得られ得る。

[001 1 ] 本明細書において、 「モノマー」 とは、 1つ以上の重合性官能基を有する 重合性化合物を意味する。 よって、 2つ以上のモノマー単位によって構成さ れている重合性化合物 (オリゴマーとも称される) および分子量が大きい重 合性化合物 (マクロマーまたはマクロモノマーとも称さ れる) もモノマーに 含まれる。

[0012] 上記重合性官能基としては、 例えば、 (メタ) アクリロイル基、 ビニル基 、 アリル基等が挙げられる。

[0013] 本明細書において、 「 (メタ) 」 は、 任意のメチル置換を意味する。 よっ て、 「 (メタ) アクリロイル」 は、 メタクリロイルおよび/またはアクリロ イルを意味する。 「 (メタ) アクリル」 等の他の記載も同様である。

[0014] . 重合性混合物

上記重合性混合物は、 (3) モノマー成分と ( ) 親水性ポリマー成分と を含み、 該 (3) モノマー成分は、 (3— 1) シロキサン結合を有し、 ヒド ロキシル基を有さないシリコーン含有モノマ ーと、 (3— 2) 水素結合性プ ロトン含有基を有し、 ケイ素原子を有さない相溶化モノマーと、 を含む。 ( 3 - 2) 相溶化モノマーが、 (3 - 1) シリコーン含有モノマーと (13) 親 \¥0 2020/175382 6 卩(:170? 2020 /007137

水性ポリマー成分とを相溶化させるととも に、 脂質に対する防汚性の向上に 寄与し得ることから、 優れた透明性と防汚性とを有するポリマー材 料が得ら れ得る。 また、 重合性混合物は、 必要に応じて、 任意の適切な (〇) 添加剤 をさらに含んでもよい。

[0015] 1つの実施形態において、 重合性混合物は、 ヒドロキシル基を有するシリ コーン含有モノマー、 より具体的には 3 丨 〇1\/1八等のヒドロキシル基を有す るシリコーン含有モノマーを実質的に含まな い。 ここで、 「ヒドロキシル基 を有するシリコーン含有モノマーを実質的に 含まない」 とは、 重合性混合物 中における当該モノマーの配合割合が、 (3) モノマー成分と (13) 親水性 ポリマー成分の合計配合量に対して、 〇. 1質量%以下であることを意味す る。

[0016] (a) モノマー成分

モノマー成分は、 (3 _ 1) シロキサン結合を有し、 ヒドロキシル基を有 さないシリコーン含有モノマーと、 (3— 2) 水素結合性プロトン含有基を 有し、 ケイ素原子を有さない相溶化モノマーと、 を含み、 好ましくは (3 _

3) 親水性モノマーをさらに含む。 モノマー成分は、 必要に応じて、 (8—

4) 架橋性モノマー、 (3 - 5) 機能性モノマーおよび (3 - 6) 他の共重 合モノマーから選択される 1種以上をさらに含んでもよい。 モノマー成分全 体における (3 - 1) シリコーン含有モノマー、 (3 - 2) 相溶化モノマー および (3— 3) 親水性モノマーの合計含有割合は、 例えば 3 0質量%〜 9 9質量%、 好ましくは 7 0質量%〜 9 5質量%とすることができる。

[0017] ( 3 - 1) シリコーン含有モノマー

シリコーン含有モノマーは、 シロキサン構造 (3 丨 一〇一 3 丨) を有する ことに起因して、 ポリマー材料に高い酸素透過性を付与し得る 。 シリコーン 含有モノマーとしては、 シロキサン結合を有し、 ヒドロキシル基を有さない 限りにおいて、 任意の適切なモノマーを用いることができる 。 1つの実施形 態において、 ヒドロキシル基だけでなく、 カルボキシル基、 スルホン酸基、 リン酸基等のイオン性基も有さないシリコー ン含有モノマーが用いられ得る \¥02020/175382 7 卩(:17 2020 /007137

[0018] 上記シリコーン含有モノマーとしては、 コンタクトレンズ用材料として従 来用いられているモノマー、 例えば、 特表 201 5-50363 1号公報の 0039段落〜 0044段落に記載のシリコーン含有モノマー (ただし、 ヒ ドロキシル基を有するものを除く) 、 特開 201 4— 40598号公報の 0 060段落〜 0065段落に記載のシリコーン含有モノマー、 〇 201 5 /92858号公報の 0024段落〜 0037段落に記載のシリコーン含有 モノマー (具体的には、 以下の式 (八) 、 好ましくは式 (八一 1) 、 (八一 2) または (八一3) で表されるポリシロキサン系マクロモノマー ) が挙げ られる。 これらの公報は本明細書中においてその全体 が参考として援用され る。 シリコーン含有モノマーは、 単独または 2種以上を混合して用いること ができる。

[0019] [化 1]

· ( ) 上記一般式 (八) において、

1) 门は 0または 1〜 1 0の整数である。

2) 八 1 および八 2 は、 それぞれ、 下記の一般式 (八_ 丨 丨) および (八一 1 1 1) にて表わされる基である。 下記一般式 (八_ 丨 丨) および一般式 ( 八一 丨 丨 丨) 中、 丫 21 および丫 22 は、 それぞれ独立に、 アクリロイルオキシ 基、 メタクリロイルオキシ基、 ビニル基またはアリル基であり、 また、 [¾ 21 および 22 は、 それぞれ独立に、 直接結合または炭素数 2〜 6の直鎖状また は分岐鎖を有するアルキレン基である。

Y 2 ^ - R 2 ^ - . . . (八— | | )

- R 22 - g 22 (八_ I I I)

3) 1 、 7^、 3 4 5 および 6 は、 それぞれ独立して、 直接結合 またはオキシアルキレン基を繰り返し単位と するポリオキシアルキレン鎖で \¥02020/175382 8 卩(:170? 2020 /007137

ある。 但し、 1 ~ 6 の中の少なくとも 1以上は、 オキシエチレン基の繰り 返し数が 2以上、 好ましくは 4〜 1 5であるポリオキシエチレン鎖であり、 ポリオキシエチレン鎖ではない 1 ~ 6 の中の少なくとも 1以上は、 オキシ エチレン基とは異なるオキシアルキレン基を 繰り返し単位とするポリオキシ アルキレン鎖 (例えば、 オキシプロピレン基を構成単位とするポリオ キシプ ロピレン鎖、 具体例としては、 オキシプロピレン基の繰り返し数が 5〜 1 6 であるポリオキシプロピレン鎖) である。

4) リ 1 は、 下記の一般式 (八一 丨 V) で表わされる基であり、 ポリシロキ サン系マクロモノマーの分子鎖中でウレタン 結合を含んでいる。 下記一般式

(八一 I V) において、 〇一基 (この場合、 巳 21 は X 21 とウ レタン結合を形成している) 、 または、 飽和若しくは不飽和脂肪族系、 脂環 式系および芳香族系の群から選ばれたジイソ シアネート由来の 2価の基 (こ の場合、 巳 は 1 および乂 の間でウレタン結合を形成している) であり、 X 21 は酸素原子である。

- E 2 ^ - X2 ^ - . . . (八一 I V)

5) II 2 は、 下記の一般式 (八ー 丨) で表わされる基であり、 ポリシロキ サン系マクロモノマーの分子鎖中でウレタン 結合を含んでいる。 下記一般式

(八一 V I) において、 および は、 それぞれ独立して、 炭素数 2〜 6の直鎖状若しくは分岐鎖を有するアルキレ 基であり、 X 41 および X 42 は 、 それぞれ独立して、 酸素原子またはアルキレングリコール基であ り、 巳 41 は、 飽和若しくは不飽和脂肪族系、 脂環式系および芳香族系の群から選ばれ たジイソシアネート由来の 2価の基 (この場合、 巳 は)^ 1 および X 42 の間 でウレタン結合を形成している) である。

- 1 - X 41 -巳 41 - X 42 - 2 - - (八一 V I)

6) 11 3 は、 下記の一般式 (八ー 丨 丨) で表わされる基であり、 ポリシロ キサン系マクロモノマーの分子鎖中でウレタ ン結合を含んでいる。 下記一般 式 (八一 V I 丨) において、 〇一基

(この場合、 巳 22 は X 22 との間でウレタン結合を形成している) 、 または、 \¥02020/175382 9 卩(:17 2020 /007137

飽和若しくは不飽和脂肪族系、 脂環式系および芳香族系の群から選ばれたジ イソシアネート由来の 2価の基 (この場合、 巳 22は 5および乂22の間でウレ タン結合を形成している) である。

(八_ V I I)

7) 3 1 および 3 2 は、 それぞれ独立して、 下記の一般式 にて表 わされる基である。 下記一般式 (八_ ) 中、 および[¾ 38 は、 それぞれ 独立して、 炭素数 2〜 6の直鎖状または分岐鎖を有するアルキレン であり 、 [¾33、 [ ¾34 、 [ ¾35 、 [¾36および[¾ 37 は、 それぞれ独立して、 炭素 数 1〜 6のアルキル基、 フッ素置換されたアルキル基、 またはフエニル基で ある。 また、 <は 1〜 1 500の整数、 !_は 0または 1〜 1 500の整数で あり、 <と!_の和: 「[< + !_」 は 1〜 1 500の整数である。

[化 2]

[0020] [化 3] 一般式(八-1) :

51 52 8 53 0« 3 - - 0«,

3 ^ I I I

0 0 0

3

(上記式中、 [¾ 51 は水素原子またはメチル基を示し、 3は 2以上の整数、 匕 は 2以上の整数、 nは 1〜 1 500の整数である。 また、 [¾ 52 および[¾ 53 は \¥02020/175382 10 卩(:17 2020 /007137

水素原子またはメチル基であり、 [¾ 53 はメ チル基であり、 は水素原子である。 )

[0021] [化 4] 般式( -2) :

(上記式中、 3’ は 2以上の整数、 匕’ は 2以上の整数、 は 1〜 1 50 0の整数である。 また、 [¾ 61 および[¾ 62 は水素原子またはメチル基であり、

[0022] [化 5] 般式 ( -3)

(上記式中、 は 2以上の整数、 匕” は 2以上の整数、 ’ は 1〜 1 50 0の整数である。 また、 [¾ 81 および[¾ 82 は水素原子またはメチル基であり、 \¥0 2020/175382 1 1 卩(:170? 2020 /007137

ある場合には、 )

[0023] シリコーン含有モノマーの別の具体例として は、 トリメチルシロキシジメ チルシリルメチル (メタ) アクリレート、 トリメチルシロキシジメチルシリ ルプロピル (メタ) アクリレート、 メチルビス (トリメチルシロキシ) シリ ルプロピル (メタ) アクリレート、 トリス (トリメチルシロキシ) シリルプ ロピル (メタ) アクリレート、 モノ [メチルビス (トリメチルシロキシ) シ ロキシ] ビス (トリメチルシロキシ) シリルプロピル (メタ) アクリレート 、 トリス [メチルビス (トリメチルシロキシ) シロキシ] シリルプロピル ( メタ) アクリレート、 メチルビス (トリメチルシロキシ) シリルプロピルグ リセリル (メタ) アクリレート、 トリス (トリメチルシロキシ) シリルプロ ピルグリセリル (メタ) アクリレート、 モノ [メチルビス (トリメチルシロ キシ) シロキシ] ビス (トリメチルシロキシ) シリルプロピルグリセリル ( メタ) アクリレート、 トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロ キシプロ ピルグリセリル (メタ) アクリレート、 トリメチルシリルメチル (メタ) ア クリレート、 トリメチルシリルプロピルグリセリル (メタ) アクリレート、 トリメチルシリルプロピル (メタ) アクリレート、 トリメチルシロキシジメ チルシリルプロピルグリセリル (メタ) アクリレート、 メチルビス (トリメ チルシロキシ) シリルエチルテトラメチルジシロキシメチル (メタ) アクリ レート、 テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラ シロキサニルプロピル (メタ) アクリレート、 テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラ シロキ シビス (トリメチルシロキシ) シリルプロピル (メタ) アクリレート等のシ リコーン含有アルキル (メタ) アクリレート ; トリス (トリメチルシロキシ ) シリルスチレン、 ビス (トリメチルシロキシ) メチルシリルスチレン、 ( トリメチルシロキシ) ジメチルシリルスチレン、 トリス (トリメチルシロキ シ) シロキシジメチルシリルスチレン、 [ビス (トリメチルシロキシ) メチ ルシロキシ] ジメチルシリルスチレン、 (トリメチルシロキシ) ジメチルシ リルスチレン、 ヘプタメチルトリシロキサニルスチレン、 ノナメチルテトラ シロキサニルスチレン、 ペンタデカメチルヘプタシロキサニルスチレ ン、 へ \¥0 2020/175382 12 卩(:170? 2020 /007137

ンェイコサメチルデカシロキサニルスチレ ン、 ヘプタコサメチルトリデカシ ロキサニルスチレン、 ヘントリアコンタメチルペンタデカシロキサ ニルスチ レン、 トリメチルシロキシペンタメチルジシロキシ メチルシリルスチレン、 トリス (ペンタメチルジシロキシ) シリルスチレン、 トリス (トリメチルシ ロキシ) シロキシビス (トリメチルシロキシ) シリルスチレン、 ビス (ヘプ タメチルトリシロキシ) メチルシリルスチレン、 トリス [メチルビス (トリ メチルシロキシ) シロキシ] シリルスチレン、 ヘプタキス (トリメチルシロ キシ) トリシリルスチレン、 トリメチルシロキシビス [トリス (トリメチル シロキシ) シロキシ] シリルスチレン、 ノナメチルテトラシロキシウンデシ ルメチルペンタシロキシメチルシリルスチレ ン、 トリス [トリス (トリメチ ルシロキシ) シロキシ] シリルスチレン、 (トリストリメチルシロキシヘキ サメチル) テトラシロキシ [トリス (トリメチルシロキシ) シロキシ] トリ メチルシロキシシリルスチレン、 ノナキス (トリメチルシロキシ) テトラシ リルスチレン、 ビス (トリデカメチルへキサシロキシ) メチルシリルスチレ ン、 ヘプタメチルシクロテトラシロキサニルスチ レン、 ヘプタメチルシクロ テトラシロキシビス (トリメチルシロキシ) シリルスチレン、 トリプロピル テトラメチルシクロテトラシロキサニルスチ レン、 トリメチルシリルスチレ ン等のシリコーン含有スチレン誘導体; ビス (3— (トリメチルシリル) プ ロピル) フマレート、 ビス (3— (ペンタメチルジシロキサニル) プロピル ) フマレート、 ビス (トリス (トリメチルシロキシ) シリルプロピル) フマ レート等のシリコーン含有フマル酸ジェステ ルが挙げられる。

[0024] シリコーン含有モノマーのさらに別の具体例 としては、 モノ (メタ) アク リロイルオキシプロピル末端モノー —ブチル末端ポリジメチルシロキサン 、 モノ (メタ) アクリロイルオキシプロピル末端モノー -メチル末端ポリ ジメチルシロキサン、 モノ (メタ) アクリロイルオキシプロピル末端モノ_ 门ーブチル末端ポリジェチルシロキサン、 モノ (メタ) アクリロイルオキシ プロピル末端モノー _メチル末端ポリジェチルシロキサン、 モノ (メタ) アクリロイルアミノプロピル末端モノー -ブチル末端ポリジメチルシロキ \¥0 2020/175382 13 卩(:170? 2020 /007137

サン、 モノ (メタ) アクリロイルアミノプロピル末端モノー —メチル末端 ポリジメチルシロキサン、 モノ (メタ) アクリロイルアミノプロピル末端モ ノー 1·! -ブチル末端ポリジェチルシロキサン、 モノ (メタ) アクリロイルア ミノプロピル末端モノー -メチル末端ポリジェチルシロキサン等が挙 ら れる。 これらのシリコーン含有モノマーにおいて、 (3 丨 一〇) の繰り返し 数は、 例えば 4〜 2 0、 好ましくは 4〜 1 2、 より好ましくは 4〜 1 0であ り得る。

[0025] 1つの実施形態において、 窒素原子を含むシリコーン含有モノマーが用 い られる。 シリコーン含有モノマーに窒素原子が含まれ ることによって親水性 モノマーとの相溶性がより高くなり、 相溶化モノマーとの相乗効果により、 シリコーンモノマーの含有量が多くなっても レンズの透明性を維持すること ができる。

[0026] 重合性混合物中におけるシリコーン含有モノ マーの配合割合は、 (3) モ ノマー成分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量に対して、 例えば 1質 量%〜 7 0質量%、 好ましくは 5質量%〜 6 0質量%、 より好ましくは 1 0 質量%〜 5 0質量%とすることができる。 シリコーン含有モノマーの配合割 合が当該範囲内であれば、 高い酸素透過性を有するポリマー材料が得ら れ得 る。

[0027] { 3, - 2) 相溶化モノマー

相溶化モノマーは、 親水性ポリマー成分とシリコーン含有モノマ ーとの相 溶性および脂質に対する防汚性の向上に寄与 し得る。 相溶化モノマーとして は、 水素結合性プロトン含有基を有し、 ケイ素原子を有さないモノマーであ って、 重合性官能基に含まれる炭素原子以外に 4つ以上の炭素原子を有する モノマーが用いられる。 従来の親水性ポリマー (内部湿潤剤) を含むシリコ —ンハイ ドロゲルにおいては、 親水性ポリマーとの親和性が高いヒドロキシ ル基とシリコーン成分との親和性が高いシロ キサン (一 3 丨 — 0— 3 I —) 部分とを有するシリコーン含有モノマー (代表的には、 3 丨 〇1\/1八) を用い ることによってシリコーン成分と親水性ポリ マーとの相溶性を確保している \¥0 2020/175382 14 卩(:170? 2020 /007137

。 これに対し、 本発明においては、 ケイ素原子を有さないモノマーを用いる にも関わらず、 3 丨 〇1\/1八を用いた場合よりも良好な相溶性を 保すること ができ、 さらには、 脂質に対する防汚性向上効果も得ることがで きる。

[0028] 上記水素結合性プロトン含有基としては、 ヒドロキシル基、 カルボキシル 基、 アミノ基、 アミ ド結合、 スルホン酸基 (一 3〇 3 1 ~ 1) 、 ウレタン結合、 尿 素結合等が挙げられる。 なかでもヒドロキシル基が好ましい。 相溶化モノマ 一が有する水素結合性プロトン含有基の数は 、 例えば 1〜 1 2、 好ましくは 1〜 5、 より好ましくは 1〜 3であり、 さらに好ましくは 1 または 2である

[0029] 相溶化モノマーが有する炭素原子数 (重合性官能基に含まれる炭素原子を 除く) は、 例えば 6以上であり、 好ましくは 6〜 2 5であり、 より好ましく は 7〜 1 5であり、 さらに好ましくは 8〜 1 3である。 相溶化モノマーは、 例えば、 水素結合性プロトン含有基 1つあたり、 4つ以上の炭素原子を有し 、 より好ましくは 5〜 1 5、 さらに好ましくは 8〜 1 3の炭素原子を有し得 る。

[0030] 相溶化モノマーの 2 5 °〇の水に対する溶解度は、 代表的には、 0 . 0 3 9 未満であり、 好ましくは〇. 0 2 9 /〇1 1_以下、 より好ましくは 0 9 /〇! !_〜0 . 0 1 9 / 1_である。 ヒドロキシル基等の水素結合性プロトン 含有基を有する一方で、 全体としては疎水的な性質であるモノマーを 用いる ことにより、 シリコーン含有モノマーと親水性ポリマーま たは親水性モノマ 一との相溶性向上に寄与し得る。

[0031 ] 1つの実施形態において、 相溶化モノマーは、 重合性官能基および水素結 合性プロトン含有基に加えて 2つ以上の炭素原子、 好ましくは 4つ以上の炭 素原子を含む疎水性基を有する。 当該実施形態においては、 相溶化モノマー が、 重合性官能基と、 水素結合性プロトン含有基を含む中間部と、 2つ以上 の炭素原子を含む疎水性末端部とを有するこ と、 より具体的には、 相溶化モ ノマー分子の一方の末端部分に重合性官能基 が配置され、 他方の末端部分に 疎水性基が配置され、 それらの間に水素結合性プロトン含有基を含 む比較的 \¥0 2020/175382 15 卩(:170? 2020 /007137

親水性の高い基を配置することが好ましい 。 (メタ) アクリロイル基等の重 合性官能基と比較的近い位置に水素結合性プ ロトン含有基を有し、 遠い位置 に末端疎水性基を有する相溶化モノマーは、 親水性ポリマーおよびシリコー ン含有モノマーの双方に対して優れた親和性 を発揮し得る。

[0032] 上記実施形態における相溶化モノマーは、 下記式 (八) で表され得る。

Z - A - B (八)

(式中、

は、 (メタ) アクリロイル基を表し、

八は、 水素結合性プロトン含有基を含むか、 とともに水素結合性プロト ン含有基を形成する二価の原子団を表し、

巳は、 炭素数 2〜 2 0の炭化水素基を表し、

ただし、 と巳に含まれる炭素数の合計は 4以上である。 )

[0033] 上記式 (八) において、 八で規定される二価の原子団は、 例えば、

氺 -乂- 1 - (い 「「 [ ( 「 2 _ (い 「 3 ] 「 4 _

( I)

で表され得る。

(ここで、 *は との結合手を表し、 立して、 ヒドロキシル基を有していてもよい 炭素数 1〜 2 0のアルキレン基を表し、

8 3 3 は、 水素または炭素数 1〜 4のアルキル基を表し、

し およびし はそれぞれ独立して、 エーテル結合、 エステル結合、 カル ボニル基、 アミ ド結合、 ウレタン結合、 または尿素結合を表し、

「 1 ~「 3は、 それぞれ独立して 0または 1 を表し、

「 4は、 〇〜 1 0の整数を表し、

ただし、

ドロキシル基を有さない場合、 「 3および「 4は 0ではなく、

( I) の原子団は、 少なくとも 1つの水素結合性プロトン含有基を有する \¥02020/175382 16 卩(:170? 2020 /007137

[0034] および はそれぞれ独立して、 好ましくはヒドロキシル基を有して いてもよい炭素数 1〜 6のアルキレン基を表し、 より好ましくはヒドロキシ ル基を有していてもよい炭素数 1〜 4のアルキレン基を表す。 具体的には、 の少なくとも一方がヒドロキシル基を有する ことが好ましく、

1 がヒドロキシル基を有することがより好 ましい。 このような実施形態として は、 ドロキシル基を有し、 (例えば、 「 1 =0または 1、 「 2 = 0、 「 3 = 0の実施形態) または の両方 がヒドロキシル基を有する実施形態 (例えば、 「 1 = 1、 「 2= 1、 「 3 =

0または 1の実施形態) 等が挙げられる。

[0035] 存在する場合のし および !_ はそれぞれ独立して、 好ましくはエーテル 結合またはエステル結合であり得る。 ただし、 の両方がヒドロキ シル基を有さない場合は、 1_ 31 と 1_ 32 の少なくとも一方がアミ ド結合、 ウレ タン結合、 または尿素結合であることが好ましい。

[0036] 上記巳で規定される炭化水素基は、 直鎖状であってもよく、 分岐状であっ てもよく、 環状構造を含んでもよく、 任意の位置にヘテロ原子を含んでいて もよい。 ヘテロ原子としては、 本発明の効果が得られる限りにおいて限定さ れず、 例えば、 フッ素等のハロゲンが挙げられる。 巳は、 好ましくは炭素数 4〜 20、 より好ましくは炭素数 5〜 1 2の未置換またはフッ素置換を有す る炭化水素基 (例えば、 アルキル基) であり得る。

[0037] 上記実施形態における相溶化モノマーの具体 例を下記式 (丨) 、 (V) ま たは (V 丨) に示す。 \¥02020/175382 17 卩(:171? 2020 /007137

[化 6]

(式中、

8 1 は、 水素原子またはメチル基を表し、

および 3 はそれぞれ独立して、 炭素数 1〜 6のアルキレン基を表し、

8 4 は、 炭素数 2〜 20の炭化水素基、 一

3 -0 (0 = 0) もしくは一 ([¾ 5 5 - (0 = 0) で示さ れる構造を表し (ここで、 は、 炭素数 1〜 4のアルキレン基を表し、

13 は、 炭素数 2〜 20の炭化水素基を表し、 3は、 0または 1 を表す) 、

X 1 は、 〇または [¾ 6 を表し (ここで、 水素または炭素数 1〜 4の アルキル基を表す) 、

X 2 は、 単結合または炭素数 1〜 3のアルキレン基を表し、

X 3 は、 単結合、 炭素数 1〜 6のアルキレン基または一 ( 3 4 -〇- (

〇 =〇) 〇一 ([¾ 713 ) 一、 一 ( 3 1 — (0 = 0) — ([¾ 713 ) 一もしく は以下の式 (丨 丨) 〜 (丨 V) で示される構造を表し \¥0 2020/175382 18 卩(:170? 2020 /007137

[化 7]

(ここで、 は、 炭素数 1〜 4のアルキレン基を表し、 [¾ 7 は、 炭素数 1 〜 2 0のアルキレン基を表し、 および はそれぞれ独立して、 水素原 子または炭素数 1〜 4のアルキル基を表し、 1およびリはそれぞれ独立して 、 0または 1 を表す) 、

门は〇〜 1 0の整数であり、

1および 2はそれぞれ独立して、 0または 1であり、

ただし、

重合性官能基 (<3 1 ~ 1 2 =〇[¾ 1 _〇0 _) を除いた残基に含まれる炭素数の 合計は、 3以上であり、

で規定される炭化水素基またはアルキル 基はそれぞれ独立して、 ヘテロ原子を有していてもよい。 )

[0038] 式 (丨) に関して、 および で規定される炭化水素基はそれぞれ、 好 ましくは炭素数 2〜 1 2、 より好ましくは炭素数 3〜 1 0、 さらに好ましく は炭素数 4〜 1 0の脂肪族炭化水素基 (例えば、 アルキル基) である。 これ らの炭化水素基はそれぞれ、 直鎖状であってもよく、 分岐状であってもよく 、 環状構造を含んでもよい。 これらの炭化水素基が末端疎水性基として機 能 することにより、 相溶化モノマーがシリコーン含有モノマーに 対して親和性 を発揮し得ると考えられる。

[0039] または で規定される炭化水素基の具体例としては、 エチル基、 n _ \¥0 2020/175382 19 卩(:170? 2020 /007137

プロピル基、 |-| _ブチル基、 ンチル基、 キシル基、 ル基、 门 _オクチル基、 n _ノニル基、 门 _デシル基等の直鎖状アルキル基 ;イソプロピル基、 メチルプロピル基、 _プチル基、 ジメチルプロピル基 、 エチルプロピル基、 ジエチルプロピル基、 メチルプチル基、 ジメチルプチ ル基、 トリメチルプチル基、 エチルプチル基、 プロピルプチル基、 メチルべ ンチル基、 ジメチルペンチル基、 エチルペンチル基、 プロピルペンチル基、 プチルペンチル基、 メチルヘキシル基、 ジメチルヘキシル基、 トリメチルへ キシル基、 エチルヘキシル基、 プロピルヘキシル基、 プチルヘキシル基、 メ チルへプチル基、 ジメチルへプチル基、 エチルへプチル基、 プロピルへプチ ル基、 メチルオクチル基、 ジメチルオクチル基、 エチルオクチル基、 メチル ノニル基等の分岐状アルキル基;シクロプロ ピル基、 シクロブチル基、 シク ロペンチル基、 シクロヘキシル基、 シクロへプチル基、 シクロオクチル基、 シクロノニル基等のシクロアルキル基;シク ロオクチルエチル基、 シクロへ プチルメチル基、 シクロへプチルエチル基、 シクロヘキシルメチル基、 シク ロヘキシルエチル基、 シクロヘキシルプロピル基、 シクロヘキシルブチル基 、 シクロペンチルエチル基、 シクロペンチルプロピル基、 シクロペンチルブ チル基、 シクロペンチルペンチル基、 シクロブチルプロピル基、 シクロブチ ルプチル基、 シクロブチルペンチル基、 シクロプロピルプチル基、 シクロプ ロピルペンチル基、 シクロプロピルヘキシル基等のシクロアルキ ル環含有ア ルキル基; ノルボルニル基、 トリシクロデカニル基、 テトラシクロドデシル 基、 アダマンチル基、 メチルアダマンチル基、 エチルアダマンチル基、 プチ ルアダマンチル基等の有橋脂環式炭化水素基 等が挙げられる。

[0040] の基はそれぞれ、 好ましくは水素または炭素数 1 また は 2のアルキル基である。

好ましくはメチレン基、 エチレン基、 またはプロピレン基、 プチレン基であ り、 より好ましくはメチレン基またはエチレン基 である。

[0042] 7 で規定されるアルキレン基は、 好ましくは炭素数 1〜 8、 より好まし \¥0 2020/175382 20 卩(:170? 2020 /007137

くは炭素数 1〜 4のアルキレン基である。

[0043] X 2 および 2 の基に含まれる炭素数の合計は、 好ましくは 3以下であり、 より好ましくは〇〜 2であり、 さらに好ましくは 1 または 2 (例えば、 X 2 が メチレン基またはエチレン基であり、 8 2 が存在しない実施形態 (すなわち、 〇の実施形態) 、 X 2 および 2 がともにメチレン基である実施形態等 ) である。 ヒドロキシル基が (メタ) アクリロイル基に近接して配置される ことにより、 相溶化モノマーが親水性ポリマーに対して親 和性を発揮し得る と考えられる。

[0044] X 3 の基に含まれる炭素数の合計は、 好ましくは〇〜 1 0であり、 より好ま しくは 1〜 5であり、 さらに好ましくは 1〜 3である。

[0045] および で規定される炭化水素基またはアルキル 基が有し得るヘテロ原子としては、 本発明の効果が得られる限りにおいて限 定されず、 例えば、 フッ素等のハロゲン等が挙げられる。 1つの実施形態に おいて、 [¾ 4

ルキル基は、 フルオロアルキル基またはパーフルオロアル キル基であり得る

[0046] nは、 好ましくは〇〜 5であり、 より好ましくは 0、 1 または 2である。

[0047] 1つの実施形態において、 式 (丨) 中、

り、 X 1 が〇であり、 X 2 がメチレン基またはエチレン基、 好ましくはメチレ ン基であり、 门が〇であり、 (ただし、 、 、 は炭素数 2〜 2 0のフッ素で 置換されていてもよい炭化水素基である) 、 1が0または1、 好ましくは 0である。

[0048] 1つの実施形態において、 式 (丨) 中、

り、 X 1 が〇であり、 X 2 がメチレン基またはエチレン基、 好ましくはメチレ ン基であり、 门が〇であり、

(ただし、 はメチレン基であり、 3は 1であり、 は炭素数 2〜 2 0 のフッ素で置換されていてもよい炭化水素基 である) 、 1が〇または1、 \¥0 2020/175382 21 卩(:170? 2020 /007137

好ましくは 0である。

[0049] 1つの実施形態において、 式 (丨) 中、

り、 X 1 が〇であり、 X 2 がメチレン基またはエチレン基、 好ましくはメチレ ン基であり、 が 0であり、 4 が炭素数 2〜 2 0のフッ素で置換されていて もよい炭化水素基であり、 1が〇または1、 好ましくは 0である。

[0050] [化 8]

(式中、

8 9 は、 水素原子またはメチル基を表し、

しくは一 (ここで、 〇 3 は、 炭素数 1〜 4のア ルキレン基を表し、 は、 炭素数 2〜 2 0の炭化水素基を表す) で示され る構造を表し、

ただし、

であり、

ヘテロ原子を有していてもよ い。 )

[0051 ] 式 (V) に関して、 で規定される炭化水素基はそれぞれ、 好ましくは炭素数 4〜 1 2、 より好ましくは炭素数 4〜 1 0の脂肪族炭化水 素基 (例えば、 アルキル基) である。 これらの炭化水素基はそれぞれ、 直鎖 状であってもよく、 分岐状であってもよく、 環状構造を含んでもよい。 これ らの炭化水素基が末端疎水性基として機能す ることにより、 相溶化モノマー \¥02020/175382 22 卩(:170? 2020 /007137

がシリコーン含有モノマーに対して親和性 を発揮し得ると考えられる。

[0052] または

5 で規定される炭化水素基の具体例と同じもの (ただし、 炭素原子を 4つ以 上有するもの) を例示できる。

[0053] 好ましくはメチレン基、 エチレン基、 またはプロピレン基、 プチレン基であり、 より好ましくはメチレン基または エチレン基である。

[0054] 1 で規定される炭化水素基が有し得るヘテロ原 子としては、 本発明の効果が得られる限りにおいて限定さ れず、 例えば、 フッ素等のハロ ゲン等が挙げられる。 1つの実施形態において、 または [¾ 1 (^で規定され る炭化水素基は、 フルオロアルキル基またはパーフルオロアル キル基であり 得る。

[0055] [化 9]

(式中、

8 1 1 は、 水素原子またはメチル基を表し、

X 4 は、 〇または [^ 4 を表し (ここで、 は、 水素原子または炭素数 1 〜 4のアルキル基を表す) 、

8 12 は、 炭素数 2〜 1 4のアルキレン基を表し、

X 5 は、 単結合、 〇または以下の式 (V I 丨) 〜 (丨 X) で示される構造で あり \¥02020/175382 23 卩(:17 2020 /007137

[化 10]

15153

^ 〇

! I!

(VII), — 一 0—〇— (VIII),

(IX)

3 および 15 はそれぞれ独立して、 水素原子または炭素数 1〜 4のアルキル基を表す) 、

8 13 は、 炭素数 2〜 20の炭化水素基を表し、

ただし、

4 が|\11 ~ 1でないとき、 X 5 はウレタン結合 (一 1\1 !!〇〇〇一) または尿素 結合 (一 N HC〇N H_) を含む構造であり、

[¾ 1 2 [¾ 13 [¾ 14 、 はそれぞれ独立して、 ヘテロ原子 を有していてもよい。 )

[0056] 式 (V I) に関して、 直鎖状であって もよく、 分岐状であってもよく、 環状構造を含んでもよい。 [¾ 12 は、 好まし くは炭素数 2〜 6のアルキレン基であり、 より好ましくはエチレン基、 プロ ピレン基、 プチレン基である。

[0057] 好ましくは炭素数 2〜 1 2、 より好まし くは炭素数 2〜 1 0、 さらに好ましくは炭素数 4〜 1 0の脂肪族炭化水素基 (例えば、 アルキル基) である。 炭化水素基は、 直鎖状であってもよく、 分 岐状であってもよく、 環状構造を含んでもよい。 炭化水素基が末端疎水性基 として機能することにより、 相溶化モノマーがシリコーン含有モノマーに 対 して親和性を発揮し得ると考えられる。

[0058] 13 で規定される炭化水素基の具体例として は、 4 または 5 b で規定され \¥0 2020/175382 24 卩(:170? 2020 /007137

る炭化水素基の具体例と同じものを例示で きる。

本発明の効果が得られる限りにおいて限定さ れず、 例えば、 フッ素等のハロ ゲンが挙げられる。 1つの実施形態において、 [¾ 1 3 、 [^ 4、 [^ 5 3ま 1 5 13 は、 フルオロアルキル基またはパーフルオロアル キル基であり得る

[0061 ] 別の実施形態において、 相溶化モノマーは、 (メタ) アクリロイル基と、

4つ以上の炭素原子を含み、 少なくとも 1つの水素原子が水素結合性プロト ン含有基に置換されている脂環を有する。 当該脂環としては、 好ましくは炭 素数 5〜 2 0、 より好ましくは炭素数 6〜 1 5、 さらに好ましくは炭素数 8 〜 1 2のものが挙げられ、 橋掛け構造を有するものであってもよい。 当該実 施形態における相溶化モノマーの具体例とし ては、 1つ以上のヒドロキシル 基で置換された有橋脂環基 (例えば、 アダマンチル基、 ノルボルニル基、 卜 リシクロデカニル基、 テトラシクロドデシル基等) を有する (メタ) アクリ レート、 より具体的には、 ヒドロキシ (メタ) アクリロイルオキシアダマン タン、 ジヒドロキシ (メタ) アクリロイルオキシアダマンタン等が好まし く 例示される。

[0062] 重合性混合物中における相溶化モノマーの配 合割合は、 (3) モノマー成 分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量に対して、 例えば 1質量%〜 6 〇質量%、 好ましくは 5質量%〜 5 0質量%、 より好ましくは 1 0質量%〜

4 0質量%とすることができる。 相溶化モノマーの配合割合が当該範囲内で あれば、 高い酸素透過性を維持しつつ、 優れた透明性と防汚性とを有するポ リマー材料が得られ得る。

[0063] (3 - 3) 親水性モノマー

親水性モノマーは、 (3) モノマー成分の重合によって生成するシリコ ー ン含有ポリマーに親水性を付与し、 ( ) 親水性ポリマー成分との複合体で \¥0 2020/175382 25 卩(:170? 2020 /007137

あるポリマー材料をハイ ドロゲルとすることができる。 親水性モノマーとし ては、 例えば、 2 5 °〇の水への溶解度が〇. 0 3 9 / 1_以上であるモノマ —が用いられる (ただし、 ケイ素原子を含有するもの、 および、 重合性官能 基を 2つ以上有するものを除く) 。

[0064] 親水性モノマーの具体例としては、 ヒドロキシエチル (メタ) アクリレー 卜、 ヒドロキシプロピル (メタ) アクリレート、 ジヒドロキシプロピル (メ 夕) アクリレート等の水酸基含有アルキル (メタ) アクリレート ; 1\1 , 1\1 - ジメチル (メタ) アクリルアミ ド、 1\1 _エチル (メタ) アクリルアミ ド、 — 2—ヒドロキシエチル (メタ) アクリルアミ ド、 1\1—イソプロピル (メタ ) アクリルアミ ド、 1\1 -アクリロイルモルホリン等の (メタ) アクリルアミ ド; 1\1 _ビニルピロリ ドン、 1\1 _ビニルピぺリ ドン、 1\1 _ビニルカプロラク タム等の 1\1—ビニルラクタム; 1 —メチルー 3—メチレンー 2—ピロリジノ ン等の |\!—メチルラクタムが挙げられる。 なかでも、 2—ヒドロキシエチル (メタ) アクリレート、 1\1 , 1\!—ジメチル (メタ) アクリルアミ ド、 1\1—ア クリロイルモルホリンおよび 1 —メチルー 3—メチレンー 2—ピロリジノン が好ましく用いられる。 親水性モノマーは、 単独または 2種以上を混合して 用いることができる。

[0065] 重合性混合物中における親水性モノマーの配 合割合は、 (3) モノマー成 分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量に対して、 例えば〇. 1質量% 〜 9 0質量%、 好ましくは 2 0質量%〜 8 0質量%、 より好ましくは 2 5質 量%〜 7 0質量%、 さらに好ましくは 2 5質量%〜 5 0質量%とすることが できる。 親水性モノマーの配合割合が当該範囲内であ れば、 高い水分率およ び表面親水性を有するポリマ _ 材料が得られ得る。

[0066] (3— 4) 架橋性モノマー

架橋性モノマーは、 ポリマー材料の機械的強度や形状安定性等の 向上を目 的として、 必要に応じて添加される。 架橋性モノマーとしては、 重合性官能 基を 2つ以上有するモノマーが用いられる。

[0067] 架橋性モノマーの具体例としては、 ブタンジオールジ (メタ) アクリレー \¥0 2020/175382 26 卩(:170? 2020 /007137

卜、 エチレングリコールジ (メタ) アクリレート、 ジエチレングリコールジ (メタ) アクリレート、 トリエチレングリコールジ (メタ) アクリレート、 プロピレングリコールジ (メタ) アクリレート、 ジプロピレングリコールジ (メタ) アクリレート、 ジアリルフマレート、 アリル (メタ) アクリレート 、 ビニル (メタ) アクリレート、 トリメチロールプロパントリ (メタ) アク リレート、 メタクリロイルオキシエチル (メタ) アクリレート、 ジビニルべ ンゼン、 ジアリルフタレート、 アジピン酸ジアリル、 トリアリルジイソシア ネート、 《_メチレンー 1\1 _ビニルピロリ ドン、 4—ビニルベンジル (メタ ) アクリレート、 3—ビニルベンジル (メタ) アクリレート、 2 , 2—ビス ( (メタ) アクリロイルオキシフエニル) ヘキサフルオロプロパン、 2 , 2

—ビス ( (メタ) アクリロイルオキシフエニル) プロパン、 1 , 4—ビス ( 2 - (メタ) アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロ ピル) ベンゼン、 1 , 3—ビス (2 _ (メタ) アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロ ピ ル) ベンゼン、 1 , 2—ビス (2— (メタ) アクリロイルオキシヘキサフル オロイソプロピル) ベンゼン、 1 , 4—ビス (2— (メタ) アクリロイルオ キシイソプロピル) ベンゼン、 1 , 3—ビス (2 _ (メタ) アクリロイルオ キシイソプロピル) ベンゼン、 1 , 2—ビス (2 _ (メタ) アクリロイルオ キシイソプロピル) ベンゼン等が挙げられる。 なかでも、 ブタンジオールジ (メタ) アクリレートおよび/またはエチレングリコ ルジ (メタ) アクリ レートが好ましく用いられ得る。 架橋性モノマーは、 単独または 2種以上を 混合して用いることができる。

[0068] 重合性混合物中における架橋性モノマーの配 合割合は、 ( 3) モノマー成 分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量に対して、 例えば 0質量%〜 3 質量%、 好ましくは〇. 1質量%〜 2 . 5質量%、 より好ましくは 0 . 3質 量%〜 2質量%、 さらに好ましくは 1 . 0質量%〜 ·! . 8質量%とすること ができる。 架橋性モノマーの配合割合が当該範囲内であ れば、 良好な機械的 強度を有するポリマ _ 材料が得られ得る。

[0069] (3 - 5) 機能性モノマー \¥0 2020/175382 27 卩(:170? 2020 /007137

機能性モノマーは、 ポリマー材料に所定の機能を付与することを 目的とし て、 必要に応じて添加される。 機能性モノマーとしては、 重合性色素、 重合 性紫外線吸収剤、 重合性紫外線吸収性色素等が挙げられる。

[0070] 重合性色素の具体例としては、 例えば、 1 —フエニルアゾ _ 4 _ (メタ) アクリロイルオキシナフタレン、 1 —フエニルアゾー 2—ヒドロキシー 3— (メタ) アクリロイルオキシナフタレン、 1 —ナフチルアゾ _ 2—ヒドロキ シー3— (メタ) アクリロイルオキシナフタレン、 1 — («—アントリルア ゾ) 一2—ヒドロキシー3— (メタ) アクリロイルオキシナフタレン、 1 — ( (4’ _ (フエニルアゾ) ーフエニル) アゾ) _ 2—ヒドロキシ _ 3 _ ( メタ) アクリロイルオキシナフタレン、 1 — (2, , 4’ ーキシリルアゾ)

— 2— (メタ) アクリロイルオキシナフタレン、 1 — (〇—トリルアゾ) 一 2 - (メタ) アクリロイルオキシナフタレン、 2 - (〇1 - (メタ) アクリロ イルアミ ドーアニリノ) 一4 , 6—ビス (1, 一 (〇—トリルアゾ) 一2,

—ナフチルアミノ) 一 1 , 3 , 5—トリアジン、 2 - (〇1—ビニルアニリノ ) - 4 - ( (4, ーニトロフエニルアゾ) ーアニリノ) 一6 -クロロー 1 , 3 , 5—トリアジン、 2— (1, 一 (〇—トリルアゾ) 一2, ーナフチルオ キシ) 一4 - (〇1 -ビニルアニリノ) 一6 -クロロー 1 , 3 , 5 -トリアジ ン、 2 - ( ービニルアニリノ) 一4 - (1, 一 (〇 -トリルアゾ) 一2, ナフチルアミノ) 一6 -クロロー 1 , 3 , 5 -トリアジン、 1\1 - (1’ 一 ( 〇-トリルアゾ) 一2’ ーナフチル) 一 3 -ビニルフタル酸モノアミ ド、 _ (1, _ (〇—トリルアゾ) _ 2, ーナフチル) _ 6—ビニルフタル酸モ ノアミ ド、 3 -ビニルフタル酸一 (4, 一 ( ースルホフエニルアゾ) 一 1

, ーナフチル) モノエステル、 6—ビニルフタル酸一 (4, _ ( _スルホ フエニルアゾ) 一 1’ ーナフチル) モノエステル、 3 - (メタ) アクリロイ ルアミ ドー 4—フエニルアゾフエノール、 3 - (メタ) アクリロイルアミ ド

— 4— (8, ーヒドロキシー3, , 6, ージスルホー 1’ ーナフチルアゾ) -フエノール、 3 - (メタ) アクリロイルアミ ドー 4 - (1, ーフエニルア ゾー2’ ーナフチルアゾ) ーフエノール、 3 - (メタ) アクリロイルアミ ド \¥02020/175382 28 卩(:170? 2020 /007137

-4 - ( _トリルアゾ) フエノール、 2 -アミノー 4 - (〇1_ (2, ーヒ ドロキシー 1, ーナフチルアゾ) アニリノ) 一 6—イソプロべニルー 1 , 3 , 5 -トリアジン、 2 -アミノー 4 - (1\1 -メチルー 一 (2, ーヒドロキ シ _ 1, ーナフチルアゾ) アニリノ) _ 6—イソプロべニルー 1 , 3, 5 - トリアジン、 2 -アミノー 4 - (〇1- (4, ーヒドロキシー 1, ーフエニル アゾ) アニリノ) 一 6—イソプロべニルー 1 , 3, 5—トリアジン、 2—ア ミノー 4— (1\1_メチルー (4, ーヒドロキシフエニルアゾ) アニリノ ) - 6 -イソプロべニルー 1 , 3, 5 -トリアジン、 2 -アミノー 4- (〇1 - (3, ーメチルー 1, ーフエニルー 5, ーヒドロキシー4, ーピラゾリル アゾ) アニリノ) 一 6—イソプロべニルー 1 , 3, 5—トリアジン、 2—ア ミノー 4 - (1\1 -メチルー 一 (3, ーメチルー 1, ーフエニルー 5, ーヒ ドロキシー4’ ーピラゾリルアゾ) アニリノ) 一 6—イソプロべニルー 1 , 3, 5—トリアジン、 2—アミノー 4— ( _フエニルアゾアニリノ) _6 —イソプロべニルー 1 , 3, 5—トリアジン、 4—フエニルアゾ _ 7 _ (メ 夕) アクリロイルアミ ドー 1 —ナフトール等のアゾ系重合性色素; 1 , 5— ビス ( (メタ) アクリロイルアミノ) 一 9, 1 0—アントラキノン、 1 — ( 4, ービニルベンゾイルアミ ド) _9, 1 0—アントラキノン、 4—アミノ - 1 - (4, ービニルベンゾイルアミ ド) 一9, 1 0 -アントラキノン、 5 —アミノー 1 — (4, ービニルベンゾイルアミ ド) 一 9, 1 0—アントラキ ノン、 8 -アミノー 1 - (4, ービニルベンゾイルアミ ド) 一 9, 1 0 -ア ントラキノン、 4 -ニトロー 1 - (4’ ービニルベンゾイルアミ ド) 一9, 1 0—アントラキノン、 4—ヒドロキシ _ 1 — (4, ービニルべンゾイルア ミ ド) 一9, 1 0 -アントラキノン、 1 - (3’ ービニルベンゾイルアミ ド ) -9, 1 0 -アントラキノン、 1 - (2, ービニルベンゾイルアミ ド) _ 9, 1 0—アントラキノン、 1 — (4, ーイソプロべニルベンゾイルアミ ド ) -9, 1 0—アントラキノン、 1 — (3, ーイソプロべニルべンゾイルア ミ ド) 一9, 1 0 -アントラキノン、 1 - (2, ーイソプロべニルべンゾイ ルアミ ド) 一 9, 1 0 -アントラキノン、 1 , 4 -ビス (4, ービニルベン \¥02020/175382 29 卩(:170? 2020 /007137 ゾイルアミ ド) 一 9, 1 0 -アントラキノン、 1 , 4 -ビス (4’ ーイソプ 口ぺニルベンゾイルアミ ド) _9, 1 0—アントラキノン、 1 , 5, ービス (4, ービニルベンゾイルアミ ド) 一9, 1 0 -アントラキノン、 1 , 5 - ビス (4’ ーイソプロべニルベンゾイルアミ ド) 一9, 1 0—アントラキノ ン、 1 —メチルアミノー 4 _ (3, ービニルベンゾイルアミ ド) _9, 1 0 —アントラキノン、 1 —メチルアミノー 4— (4’ ービニルべンゾイルオキ シエチルアミノ) 一9, 1 0 -アントラキノン、 1 -アミノー 4 - (3, 一 ビニルフエニルアミノ) 一 9, 1 0 -アントラキノンー 2 -スルホン酸、 1 -アミノー 4 - (4, ービニルフエニルアミノ) 一9, 1 0 -アントラキノ ンー2 -スルホン酸、 1 -アミノー 4- (2, ービニルベンジルアミノ) 一 9, 1 0 -アントラキノンー 2 -スルホン酸、 1 -アミノー 4 - (3, 一 ( メタ) アクリロイルアミノフエニルアミノ) 一9, 1 0-アントラキノンー 2 -スルホン酸、 1 -アミノー 4- (3, 一 (メタ) アクリロイルアミノべ ンジルアミノ) 一 9, 1 0 -アントラキノンー 2 -スルホン酸、 1 - (/3- エトキシカルボニルアリルアミノ) 一 9, 1 0 -アントラキノン、 1 - (/3 -カルボキシアリルアミノ) 一9, 1 0 -アントラキノン、 1 , 5 -ジー ( /3 -カルボキシアリルアミノ) 一 9, 1 0 -アントラキノン、 1 - (/3 -イ ソプロポキシカルボニルアリルアミノ) 一 5—ベンゾイルアミ ドー 9, 1 0 -アントラキノン、 2- (3’ 一 (メタ) アクリロイルアミ ドーアニリノ) -4 - (3, 一 (3” ースルホー 4” ーアミノアントラキノンー 1” ーイル ) -アミノーアニリノ) 一6 -クロロー 1 , 3, 5 -トリアジン、 2- (3 , 一 (メタ) アクリロイルアミ ドーアニリノ) 一4- (3’ 一 (3” ースル ホー 4” ーアミノアントラキノンー 1” ーイル) ーアミノーアニリノ) 一6 -ヒドラジノー 1 , 3, 5 -トリアジン、 2, 4 -ビスー ( (4” ーメ トキ シアントラキノンー 1” ーイル) ーアミノ) _6_ (3, ービニルアニリノ ) - 1 , 3, 5 -トリアジン、 2- (2, ービニルフエノキシ) 一4- (4 , 一 (3” ースルホー 4” ーアミノアントラキノンー 1” ーイルーアミノ) -アニリノ) 一6 -クロロー 1 , 3, 5 -トリアジン、 1 , 4 -ビス (4 - \¥0 2020/175382 30 卩(:170? 2020 /007137

(2—メタクリルオキシエチル) フエニルアミノ) 9 , 1 0—アントラキノ ン、 1 , 4—ビス ( (2—メタクリルオキシエチル) アミノ) 9 , 1 0—ア ントラキノン等のアントラキノン系重合性色 素; 〇-二トロアニリノメチル (メタ) アクリレート等のニトロ系重合性色素; (メタ) アクリロイル化テ トラアミノ銅フタロシアニン、 (メタ) アクリロイル化 (ドデカノイル化テ トラアミノ銅フタロシアニン) 等のフタロシアニン系重合性色素等が挙げら れる。 これらは単独でまたは 2種以上を混合して用いることができる。

[0071 ] 重合性紫外線吸収剤の具体例としては、 例えば、 2—ヒドロキシ _ 4 _ ( メタ) アクリロイルオキシベンゾフエノン、 2—ヒドロキシー4— (メタ) アクリロイルオキシー 5— ーブチルべンゾフエノン、 2—ヒドロキシー4 - (メタ) アクリロイルオキシー 2’ , 4’ ージクロロべンゾフエノン、 2 —ヒドロキシー4— (2’ ーヒドロキシー3’ 一 (メタ) アクリロイルオキ シプロボキシ) ベンゾフエノン等のベンゾフエノン系重合性 紫外線吸収剤; 2— (2’ ーヒドロキシー5’ 一 (メタ) アクリロイルオキシエチルフエニ ル) 一 2 1·!—ベンゾトリアゾール、 2— (2’ ーヒドロキシー5’ 一 (メタ ) アクリロイルオキシエチルフエニル) 一 5—クロロー 2 1 ~ 1—ベンゾトリア ゾール、 2— (2’ ーヒドロキシー5’ 一 (メタ) アクリロイルオキシプロ ピルフエニル) 一 2 1·!—ベンゾトリアゾール、 2— (2’ ーヒドロキシー5 ’ 一 (メタ) アクリロイルオキシプロピルー 3’ _ 1: _プチルフエニル) 一 5 -クロロー 2 1 ~ 1 -ベンゾトリアゾール、 2 - (2’ ーヒドロキシー5’ 一 (2” ーメタクリロイルオキシエトキシ) _ 3’ _ 1: _ブチルフエニル) 一 5—メチルー 2 1 ~ 1—ベンゾトリアゾール等のベンゾトリ ゾール系重合性紫 外線吸収剤; 2 -ヒドロキシー 4 -メタクリロイルオキシメチル安息香酸フ エニル等のサリチル酸誘導体系重合性紫外線 吸収剤; 2—シアノ _ 3—フエ ニルー 3 - (3’ 一 (メタ) アクリロイルオキシフエニル) プロべニル酸メ チルエステル等があげられる。 これらは単独でまたは 2種以上を混合して用 いることができる。

[0072] 重合性紫外線吸収性色素の具体例としては、 例えば、 2 , 4—ジヒドロキ \¥02020/175382 31 卩(:170? 2020 /007137 シ _3 ( _スチレノアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシ _ 5— ( ースチレノアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシー3— ( 一 (メタ) アクリロイルオキシメチルフエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4 —ジヒ ドロキシ _ 5— ( _ (メタ) アクリロイルオキシメチルフエニルア ゾ) ベンゾフエノン、 2, 4 -ジヒ ドロキシー3 - ( _ (メタ) アクリロ イルオキシエチルフエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシー 5 - ( _ (メタ) アクリロイルオキシエチルフエニルアゾ) ベンゾフエノ ン、 2, 4—ジヒ ドロキシー3— ( 一 (メタ) アクリロイルオキシプロピ ルフエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシー 5— ( 一 (メ 夕) アクリロイルオキシプロピルフエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4 - ジヒ ドロキシ _3— (〇 - (メタ) アクリロイルオキシメチルフエニルアゾ ) ベンゾフエノン、 2, 4 -ジヒ ドロキシー 5 - (〇 - (メタ) アクリロイ ルオキシメチルフエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシー3 - (〇 - (メタ) アクリロイルオキシエチルフエニルアゾ) ベンゾフエノン 、 2, 4—ジヒ ドロキシー 5— (〇— (メタ) アクリロイルオキシエチルフ エニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシー3— (〇— (メタ) アクリロイルオキシプロピルフエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシ _ 5— (〇 - (メタ) アクリロイルオキシプロピルフエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4 -ジヒ ドロキシー3 - ( _ (1\1, 1\1 -ジ (メタ) アクリロイルオキシエチルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4 —ジヒ ドロキシ _ 5— ( _ (1\1, 1\1_ジ (メタ) アクリロイルオキシエチ ルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシ _3 _ ( 〇 - (1\1, 1\1_ジ (メタ) アクリロイルオキシエチルアミノ) フエニルアゾ

) べンゾフエノン、 2, 4 -ジヒ ドロキシー 5 - (〇 - (1\1, 1\1 -ジ (メタ ) アクリロイルエチルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジ ヒ ドロキシー3— ( 一 (1\1—エチルー 1\1— (メタ) アクリロイルオキシエ チルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2, 4—ジヒ ドロキシ _ 5— ( 一 (1\1—エチルー 1\1— (メタ) アクリロイルオキシエチルアミノ) フエ \¥0 2020/175382 32 卩(:170? 2020 /007137

ニルアゾ) ベンゾフエノン、 2 , 4—ジヒ ドロキシー3— (〇— (1\1—エチ ルー 1\1 _ (メタ) アクリロイルオキシエチルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾ フエノン、 2 , 4 -ジヒ ドロキシー 5 - (〇 - (1\1 -エチルー 1\1 - (メタ) アクリロイルオキシエチルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2 , 4 —ジヒ ドロキシー3— ( 一 (1\1—エチルー 1\1— (メタ) アクリロイルアミ ノ) フエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2 , 4—ジヒ ドロキシー 5— ( 一 ( 1\1 _エチルー 1\1 _ (メタ) アクリロイルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾフエ ノン、 2 , 4 -ジヒ ドロキシー3 - (〇 - (1\1 -エチルー 1\1 - (メタ) アク リロイルアミノ) フエニルアゾ) ベンゾフエノン、 2 , 4—ジヒ ドロキシー 5 - (〇 - (1\1—エチルー 1\1— (メタ) アクリロイルアミノ) フエニルアゾ ) ベンゾフエノン等のベンゾフエノン系重合性 紫外線吸収色素や、 2—ヒ ド ロキシ _ 4— ( _スチレノアゾ) 安息香酸フエニル等の安息香酸系重合性 紫外線吸収色素等があげられる。 これらは単独でまたは 2種以上を混合して 用いることができる。

[0073] 上記機能性モノマーの合計配合量は、 (3) モノマー成分と (匕) 親水性 ポリマー成分の合計配合量に対して、 例えば〇. 0 0 1質量%〜 5質量%、 好ましくは〇. 〇 5質量%〜 3質量%とすることができる。

[0074] (8 _ 6) 他の共重合モノマー

上記 (3— 1) 〜 (3— 5) 以外の他の共重合モノマーとしては、 目的に 応じて任意の適切なモノマーが選択される。 例えば、 共重合反応性の向上、 ポリマー材料の硬度または機械的強度の調整 等の観点から、 アルキル基の炭 素数が 1〜 2 0、 好ましくは 1〜 5のアルキル (メタ) アクリレート、 アル コキシアルキル基の炭素数が 1〜 2 0、 好ましくは 1〜 5のアルコキシアル キル (メタ) アクリレート等を用いてもよい。

[0075] 重合性混合物中における他の共重合モノマー の配合割合は、 (3) モノマ —成分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量に対して、 例えば〇質量% 〜 4 0質量%、 好ましくは 0質量%〜 3 0質量%、 より好ましくは 0質量% 〜 2 0質量%とすることができる。 \¥0 2020/175382 33 卩(:170? 2020 /007137

[0076] (b) 親水性ポリマー成分

親水性ポリマー成分としては、 ポリマー材料に表面親水性を付与し得る任 意の適切なポリマーが用いられ得る。 例えば、 ポリビニルアミ ド (例えば、 ポリビニルラクタム) 、 ポリアミ ド、 ポリラクトン、 ポリイミ ド、 ポリラク タム等のポリマーを親水性ポリマーとして用 いることができる。 なかでも、 主鎖または側鎖に環状構造、 例えば環状アミ ド構造または環状イミ ド構造を 含むポリマーが好ましく用いられ得る。 親水性ポリマーは 2種以上のモノマ —からなるランダム共重合体、 交互共重合体、 ブロック共重合体、 グラフト 共重合体でもよい。 また、 親水性ポリマー成分としては、 親水性ポリマーを 1種のみ用いてもよく、 2種以上の親水性ポリマーを組み合わせて用 ても よい。

[0077] 親水性ポリマーの具体例としては、 ポリー 1\1 -ビニルピロリ ドン、 ポリー

1\! _ビニルー 2—ピペリ ドン、 ポリー 1\1 _ビニルー 2—カプロラクタム、 ポ ビニルー 3—メチルー 2—カプロラクタム、 ポリー 1\1—ビニルー 3 —メチルー 2—ピペリ ドン、 ポリー 1\1 _ビニルー 4—メチルー 2—ピペリ ド ン、 ポリー 1\! _ビニルー 4—メチルー 2—カプロラクタム、 ポリー 1\1 _ビニ ルー 3—エチルー 2—ピロリ ドンおよびポリー 1\1—ビニルー 4 , 5—ジメチ ルー 2—ピロリ ドン、 ポリビニルイミダゾール、 ポリ _ 1\1 _ 1\1 _ジメチルア クリルアミ ド、 ポリビニルアルコール、 ポリ (メタ) アクリル酸、 ポリ (2 —ヒドロキシエチル) (メタ) アクリレート、 ポリエチレングリコール等の ポリアルキレングリコール、 ポリー 2—エチル ·オキサゾリン、 へパリン · ポリサッカライ ド、 ポリサッカライ ド、 および、 これらのコボリマーが挙げ られる。 なかでも、 ポリ ビニルピロリ ドン、 ポリアルキレングリコ _ ル、 ポリサッカライ ド、 ポリ (メタ) アクリル酸、 ポリビニルアルコール、 ポリ (2—ヒドロキシエチル) (メタ) アクリレート等が好ましく用いられ 得る。

[0078] 親水性ポリマーの重量平均分子量は、 例えば 1 0 0 , 0 0 0以上であり、 好ましくは 1 5 0 , 0 0 0〜 2 , 0 0 0 , 0 0 0、 より好ましくは 3 0 0 , \¥02020/175382 34 卩(:170? 2020 /007137

000〜 1 , 800, 000、 さらに好ましくは 500, 000〜 1 , 50

0, 000であってよい。

[0079] 親水性ポリマーの<値は、 例えば 30〜 1 50、 好ましくは 60〜 1 20 、 より好ましくは 90〜 1 20であってよい。 ここで<値は、 第 1 6改正日 本薬局方中の粘度測定法第 1法<2. 53>により粘度を測定し、 薬局方記 載の 「<値」 の欄記載の方法に従って の式により求 めることができる。

[0080] 重合性混合物中における (匕) 親水性ポリマー成分の配合量は、 (3) モ ノマー成分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量 1 00質量部に対して 、 代表的には 1質量部〜 30質量部、 好ましくは 3質量部〜 25質量部、 よ り好ましくは 5質量部〜 20質量部とすることができる。 親水性ポリマー成 分の配合量が当該範囲内であれば、 高い含水率を有し、 表面親水性に優れた ポリマ _ 材料が得られ得る。

[0081] (〇) 添加剤

添加剤としては、 目的に応じて、 任意の適切な添加剤が選択され得る。 添 加剤としては、 例えば、 重合開始剤、 有機溶媒等が挙げられる。

[0082] 重合開始剤は、 重合方法に応じて適切に選択される。 加熱による重合に用 いられる熱重合開始剤としては、 例えば 2, 2’ ーアゾビスイソプチロニト リル、 2, 2’ ーアゾビス (2, 4—ジメチルバレロニトリル) 、 ベンゾイ ルパーオキサイ ド、 ーブチルハイ ドロパーオキサイ ド、 クメンハイ ドロパ —オキサイ ド、 ラウロイルパーオキサイ ド、 1: _ブチルパーオキシヘキサノ エート、 3, 5, 5 -トリメチルへキサノイルパーオキサイ ド等が挙げられ る。 これらの熱重合開始剤は単独でまたは 2種以上を混合して用いることが できる。

[0083] 重合性混合物中における熱重合開始剤の配合 量は、 ( 3) モノマー成分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量 1 00質量部に対して、 好ましくは 〇. 001質量部〜 2質量部、 より好ましくは〇. 01質量部〜 1質量部で ある。 \¥0 2020/175382 35 卩(:170? 2020 /007137

[0084] 光照射による重合に用いられる光重合開始剤 としては、 例えば、 2 , 4 ,

6—トリメチルべンゾイルージフエニルホス ィンオキサイ ド (丁 〇) 、 ビス (2 , 4 , 6—トリメチルべンゾイル) ーフエニルホスフィンオキサイ ド等のホスフィンオキサイ ド系光重合開始剤; メチルオルソベンゾイルベン ゾエ _ 卜、 メチルべンゾイルフォルメ _ 卜、 ベンゾインメチルエ _ テル、 ベ ンゾインエチルエーテル、 ベンゾインイソプロピルエーテル、 ベンゾインイ ソブチルエーテル、 ベンゾインー _ブチルエーテル等のベンゾイン系光重 合開始剤; 2 -ヒドロキシー 2 -メチルー 1 -フエニルプロパンー 1 -オン イソプロピルー « -ヒドロキシイソプチルフエノン、 一 1; -プチルトリクロロアセトフエノン、 2 , 2 -ジメ トキシー2 -フエ ニルアセトフエノン、 « _ジクロロー 4—フエノキシアセトフエノン、 1\1 , 1\1 _テトラエチルー 4 , 4—ジアミノべンゾフエノン等のフエノン系 重合開始剤; 1 —ヒドロキシシクロヘキシルフエニルケトン ; 1 —フエニル — 1 , 2—プロパンジオンー 2— (〇—エトキシカルボニル) オキシム; 2

—クロロチオキサンソン、 2—メチルチオキサンソン等のチオキサンソ 系 光重合開始剤;ジベンゾスバロン; 2—エチルアンスラキノン;ベンゾフエ ノンアクリレート ;ベンゾフエノン;ベンジル等が挙げられる 。 これらの光 重合開始剤は、 単独でまたは 2種以上を混合して用いることができる。 また 、 光重合開始剤と共に光増感剤を用いてもよい 。

[0085] 重合性混合物中における光重合開始剤および 光増感剤の配合量は、 ( 3) モノマー成分と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量 1 0 0質量部に対し て、 好ましくは〇. 0 0 1質量部〜 2質量部、 より好ましくは〇. 0 1質量 部〜 1質量部である。

[0086] 上記有機溶媒は、 極性が高い水溶性有機溶媒であってもよく、 極性が低い 非水溶性有機溶媒であってもよい。 水溶性有機溶媒としては、 炭素数 1〜 4 のアルコール、 アセトン、 メチルエチルケトン、 ジメチルホルムアミ ド、 ジ メチルスルホキシド、 アセトニトリル、 1\! _メチルー 2—ピロリ ドン、 ジメ トキシエタン、 テトラヒドロフラン、 1 , 4—ジオキサン等を用いることが \¥0 2020/175382 36 卩(:170? 2020 /007137

できる。 水溶性有機溶媒を用いることにより、 モノマー成分相互あるいは親 水性ポリマー成分とモノマー成分との相溶性 が向上し得る。 また、 水への浸 潰により、 ポリマー材料から容易に水溶性有機溶媒をの ぞくことができる。

[0087] 非水溶性有機溶媒としては、 ヘキサン、 シクロヘキサン、 ヘプタン、 オク タン、 ジメチルエーテル、 ジエチルエーテル、 ベンゼン、 トルエン、 キシレ ン、 酢酸ェチル、 酢酸プロピル、 酢酸プチル、 ジクロロメタン、 クロロホル ム、 四塩化炭素、 炭素数 6以上のアルコール等を用いることができる 非水 溶性有機溶媒を用いることにより、 モノマー成分相互あるいは親水性ポリマ —成分とモノマー成分との相溶性が向上し得 る。 また、 重合性混合物に添加 した際、 水溶性有機溶媒を用いた場合よりも重合性混 合物の動粘度が低下す るため、 取り扱いを容易にすることができる。

[0088] 重合性混合物中における有機溶媒の配合量は 、 (3) モノマー成分と (匕 ) 親水性ポリマー成分の合計配合量 1 〇〇質量部に対して、 例えば 5 0質量 部以下、 好ましくは 4 0質量部以下、 より好ましくは 3 0質量部以下であり 得る。 本発明においては、 重合性混合物中の各成分の相溶性が良好であ るこ とから、 有機溶媒を配合する必要が無いか、 あるいは、 配合量を少なくする ことができる。

[0089] 上記以外の他の添加剤としては、 眼用レンズ用途に従来用いられている添 加剤を用いることができる。 例えば、 清涼化剤、 粘稠化剤、 界面活性剤およ び非重合性の色素、 紫外線吸収剤または紫外線吸収性色素等が挙 げられる。

[0090] 重合性混合物中における上記他の添加剤の配 合量は、 (3) モノマー成分 と (匕) 親水性ポリマー成分の合計配合量 1 0 0質量部に対して、 例えば 0 . 〇 1質量部〜 5質量部、 好ましくは〇. 0 1質量部〜 3質量部とすること ができる。

[0091 ] 6 . 重合方法

本発明のポリマー材料は、 例えば、 上記各成分を含有する重合性混合物を 加熱および/または光 (紫外線および/または可視光) 照射し、 当該重合性 混合物中の各モノマー成分を共重合させるこ とによって得ることができる。 \¥0 2020/175382 37 卩(:170? 2020 /007137

また、 光照射に替えて電子線照射による共重合によ っても得ることができる

[0092] 重合方法としては、 塊状重合法または溶液重合法が用いられ得る 。 塊状重 合法においては、 モノマー成分の一部が未重合のまま残留する 場合がある。 また溶液重合法においては、 反応に関与しない溶媒が得られたポリマー内 に 残留し得る。 医療機器であるコンタクトレンズ等の製造に おいては、 これら 残留物を極力減量させるベく、 水または有機溶媒またはこれらの混合溶液に 、 得られたポリマー材料を浸潰し、 好ましくはこれを繰り返すことによって 、 これら残留物を溶出させてポリマー材料から 除く処理が施され得る。

[0093] 本発明のポリマー材料をコンタクトレンズ等 の眼用レンズ用材料として用 いる場合は、 上記重合性混合物を錶型法にて反応させるこ とができる。 錶型 法にて重合性混合物を加熱して重合させる場 合には、 所望の眼用レンズ用材 料の形状に対応した錶型内に、 上記重合性混合物を充填し、 この錶型を徐々 に加熱する。

[0094] 錶型内の重合性混合物を加熱する際の加熱温 度および加熱時間は、 重合性 混合物の組成等に応じて適切に設定される。 加熱温度は、 好ましくは 5 0 ° 〇 以上 1 5 0 °0以下であり、 より好ましくは 6 0 °0以上 1 4 0 °0以下である。 また、 錶型内の重合性混合物を加熱する際の加熱時 間は、 好ましくは 1 〇分 間以上 1 2 0分間以下、 より好ましくは 2 0分間以上 6 0分間以下である。

[0095] 錶型法において、 光照射により重合性混合物を重合させる場合 には、 所望 の眼用レンズ材料の形状に対応した錶型内に 、 上記重合性混合物を充填した 後、 この錶型に光を照射する。 光照射による重合に用いられる錶型の材質は 、 重合に必要な光を透過し得る材質である限り 特に限定されるものではない

[0096] 錶型内の重合性混合物に照射する光の波長は 、 使用する光重合開始剤の種 類等に応じて適切に設定される。 光照度および照射時間は、 重合性混合物の 組成等に応じて適切に設定される。 光照度は、 好ましくは〇.

である。 照射時間は、 好ましくは 1分以上である。 \¥0 2020/175382 38 卩(:170? 2020 /007137

異なる照度の光を段階的に照射してもよい 。

[0097] 上記錶型法での重合により、 所望の形状を有するポリマー材料が得られる 。 得られた成形体としてのポリマー材料には、 必要に応じて切削加工、 研磨 加工等の機械的加工を施してもよい。 切削は、 ポリマー材料の一方または両 方の面の全面にわたって行なってもよいし、 ポリマー材料の一方の面または 両方の面の一部に対して行なってもよい。

[0098] 本発明のポリマー材料は、 内部湿潤剤として親水性ポリマー成分を含む こ とから、 優れた表面親水性を有するが、 さらなる表面改質を目的として、 低 温プラズマ処理、 大気圧プラズマ、 コロナ放電等の表面改質処理を施すこと ができる。

[0099] 〇. ポリマー材料の特性

本発明の 1つの実施形態におけるポリマー材料の酸素 過係数 (口 !<値) は、 好ましくは 「以上、 より好ましくは

上、 さらに好ましくは 「である。

[0100] 本発明の 1つの実施形態におけるポリマー材料の含水 は、 好ましくは 1

1質量%以上、 より好ましくは 3 0質量%以上、 さらに好ましくは 3 0質量 %〜1 0質量%である。 ポリマー材料の含水率を 1 1質量%以上とすること により、 得られるポリマー材料をハイ ドロゲルとすることができ、 コンタク トレンズに加工した際の装用感を向上するこ とができ、 強度、 酸素透過性、 表面水濡れ性をバランスよく設定することが できる。

[0101 ] 本発明の 1つの実施形態におけるポリマー材料のヤン 率は、 好ましくは 〇. O M P a s より好ましくは〇. 5 1\/1

3、 さらに好ましくは〇. 5 1\/1 3である。 ポリマー材料の ヤング率を〇. 〇 5 1\/1 3〜 2 . 3とすることにより、 コンタクトレ ンズに加工した際の装用感と取扱い性とを両 立することができる。

実施例

[0102] 以下、 実施例によって本発明を具体的に説明するが 、 本発明はこれら実施 例によって限定されるものではない。 なお、 特に明記しない限り、 実施例お \¥02020/175382 39 卩(:170? 2020 /007137

よび比較例における 「部」 および 「%」 は質量基準である。

[0103] [使用成分]

以下の実施例および比較例で用いられる使用 成分の略称の意味を以下に示 す。

(1) 親水性ポリマー

pyp (<-90、 <- 1 20) :ポリビニルピロリ ドン

(2) シリコーン含有モノマー

八 _ 01\/13 : 以下に示す構造を有する重合性シリコーン化 合物 [化 11]

シリコーンマクロモノマー八 : 一般式 (八一 2) において、 =6、 b = 1 0、 であるシリコーンマクロモノマー

丁[¾13 : トリス (トリメチルシロキシ) シリルプロピルメタクリレート (構造を以下に示す)

[化 12]

(3) 相溶化モノマー

巳 1 ~ 1 (〇1 ~ 1) 1\/1八 : 以下に示す構造を有する重合性化合物 (25°〇の水 に対する溶解度 = 0. 未満) \¥02020/175382 40 卩(:170? 2020 /007137

[化 13]

- I 巳リ (〇1 ~ 1) 1\/1八 : 以下に示す構造を有する重合性化合物 (25°〇の 水に対する溶解度 = 0. 未満)

[化 14]

性化合物 (三菱ガス化学社製)

(25°〇の水に対する溶解度: 0. 01 9/ 1_未満)

[化 15]

01 ~ 1八 0 IV! : 以下に示す構造を有する重合性化合物 (三菱ガス化学社製 ) (25°〇の水に対する溶解度: 〇. 01 9 /〇!1_未満) \¥02020/175382 41 卩(:17 2020 /007137

[化 16]

1\/1八 (〇1 ~ 1) 000 (〇1 ~ 1) 1 ~ 1 : 以下に示す構造を有する重合性化合 物 (25 °〇の水に対する溶解度 = 0. 未満)

[化 17]

- C4 F 9CH 2CH (〇1 ~ 1) 〇1 ~ 11\/1 : 以下に示す構造を有する重合性 化合物 (25°〇の水に対する溶解度: 0.

[化 18]

- 1 巳 1_|(3〇 (〇1 ~ 1) 1\/1 : 以下に示す構造を有する重合性化合物 (25 °〇の水に対する溶解度 = 0. 01 9/ 1_未満) \¥02020/175382 42 卩(:17 2020 /007137

[化 19]

0 V 00 (〇1 ~ 1) 1\/1八 : 以下に示す構造を有する重合性化合物 (25°〇 の水に対する溶解度 = 0. 未満)

[化 20]

- Ad aCO (〇1 ~ 1) 1\/1 : 以下に示す構造を有する重合性化合物 (25 °〇の水に対する溶解度 = 0. 01 9/ 1_未満)

[化 21]

- 丨 「 (〇1 ~ 1) 1\/1八 : 以下に示す構造を有する重合性化合物 (25°〇の 水に対する溶解度 = 0. 未満) \¥02020/175382 43 卩(:17 2020 /007137

[化 22]

(4) ヒドロキシル基を有するシリコーン含有モノ マー

3 丨 〇1\/1八 : (3—メタクリロキシー 2—ヒドロキシプロピルオキシ) プロピルビス (トリメチルシロキシ) メチルシラン (構造を以下に示す) [化 23]

(5) 親水性モノマー

01\/1八八 : 1\1, 1\1—ジメチルアクリルアミ ド

1 ~ 1巳1\/1八 : 2—ヒドロキシエチルメタクリレート

(6) 架橋性モノマー

BDDA : 1 , 4—ブタンジオールジアクリレート

(7) 機能性モノマー

1 ~ 1 IV!巳 巳丁 : ベンゾトリアゾール系重合性紫外線吸収剤 (2— (2’ —ヒドロキシー5’ ーメタクリロイルオキシエチルフエニル) 一 21·!—ベン ゾトリアゾール)

(8) 添加剤

丁 〇 : 開始剤 (2, 4, 6—トリメチルべンゾイルージフエニルホス フィンオキサイ ド)

- \ 9 A : イソプロピルアルコール \¥0 2020/175382 44 卩(:170? 2020 /007137

[0104] [合成例 1 : 巳 1 ~ 1 (〇1 ~ 1) 1\/1八の調製]

1) 褐色ナスフラスコにエチルヘキシルグリシジ ルエーテル、 メタクリル酸 、 テトラブチルアンモニウムブロマイ ド、 _メ トキシフエノールを加えて 溶解させ、 ジムロート冷却器を装着し、 オイルバス中 9 0 ° 〇にて一晚撹拌し た。

2) 反応溶液を室温に戻し、 ヘキサンに溶解させ、 分液口一卜に移した。

3) 1 IV!炭酸水素ナトリウム水溶液でヘキサン層を 洗浄した。

4) 蒸留水でヘキサン層を洗浄した

5) 飽和食塩水でヘキサン層を洗浄した。

6) ヘキサン層を回収し、 硫酸ナトリウムを適量加えて乾燥し、 しばらく放 置した。

7) ろ過することにより、 硫酸ナトリウムを除去した。

8) ヘキサン層を減圧濃縮し、 わずかに黄みをおびた透明液体を得た。 1 1 ~ 1 1\/| [¾ (0 0 0 I 3 , およびガスクロマトグラフを測定し、 所 望の化合物が得られたことを確認した。

[0105] [合成例 2 : I 巳リ (〇1 ~ 1) 1\/1八の調製]

エチルヘキシルグリシジルエーテルを 1—ブチルグリシジルエーテルに置 き換えた以外は合成例 1 と同様の操作により合成、 精製した。

[0106] [合成例 3 : 1\/1八 (〇1 ~ 1) 0 0 0 (〇1 ~ 1) 1 ~ 1 の調製]

1) 褐色ナスフラスコに 2 -ヒドロキシオクタン酸、 グリシジルメタクリレ —卜、 4—ジメチルアミノビリジン、 _メ トキシフエノールを加えてジム 口一卜冷却器を装着し、 オイルバス中 8 5 ° 〇にて一晚撹拌した。

2) 反応溶液を室温に戻し、 の酢酸エチルに溶解させ、 分液口一卜に移した

3) 飽和塩化ナトリウム水溶液で酢酸エチル層を 洗浄した。

4) 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液:蒸留水 = 5 : 1の溶液で酢酸エチル層 を洗浄した。

5) 蒸留水で酢酸エチル層を洗浄した。 \¥02020/175382 45 卩(:170? 2020 /007137

6) 飽和食塩水で酢酸エチル層を洗浄した。

7) 酢酸エチル層を回収し、 硫酸ナトリウムを適量加えて乾燥し、 しばらく 放置した。

8) ろ過することにより、 硫酸ナトリウムを除去した。

9) 酢酸エチル層を減圧濃縮し、 透明液体を得た。 1 1 ~ 1 1\/|[¾ (〇〇〇 I 3 , 4001^(·! å) およびガスクロマトグラフを測定し、 所望の化合物が得ら れたことを確認した。

[0107] [合成例 4 : C4 F 9CH 2CH (〇1 ~ 1) 〇1 ~ 11\/1八の調製]

エチルヘキシルグリシジルエーテルを 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5,

5—ノナフルオロペンチルオキシランに、 テトラブチルアンモニウムブロマ イ ドをトリエチルアミンに置き換えた以外は合 成例 1 と同様の操作により合 成、 精製した。

[0108] [合成例 5 : 巳リ〇〇 (〇1 ~ 1) IV!八の調製]

エチルヘキシルグリシジルエーテルをグリシ ジルメタクリレートに、 メタ クリル酸をピバル酸に置き換え、 反応温度を 60 ° 〇とした以外は合成例 1 と 同様の操作により合成、 精製した。

[0109] [合成例 6 : C yCO (〇1 ~ 1) 1\/1八の調製]

エチルヘキシルグリシジルエーテルをグリシ ジルメタクリレートに、 メタ クリル酸をシクロヘキサンカルボン酸に置き 換え、 反応温度を 60 ° 〇とした 以外は合成例 1 と同様の操作により合成、 精製した。

[0110] [合成例 7 : 八 3〇〇 (〇 1 ~ 1) 1\/1八の調製]

エチルヘキシルグリシジルエーテルをグリシ ジルメタクリレートに、 メタ クリル酸を 1 —アダマンタンカルボン酸に、 とした以外は合成例 1 と同様の 操作により合成、 精製した。

[0111] [合成例 8 : 丨 「 (〇1 ~ 1) 1\/1八の調製]

エチルヘキシルグリシジルエーテルをグリシ ジルイソプロピルエーテルに 置き換えた以外は合成例 1 と同様の操作により合成、 精製した。

[0112] [実施例 1 ] \¥02020/175382 46 卩(:170? 2020 /007137

親水性ポリマーとして (<-90) (巳八3 社製) を 7質量部、 シリコーン含有モノマーとして八八一 01\/13を 28質量部、 相溶化モノマ —として巳 1 ~ 1 (〇1 ~ 1) 1\/1八を 28質量部、 親水性モノマーとして口1\/1八八を 30質量部および 1~1巳1\/1八を 7質量部、 架橋性モノマーとして巳 0〇八を 1 . 4質量部、 重合性紫外線吸収剤として 1 ~ 11\/1巳 巳丁を 1. 8質量部、 およ び、 重合開始剤として丁 〇を〇. 4質量部混合して、 溶媒を用いることな く重合性混合物を調製した。 該重合性混合物を、 コンタクトレンズ形状を有 する錶型 (ポリプロピレン製、 直径 1 4. および厚さ〇. コンタクトレンズに対応) 内に注入した。 次いで、 室温にて、 この錶型に1_ 巳口光を照射して光重合を行った。 重合後、 錶型からコンタクトレンズ形状 のポリマー材料を取り出した。 これにより、 コンタクトレンズを得た。

[0113] [実施例 2〜 1 3および比較例 1〜 8 ]

表 1 または表 2に記載の組成となるように各成分を混合し 重合性混合物 を調製したこと以外は、 実施例 1 と同様にしてコンタクトレンズを得た。

[0114] 上記実施例および比較例で得られたコンタク トレンズを蒸留水に浸潰し平 衡となるまで膨潤させ、 1 ~ 17. 5リン酸緩衝液に置換し、 平衡となるまで 膨潤させた。 その後、 同量の新たな当該リン酸緩衝液に置換し、 1 2 1 ° 〇で 20分間オートクレープ滅菌した後、 下記の特性評価を行った。 ただし、 酸 素透過係数の測定においては、 コンタクトレンズ形状を有する錶型の代わり に、 平均厚みが約〇. 3 となるようなプレート型試料が得られる 製 錶型を用いたこと以外は、 上記と同様に重合、 水和処理および滅菌処理を行 い、 直径 1 4. 0 の円形に加工したプレート型サンプルを用い た。 結果 を表 1 または表 2に示す。

[0115] 《外観評価》

コンタクトレンズの外観を肉眼で観察した。

[0116] 《脂質付着性評価》

1) マルチウエルプレートの各ウエルに常温で固 体の人工脂質 (製品名 「フ ァーマゾール」 ) 1 9を入れ、 80 ° 〇に加熱して融解した。 \¥0 2020/175382 47 卩(:170? 2020 /007137

2) コンタクトレンズ表面の水分を拭き取り、 各ウエルへ入れた後、 室温で —晚、 次いで、 6 0 ° 〇で 1 放置した。

3) コンタクトレンズをウエルから取出し、 ビーカーに入れたコンタクトレ ンズ洗浄液 (メニコン社製、 製品名 「エピカコールド」 ) 中で濯いだ後、 コ ンタクトレンズ洗浄液 (メニコン社製、 製品名 「エピカコールド」 ) で 3 0 回こすり洗いした。

4) マルチウエルプレートの各ウエルにコンタク トレンズ洗浄液 (メニコン 社製、 製品名 「エピカコールド」 ) とコンタクトレンズを入れ、 1 0 ° 〇で一 晚放置した。

5) コンタクトレンズをウエルから取り出し、 肉眼で外観を確認し、 以下の 判定基準に基づいて評価した。

[判定基準]

0 :ほとんど白く観察されない

1 :わずかに一部分が白く観察される

2 :全体の約 5 0 %が白く観察される

3 : レンズがほぼ全体にわたって白く観察される が、 所々に濁度の薄い 部分がある

4 : レンズが全体にわたって白く観察される

[01 17] 《含水率測定》

2 0 ° 〇の 1 ~ 1 7 . 5リン酸緩衝液中で調節したコンタクトレン の表面の 水分を軽く拭き取り、 平衡含水状態での質量 ( (9) ) を測定した。 その 後、 該レンズを 1 〇 5 ° 〇に設定した乾燥器にて乾燥させた後、 放冷した状態 での質量 ( 0 (9) ) を測定した。 これらの測定値 〇および を用い、 以 下の式に従って含水率 (質量%) を算出した。

含水率 (質量%) = { ( 一 。) /^} X 1 0 0

[01 18] 《引張弾性率 (ヤング率) の測定》

作製したコンタクトレンズを打ち抜いて、 伸張部分の幅約 1 . 厚 み約〇. 1 のダンべル形状のサンプルを作製し、 試験サンプルとした。 \¥02020/175382 48 卩(:170? 2020 /007137

島津製作所社製、 島津精密万能試験機オートグラフ八 I 3 !\/!3型を用 いて、 20 ° 〇生理食塩液中にて引張試験を実施し、 応力一伸び曲線から引張 弾性率としてヤング率 を算出した。 引張速度は 1 〇〇 /分と した。

[0119] 《酸素透過係数 (口 !<値) の測定》

上記のとおり、 直径 1 4. の円形のプレート型サンプルを測定試料 とした。 リファレンススタンダードとして 「2\^/巳巳 メニコン プレミオ 」 (メニコン社製) の素材で同様のプレート型サンプルを作製し 、 値を 1 29とした。

測定試料を電極にセッ トし、 製科研式フィルム酸素透過率計 (理化精機エ 業 (株) 製) を用い、 35 ° 〇の生理食塩水中にて窒素パブリングし て平衡状 態となったときの電流値をゼロとして設定し た。 次いで、 酸素パブリングし て平衡状態になったときの電流値を記録した 。 これをリファレンススタンダ -ドに対しても同様に実施した。 下記式に従ってレンズの酸素透過係数を算 出した。 なお、 酸素透過係数の単位は (X I 〇- 1 1 (〇 01 2 /36〇) (01

ここで、 上記式中の記号の意味は、 以下の通りである。

リファレンススタンダードの口 1<値 ( 1 29)

I 3 :測定試料の電流値 ( 八)

リファレンススタンダードの電流値 ( 八)

丁 3 :測定試料の平均厚み ( )

丁[¾ : リファレンススタンダードの平均厚み (0101)

3 :測定試料測定時の大気圧 ( 〇! 1 ~ 19)

[¾ : リファレンススタンダード測定時の大気圧

[0120] 〔¾二

\¥0 2020/175382 50 卩(:170? 2020 /007137

[表 2]

[0122] 表 1 に示されるとおり、 実施例のコンタクトレンズは、 透明性が高く、 か つ、 比較例のコンタクトレンズよりも優れた脂質 に対する防汚性を示した。 また、 表 2に示されるとおり、 実施例のコンタクトレンズは、 実用上十分な 酸素透過性および含水率を有し、 コンタクトレンズ用途に適した機械的強度 を有することがわかる。

[0123] [実施例 1 4〜 1 7 ]

表 3に記載の組成となるように各成分を混合し 重合性混合物を調製した こと以外は、 実施例 1 と同様にしてコンタクトレンズを得た。

[0124] 上記実施例 1 4〜 1 7で得られたコンタクトレンズを蒸留水に浸 し平衡 となるまで膨潤させ、 1 ~ 1 7 . 5リン酸緩衝液に置換し、 平衡となるまで膨 潤させた。 その後、 同量の新たな当該リン酸緩衝液に置換し、 1 2 1 ° 〇で 2 〇分間オートクレープ滅菌した後、 実施例 1 と同様の外観評価および脂質付 着性評価に供した。 結果を表 3に示す。

[0125] \¥0 2020/175382 51 卩(:170? 2020 /007137

[表 3]

[0126] 表 3に示されるとおり、 実施例のコンタクトレンズは、 実用上十分な透明 性を実現でき、 かつ、 脂質に対する優れた防汚性を有していた。

[0127] [実施例 1 8および 1 9 ]

表 4に記載の組成となるように各成分を混合し 重合性混合物を調製した こと以外は、 実施例 1 と同様にしてコンタクトレンズを得た。

[0128] 上記実施例 1 8および 1 9で得られたコンタクトレンズを蒸留水に浸 し 平衡となるまで膨潤させ、 1 ~ 1 7 . 5リン酸緩衝液に置換し、 平衡となるま で膨潤させた。 その後、 同量の新たな当該リン酸緩衝液に置換し、 1 2 1 ° 〇 で 2 0分間オートクレープ滅菌した後、 実施例 1 と同様の外観評価および脂 質付着性評価に供すると共に、 各特性を測定した。 結果を表 4に示す。

[0129] \¥0 2020/175382 52 卩(:170? 2020 /007137

[表 4]

[0130] 表 4に示されるとおり、 実施例のコンタクトレンズは、 透明性が高く、 か つ、 脂質に対する優れた防汚性を示した。 また、 実施例のコンタクトレンズ は、 実用上十分な酸素透過性および含水率を有し 、 コンタクトレンズ用途に 適した機械的強度を有することがわかる。

産業上の利用可能性

[0131 ] 本発明のポリマー材料は、 眼科用医療機器、 例えば、 コンタクトレンズ、 眼内レンズ、 人工角膜、 角膜オンレイ、 角膜インレイ等の眼用レンズに好適 に用いられる。