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Title:
CONTROL DEVICE AND CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2021/198821
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention provides a control device and a control method capable of appropriately supporting an operation by a rider. In the control device and the control method according to the present invention, an acquiring unit of a control device (60) acquires lateral acceleration information of a saddle-type vehicle (100) that is traveling, and in a control mode in which behavior control operations of automatic deceleration or automatic acceleration are generated in the saddle-type vehicle (100) is being executed, an executing unit of the control device (60) changes the behavior control operations in accordance with the lateral acceleration information.

Inventors:
OSHIDA YUKI (JP)
IGARI YOSHIHIDE (JP)
Application Number:
PCT/IB2021/052162
Publication Date:
October 07, 2021
Filing Date:
March 16, 2021
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
B60W30/045; B60K31/00; B60W10/04; B60W10/18; B60W30/09; B60W30/14; B60W30/18; B60W50/16
Foreign References:
DE102017211886A12019-01-17
US20200047739A12020-02-13
US20150314781A12015-11-05
EP2050642A22009-04-22
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Claims:
\¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162

【書類名】請求の範囲 【請求項 1】 鞍乗型車両 (1 0 0) の挙動を制御する制御装置 (6 0) であって、 前記鞍乗型車両 (1 0 0) の走行中にトリガ情報を取得する取得部 (6 1) と、 前記鞍乗型車両 (1 0 0) に自動減速又は自動加速を生じさせる挙動制御動作が実行される 制御モ-ドを、前記トリガ情報に応じて開始する実行部 (6 2) と、 を備えており、 前記取得部 (6 1) は、更に、走行中の前記鞍乗型車両 (1 0 0) の横加速度情報を取得し 前記実行部 (6 2) は、前記制御モ-ドにおいて、前記取得部 (6 1) で取得される前記横加速 度情報に応じて前記挙動制御動作を変化させる、 制御装置 (6 0) 。

【請求項 2】 前記制御モ-ドにおいて、前記実行部 (6 2) は、前記自動減速又は自動加速を生じさせる際に、 前記鞍乗型車両 (1 0 0) に生じる車体速度、該車体速度の微分値、又は、該車体速度の二階 微分値を前記取得部 (6 1) で取得される前記横加速度情報に応じて変化させる、 請求項 1に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 3】 前記制御モ-ドにおいて、前記実行部 (6 2) は、前記自動減速又は自動加速の実行中に、前 記鞍乗型車両 (1 0 0) に生じる車体速度、該車体速度の微分値、又は、該車体速度の二階微 分値を前記取得部 (6 1) で取得される前記横加速度情報に応じて変化させる、 請求項 1又は 2に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 4】 前記挙動制御動作が前記鞍乗型車両 (1 0 0) に前記自動減速を生じさせる動作である場合 \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 において、前記実行部 (6 2) は、前記横加速度情報が前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に大きい横加 速度が生じていることを示す情報である場合に、該横加速度情報が該鞍乗型車両 ( 1 0 0) に小さ い横カロ速度が生じていることを示す情報である場合と比較して、前記車体速度の絶対値、前記微分値 の絶対値、又は、前記二階微分値の絶対値を小さくする、 請求項 2又は 3に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 5】 前記挙動制御動作が前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に前記自動加速を生じさせる動作である場合 において、前記実行部 (6 2) は、前記横加速度情報が前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に大きい横加 速度が生じていることを示す情報である場合に、該横加速度情報が該鞍乗型車両 ( 1 0 0) に小さ い横カロ速度が生じていることを示す情報である場合と比較して、前記車体速度の絶対値、前記微分値 の絶対値、又は、前記二階微分値の絶対値を小さくする、 請求項 2〜 4の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 6】 前記実行部 (6 2) は、前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) の制動力を制御することで、前記車体速度 、前記微分値、又は、前記二階微分値を変化させる、 請求項 2〜 5の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 7】 前記実行部 (6 2) は、前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) の谁進力を制御することで、前記車体速度 、前記微分値、又は、前記二階微分値を変化させる、 請求項 2〜 6の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 8】 前記制御モ-ドにおいて、前記実行部 (6 2) は、前記取得部 (6 1) で取得される前記横加速 度情報が前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に基準値を超える横カロ速度が生じていることを示す情報である 場合に、前記挙動制御動作をキャンセルする、 \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 請求項 1〜 7の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 9】 前記実行部 (6 2) は、前記挙動制御動作のキャンセル中において、前記取得部 (6 1) で取 得される前記横加速度情報が前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に基準値を下回る横加速度が生じている ことを示す情報である場合に、該挙動制御動作を実行する、 請求項 8に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 1 0】 前記取得部 (6 1) は、更に、走行中の前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に生じている車体速度情 報を取得し、 前記実行部 (6 2) は、前記制御モ-ドにおいて、更に、前記取得部 (6 1) で取得される前記 車体速度情報に応じて前記挙動制御動作を変化させる、 請求項 1〜 9の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 1 1】 前記挙動制御動作は、クル-ズコント □-ルで走行中の前記鞍乗型車両 ( 1 〇 〇) に前記自動減 速又は自動加速を生じさせる動作である、 請求項 1〜 1 0の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 1 2】 前記クルーズコント □—ルは、アダプテイブクルーズコント □—ルである、 請求項 1 1に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 1 3】 前記挙動制御動作は、前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に生じる衝突を回避する前記自動減速又は 自動加速を生じさせる緊急動作である、 請求項 1〜 1 0の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 1 4】 \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 前記挙動制御動作は、前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) のライダ-に警告を報知する前記自動減速又 は自動カロ速を生じさせるハプテイクス動作である、 請求項 1〜 1 0の何れか一項に記載の制御装置 (6 0) 。

【請求項 1 5】 鞍乗型車両 (1 0 0) の挙動を制御する制御方法であって、 制御装置 (6 0) の取得部 (6 1) が、前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) の走行中にトリガ情報を 取得する取得ステップ (5 1 0 1、 1 0 2) と、 前記制御装置 (6 0) の実行部 (6 2) が、前記鞍乗型車両 ( 1 0 0) に自動減速又は自 動加速を生じさせる挙動制御動作が実行される制御モ-ドを、前記トリガ情報に応じて開始する実行ス テップ (5 1 0 3) と、 を備えており、 前記取得ステップ (5 1 0 1、 1 0 2) では、前記取得部 (6 1) が、更に、走行中の前記鞍乗 型車両 (1 0 0) の横加速度情報を取得し、 前記実行ステップ (5 1 0 3) では、前記実行部 (6 2) が、前記制御モ-ドにおいて、前記取得 部 (6 1) で取得される前記横加速度情報に応じて前記挙動制御動作を変化させる、 制御方法。

Description:
\¥02021/198821 卩(:1' 2021/052162

【書類名】明細書

【発明の名称】制御装置及び制御方法 【技術分野】

[00 01] この開示は、鞍乗型車両の挙動を制御する制 御装置及び制御方法に関する。

【背景技術】

[00 02] 従来の鞍乗型車両に関する技術として、ライ ダーによる運転を支援するためのものがある 。

[0 0 0 3] 例えば、特許文献 1では、走行方向又は実質的に走行方向にあ 障害物を検出するセンサ装置に より検出された情報に基づいて、不適切に障 害物に接近していることを鞍乗型車両のライ ダーへ警告する システムが開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

[0 0 04]

【特許文献 1】特開 2 0 0 9 - 1 1 6 88 2号公報 【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

[0 0 0 5] ところで、ライダ-による運転を支援するた に、制御装置が、鞍乗型車両に自動減速又 自動加速 を生じさせる挙動制御動作を実行することが 考えられる。制御装置は、鞍乗型車両の走行 中にトリガ情 報を取得し、そのトリガ情報に応じて挙動制 御動作が実行される制御モ-ドを開始する。 こで、鞍乗型 車両では、旋回走行時にライダー自身の重心 が大きくシフトした状態になる。また、旋回 走行時には、コー ナリングフォースが生じることに起因して、 速度に関連する状態量の少しの変化によって もタイヤのスリップを \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 招き得る。そのため、その変化が伴う自動減 速又は自動加速が生じつつ鞍乗型車両が旋回 走行すると

、ライダ-がそれによって生じる鞍乗型車 の挙動の変化に対応することが困難になる 合が生じ得る。 [ 0 0 0 6 ] 本発明は、上述の課題を背景としてなされた ものであり、ライダーによる運転を適切に支 援することがで きる制御装置及び制御方法を得るものである 。

【課題を解決するための手段】

[ 0 0 0 7 ] 本発明に係る制御装置は、鞍乗型車両の挙動 を制御する制御装置であって、前記鞍乗型車 両の 走行中にトリガ情報を取得する取得部と、前 記鞍乗型車両に自動減速又は自動加速を生じ させる挙 動制御動作が実行される制御モ-ドを、前記 リガ情報に応じて開始する実行部と、を備 ており、前 記取得部は、更に、走行中の前記鞍乗型車両 の横加速度情報を取得し、前記実行部は、前 記制 御モ-ドにおいて、前記取得部で取得される 記横加速度情報に応じて前記挙動制御動作 変化さ せる。

[ 0 0 0 8 ] 本発明に係る制御方法は、鞍乗型車両の挙動 を制御する制御方法であって、制御装置の取 得部 が、前記鞍乗型車両の走行中にトリガ情報を 取得する取得ステップと、前記制御装置の実 行部が、前 記鞍乗型車両に自動減速又は自動加速を生じ させる挙動制御動作が実行される制御モ-ド 、前記 トリガ情報に応じて開始する実行ステップと 、を備えており、前記取得ステップでは、前 記取得咅5が、更に 、走行中の前記鞍乗型車両の横加速度情報を 取得し、前記実行ステップでは、前記実行部 が、前記 制御モ-ドにおいて、前記取得部で取得され 前記横加速度情報に応じて前記挙動制御動 を変化 させる。

【発明の効果】

[ 0 0 0 9 ] 本発明に係る制御装置及び制御方法では、取 得部が、走行中の鞍乗型車両の横加速度情報 を \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 取得し、実行部が、鞍乗型車両に自動減速又 は自動加速を生じさせる挙動制御動作が実行 される 芾御モ-ドにおいて、その挙動制御動作を横 速度情報に応じて変化させる。横加速度情 は、旋回 走行中の鞍乗型車両に生じるコーナリングフ ォースに密接に関連した情報である。そのた め、そのような制 御によって、旋回走行する鞍乗型車両に生じ るタイヤのグリップ特性の変化の傾向をカロ 味した上で、その 鞍乗型車両を自動減速又は自動加速させるこ とが可能となって、ライダ-による運転を適 に支援する ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

[ 0 0 1 0 ]

【図 1】本発明の実施形態に係る挙動制御システ が搭載される鞍乗型車両の構成の一例を示 す図である。

【図 2】本発明の実施形態に係る挙動制御システ の構成の一例を示す図である。

【図 3】本発明の実施形態に係る挙動制御システ の制御装置が行う処理フロ-の一例を示す図 である。

【発明を実施するための形態】

[ 0 0 1 1 ] 以下に、本発明に係る制御装置及び制御方法 について、図面を用いて説明する。

[ 0 0 1 2 ] なお、以下では、鞍乗型車両が自動二輪車で ある場合を説明しているが、鞍乗型車両は自 動三輪 車、 自転車等の他の鞍乗型車両であってもよい。 なお、鞍乗型車両は、ライダ-が跨がって搭 する車 両を意味する。

[ 0 0 1 3 ] また、以下で説明する構成及び動作等は一例 であり、本発明に係る制御装置及び制御方法 は、そ のような構成及び動作等である場合に限定さ れない。また、各図においては、同一の又は 類似する部材 又は咅5分に対して、同一の符号を付してい 又は符号を付すことを省略している場合が る。また、細か \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 い構造については、適宜図示を簡略化又は省 略している。 また、 重複又は類似する説明が、適宜簡略 化又は省略されている場合がある。

[ 0 0 1 4 ] また、 本発明では、 「車体速度」との用語を、鞍乗型車両が前進 している場合の速度 (つまり、 正の 値としての速度) と、鞍乗型車両が後退している場合の速度 (つまり、 負の値としての速度) と、 を含 む概念として定義している。つまり、 「車体速度の絶対値が大きくなる」との表現 は、鞍乗型車両が前進 している場合の速度の増カロと、鞍乗型車両 が後退している場合の速度の低下と、の少な くとも一方を意 味する。 また、 「車体速度の絶対値が小さくなる」との表現 は、鞍乗型車両が前進している場合の速度 の低下と、鞍乗型車両が後退している場合の 速度の増加と、 の少なくとも一方を意味する。

[ 0 0 1 5 ] また、本発明では、 「車体速度の微分値」との用語を、鞍乗型車 両の車体速度が増加している場合 の加速度 (つまり、 正の値としてのカロ速度) と、鞍乗型車両の車体速度が低下している場 合の加速度 (つまり、 負のイ直としてのカロ速度) と、を含む相 ¾念として定萎している。つまり、 「車体速度の彳敕分イ直の絶 対値が大きくなる」との表現は、鞍乗型車両 の車体速度が増加している場合の加速度の増 加と、鞍乗 型車両の車体速度が低下している場合の加速 度の低下と、 の少なくとも一方を意味する。 また、 「車体 速度の微分値の絶対値が小さくなる」との表 現は、鞍乗型車両の車体速度が増加している 場合の加 速度の低下と、鞍乗型車両の車体速度が低下 している場合の加速度の増加と、 の少なくとも一方を ¾ 味する。

[ 0 0 1 6 ] また、本発明では、 「車体速度の二階微分値」との用語を、鞍乗 型車両の車体速度の微分値が増 加している場合の加加速度 (つまり、 正の値としてのカロカロ速度) と、 鞍乗型車両の車体速度の微分 値が低下している場合の加加速度 (つまり、 負の値としての加加速度) と、 を含む概念として定義して いる。つまり、 「車体速度の二階微分値の絶対値が大きくな る」との表現は、鞍乗型車両の車体速度の 微分値が増加している場合の加加速度の増加 と、 鞍乗型車両の車体速度の微分値が低下してい る \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 場合の加加速度の低下と、の少なくとも一方 を意味する。また、 「車体速度の二階微分値の絶対値が 小さくなる」との表現は、鞍乗型車両の車体 速度の微分値が増加している場合の加加速度 の低下と、 鞍乗型車両の車体速度の微分値が低下してい る場合の加加速度の増加と、の少なくとも一 方を意味 する。

[ 0 0 1 7 ]

<挙動制御システムの構成> 本発明の実施形態に係る挙動制御システムの 構成について説明する。 図 1は、本発明の実施形態に係る挙動制御シス ムが搭載される鞍乗型車両の構成の一例を す 図である。図 2は、本発明の実施形態に係る挙動制御シス ムの構成の一例を示す図である。

[ 0 0 1 8 ] 図 1に示されるように、挙動制御システム 1 0は、鞍乗型車両 1 0 0に搭載される。鞍乗型車両 1 0 0は、胴体 1と、胴体 1に旋回自在に保持されている八ンドル 2と、胴体 1に八ンドル 2と共に旋回 自在に保寺されている前車侖 3と、月同体 1に回動自在に保寺されている後車侖 4とを備える。

[ 0 0 1 9 ] 挙動制御システム 1 0は、例えば、少なくとも駆動操作咅5 1 1 3のライダーによる操作量に応じた谁 進力を後輪 4に生じさせる駆動機構 1 1と、少なくとも前輪ブレーキ操作咅5 1 2 3のライダーによる操作 量に応じた制動力で前輪 3を制動する前輪制動機構 1 2と、少なくとも後輪ブレ-キ操作部 1 3 3 の ライダ-による操作量に応じた制動力で後輪 4を制動する後輪制動機構 1 3と、を備える。

[ 0 0 2 0 ] 駆動機構 1 1は、例えば、エンジンを駆動源とするもの あってもよく、また、モータ等の他の機構 駆 動源とするものであってもよい。また、駆動 操作部 1 1 3は、例えば、鞍乗型車両 1 0 0のハンドル 2に 設けられているスロットルグリップであって もよく、また、鞍乗型車両 1 0 0の胴体 1に設けられているアク セルペダルであってもよい。また、駆動機構 1 1は、少なくとも駆動操作咅5 1 1 3のライダーによる操作量 に応じた谁進力を前車侖 3に生じさせるものであってもよい。 \¥02021/198821 卩(:17132021/052162

[ 0 0 2 1 ] 例えば、駆動機構 1 1は、ライダ-による駆動操作咅5 1 1 3の操作が無い状態で、 自動で谁進力を 生じさせ、その谁進力を増カロ又は減少させ ることが可能に構成されている。駆動機構 1 1が、ライダーに よる駆動操作部 1 1 3の操作が有り、その操作量が一定に維持さ ている状態で、 自動で谁進力を ±曽カロ又は減少させることが可能に構成さ ていてもよい。つまり、駆動機構 1 1は、鞍乗型車両 1 0 0 に自動カロ速又は自動減速を生じさせること が可能に構成されている。

[ 0 0 2 2 ] 前輪制動機構 1 2及び後輪制動機構 1 3は、互いに独立していてもよく、また、前 ブレ-キ操作 咅 5 1 2 3及び後輪ブレ-キ操作部 1 3 3の一方でのライダ-による操作量に応じて、 輪制動機構 1 2 及び後輪制動機構 1 3の両方が制動力を生じさせるものであって よい。前輪ブレ-キ操作部 1 2 3 及び後輪ブレ-キ操作部 1 3 3のそれぞれは、例えば、鞍乗型車両 1 0 0のハンドル 2に設けられて いるブレーキレパーであってもよく、また、 鞍乗型車両 1 0 0の胴体 1に設けられているブレーキペダルであっ てもよい。なお、鞍乗型車両 1 0 0に、前輪制動機構 1 2及び後輪制動機構 1 3の一方のみが設け られていてちよい。

[ 0 0 2 3 ] 例えば、前輪制動機構 1 2及び後輪制動機構 1 3の少なくとも一方は、ライダ-による前輪ブ -キ 操作部 1 2 3及び後輪ブレ-キ操作部 1 3 3の操作が無い状態で、 自動で制動力を生じさせ、その 制動力を増加又は減少させることが可能に構 成されている。前輪制動機構 1 2及び後輪制動機構 1 3 の少なくとも一方が、ライダ-による前輪ブ -キ操作咅5 1 2 3 及び後輪ブレ-キ操作部 1 3 3 の少な くとも一方の操作が有り、その操作量が一定 に維持されている状態で、 自動で鞍乗型車両 1 0 0に生 じる総制動力を増カロ又は減少させることが 可能に構成されていてもよい。つまり、前輪 制動機構 1 2及 び後輪制動機構 1 3の少なくとも一方は、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速を生じさせ ることが可能に構成されている。

[ 0 0 2 4 ] \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 図 1及び図 2に示されるように、挙動制御システム 1 0は、例えば、前輪回転速度センサ 4 1と、後 輪回転速度センサ 4 2と、慣性計測装置 ( 丨 1\/1 II) 4 3と、環境情報収集装置 4 4と、入力装置 4 5と、を備える。前輪回転速度センサ 4 1と後輪回転速度センサ 4 2と慣性計測装置 4 3と環境 情報収集装置 4 4と入力装置 4 5とは、制御装置 (巳 0 11) 6 0と通信可能になっている。制御 装置 6 0は、 1つにまとめられていてもよく、また、複数 分かれていてもよい。また、芾 I】御装置 6 0の一 咅5又は全ては、例えば、マイコン、マイク □プロセッサユニット等で構成されてもよく 、また、ファームウエア等の 更新可能なもので構成されてもよく、また、 0 II等からの指令によって実行されるプログラ モジュール等 であってもよい。

[ 0 0 2 5 ] 前輪回転速度センサ 4 1は、前輪 3の回転速度情報を検出し、検出結果を出力 る。前輪回転 速度センサ 4 1が、前輪 3の回転速度情報として、回転速度自体を検 するものであってもよく、また、 回転速度に実質的に換算可能な他の物理量を 検出するものであってもよい。後輪回転速度 センサ 4 2 は、後輪 4の回転速度情報を検出し、検出結果を出力 る。後輪回転速度センサ 4 2が、後輪 4 の回転速度情報として、回転速度自体を検出 するものであってもよく、また、回転速度に 実質的に換算 可能な他の物理量を検出するものであっても よい。

[ 0 0 2 6 ] 慣性計測装置 4 3は、例えば、 3軸のジャイ □センサ及び 3方向の加速度センサを備える。慣性計 測装置 4 3は、例えば、胴体 1に設けられている。慣性計測装置 4 3は、少なくとも、鞍乗型車両 1 0 0に生じている横加速度情報を検出し、検出 果を出力する。横加速度は、鞍乗型車両 1 0 0の 重心点を通る鉛直軸又は路面垂直軸と直交し 、且つ、鞍乗型車両 1 0 0の前後方向又は進行方 向と直交する方向での加速度、又は、鞍乗型 車両 1 0 0の重心点を通る車高方向と平行な軸と直 交し、且つ、鞍乗型車両 1 0 0の前後方向又は進行方向と直交する方向で 加速度として定義され る。その重心点が、重心点との位置関係が既 知の点に置き換えられて横加速度が定義され てもよい。慣 性計測装置 4 3が、横加速度情報として、横カロ速度自体 検出するものであってもよく、また、横加 \¥02021/198821 卩(:1' 2021/052162 度に実質的に換算可能な他の物理量を検出す るものであってもよい。例えば、慣性計測装 置 4 3が、 横加速度情報として、横加速度を導出可能な 他の加速度又は回転角速度を検出するもので あっても よい。つまり、慣性計測装置 4 3は、鞍乗型車両 1 0 0に生じている横加速度を導出可能な情報と て定義される横カロ速度情報の取得を実現で きるものであれば、どのようなものであって もよい。また、挙動 制御システム 1 0以外のシステムで横加速度情報が取得でき 場合には、慣性計測装置 4 3が省略 されてもよい。

[ 0 0 2 7 ] 環境情報収集装置 4 4は、鞍乗型車両 1 0 0の周囲の環境情報を収集し、その結果を出 する 。環境情報収集装置 4 4は、例えば、鞍乗型車両 1 0 0の前方、後方、又は、側方に位置する対 象 (例えば、他車両、障害となる物、障害とな る人又は動物、道路設備、路面欠陥等) の鞍乗型車 両 1 0 0に対する位置関係情報を収集する。位置関 情報には、例えば、相対距離情報、相対速 度情報、相対加速度情報等が含まれる。環境 情報収集装置 4 4は、例えば、鞍乗型車両 1 0 0に その前方、後方、又は、側方を向く状態で取 り付けられている、測距センサ (例えば、 1_ I ¢1 3 「、レ- ダ-、超音波センサ等) 、カメラ等である。環境情報収集装置 4 4は、他車両又は道路設備から情報 を無線で受信する無線通信器であってもよい 。その無線通信器は、例えば、鞍乗型車両 1 0 0の前方 、後方、又は、側方に位置する対象の位置関 係情報、鞍乗型車両 1 0 0の前方、後方、又は、側方 に位置する他車両の走行状態情報、鞍乗型車 両 1 0 0が走行する道路の標識情報、鞍乗型車両 1 0 0が走行する道路の交通状況情報等を受信す 。

[ 0 0 2 8 ] 入力装置 4 5は、ライダーが所望する走行モードを有効 又は設定するための操作を受け付ける。入 力装置 4 5は、走行モードとして、例えば、クルーズ ントロールの一種であるアダプテイブクル ズコント □- ルを有効化又は設定するための操作、衝突回 避のための緊急動作を有効化又は設定するた めの操作 、ライダーに警告を報知するための八プテイ クス動作を有効化又は設定するための操作等 を受け付ける。 入力装置 4 5として、例えば、 レパ-、ボタン、タッチパネル等が用いられ 。入力装置 4 5は、例えば、 \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 八ンドル 2に設けられている。

[ 0 0 2 9 ] クル-ズコントロ-ルは、鞍乗型車両 1 0 0の車体速度が速度基準値に近づくように、 乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動カロ速を生じさせる走 モードである。また、才ートクルーズコン ロールは、クルーズ コント □-ルによって鞍乗型車両 1 0 0の車体速度を速度基準値よりも低く保ちつ 、鞍乗型車両 1 0 0から先行車両までの距離が距離基準値に近 くように、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動 加速を生じさせる走行モ-ドである。速度基 値及び距離基準値は、ライダ-によって適宜 定され得る 。鞍乗型車両 1 0 0の車体速度は、前輪 3及び後輪 4の回転速度に基づいて取得されてもよく、 た 、他のセンサの検出結果に基づいて取得され てよい。つまり、車体速度を検出するための センサは、鞍乗 型車両 1 0 0に生じている車体速度を導出し得る情報と て定義される車体速度情報の取得を実現 できるものであれば、どのようなものであっ てもよい。また、挙動芾 I】御システム 1 0以外のシステムで車体速 度情報が取得できる場合には、そのセンサが 省略されてもよい。

[ 0 0 3 0 ] 衝突回避のための緊急動作は、鞍乗型車両 1 0 0の前方、後方、又は、側方に位置する対象 対する鞍乗型車両 1 0 0の衝突可能性が高い場合に、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加 速を緊急で生じさせる走行モ-ドである。対 に対する鞍乗型車両 1 0 0の相対距離情報、相対速 度情報、及び、相対加速度情報の少なくとも 一つに基づいて、その衝突可能性は取得され 得る。また、 その衝突可能性の判定基準値は、ライダ-に って適宜設定され得る。また、 自動減速又は自動加速 は、衝突を確実に防げるものでなくてもよく 、ライダーによる衝突の回避を助け得るもの であれば足りる。

[ 0 0 3 1 ] ライダ-に警告を報知するためのハプティク 動作は、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速 を瞬時的に生じさせる走行モ-ドである。そ 警告には、例えば、衝突回避のための緊急 作が実行され ることを睾前にライダーに報知するもの、走 行モードの設定操作をライダーに促すもの、 特定の走行状態の 他車両の存在をライダ-に報知するもの、鞍 型車両 1 0 〇が走行する道路の標識への注視をライダ- \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 に促すもの、特定の交通状況 (例えば、渋滞、故障車両、工事等) の存在をライダ-に報知するもの、 鞍乗型車両 1 0 〇の特定の状態をライダ-に報知するもの等 含まれる。 自動減速又は自動加速が、 一度のみ行われてもよく、また、複数回繰り 返されてもよい。

[ 0 0 3 2 ] 制御装置 6 0は、駆動機構 1 1、前輪制動機構 1 2、及び、後輪制動機構 1 3の少なくとも一 つに制御指令を出力して、鞍乗型車両 1 0 0の挙動を制御する。制御装置 6 0は、取得部 6 1と、 実行咅5 6 2と、を備える。

[ 0 0 3 3 ] 取得部 6 1は、鞍乗型車両 1 0 0の走行中に、前輪回転速度センサ 4 1、後輪回転速度センサ 4 2、慣性計測装置 4 3、環境情報収集装置 4 4、及び、入力装置 4 5から出力される情報を取 得し、それらに基づいて、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速を生じさせる必要 の有無を 判定する。取得部 6 1は、その必要性が有る場合、その旨の情報 トリガ情報として実行部 6 2に出 力する。取得部 6 1は、その必要性を、有効化されている走行 ード毎に半 定する。なお、 トリガ情報は 、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速を生じさせる挙動 御動作が実行される制御モ-ドを 開始するトリガとなる情報と定義される。

[ 0 0 3 4 ] 実行部 6 2は、 トリガ情報が入力されると、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速を生じさ せる挙動制御動作が実行される制御モ-ドを 始する。実行部 6 2は、鞍乗型車両 1 0 0に自動減 速を生じさせる又はその減速度を増減させる 際に、鞍乗型車両 1 0 0の制動力 (つまり、前輪制動機 構 1 2及び後輪制動機構 1 3の少なくとも一方) を制御してもよく、また、鞍乗型車両 1 0 0の谁進 力 (つまり、駆動機構 1 1) を制御してもよい。また、実行咅5 6 2は、鞍乗型車両 1 0 0に自動カロ速 を生じさせる又はそのカロ速度を増減させる 際に、鞍乗型車両 1 0 0の谁進力 (つまり、駆動機構 1 1 ) を制御してもよ《また、鞍乗型車両 1 0 0の制動力 (つまり、前輪制動機構 1 2及び後輪制動 機構 1 3の少なくとも一方) を芾 1 御してもよい。 \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162

[ 0 0 3 5 ] ここで、実行咅 5 6 2は、その芾 I】御モードにおいて、取得咅 5 6 1で取得される横カロ速度情報に応じて挙 動制御動作を変化させる。

[ 0 0 3 6 ] 一例として、その制御モードにおいて、実行 咅5 6 2は、 自動減速又は自動カロ速を生じさせる際に、 鞍 乗型車両 1 0 0に生じる車体速度の二階微分値を取得部 6 1で取得される横加速度情報に応じて 変化させる。実行部 6 2は、その二階微分値の制御を、 自動減速又は自動加速の開始時のみ行って もよく、それにカロえて又は換えて、 自動減速又は自動加速の実行中に行ってもよ い。例えば、 自動減速 を生じさせる挙動制御動作において、実行部 6 2は、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に大きい横 加速度が生じていることを示す情報である場 合に、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に小さい横加 速度が生じていることを示す情報である場合 と比較して、二階微分値の絶対値を小さくす る。また、例え ば、 自動加速を生じさせる挙動制御動作において 、実行部 6 2は、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に大きい横加速度が生じていることを示す 報である場合に、横加速度情報が鞍乗型車 1 0 0 に小さい横カロ速度が生じていることを示す 情報である場合と比較して、二階微分値の絶 対値を小さく する。その二階微分値の絶対値を小さくする 度合いが、ライダーによって適宜設定可能で あってもよい。

[ 0 0 3 7 ] 一例として、その制御モ-ドにおいて、実行 6 2は、取得部 6 1で取得される横加速度情報が鞍 乗型車両 1 0 0に基準値を超える横カロ速度が生じている とを示す情報である場合に、挙動制御動 作をキャンセルする。つまり、実行咅^ 6 2は、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速を生じさせ ない。実行部 6 2は、そのキャンセルを、 自動減速又は自動加速の開始時のみ行っても よく、それにカロえ て又は換えて、 自動減速又は自動カロ速の実行中に行っても よい。実行咅5 6 2は、そのキャンセルにあたっ て、制御モードを鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動減速を生じさせない状 で継続してもよく、ま た、制御モード自体をキャンセルしてもよく 、また、その自動減速又は自動カロ速を必要 とする走行モード自 体をキャンセルしてもよい。また、実行咅5 6 2は、挙動制御動作をキャンセルした後、 トリガ情報の入力が \¥0 2021/198821 卩(:17132021/052162 無くなる (つまり、取得部 6 1で自動減速又は自動加速の必要性が無いと 定される) までそのキャン セルを継続してもよく、また、 トリガ情報の入力が継続する (つまり、取得咅^ 6 1で自動減速又は自動 加速の必要性が有ると判定され続ける) 状況下で、鞍乗型車両 1 0 0に基準値を下回る横加速度 が生じていることを示す横加速度情報が取得 部 6 1で取得され次第、挙動制御動作 (つまり、 自動 減速又は自動加速) を再開してもよい。挙動制御動作のキャンセ ルの判定に用いられる基準値と、その 後の挙動制御動作の再開の半 定に用いられる基準イ直と、は、同じであっ てもよく、また、異なっていてもよ い。また、それらの基準値が、ライダーによ って適宜設定可能であってもよい。

[ 0 0 3 8 ] 実行部 6 2が、その制御モ-ドにおいて、更に、取得部 6 1で取得される車体速度情報に応じて挙 動制御動作を変化させてもよい。例えば、実 行部 6 2が、車体速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に基準 値を超える車体速度が生じていることを示す 情報である場合のみ、取得部 6 1で取得される横加速度 情報に応じて挙動制御動作を変化させてもよ い。また、例えば、実行部 6 2が、車体速度情報が鞍乗 型車両 1 0 0に大きい車体速度が生じていることを示す 報である場合に、車体速度情報が鞍乗型 車両 1 0 0に小さい車体速度が生じていることを示す 報である場合と比較して、取得咅 5 6 1で取得 される横加速度情報に応じた二階微分値の絶 対値の変化を大きくしてもよい。

[ 0 0 3 9 ]

<挙動制御システムの動作> 本発明の実施形態に係る挙動制御システムの 動作について説明する。 図 3は、本発明の実施形態に係る挙動制御シス ムの制御装置が行う処理フロ-の一例を示す である。

[ 0 0 4 0 ] 制御装置 6 0は、鞍乗型車両 1 0 0が走行している間において、図 3に示される芾 I】御フロ-を繰り 返し実行 1 する。

[ 0 0 4 1 ] \¥02021/198821 卩(:1' 2021/052162

(取得ステップ) ステップ 5 1 0 1において、制御装置 6 0の取得部 6 1は、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は 自動加速を生じさせる必要性の有無を判定す る。取得部 6 1は、その必要性が有る場合、ステップ 5 1 0 2に進んで、その旨の情報をトリガ情報とし 実行部 6 2に出力する。その必要性が無い場合、処 理フローはステップ 5 1 0 1に戻る。

[ 0 0 4 2 ]

(実行ステップ) ステップ 5 1 0 2においてトリガ情報が出力されると、ステ プ 5 1 0 3において、制御装置 6 0の実 行部 6 2は、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速を生じさせる挙動 御動作が実行される 制御モードを開始する。ここで、実行咅5 6 2は、その制御モードにおいて、取得咅5 6 1で取得される横カロ 速度情報に応じて挙動制御動作を変化させる 。実行部 6 2が、制御モ-ドの一連の動作を終了すると 、処理フローはステップ 5 1 0 1に戻る。

[ 0 0 4 3 ]

<挙動制御システムの効果> 本発明の実施形態に係る挙動制御システムの 効果について説明する。

[ 0 0 4 4 ] 挙動制御システム 1 0では、取得部 6 1が、走行中の鞍乗型車両 1 0 0の横加速度情報を取得 し、実行部 6 2が、鞍乗型車両 1 0 0に自動減速又は自動加速を生じさせる挙動 御動作が実行 される制御モ-ドにおいて、その挙動制御動 を横加速度情報に応じて変化させる。横加 度情報は、 旋回走行中の鞍乗型車両 1 0 0に生じる]-ナリングフォースに密接に関連し た情報である。そのため、 そのような制御によって、旋回走行する鞍乗 型車両 1 0 0に生じるタイヤのグリップ特性の変化の傾 を加味した上で、その鞍乗型車両 1 0 0を自動減速又は自動加速させることが可能 なって、ライダ- による運転を適切に支援することが可能とな る。

[ 0 0 4 5 ] \¥0 2021/198821 卩(:17132021/052162 好ましくは、挙動制御システム 1 0では、実行部 6 2が、 自動減速又は自動加速を生じさせる際に、 鞍乗型車両 1 0 0に生じる車体速度の二階微分値を取得部 6 1で取得される横加速度情報に応 じて変化させる。鞍乗型車両 1 0 0の旋回走行中に、 自動減速又は自動加速の発生によってライダ - にとって不意に大きなカロ速度の変化が生じ ると、ライダーがそれによって生じる鞍乗型 車両 1 0 0の挙動 の変化に対応することが特に困難になる。そ のため、そのような制御によって、ライダー による運転を適切に 支援することが更に促進される。

[ 0 0 4 6 ] 好ましくは、挙動制御システム 1 0では、実行部 6 2が、 自動減速又は自動加速の実行中に、鞍 乗型車両 1 0 0に生じる車体速度の二階微分値を取得部 6 1で取得される横加速度情報に応じて 変化させる。 自動減速又は自動加速中の鞍乗型車両 1 0 0が旋回走行に移行する際に大きな加速 度の変化が生じると、ライダーがそれによっ て生じる鞍乗型車両 1 0 0の挙動の変化に対応することが特 に困難になる。そのため、そのような制御に よって、ライダーによる運転を適切に支援す ることが更に促進さ れる。

[ 0 0 4 7 ] 特に、挙動制御動作が鞍乗型車両 1 0 0に自動減速を生じさせる動作である場合に いて、実行 部 6 2が、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に大きい横カロ速度が生じていることを示 情報である 場合に、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に小さい横カロ速度が生じていることを示 情報である場 合と比較して、車体速度の二階微分値の絶対 値を小さくするとよい。横加速度情報が鞍乗 型車両 1 0 0に大きい横加速度が生じていることを示す 報である場合には、旋回走行中の鞍乗型車 1 0 〇に大きなコーナリングフォースが生じてい る状況と谁察でき、そのような状況での自動 減速の開始に際し て又は自動減速中に大きなカロ速度の変化が 生じてしまうと、タイヤのスリップを招き得 る。そのため、その ような芾 I】御によって、カロ速度の大きな変化が生 ることが抑芾 I】されることとなって、 自動減速によってライダ

—の運転を適切に支援することが更に促進 される。

[ 0 0 4 8 ] \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 特に、挙動制御動作が鞍乗型車両 1 0 0に自動カロ速を生じさせる動作である場合 おいて、実行 部 6 2が、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に大きい横カロ速度が生じていることを示 情報である 場合に、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に小さい横カロ速度が生じていることを示 情報である場 合と比較して、車体速度の二階微分値の絶対 値を小さくするとよい。横加速度情報が鞍乗 型車両 1 0 0に大きい横加速度が生じていることを示す 報である場合には、旋回走行中の鞍乗型車 1 0 〇に大きなコーナリングフォースが生じてい る状況と谁察でき、そのような状況での自動 カロ速の開始に際し て又は自動カロ速中に大きなカロ速度の変化 が生じてしまうと、タイヤのスリップを招き 得る。そのため、その ような芾 I】御によって、カロ速度の大きな変化が生 ることが抑芾 I】されることとなって、 自動カロ速によってライダ —の運転を適切に支援することが更に促進さ れる。

[ 0 0 4 9 ] 好ましくは、挙動制御システム 1 0では、実行部 6 2が、取得部 6 1で取得される横加速度情報が 鞍乗型車両 1 0 0に基準値を超える横カロ速度が生じている とを示す情報である場合に、挙動制御 動作をキャンセルする。そのような制御によ って、タイヤにスリップが生じやすい状況下 で、鞍乗型車両 1 0 0 が自動減速又は自動カロ速しながら走行する ことが抑制されて、ライダーによる運転を適 切に支援するこ とが更に促進される。

[ 0 0 5 0 ] 特に、実行部 6 2が、挙動制御動作のキャンセル中において 取得部 6 1で取得される横加速度情 報が鞍乗型車両 1 0 0に基準値を下回る横加速度が生じているこ を示す情報である場合に、挙動 制御動作を実行するとよい。そのような制御 によって、不必要に自動減速又は自動加速が 制限されるこ とが抑制されて、ライダーによる運転を適切 に支援することが更に促進される。

[ 0 0 5 1 ] 好ましくは、挙動制御システム 1 0では、取得部 6 1が、走行中の鞍乗型車両 1 0 0に生じている 車体速度情報を取得し、実行部 6 2が、更に、挙動制御動作を車体速度情報に じて変化させる。 そのような芾御によって、タイヤに生じるス リップの影響度をカロ味した上で鞍乗型車両 1 0 0を自動減速 \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162 又は自動カロ速させることが可能となって、 ライダーによる運転を適切に支援することが 更に促進される。

[ 0 0 5 2 ] 本発明は実施形態の説明に限定されない。例 えば、実施形態の一部のみが実施されてもよ また、 実施形態の一部同士が組み合わされてもよい 。また、例えば、各ステップの順序が入れ替 えられてもよい

[ 0 0 5 3 ] また、例えば、実行部 6 2が、 自動減速又は自動加速を生じさせる際に、鞍 乗型車両 1 0 0に生じ る車体速度の二階微分値を取得部 6 1で取得される横加速度情報に応じて変化さ るのに加えて又 は換えて、車体速度及びその微分値の少なく とも一方を取得部 6 1で取得される横加速度情報に応 じて変化させてもよい。実行咅 5 6 2は、その芾 I】御を、 自動減速又は自動カロ速の開始時のみ行って もよく 、それにカロえて又は換えて、 自動減速又は自動加速の実行中に行ってもよ い。例えば、 自動減速を生じ させる挙動制御動作において、実行部 6 2は、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に大きい横加速 度が生じていることを示す情報である場合に 、横加速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に小さい横加速度 が生じていることを示す情報である場合と比 較して、車体速度の絶対値又は車体速度の微 分値の絶対 値を小さくする。また、例えば、 自動加速を生じさせる挙動制御動作において 、実行部 6 2は、横加速 度情報が鞍乗型車両 1 0 0に大きい横加速度が生じていることを示す 報である場合に、横加速度 情報が鞍乗型車両 1 0 0に小さい横カロ速度が生じていることを示 情報である場合と比較して、車体 速度の絶対値又は車体速度の微分値の絶対値 を小さくする。その絶対値を小さくする度合 いが、ライダ -によって適宜設定可能であってもよい。ま 、実行部 6 2が、車体速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に 大きい車体速度が生じていることを示す情報 である場合に、車体速度情報が鞍乗型車両 1 0 0に小 さい車体速度が生じていることを示す情報で ある場合と比較して、その絶対値の変化を大 きくしてもよい。 【符号の説明】

[ 0 0 5 4 ]

1 胴体、 2 ハンドル、 3 前輪、 4 後輪、 1 0 挙動制御システム、 1 1 駆動機構、 1 \¥0 2021/198821 卩(:1' 2021/052162

1 3 駆動操作部、 1 2 前輪制動機構、 1 2 3 前輪ブレ-キ操作部、 1 3 後輪制動機構、 1 3 3 後輪ブレ-キ操作部、 4 1 前輪回転速度センサ、 4 2 後輪回転速度センサ、 4 3 慣 性計測装置、 4 4 環境情報収集装置、 4 5 入力装置、 6 0 制御装置、 6 1 取得部、 6 2 実行部、 1 0 0 鞍乗型車両。