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Title:
COMMUNICATION CONTROLLER, COMMUNICATION CONTROL METHOD, AND COMMUNICATION CONTROL PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122523
Kind Code:
A1
Abstract:
A communication control system consisting of a wireless base station (A) and a wireless base station (B) for controlling wireless communication at a mobile communication terminal and an EPC for performing path control between the base stations (A) and (B) and data transmission/reception control via wired communication. In such a constitution, it is assumed that the mobile communication terminal wirelessly communicating via a cell (B) of the wireless base station (A) moves into environments where a cell (C) of the wireless base station (B) is used due to geographic movement or the like of a user. Then, when the wireless base station (B) receives a handover request for requesting the changeover of the wireless path from the mobile communication terminal, it changes over to the wireless path via its own device, and after a predetermined time elapses since the path is changed over, the station (B) transmits, to the EPC, a request for changing over the wired path via the wireless base station (A) controlling the data transmission/reception to the mobile communication terminal to the wired path via its own device.

Inventors:
TAKATA TATSUHIKO (JP)
FUKUZAWA YOHJI (JP)
SATOU AKIHIRO (JP)
KAGIMOTO TOMONARI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056395
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 31, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
TAKATA TATSUHIKO (JP)
FUKUZAWA YOHJI (JP)
SATOU AKIHIRO (JP)
KAGIMOTO TOMONARI (JP)
International Classes:
H04Q7/38
Foreign References:
JP2002291015A2002-10-04
JP2007195046A2007-08-02
JP2007135030A2007-05-31
JP2005348154A2005-12-15
JP2006157528A2006-06-15
JP2006157528A2006-06-15
Other References:
See also references of EP 2265044A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, HIROAKI (JP)
Hiroaki Sakai (JP)
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Claims:
 移動体通信端末における無線通信を制御する通信制御装置と、当該通信制御装置と他の通信制御装置との間における経路制御およびデータ送受信制御を有線通信にて実施する管理装置とから構成される無線通信制御システムにおける前記通信制御装置であって、
 他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替える無線経路切替手段と、
 前記無線経路切替手段により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記移動体通信端末へのデータ送受信制御を行っている前記他の通信制御装置を介した有線経路を、自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信する有線切替要求送信手段と、
 を備えたことを特徴とする通信制御装置。
 前記管理装置が制御する有線経路の輻輳状況を前記管理装置から受け付けて保持する輻輳状況保持手段をさらに備え、
 前記有線切替要求送信手段は、前記無線経路切替手段により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記輻輳状況保持手段に保持されている輻輳状況に基づいて、前記管理装置が制御する有線経路に輻輳が発生していないと判断した場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
 前記移動体通信端末は、過去に実施した無線経路の切り替えの履歴情報を示すハンドオーバ履歴を付加したハンドオーバ要求を送信するものであって、
 前記無線経路切替手段は、前記他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替えるとともに、当該ハンドオーバ要求に付加されたハンドオーバ履歴を取得して所定の記憶部に格納し、
 前記有線切替要求送信手段は、前記無線経路切替手段により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記無線経路切替手段により取得されて所定の記憶部に格納されているハンドオーバ履歴に基づいて、前記移動体通信端末の通信が安定していると判断した場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
 前記移動体通信端末は、過去に実施した無線経路の切り替えタイミングの移動速度を示す速度情報を付加したハンドオーバ要求を送信するものであって、
 前記無線経路切替手段は、前記他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替えるとともに、当該ハンドオーバ要求に付加された速度情報を取得して所定の記憶部に格納し、
 前記有線切替要求送信手段は、前記無線経路切替手段により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記無線経路切替手段により取得されて所定の記憶部に格納されている速度情報が所定の速度以下である場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
 前記有線切替要求送信手段は、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信し、前記管理装置から有線経路切り替えが失敗したことを示す切替失敗応答を受信した場合に、当該切り替える前の有線経路を用いて前記移動体通信端末と通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
 前記有線切替要求送信手段は、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信し、前記管理装置から有線経路切り替えが失敗したことを示す切替失敗応答を受信した場合に、当該切り替える前の有線経路を用いて前記移動体通信端末と通信を行う一方で、さらに所定時間経過後に、自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
 移動体通信端末における無線通信を制御する通信制御装置と、当該通信制御装置と他の通信制御装置との間における経路制御およびデータ送受信制御を有線通信にて実施する管理装置とから構成される無線通信制御システムにおける前記通信制御装置に適する通信制御方法であって、
 他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替える無線経路切替工程と、
 前記無線経路切替工程により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記移動体通信端末へのデータ送受信制御を行っている前記他の通信制御装置を介した有線経路を、自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信する有線切替要求送信工程と、
 を含んだことを特徴とする通信制御方法。
 前記管理装置が制御する有線経路の輻輳状況を前記管理装置から受け付けて保持する輻輳状況保持工程をさらに備え、
 前記有線切替要求送信工程は、前記無線経路切替工程により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記輻輳状況保持工程に保持されている輻輳状況に基づいて、前記管理装置が制御する有線経路に輻輳が発生していないと判断した場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
 前記移動体通信端末は、過去に実施した無線経路の切り替えの履歴情報を示すハンドオーバ履歴を付加したハンドオーバ要求を送信するものであって、
 前記無線経路切替工程は、前記他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替えるとともに、当該ハンドオーバ要求に付加されたハンドオーバ履歴を取得して所定の記憶部に格納し、
 前記有線切替要求送信工程は、前記無線経路切替工程により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記無線経路切替工程により取得されて所定の記憶部に格納されているハンドオーバ履歴に基づいて、前記移動体通信端末の通信が安定していると判断した場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
 前記移動体通信端末は、過去に実施した無線経路の切り替えタイミングの移動速度を示す速度情報を付加したハンドオーバ要求を送信するものであって、
 前記無線経路切替工程は、前記他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替えるとともに、当該ハンドオーバ要求に付加された速度情報を取得して所定の記憶部に格納し、
 前記有線切替要求送信工程は、前記無線経路切替工程により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記無線経路切替工程により取得されて所定の記憶部に格納されている速度情報が所定の速度以上である場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
 前記有線切替要求送信工程は、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信し、前記管理装置から有線経路切り替えが失敗したことを示す切替失敗応答を受信した場合に、当該切り替える前の有線経路を用いて前記移動体通信端末と通信を行うことを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
 前記有線切替要求送信工程は、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信し、前記管理装置から有線経路切り替えが失敗したことを示す切替失敗応答を受信した場合に、当該切り替える前の有線経路を用いて前記移動体通信端末と通信を行う一方で、さらに所定時間経過後に、自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
 移動体通信端末における無線通信を制御する通信制御装置と、当該通信制御装置と他の通信制御装置との間における経路制御およびデータ送受信制御を有線通信にて実施する管理装置とから構成される無線通信制御システムにおける前記通信制御装置としてのコンピュータに実行させる通信制御プログラムであって、
 他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替える無線経路切替手順と、
 前記無線経路切替手順により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記移動体通信端末へのデータ送受信制御を行っている前記他の通信制御装置を介した有線経路を、自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信する有線切替要求送信手順と、
 をコンピュータに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
 前記管理装置が制御する有線経路の輻輳状況を前記管理装置から受け付けて保持する輻輳状況保持手順をさらに備え、
 前記有線切替要求送信手順は、前記無線経路切替手順により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記輻輳状況保持手順に保持されている輻輳状況に基づいて、前記管理装置が制御する有線経路に輻輳が発生していないと判断した場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項13に記載の通信制御プログラム。
 前記移動体通信端末は、過去に実施した無線経路の切り替えの履歴情報を示すハンドオーバ履歴を付加したハンドオーバ要求を送信するものであって、
 前記無線経路切替手順は、前記他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替えるとともに、当該ハンドオーバ要求に付加されたハンドオーバ履歴を取得して所定の記憶部に格納し、
 前記有線切替要求送信手順は、前記無線経路切替手順により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記無線経路切替手順により取得されて所定の記憶部に格納されているハンドオーバ履歴に基づいて、前記移動体通信端末の通信が安定していると判断した場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項13に記載の通信制御プログラム。
 前記移動体通信端末は、過去に実施した無線経路の切り替えタイミングの移動速度を示す速度情報を付加したハンドオーバ要求を送信するものであって、
 前記無線経路切替手順は、前記他の通信制御装置を介した無線経路で無線通信を行っている移動体通信端末から、前記無線経路の切り替えを要求するハンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を介した無線経路に切り替えるとともに、当該ハンドオーバ要求に付加された速度情報を取得して所定の記憶部に格納し、
 前記有線切替要求送信手順は、前記無線経路切替手順により無線経路が切り替えられてから所定時間経過後に、前記無線経路切替手順により取得されて所定の記憶部に格納されている速度情報が所定の速度以上である場合に、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項13に記載の通信制御プログラム。
 前記有線切替要求送信手順は、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信し、前記管理装置から有線経路切り替えが失敗したことを示す切替失敗応答を受信した場合に、当該切り替える前の有線経路を用いて前記移動体通信端末と通信を行うことを特徴とする請求項13に記載の通信制御プログラム。
 前記有線切替要求送信手順は、前記自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信し、前記管理装置から有線経路切り替えが失敗したことを示す切替失敗応答を受信した場合に、当該切り替える前の有線経路を用いて前記移動体通信端末と通信を行う一方で、さらに所定時間経過後に、自装置を介した有線経路に切り替える要求を前記管理装置に対して送信することを特徴とする請求項13に記載の通信制御プログラム。
Description:
通信制御装置、通信制御方法お び通信制御プログラム

 この発明は、移動体通信端末における無 通信を制御する通信制御装置と、当該通信 御装置と他の通信制御装置との間における 路制御およびデータ送受信制御を有線通信 て実施する管理装置とから構成される無線 信制御システムにおける通信制御装置、通 制御方法および通信制御プログラムに関す 。

 従来より、第3世代(3G)移動体通信から第4 代(4G)移動体通信への移行を段階的に進める ために高速移動体通信の規格として、LTE(Long Term Evolution:スーパー3G)の開発が行われてい 。このLTEは、IMT-2000発展系であると位置付 ながら、4Gへの移行をスムーズに行うために 、無線インターフェースやRAN(Radio Access Contr oller)アーキテクチャを3Gシステムから抜本的 見直している。その結果、遅延時間の圧縮 通信速度の向上などによって、下り最大300M ビット/秒、上り最大50Mビット/秒のデータ通 速度を実現する。

 このLTEでは、現在の3Gから無線アクセス ステムのノードの変更がある。具体的には 複数の基地局を集中的に管理するために、 来の3Gでは設置されていたRNC(Radio Network Cont roller)が省かれて、基地局のみで分散制御を う1ノードに簡略化され、RNCが備えていた機 の殆どは無線基地局へ再配置される。

 また、LTEでは、現在の3Gと異なり、通信 に確立されるリンクの数は1リンクのみとな 。このため、セルをまたがる移動(ハンドー オーバ)が行われる場合は、一旦、移動元の ルとの接続を切断し、移動先のセルと接続 確立する必要があり、また、基地局跨りの ンドオーバの場合は、上記に加えて上位ノ ド(EPC)とのパスの切替処理を実施する必要が ある(特許文献1参照)。

 ここで、移動体通信端末が基地局を跨っ 移動した場合に、リンクを確立する例を具 的に説明する。図14-1に示すように、この通 信システムは、電波を管理する範囲を示すセ ルAとセルBとを有線にて収容する無線基地局 あるSeNBと、同様にセルCを有線にて収容す TeNBと、SeNBとTeNBとを有線にて収容するEPCと 基地局間の通信制御(データ送受信や接続な の制御)を行うEPCと、セルBを利用して無線 信を行う移動体通信端末とから構成されて る。

 このような構成において、図14-2に示すよ うに、移動体通信端末がセルCを利用する環 下に移動した場合に、移動体通信端末は、 動前から利用しているセルBを介してSeNBにハ ンドオーバ要求を送信し、ハンドオーバ要求 を受信したSeNBは、セルCを収容するTeNBとの間 にセッションを確立し、EPCから移動体通信端 末宛に送信されたデータをTeNBに転送する。 の後、図14-3に示すように、セルCと移動体通 信端末との接続が確立されると、TeNBは、SeNB ら受信して蓄積していた移動体通信端末宛 データをセルCを介して移動体通信端末に送 信し、EPCは、SeNBからTeNBにパス切替を実行す 。つまり、移動体通信端末が無線基地局間 跨って移動した場合、移動体通信端末との 線区間の切替が実施された後に、EPCと無線 地局間の有線区間の切替が実施される。

特開2006-157528号公報

 しかしながら、上記した従来の技術では パスの切替処理を行うノード間のメッセー をハンドオーバの度に送信する必要がある め、ネットワークの輻輳を引き起こしてし うという課題と、無線基地局間のデータ送 信制御を行う管理装置に対してハンドオー の度にパスの切替要求を行うため、管理装 の処理負荷を上げてしまうという課題があ た。

 上記した例で具体的に説明すると、移動 通信端末が、各無線基地局に収容されるセ との接続を確立する前に、無線基地局であ SeNBとTeNBとの間を頻繁に移動した場合、EPC( 理装置)から移動体通信端末宛に送信された データは、移動体通信端末までに送信されず に、SeNBとTeNBとのそれぞれに一時的に蓄積さ 続けることとなる。その結果、SeNBとTeNBと それぞれは、当該移動体通信端末以外の他 移動体通信端末から送信されるデータの処 に遅延が発生し、ネットワーク全体が繋が にくくなるなどの事象が発生する。また、EP Cは、ハンドオーバが起こるごとに、SeNBとTeNB とからハンドオーバ要求を受信してパス切替 処理を実施することになり、処理負荷が高く なる。

 さらに、多数の移動体通信端末が同時に ンドオーバを行うような場合は、より顕著 現れることになり、LTEにおいては、現状3G 比べてノード(無線基地局)跨りハンドオーバ (RNC跨りハンドオーバ、LTEでいう無線基地局 りハンドオーバ)の発生率が高くなる為、上 の課題が顕著になって現れてくる。

 そこで、この発明は、上述した従来技術 課題を解決するためになされたものであり 無線基地局としての通信制御装置を跨った ンドオーバを行った場合でも、ネットワー の輻輳を抑止することが可能であり、無線 地局間のデータ送受信制御を行う管理装置 処理負荷を軽減することが可能である通信 御装置、通信制御方法および通信制御プロ ラムを提供することを目的とする。

 上述した課題を解決し、本装置は、移動 通信端末における無線通信を制御する通信 御装置と、当該通信制御装置と他の通信制 装置との間における経路制御およびデータ 受信制御を有線通信にて実施する管理装置 から構成される無線通信制御システムにお る通信制御装置であって、他の通信制御装 を介した無線経路で無線通信を行っている 動体通信端末から、前記無線経路の切り替 を要求するハンドオーバ要求を受信した場 に、自装置を介した無線経路に切り替える 線経路切替手段と、前記無線経路切替手段 より無線経路が切り替えられてから所定時 経過後に、前記移動体通信端末へのデータ 受信制御を行っている前記他の通信制御装 を介した有線経路を、自装置を介した有線 路に切り替える要求を管理装置に対して送 する有線切替要求送信手段と、を備えたこ を特徴とする。

 本発明によれば、他の通信制御装置を介 た無線経路で無線通信を行っている移動体 信端末から、前記無線経路の切り替えを要 するハンドオーバ要求を受信した場合に、 装置を介した無線経路に切り替え、無線経 が切り替えられてから所定時間経過後に、 動体通信端末へのデータ送受信制御を行っ いる他の通信制御装置を介した有線経路を 自装置を介した有線経路に切り替える要求 管理装置に対して送信するので、無線基地 としての通信制御装置を跨ったハンドオー を行った場合でも、ネットワークの輻輳を 止することが可能であり、無線基地局間の ータ送受信制御を行う管理装置の処理負荷 軽減することが可能である。

図1は、実施例1に係る通信制御システ の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例1に係る通信制御システ による処理の流れを示すシーケンス図であ 。 図3-1は、シーケンスにおける状態1を す図である。 図3-2は、シーケンスにおける状態2を す図である。 図3-3は、シーケンスにおける状態3を す図である。 図4は、実施例1に係る無線基地局Aにお る処理の流れを示すフローチャートである 図5は、実施例1に係る無線基地局Bにお る処理の流れを示すフローチャートである 図6は、実施例1に係るEPCにおける処理 流れを示すフローチャートである。 図7は、実施例2に係る通信制御システ における処理の流れを示すシーケンス図で る。 図8は、EPC情報DBに記憶される情報の例 示す図である。 図9は、実施例3に係る通信制御システ における処理の流れを示すシーケンス図で る。 図10は、移動端末情報DB330に記憶され 情報の例を示す図である。 図11は、実施例4に係る通信制御システ ムにおける処理の流れを示すシーケンス図で ある。 図12は、実施例5に係る通信制御システ ムにおける処理の流れを示すシーケンス図で ある。 図13は、通信制御制御プログラムを実 するコンピュータシステムの例を示す図で る。 図14-1は、従来技術を説明するための 図である。 図14-2は、従来技術を説明するための 図である。 図14-3は、従来技術を説明するための 図である。

符号の説明

 200 EPC
 300 無線基地局A
 301 バッファメモリ
 302 制御信号送受信部(有線向け)
 303 呼制御部
 304 制御信号送受信部(無線向け)
 305 データ送受信部(有線向け)
 306 データ送受信部(無線向け)
 307 タイマ制御部
 308 パス切替判断部
 310 移動端末情報DB
 320 無線基地局B
 321 バッファメモリ
 322 制御信号送受信部(有線向け)
 323 呼制御部
 324 制御信号送受信部(無線向け)
 325 データ送受信部(有線向け)
 326 データ送受信部(無線向け)
 327 タイマ制御部
 328 パス切替判断部
 329 EPC情報DB
 330 移動端末情報DB
 500 移動体通信端末
 600 コンピュータシステム
 601 RAM
 602 HDD
 603 ROM
 603a 無線経路切替プログラム
 603b 有線経路切替要求送信プログラム
 604 CPU
 604a 無線経路切替プロセス
 604b 有線経路切替要求送信プロセス

 以下に添付図面を参照して、この発明に る通信制御装置、通信制御方法および通信 御プログラムの実施例を詳細に説明する。 お、以下では、本実施例に係る通信制御装 の概要および特徴、通信制御装置の構成お び処理の流れを順に説明し、最後に本実施 に対する種々の変形例を説明する。

[通信制御装置(無線基地局)の概要および特徴 ]
 まず最初に、実施例1に係る通信制御装置の 概要および特徴を説明する。実施例1に係る 信制御装置を含む通信制御システムは、移 体通信端末(特許請求の範囲に記載の「移動 通信端末」に対応する)における無線通信を 制御する無線基地局A(特許請求の範囲に記載 「他の通信制御装置」に対応する)と無線基 地局B(特許請求の範囲に記載の「通信制御装 」に対応する)と、当該無線基地局Aと無線 地局Bとの間における経路制御およびデータ 受信制御を有線通信にて実施するEPC(特許請 求の範囲に記載の「管理装置」に対応する) から構成される。なお、本実施例では、EPC 1台の場合を例にして説明するが、複数のEPC 接続されていてもよい。

 この無線基地局Aは、電波を管理する範囲 を区分したセルAとセルBとを備え、無線基地 Bは、同様にセルCを備える。なお、本実施 では、無線基地局AのセルBを介して無線通信 を行っている移動体通信端末が、利用者の地 理的移動などによって無線基地局BのセルCを 用する環境下に移動した場合について説明 る。そのため、無線基地局Aが特許請求の範 囲に記載の「他の通信制御装置」に対応し、 無線基地局Bが特許請求の範囲に記載の「通 制御装置」に対応することとなるが、本発 はこれに限定されるものではなく、無線基 局Aが特許請求の範囲に記載の「通信制御装 」に対応し、無線基地局Bが特許請求の範囲 に記載の「他の通信制御装置」に対応する場 合もある。つまり、移動体通信端末が移動す る前に利用しているセルを収容している無線 基地局が「他の通信制御装置」に対応し、移 動体通信端末が移動した先で利用するセルを 収容している無線基地局が「通信制御装置」 に対応することとなる。

 このような構成において、実施例1に係る 通信制御装置である無線基地局Bは、ネット ークの輻輳を抑止することが可能であり、 線基地局間のデータ送受信制御を行う管理 置の処理負荷を軽減することが可能である とに主たる特徴がある。

 上記した例で具体的に説明すると、無線 地局AのセルBを介して無線通信を行ってい 移動体通信端末が、利用者の地理的移動な によって無線基地局BのセルCを利用する環境 下に移動した場合、セルCと移動体通信端末 の間に無線通信が確立される。そして、無 基地局Bは、セルCと移動体通信端末との間に 無線通信が確立されて所定の時間経過後に、 EPCに対して有線区間の切り替えを要求し、こ の要求を受信したEPCは、移動体通信端末宛て に送信するデータの送信経路として、EPCから 無線基地局Aの有線区間をEPCから無線基地局B 有線区間に切替える。

 つまり、無線基地局Bは、セルCと移動体 信端末との間に無線通信が確立されて所定 時間経過するまで、有線区間の切替要求をEP Cに送信しないことで、確立されたセルCと移 体通信端末との間に無線通信が安定するま 待機することになる。その結果、移動体通 端末がセルBとセルCとを頻繁に移動したと ても、無線基地局Bは、セルCと移動体通信端 末との通信が安定するまで、有線区間切替要 求をEPCに対して無駄に送信することがない結 果、ネットワークの輻輳を抑止することが可 能であり、無線基地局間のデータ送受信制御 を行うEPCの処理負荷を軽減することが可能で ある。

[通信制御装置(無線基地局)の構成]
 次に、図1を用いて、実施例1に係る通信制 システムの構成を説明する。図1は、実施例1 に係る通信制御システムの構成を示すブロッ ク図である。

 そして、図1に示したEPC200は、本実施例の ような移動体通信端末における通信制御シス テムで用いられる無線基地局間のデータ送受 信制御を行う管理装置と同様の構成を有し、 また、移動体通信端末500は、一般的に広く利 用されているパーソナルコンピュータやワー クステーション、家庭用ゲーム機、インター ネットTV、PDA、あるいは携帯電話やPHSの如き 動体通信端末と同様の構成を有するので、 こでは、詳細な説明は省略する。また、無 基地局A300と無線基地局B320とは同様の構成 有するので、ここでは、無線基地局B320につ てのみ詳細に説明する。

 図1に示すように、無線基地局B320は、バ ファメモリ321と、制御信号送受信部(有線向 )322と、呼制御部323と、制御信号送受信部( 線向け)324と、データ送受信部(有線向け)325 、データ送受信部(無線向け)326と、タイマ制 御部327と、パス切替判断部328とから構成され る。

 バッファメモリ321は、EPC200や無線基地局A 300、移動体通信端末500との間の受信データの 格納、送信データの格納バッファである。上 記した例で具体的に説明すると、バッファメ モリ321は、接続されるデータ送受信部(有線 け)325により、EPC200から移動体通信端末500宛 に送信されたデータを格納したり、接続さ るデータ送受信部(無線向け)326により、移 体通信端末500宛てに送信されるデータを格 したりする。

 制御信号送受信部(有線向け)322は、EPC200 の間の制御信号の送受信を実施する。上記 た例で具体的に説明すると、制御信号送受 部(有線向け)322は、EPC200から送信された制御 信号(例えば、有線経路(パス)切替実施完了信 号など)を受信して、呼制御部323に出力する また、制御信号送受信部(有線向け)322は、呼 制御部323の指示により、制御信号をEPC200や無 線基地局A300に送信する。

 呼制御部323は、無線基地局A300を介した無 線経路で無線通信を行っている移動体通信端 末500から、無線経路の切り替えを要求するハ ンドオーバ要求を受信した場合に、自装置を 介した無線経路に切り替える。上記した例で 具体的に説明すると、移動体通信端末500から 送信されたハンドオーバ要求は、無線基地局 A300の制御信号送受信部(無線向け)304に受信さ れて、制御信号送受信部(有線向け)302から無 基地局B320に送信される。そして、このハン ドオーバ要求は、無線基地局B320の制御信号 受信部(有線向け)322により受信され、呼制御 部323に通知される。すると、呼制御部323は、 無線基地局B320の制御信号送受信部(有線向け) 322と、無線基地局A300の制御信号送受信部(有 向け)302と制御信号送受信部(無線向け)304と 介して、無線経路を切替えるハンドオーバ 答を移動体通信端末500に送信する。こうす ことで、移動体通信端末500において無線経 の切替が実行される。

 さらには、呼制御部323は、移動体通信端 500へのデータ送受信制御を行っている無線 地局A300を介した有線経路を、自装置を介し た有線経路に切り替える要求をパス切替判断 部328から受信すると、当該要求をEPC200に対し て送信する。また、呼制御部323は、EPC200、無 線基地局A300との間の制御信号の分析/解析を 施し、制御信号に応じて、移動体通信端末5 00に対する制御信号を後述する制御信号送受 部(無線向け)324を介して送受信したり、バ ファメモリ321内のデータをデータ送受信部( 線向け)325を介して送受信したりする。

 また、呼制御部323は、無線経路の接続状 を監視し、ハンドオーバの検出および移動 通信端末500との間の制御信号の分析/解析を 実施し、制御信号に応じて、EPC200に対する制 御信号を制御信号送受信部(有線向け)322を介 て送受信したり、バッファメモリ321内のデ タを後述するデータ送受信部(無線向け)326 介して送受信したりする。そして、呼制御 323は、ハンドオーバ時の無線区間の切替が 了した際に、パス切替判断要求をパス切替 断部328に通知する。

 さらに、呼制御部323は、後述するパス切 判断部328より、パス切替の要求を受信し、E PC200に対してパス切替要求の制御信号を制御 号送受信部(有線向け)322を介して送信する そして、呼制御部323は、EPC200よりパス切替 敗の制御信号を受信した際に、パス切替失 の通知をパス切替判断部328に対して行う。

 制御信号送受信部(無線向け)324は、移動 通信端末500との間の制御信号の送受信を実 する。上記した例で具体的に説明すると、 御信号送受信部(無線向け)324は、移動体通信 端末500から送信された制御信号を受信して呼 制御部323に出力したり、呼制御部323の指示に より、EPC200から受信した制御信号を移動体通 信端末500に出力したりする。

 データ送受信部(有線向け)325は、EPC200お び無線基地局A300との間のデータの送受信を 施する。上記した例で具体的に説明すると データ送受信部(有線向け)325は、移動体通 端末500から送信された各種データを受信し バッファメモリ321に格納したり、呼制御部32 3の指示により、バッファメモリ321から各種 ータを取得して、移動体通信端末500に送信 たりする。また、データ送受信部(有線向け) 325は、無線基地局A300からデータを受信して ッファメモリ321に格納したり、呼制御部323 指示によりバッファメモリ321に格納される ータを取得して無線基地局A300に送信したり る。

 データ送受信部(無線向け)326は、移動体 信端末500との間のデータの送受信を実施す 。上記した例で具体的に説明すると、デー 送受信部(無線向け)326は、EPC200から送信され た各種データを受信してバッファメモリ321に 格納したり、呼制御部323の指示により、バッ ファメモリ321から各種データを取得して、EPC 200に送信したりする。

 タイマ制御部327は、タイマの開始および 了通知を実施する。上記した例で具体的に 明すると、タイマ制御部327は、後述するパ 切替判断部328からのタイマ設定を受信して イマを起動する。その後、タイマ制御部327 、該当タイマがタイムアウトした際には、 ス切替判断部328に対して、タイムアウト通 を行う。

 パス切替判断部328は、呼制御部323により 線経路が切り替えられてから所定時間経過 に、移動体通信端末500へのデータ送受信制 を行っている無線基地局A300を介した有線経 路を、自装置を介した有線経路に切り替える 要求を呼制御部323を介してEPC200に対して送信 する。上記した例で具体的に説明すると、パ ス切替判断部328は、無線経路が切り替えられ た旨の通知を呼制御部323から受信すると、タ イマ制御部327にタイマ開始を指示する。その 後、パス切替判断部328は、タイマ制御部327か らタイマ完了通知を受信すると、自装置を介 した有線経路に切り替える要求を呼制御部323 に通知する。そして、呼制御部323は、自装置 を介した有線経路に切り替える要求をEPC200に 対して送信することで、EPC200にて有線経路の 切替が実施される。

[通信制御システムによる処理]
 次に、図2~図6を用いて、実施例1に係る通信 制御システムによる処理を説明する。ここで は、はじめに、図2と図3とを用いて、実施例1 に係る通信制御システムによる処理シーケン スを説明し、次に、図4~図6を用いて、各装置 における処理の流れを説明する。

(通信制御システムによる処理シーケンス)
 まず、図2と図3とを用いて、実施例1に係る 信制御システムによる処理シーケンスを説 する。図2は、実施例1に係る通信制御シス ムによる処理の流れを示すシーケンス図で り、図3-1は、シーケンスにおける状態1を示 図であり、図3-2は、シーケンスにおける状 2を示す図であり、図3-3は、シーケンスにお ける状態3を示す図である。

 図2に示すように、この通信制御システム は、図3-1に示すように、無線基地局A300のセ Bを介して無線通信を行っている移動体通信 末500と、セルAとセルBとを備えた無線通信 制御する無線基地局A300と、セルCを備えた無 線通信を制御する無線基地局B320と、当該無 基地局A300と無線基地局B320との間における経 路制御およびデータ送受信制御を有線通信に て実施するEPC200とから構成されている(状態1) 。

 このような構成において、移動体通信端 500は、利用者の地理的移動などによって無 基地局B320のセルCを利用する環境下に移動 た場合にハンドオーバの契機が発生し(ステ プS101)、ハンドオーバ要求を無線基地局A300 送信する(ステップS102)。

 このハンドオーバ要求を受信した無線基 局A300の制御信号送受信部(無線向け)304は、 制御部303と制御信号送受信部(有線向け)302 を介して、当該ハンドオーバ要求を無線基 局B320に送信する(ステップS103~ステップS105)

 そして、無線基地局A300からハンドオーバ 要求を受信した無線基地局B320の制御信号送 信部(有線向け)322は、当該ハンドオーバ要求 を呼制御部323に出力する(ステップS106)。する と、呼制御部323は、データ送受信部(無線向 )326とデータ送受信部(有線向け)325に対して データ送受信開始を指示する(ステップS107と ステップS108)。その後、呼制御部323は、制御 号送受信部(有線向け)322を介して、ハンド ーバを許可する旨の応答としてハンドオー 応答を無線基地局A300に送信する(ステップS10 9とステップS110)。

 続いて、無線基地局B320からハンドオーバ 応答を受信した無線基地局A300の制御信号送 信部(有線向け)302は、当該応答を呼制御部303 に出力する(ステップS111)。すると、呼制御部 303は、データ送受信部(無線向け)306に対して ータ送受信の停止を指示するとともに(ステ ップS112)、データ送受信部(有線向け)305に対 て受信したデータを無線基地局B320に転送す ことを指示する(ステップS113)。その後、呼 御部303は、制御信号送受信部(無線向け)304 介して、ハンドオーバ応答を移動体通信端 500に送信する(ステップS114)。

 このようにすることで、通信制御システ では、図3-2に示すように、有線経路として EPC200~無線基地局A300~無線基地局B320が確立さ れ、無線経路として、無線基地局B320のセルC~ 移動体通信端末500が確立中となる。なお、こ こでは、無線基地局B320のセルCと移動体通信 末500とは、実質的には経路が確立されてい こととなるが、無線基地局B320は、移動体通 信端末500に対してデータや制御信号を送信し ないように制御する。

 図2に戻り、無線基地局B320から無線基地 A300を介してハンドオーバ応答を受信した移 体通信端末500は、無線基地局B320とのデータ 経路を確立し、当該確立した経路を用いて、 経路を切替えたことを示すハンドオーバ完了 通知を無線基地局B320に送信する(ステップS115 )。

 そして、ハンドオーバ完了通知を受信し 無線基地局B320のデータ送受信部(無線向け)3 26は、当該完了通知を呼制御部323に出力し(ス テップS116)、呼制御部323は、パス切替判断部3 28に対してパス切替判断要求を送信する(ステ ップS117)。

 このパス切替判断要求を受信したパス切 判断部328は、図示しないタイマ制御部327に してタイマ開始指示を送信し、パス切替要 判断処理を実施する(ステップS118)。ここで 、パス切替判断部328は、タイマ制御部327か タイマ終了通知を受信すると、パス切替可 と判断する(移動体通信端末500との無線通信 が安定したと判断する)。そして、パス切替 能と判断したパス切替判断部328は、パス切 要求を呼制御部323に出力する(ステップS119) 続いて、呼制御部323は、当該パス切替要求 制御信号送受信部(有線向け)322を介して、EPC 200に送信する(ステップS120とステップS121)。

 このパス切替要求を受信したEPC200は、無 基地局B320とのデータ経路を確立し、当該デ ータ経路が確立されると、パスを切替えたこ とを示すパス切替応答を無線基地局B320に送 する(ステップS122)。

 EPC200から制御信号送受信部(有線向け)322 介してパス切替要求を受信した無線基地局B3 20の呼制御部323は、データ送受信部(有線向け )325に対して有線経路の切替を指示し、デー 送受信部(有線向け)325は、EPC200とのパスの接 続を行う(ステップS123とステップS124)。続い 、呼制御部323は、制御信号送受信部(有線向 )322を介して無線基地局A300に対して、パス 替要求を送信する(ステップS125とステップS12 6)。

 無線基地局B320から制御信号送受信部(有 向け)302を介してパス切替要求を受信した無 基地局A300の呼制御部303は、データ送受信部 (有線向け)305に対してデータ転送終了を指示 、データ送受信部(有線向け)305は、無線基 局B320へのデータ転送を終了する(ステップS12 7とステップS128)。

 こうすることで、通信制御システムでは 図3-3に示すように、有線経路として、EPC200~ 無線基地局B320が確立され、無線経路として 無線基地局B320~セルC~移動体通信端末500が確 されることとなる。なお、ここでは、無線 地局B320は、セルCを介して、移動体通信端 500に対してデータや制御信号を送信する。

(無線基地局A300における処理の流れ)
 次に、図4を用いて、実施例1に係る通信制 システムにおける無線基地局Aの処理の流れ 説明する。図4は、実施例1に係る無線基地 Aにおける処理の流れを示すフローチャート ある。

 図4に示すように、移動体通信端末500から ハンドオーバ要求を受信すると(ステップS201 定)、無線基地局A300は、当該ハンドオーバ 求を無線基地局B320に転送する(ステップS202)

 その後、無線基地局B320からハンドオーバ 応答を受信すると(ステップS203肯定)、無線基 地局A300は、移動体通信端末500とのデータ送 信を停止し、EPC200から移動体通信端末宛て 送信されたデータを無線基地局B320に転送す (ステップS204)。

 そして、有線経路の切り替え完了を示す ス切替要求を無線基地局B320から受信すると (ステップS205肯定)、無線基地局A300は、EPC200 ら移動体通信端末宛てに送信されたデータ 無線基地局B320に転送することを停止する(ス テップS206)。

(無線基地局B320における処理の流れ)
 次に、図5を用いて、実施例1に係る通信制 システムにおける無線基地局Bの処理の流れ 説明する。図5は、実施例1に係る無線基地 Bにおける処理の流れを示すフローチャート ある。

 図5に示すように、移動体通信端末500から 無線基地局A300を介してハンドオーバ要求を 信すると(ステップS301肯定)、無線基地局B320 、セルCを介して移動体通信端末500と無線通 信を行う経路を確立し、当該経路が確立した ことを示すハンドオーバ応答を無線基地局A30 0を介して移動体通信端末500に送信する(ステ プS302)。

 その後、移動体通信端末500から無線基地 A300を介して、無線経路が接続されたことを 示すハンドオーバ応答を受信した後に、所定 の時間が経過すると(ステップS303肯定)、無線 基地局B320は、EPC200に対してパス切替要求(有 経路切替要求)を送信する(ステップS304)。

 そして、パス(有線経路)が切り替わった とを示すパス切替応答をEPC200から受信する (ステップS305肯定)、無線基地局B320は、デー 転送を停止する旨を示すパス切替要求を無 基地局A300に送信する(ステップS306)。これ以 降、無線基地局B320は、移動体通信端末500と 間では無線経路でデータ送受信を行い、EPC20 0との間では有線経路でデータ送受信を行う とができ、無線経路と有線経路との両方が り替わったこととなる。

(EPC200における処理の流れ)
 次に、図6を用いて、実施例1に係る通信制 システムにおけるEPCの処理の流れを説明す 。図6は、実施例1に係るEPCにおける処理の流 れを示すフローチャートである。

 図6に示すように、パス(有線経路)の切り えを要求するパス切替要求を無線基地局B320 から受信すると(ステップS401肯定)、EPC200は、 無線基地局B320とのデータ経路を確立し、パ を切替えたことを示すパス切替応答を無線 地局B320に送信する(ステップS402)。

 つまり、EPC200は、無線基地局A300の管理下 から無線基地局B320の管理下に移動体通信端 500が移動し、無線基地局B320と移動体通信端 500の間に無線経路が確立された場合であっ も、パス(有線経路)の切り替えを要求する ス切替要求を無線基地局B320から受信するま 、移動体通信端末500宛てのデータを無線基 局A300に対して送信する。そして、無線基地 局B320と移動体通信端末500の間に無線経路(無 接続)が安定されて、パス切替要求を無線基 地局B320から受信すると、EPC200は、移動体通 端末500宛てのデータを、当該移動体通信端 500を管理下におく無線基地局B320に対して送 することとなる。

[実施例1による効果]
 このように、実施例1によれば、無線基地局 A300を介した無線経路で無線通信を行ってい 移動体通信端末500から、無線経路の切り替 を要求するハンドオーバ要求を受信した場 に、自装置を介した無線経路に切り替え、 線経路が切り替えられてから所定時間経過 に、移動体通信端末500へのデータ送受信制 を行っている無線基地局A300を介した有線経 を、自装置を介した有線経路に切り替える 求をEPC200に対して送信するので、ネットワ クの輻輳を抑止することが可能であり、無 基地局間のデータ送受信制御を行うEPC200の 理負荷を軽減することが可能である。

 具体的には、無線基地局B320は、セルCと 動体通信端末500との間に無線通信が確立さ て所定の時間経過するまで、有線区間の切 要求をEPC200に送信しないことで、確立され セルCと移動体通信端末500との間に無線通信 安定するまで待機することになる。その結 、移動体通信端末500がセルBとセルCとを頻 に移動したとしても、無線基地局B320は、セ Cと移動体通信端末500との通信が安定するま で、有線区間切替要求をEPC200に対して無駄に 送信することがない結果、ネットワークの輻 輳を抑止することが可能であり、無線基地局 間のデータ送受信制御を行うEPC200の処理負荷 を軽減することが可能である。

 ところで、実施例1では、セルCと移動体 信端末500との間に無線通信が確立されてか 所定の時間経過後に、有線区間の切替要求 EPC200に送信する場合ついて説明したが、本 明はこれに限定されるものではなく、セルC 移動体通信端末500との間に無線通信が確立 れてから所定の時間経過後に、さらに、EPC2 00が管理するネットワークの輻輳状態を判定 て、輻輳が判定していない場合にのみ、有 区間の切替要求をEPC200に送信することもで る。

 つまり、実施例1では、無線基地局B320は セルCと移動体通信端末500との間に無線通信 安定したことの担保として、無線通信確立 ら所定時間経過後に、有線区間の切替要求 EPC200に送信していたが、セルCと移動体通信 端末500との間に無線通信が安定したことの担 保として、無線通信確立から所定時間経過後 とネットワークの輻輳状態とを用いることも できる。

 そこで、実施例2では、図7を用いて、無 基地局B320は、セルCと移動体通信端末500との 間に無線通信が確立されてから所定の時間経 過後に、さらに、EPC200が管理するネットワー クの輻輳状態を判定して、輻輳が判定してい ない場合にのみ、有線区間の切替要求をEPC200 に送信する例について説明する。図7は、実 例2に係る通信制御システムにおける処理の れを示すシーケンス図である。

 図7に示すように、無線基地局B320の制御 号送受信部(有線向け)322は、EPC200からネット ワーク輻輳情報を定期的に(例えば、1時間に1 回など)受信する(ステップS501)。そして、制 信号送受信部(有線向け)322は、受信したネッ トワーク輻輳情報を呼制御部323に送信し(ス ップS502)、呼制御部323は、受信したネットワ ーク輻輳情報をEPC情報DB329に格納する(ステッ プS503)。

 ここで、ネットワーク輻輳情報について 体的に説明する。呼制御部323は、図8に示す ように、EPC200から受信した『EPC200のCPUの稼働 率を示す「CPU使用率」、EPC200の輻輳状態を示 す「輻輳情報」』などから構成されるネット ワーク輻輳情報をEPC情報として、EPC情報DB329 格納する。また、EPC情報DB329は、図示しな 複数のEPCそれぞれに対応付けたEPC番号をイ デックスとして、複数のEPCそれぞれに対し EPC情報を記憶する。ここでは、EPC情報DB329は 、EPC200に対応した領域にEPC情報を記憶するこ ととなる。なお、図8は、EPC情報DBに記憶され る情報の例を示す図である。

 その後の移動体通信端末500からハンドオ バ要求が無線基地局B320に送信されて、無線 経路が切り替えられ、移動体通信端末500がハ ンドオーバ完了通知を無線基地局B320に送信 、無線基地局B320の呼制御部323がパス切替判 要求をパス切替判断部328に送信するまでの テップS504~ステップS515までの処理は、実施 1で説明したステップS101~ステップS117までの 処理と同様であるので、ここでは詳細な説明 は省略する。

 そして、無線基地局B320の呼制御部323から パス切替判断要求を受信したパス切替判断部 328は、図示しないタイマ制御部327に対してタ イマ開始指示を送信し、パス切替要否判断処 理を実施する(ステップS516)。ここでは、パス 切替判断部328は、タイマ制御部327からタイマ 終了通知を受信すると、EPC情報DB329に格納さ ているEPC情報を読み出し、当該EPC情報の輻 情報により、輻輳が発生していないと判断 た場合にのみ、パス切替可能と判断する(移 動体通信端末500との無線通信が安定したと判 断する)。そして、パス切替可能と判断した ス切替判断部328は、パス切替要求を呼制御 323に出力する(ステップS517)。

 その後の無線基地局B320からEPC200に対して パス切替要求が送信されて、EPC200において有 線経路(パス)の切り替えが実行され、無線基 局B320から無線基地局A300に対してデータ転 を停止する旨のパス切替要求が送信される テップS518~ステップS524までの処理は、実施 1で説明したステップS120~ステップS128までの 理と同様であるので、ここでは詳細な説明 省略する。

 このように、実施例2によれば、無線経路 が切り替えられてから所定時間経過後に、保 持されている輻輳状況に基づいて、EPC200が制 御する有線経路に輻輳が発生していないと判 断した場合に、自装置を介した有線経路に切 り替える要求をEPC200に対して送信するので、 上位ノードの輻輳状況に応じたパス切替を実 施することが可能となる。その結果、ハンド オーバに伴うパス切替による、上位ノード輻 輳を抑止することが可能となる。

 ところで、実施例1では、セルCと移動体 信端末500との間に無線通信が確立されてか 所定の時間経過後に、有線区間の切替要求 EPC200に送信する場合ついて説明したが、本 明はこれに限定されるものではなく、移動 通信端末500から送信されたハンドオーバ要 からハンドオーバ履歴を取得し、セルCと移 体通信端末500との間に無線通信が確立され から所定の時間経過後に、さらに、取得し ハンドオーバ履歴を判定して、有線区間の 替要求をEPC200に送信することもできる。

 つまり、セルCと移動体通信端末500との間 に無線通信が安定したことの担保として、無 線通信確立から所定時間経過後と移動体通信 端末500のハンドオーバ履歴とを用いることも できる。

 そこで、実施例3では、図9を用いて、移 体通信端末500から送信されたハンドオーバ 求からハンドオーバ履歴を取得し、セルCと 動体通信端末500との間に無線通信が確立さ てから所定の時間経過後に、さらに、取得 たハンドオーバ履歴を判定して、有線区間 切替要求をEPC200に送信する例について説明 る。図9は、実施例3に係る通信制御システ における処理の流れを示すシーケンス図で る。なお、実施例3では、実施例1とは異なり 、取得したハンドオーバ履歴を判定して、有 線区間の切替要求をEPC200に送信することを重 点的に説明するため、実施例1と同様の処理 ついては省略する。

 図9に示すように、移動体通信端末500は、 利用者の地理的移動などによって無線基地局 B320のセルCを利用する環境下に移動した場合 ハンドオーバの契機が発生し(ステップS601) 自装置のハンドオーバ履歴を付加したハン オーバ要求を無線基地局A300に送信する(ス ップS602)。

 このハンドオーバ要求を受信した無線基 局A300の制御信号送受信部(無線向け)304は、 制御部303にハンドオーバ要求を送信する(ス テップS603)。すると、呼制御部303は、ハンド ーバ要求に付加されたハンドオーバ履歴を 得して移動端末情報DB310に格納して読み出 とともに(ステップS604)、制御信号送受信部( 線向け)302を介して、当該ハンドオーバ要求 をEPC200に送信する(ステップS605とステップS606 )。

 そして、無線基地局A300からハンドオーバ 要求を受信したEPC200は、当該ハンドオーバ要 求を無線基地局B320に出力する(ステップS607) すると、無線基地局B320の呼制御部323は、ハ ドオーバ要求に付加されたハンドオーバ履 を取得して移動端末情報DB330に格納する(ス ップS608)。さらに、呼制御部323は、EPC300に して、ハンドオーバを許可する旨の応答と てハンドオーバ応答を送信し、EPC200は、当 ハンドオーバ応答を無線基地局A300に送信す (ステップS609とステップS610)。

 ここで、ハンドオーバ履歴について具体 に説明する。呼制御部323は、図10に示すよ に、移動体通信端末500から受信した『電話 号とは異なるITU-T勧告E.212に準拠した移動体 入者識別番号を示す「IMSI」、電話番号とは 異なる一時的に割り当てられた加入者識別番 号を示す「TMSI」、ハンドオーバ実施時刻、 ンドオーバ先セル番号、ハンドオーバ元セ 番号を示す「ハンドオーバ履歴」、ハンド ーバ実施時に端末より通知された移動速度 示す「移動速度」』などから構成されるハ ドオーバ履歴として移動端末情報DB330に格納 する。また、バッファメモリ321は、図示しな い複数の移動体通信端末それぞれに対応付け た端末番号をインデックスとして、複数の移 動体通信端末それぞれに対してハンドオーバ 履歴を記憶する。ここでは、バッファメモリ 321は、移動体通信端末500に対応した領域に記 憶することとなる。なお、無線基地局A300の ッファメモリ301にも同様の形式で同様の情 が記憶されることとなる。また、図10は、移 動端末情報DB330に記憶される情報の例を示す である。

 続いて、無線基地局B320からハンドオーバ 応答を受信した無線基地局A300の制御信号送 信部(有線向け)302は、当該応答を呼制御部303 に出力する(ステップS611)。すると、呼制御部 303は、格納したハンドオーバ履歴を削除する とともに(ステップS612)する。続いて、呼制御 部303は、データ送受信部(無線向け)306に対し データ送受信の停止を指示し、データ送受 部(有線向け)305に対して受信したデータを 線基地局B320に転送することを指示した後、 御信号送受信部(無線向け)304を介してハン オーバ応答を移動体通信端末500に送信する( テップS613)。

 その後、無線基地局B320から無線基地局A30 0を介してハンドオーバ応答を受信した移動 通信端末500は、無線基地局B320とのデータ経 を確立し、当該確立した経路を用いて、経 を切替えたことを示すハンドオーバ完了通 を無線基地局B320に送信する(ステップS614)。

 そして、ハンドオーバ完了通知を受信し 無線基地局B320の制御信号送受信部(無線向 )324は、当該完了通知を呼制御部323に出力し( ステップS615)、呼制御部323は、パス切替判断 328に対してパス切替判断要求を送信する(ス テップS616)。

 このパス切替判断要求を受信したパス切 判断部328は、図示しないタイマ制御部327に してタイマ開始指示を送信し、パス切替要 判断処理を実施する(ステップS617)。ここで 、パス切替判断部328は、タイマ制御部327か タイマ終了通知を受信すると、バッファメ リ321に格納されているハンドオーバ履歴を み出し、当該ハンドオーバ履歴により、移 体通信端末500の無線通信が安定していると 断した場合にのみ、パス切替可能と判断す (移動体通信端末500との無線通信が安定した と判断する)。そして、パス切替可能と判断 たパス切替判断部328は、パス切替要求を呼 御部323に出力する(ステップS618)。

 ハンドオーバ履歴に基づく判定基準とし は、例えば、1分間のハンドオーバ回数が3 以下であるなどのように、任意に指定して 定することができる。

 その後の無線基地局B320からEPC200に対して パス切替要求が送信されて、EPC200において有 線経路(パス)の切り替えが実行され、無線基 局B320から無線基地局A300に対してデータ転 を停止する旨のパス切替要求が送信される テップS619以降の処理は、実施例1で説明した ステップS120~ステップS128までの処理と同様で あるので、ここでは詳細な説明は省略する。

 このように、実施例3によれば、無線基地 局A300を介した無線経路で無線通信を行って る移動体通信端末500から、無線経路の切り えを要求するハンドオーバ要求を受信した 合に、自装置を介した無線経路に切り替え とともに、当該ハンドオーバ要求に付加さ たハンドオーバ履歴を取得して移動端末情 DB330に格納し、無線経路が切り替えられてか ら所定時間経過後に、移動端末情報DB330に格 されているハンドオーバ履歴に基づいて、 動体通信端末500の通信が安定していると判 した場合に、自装置である無線基地局B320を 介した有線経路に切り替える要求をEPC200に対 して送信するので、セルの境界に端末が存在 する場合などハンドオーバが連続して発生し ていることをハンドオーバ履歴により判断す ることが可能となり、ハンドオーバ実施状況 をより正確に把握したパス切替が可能となる 。

 ところで、実施例3では、セルCと移動体 信端末500との間に無線通信が確立されてか 所定の時間経過後に、ハンドオーバ要求に 加されているハンドオーバ履歴に基づいて 有線区間の切替要求をEPC200に送信する場合 いて説明したが、本発明はこれに限定され ものではなく、ハンドオーバ要求に付加さ ている移動速度に基づいて、有線区間の切 要求をEPC200に送信することもできる。

 つまり、セルCと移動体通信端末500との間 に無線通信が安定したことの担保として、無 線通信確立から所定時間経過後と移動体通信 端末500の移動速度とを用いることもできる。

 そこで、実施例4では、図11を用いて、移 体通信端末500から送信されたハンドオーバ 求から移動速度を取得し、セルCと移動体通 信端末500との間に無線通信が確立されてから 所定の時間経過後に、さらに、取得した移動 速度を判定して、有線区間の切替要求をEPC200 に送信する例について説明する。図11は、実 例4に係る通信制御システムにおける処理の 流れを示すシーケンス図である。なお、実施 例4では、実施例1とは異なり、取得した移動 度を判定して、有線区間の切替要求をEPC200 送信することを重点的に説明するため、実 例1や実施例3と同様の処理については省略 る。

 図11に示すように、移動体通信端末500は 利用者の地理的移動などによって無線基地 B320のセルCを利用する環境下に移動した場合 にハンドオーバの契機が発生し(ステップS701) 、自装置のハンドオーバ履歴(移動速度)を付 したハンドオーバ要求を無線基地局A300に送 信する(ステップS702)。

 このハンドオーバ要求を受信した無線基 局A300の制御信号送受信部(無線向け)304は、 制御部303にハンドオーバ要求を送信し、呼 御部303は、ハンドオーバ要求に付加された ンドオーバ履歴(移動速度)を取得して移動 末情報DB310に格納する(ステップS703)。

 続いて、呼制御部303は、格納された移動 度を取得し(ステップS704)、制御信号送受信 (有線向け)302を介して、取得した移動速度 付加したハンドオーバ要求をEPC200に送信す (ステップS705とステップS706)。

 そして、無線基地局A300からハンドオーバ 要求を受信したEPC200は、当該ハンドオーバ要 求を無線基地局B320に出力する(ステップS707) すると、無線基地局B320の呼制御部323は、ハ ドオーバ要求に付加されたハンドオーバ履 (移動速度)を取得して移動端末情報DB330に格 納する(ステップS708)。さらに、呼制御部323は 、EPC300に対して、ハンドオーバを許可する旨 の応答としてハンドオーバ応答を送信し、EPC 200は、当該ハンドオーバ応答を無線基地局A30 0に送信する(ステップS709とステップS710)。

 続いて、無線基地局B320からハンドオーバ 応答を受信した無線基地局A300の制御信号送 信部(有線向け)302は、当該応答を呼制御部303 に出力する(ステップS711)。すると、呼制御部 303は、格納したハンドオーバ履歴を削除する (ステップS712)。続いて、呼制御部303は、デー タ送受信部(無線向け)306に対してデータ送受 の停止を指示し、データ送受信部(有線向け )305に対して受信したデータを無線基地局B320 転送することを指示した後、制御信号送受 部(無線向け)304を介して、ハンドオーバ応 を移動体通信端末500に送信する(ステップS713 )。

 その後、無線基地局B320から無線基地局A30 0を介してハンドオーバ応答を受信した移動 通信端末500は、無線基地局B320とのデータ経 を確立し、当該確立した経路を用いて、経 を切替えたことを示すハンドオーバ完了通 を無線基地局B320に送信する(ステップS714)。

 そして、ハンドオーバ完了通知を受信し 無線基地局B320の制御信号送受信部(無線向 )324は、当該完了通知を呼制御部323に出力し( ステップS715)、呼制御部323は、パス切替判断 328に対してパス切替判断要求を送信する(ス テップS716)。

 このパス切替判断要求を受信したパス切 判断部328は、図示しないタイマ制御部327に してタイマ開始指示を送信し、パス切替要 判断処理を実施する(ステップS717)。ここで 、パス切替判断部328は、タイマ制御部327か タイマ終了通知を受信すると、移動端末情 DB330に格納されているハンドオーバ履歴の 動速度(図10参照)を読み出し、当該移動速度 より、移動体通信端末500の移動速度が安定 ていると判断した場合にのみ、パス切替可 と判断する(移動体通信端末500との無線通信 が安定したと判断する)。そして、パス切替 能と判断したパス切替判断部328は、パス切 要求を呼制御部323に出力する(ステップS718)

 移動速度に基づく判定基準としては、例 ば、移動速度が時速30Km以下である場合には 、パス切替可能と判断するなどのように、任 意に指定して判定することができる。

 その後の無線基地局B320からEPC200に対して パス切替要求が送信されて、EPC200において有 線経路(パス)の切り替えが実行され、無線基 局B320から無線基地局A300に対してデータ転 を停止する旨のパス切替要求が送信される テップS719以降の処理は、実施例1で説明した ステップS120~ステップS128までの処理と同様で あるので、ここでは詳細な説明は省略する。

 このように、実施例4によれば、無線基地 局A300を介した無線経路で無線通信を行って る移動体通信端末500から、無線経路の切り えを要求するハンドオーバ要求を受信した 合に、自装置を介した無線経路に切り替え とともに、当該ハンドオーバ要求に付加さ た速度情報を取得してバッファメモリ321に 納し、無線経路が切り替えられてから所定 間経過後に、バッファメモリ321に格納され いる速度情報が所定の速度以下である場合 、自装置である無線基地局B320を介した有線 路に切り替える要求をEPC200に対して送信す ので、移動体通信端末500の移動速度に応じ パス切替を行うことが可能となり、移動体 信端末500が高速で移動している場合には、 なるセルへのハンドオーバが連続して発生 る可能性があることを予測することが可能 なり、ハンドオーバ実施状況をより正確に 握したパス切替が可能となる。

 ところで、本発明では、無線基地局B320が パス切替要求をEPC200に送信し、EPC200にてパス 切替が失敗した場合であっても、タイマを再 度起動してパス切替のリトライをすることが できる。

 そこで、実施例5では、図12を用いて、無 基地局B320がパス切替要求をEPC200に送信し、 EPC200にてパス切替が失敗した場合であっても 、タイマを再度起動してパス切替のリトライ をする例について説明する。図12は、実施例5 に係る通信制御システムにおける処理の流れ を示すシーケンス図である。なお、実施例5 は、無線基地局B320がパス切替要求をEPC200に 信し、EPC200にてパス切替が失敗した場合で っても、タイマを再度起動してパス切替の トライをすることを重点的に説明するため 実施例1~実施例4と同様の処理については省 する。

 図12に示すように、移動体通信端末500か ハンドオーバ要求が送信されて、無線基地 B320で有線経路のパス切替判断が実施され、 線経路のパス切替要求がEPC200に送信される でのステップS801~ステップS816までの処理は 実施例1で説明したステップS101~ステップS121 までの処理と同様であるので、ここでは詳細 な説明は省略する。

 その後、パス切替要求を受信したEPC200は ネットワーク輻輳やネットワーク障害など より、有線経路の切り替えが失敗すると(ス テップS817)、パス切替失敗応答を無線基地局B 320に送信する(ステップS818)。

 このパス切替失敗応答を受信した無線基 局B320の制御信号送受信部(有線向け)322は、 該応答を呼制御部323を介してパス切替判断 328に送信する(ステップS819とステップS820)。 そして、パス切替判断部328は、このパス切替 失敗応答を受信したことにより、タイマ制御 部327に対して、再度タイマ起動を指示する( テップS821)。

 その後、タイマ制御部327からタイマ完了( タイムアウト)の通知を受けたパス切替判断 328は、パス切替要求を呼制御部323に出力し( テップS822とステップS823)、呼制御部323は、 該パス切替要求を制御信号送受信部(有線向 け)322を介して、EPC200に送信する(ステップS824 とステップS825)。

 そして、ステップS826のパス切替が実施さ れる処理は、実施例1で説明したステップS122~ ステップS128の処理と同様であるので、ここ は詳細な説明は省略する。

 このように、実施例5によれば、自装置で ある無線基地局B320を介した有線経路に切り える要求をEPC200に対して送信し、EPC200から 線経路切り替えが失敗したことを示す切替 敗応答を受信した場合に、当該切り替える の有線経路を用いて移動体通信端末500と通 を行うので、切替え前に確立したパスを使 し、ハンドオーバ先セルでの通信を継続す ことが可能となる。

 また、実施例5によれば、自装置である無 線基地局B320を介した有線経路に切り替える 求をEPC200に対して送信し、EPC200から有線経 切り替えが失敗したことを示す切替失敗応 を受信した場合に、当該切り替える前の有 経路を用いて移動体通信端末500と通信を行 一方で、さらに所定時間経過後に、自装置 ある無線基地局B320を介した有線経路に切り える要求をEPC200に対して送信するので、パ 切替が失敗した場合でも、切替え前に確立 たパスを使用し、ハンドオーバ先セルでの 信を継続することが可能となる。さらに、 ンドオーバ先での通信を継続しつつ、一定 期後のパス切替実施を実施することが可能 なる。

 さて、これまで本発明の実施例について 明したが、本発明は上述した実施例以外に 、種々の異なる形態にて実施されてよいも である。そこで、以下に示すように、(1)装 接続構成、(2)有線経路切替失敗時の対応、( 3)システム構成等、(4)プログラムにそれぞれ 分けして異なる実施例を説明する。

(1)装置接続構成
 上記した実施例1~5では、EPC200と無線基地局A 300と無線基地局B320と移動体通信端末500とか 構成される通信制御システムについて説明 たが、本発明はこれに限定されるものでは く、複数の移動体通信端末が接続されてい もよく、また、複数の無線基地局が接続さ ていてもよく、他の無線基地局同士の接続 制御する他の複数のEPCが接続されていても い。また、無線基地局A300と無線基地局B320と にそれぞれ収容されているセルの数も限定す るものではく、それぞれ他の複数のセルを収 容してもよい。

(2)有線経路切替失敗時の対応
 また、実施例5では、EPC200において、有線経 路の切り替えが失敗した場合に、無線基地局 B320は、切替をリトライする例について説明 たが、本発明はこれに限定されるものでは く、有線経路の切り替えが失敗した場合に 々な手法を実施することができる。例えば 無線基地局B320は、有線経路の切り替えが失 した場合に、リトライを行わず、既に確立 れているEPC200~無線基地局A300の有線経路(パ )を利用して、移動体通信端末500と通信を行 うようにしてもよい。そうすることにより、 有線経路の切り替えが成功しなくても、遮断 することなく通信を行うことが可能である。

(3)システム構成等
 また、本実施例において説明した各処理の ち、自動的におこなわれるものとして説明 た処理(例えば、パス切替実施処理やタイマ 処理など)の全部または一部を手動的におこ うこともできる。この他、上記文書中や図 中で示した処理手順、制御手順、具体的名 、各種のデータやパラメータを含む情報(例 ば、図8や図10など)については、特記する場 合を除いて任意に変更することができる。

 また、図示した各装置の各構成要素は機 概念的なものであり、必ずしも物理的に図 の如く構成されていることを要しない。す わち、各装置の分散・統合の具体的形態は 示のものに限られず、その全部または一部 、各種の負荷や使用状況などに応じて、任 の単位で機能的または物理的に分散・統合( 例えば、呼制御部とパス切替判断部とを統合 するなど)して構成することができる。さら 、各装置にて行なわれる各処理機能は、そ 全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPU て解析実行されるプログラムにて実現され あるいは、ワイヤードロジックによるハー ウェアとして実現され得る。

(4)プログラム
 ところで、上記の実施例で説明した各種の 理は、あらかじめ用意されたプログラムを ーソナルコンピュータやワークステーショ などのコンピュータシステムで実行するこ によって実現することができる。そこで、 下では、上記の実施例と同様の機能を有す プログラムを実行するコンピュータシステ を他の実施例として説明する。

 図13は、通信制御制御プログラムを実行 るコンピュータシステムの例を示す図であ 。図13に示すように、コンピュータシステム 600は、RAM601と、HDD602と、ROM603と、CPU604とから 構成される。ここで、ROM603には、上記の実施 例と同様の機能を発揮するプログラム、つま り、図13に示すように、無線経路切替プログ ム603aと、有線経路切替要求送信プログラム 603bとがあらかじめ記憶されている。

 そして、CPU604には、これらのプログラム6 03aと603bとを読み出して実行することで、図13 に示すように、無線経路切替プロセス604aと 有線経路切替要求送信プロセス604bとなる。 お、無線経路切替プロセス604aは、図1に示 た、呼制御部323に対応し、同様に、有線経 切替要求送信プロセス604bは、呼制御部323と ス切替判断部328とに対応する。

 また、HDD602は、移動体通信端末500やEPC200 ら受信した制御信号などを記憶し、さらに 移動体通信端末500から受信したハンドオー 履歴やEPC200から受信したネットワーク輻輳 報(EPC情報)などを記憶する。

 ところで、上記したプログラム603aと603b 、必ずしもROM603に記憶させておく必要はな 、例えば、コンピュータシステム600に挿入 れるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MOデ スク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカー ドなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コン ピュータシステム600の内外に備えられるハー ドディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物 媒体」、さらに、公衆回線、インターネッ 、LAN、WANなどを介してコンピュータシステ 600に接続される「他のコンピュータシステ 」に記憶させておき、コンピュータシステ 600がこれらからプログラムを読み出して実 するようにしてもよい。